あごのたるみの原因とは?解消方法とメイクのコツを紹介

体重は増えていないのに、顔が太って見える……。それはもしかしたら、あごのたるみが原因かもしれません。あごのラインがたるんでいると、太って見えるだけでなく、年齢よりも老けた印象を与えてしまいます。

放置すればするほど元に戻すのに時間がかかるので、早めになんとかしたいですよね。そこで今回は、あごのたるみの原因や解消方法、目立たなくするメイクのコツをご紹介します。

あごのたるみの原因

あごのたるみが気になる

あごのたるみにはいくつかの原因があります。代表的なものをみていきましょう。

加齢

あごがたるむ原因としてまず考えられるのが、加齢による表情筋の衰えです。表情筋はその名のとおり、表情を作る時に使う筋肉で、年齢とともに少しずつ減っていきます。すると脂肪の重さを支えられなくなり、あごのたるみを起こすのです。

しかし、そこで「年だからしかたない」とあきらめるのは待ってください。他の筋肉と同様に、表情筋も意識して鍛えれば本来のしなやかさと強靭さを取り戻すことが可能です。

逆に若くても、いつも無表情でいるなど表情筋をほとんど使わないでいると、あごのたるみにつながるので注意しましょう。

むくみ

むくみもあごのたるみの原因の一つです。脂肪であればダイエットで落とせるかもしれませんが、むくみの場合はそうはいきません。むくみは主に血行不良によって起こります。

長時間同じ姿勢で過ごしたり、体が冷えていたりすると、血液やリンパの流れが悪くなり、皮下組織に余分な水分が溜まってしまいます。これがむくみの犯人です。

むくみによるあごのたるみを解消するには、マッサージなどで血行を促して、リンパの流れを良くする必要があります。

悪い姿勢の維持

悪い姿勢

うつむいた姿勢でスマホをいじるのが習慣になっていませんか。小さな画面をよく見ようとして首を前に出し、猫背の状態で長時間過ごすと、重い頭を支えるために首周りの筋肉に負担がかかり、神経や血流に悪影響を及ぼします。

パソコンやスマホが当たり前の現代では、姿勢が悪くなりやすいので、正しい姿勢を意識することが大切です。デスクワークをする際はこまめに休憩をとり、ストレッチをして筋肉のコリや緊張をほぐしましょう。

皮下脂肪

肥満によって顔に皮下脂肪がつくと、あごがたるむ原因となります。この場合は、食事制限や運動で減量し、あごについた脂肪を落とす必要があります。

反対に、肥満以外の理由でフェイスラインがもたついているのであれば、ダイエットしてもあごのたるみ解消効果はあまり望めないでしょう。

あごのたるみの解消方法

ここからは、あごのたるみを解消するための具体的な方法をご紹介します。無理のない範囲でぜひ取り入れてみてください。

マッサージ

セルフマッサージ

マッサージクリームなどを手にとり、首全体になじませてからマッサージします。

1. 右手であごの下から左の耳の下まで、フェイスラインに沿ってやさしくなでて、リンパを流します。5回ほど繰り返します。
2. 左手であごの下から右の耳の下まで、フェイスラインに沿ってやさしくなでて、リンパを流します。5回ほど繰り返します。
3. 両方の耳の下まで流したリンパを、首の側面を通って、鎖骨のくぼみまで流します。5回ほど繰り返します。

リンパの流れに沿って、一方向にマッサージを行うのがポイントです。圧が強いとかえってリンパが流れにくくなるので、力を入れすぎず、指をすべらせるように行いましょう。

ツボを押す

ツボ押し

ツボ押しには血液の巡りを良くする効果が期待できます。顔の周りにあるツボを刺激して、あごのたるみ改善をめざしましょう。

1. 承漿(しょうしょう)

顔や首のむくみに効くツボです。唇とあごの真ん中に位置します。
<ツボの押し方>
左右の人差し指を重ねて「ゆっくり5秒押して、はなす」を3回繰り返します。

2. 廉泉(レンセン)

あごの付け根にあり、のど仏の上に位置します。リンパの流れを良くして、たるみを引き締めます。
<ツボの押し方>
左右の親指を重ねて「ゆっくり5秒押して、はなす」を3回繰り返します。

ツボ押しの強さは強すぎず、「イタ気持ちいい」と思う程度にしてください。指の腹を使って押すのが基本ですが、道具を使うのも効果的です。

セルフエステ

セルフトリートメント

さまざまなセルフエステ用美顔器が販売されていますが、あごのたるみを解消したいのであればリフトアップを目的としたものがおすすめです。代表的な2つをご紹介します。

・ローラー美顔器

顔の上をコロコロ転がすだけで、血液やリンパの流れを促して、たるみやむくみの原因となる老廃物を流してくれます。
<使い方>
1.あごの下から耳の下に向かって上へと転がします。50回を目安に行いましょう。
2.耳の下から首筋を通り、鎖骨に向かって下へと転がします。同じく、50回程度を目安に行いましょう。

・ラジオ波(RF)美顔器

高周波による振動で熱を持たせることで、肌を温め、血流を促します。顔のむくみが気になる人やフェイスラインを整えたい人に適しています。
<使い方>
あごの下から耳のほうに向かってクルクルと円を描くように動かします。

エステサロン

エステサロン

本格的にあごのたるみを解消したいのであれば、エステサロンに通ってプロの力を借りるのも一つの手です。

オールハンドから先進のマシンを使ったものまでさまざまなメニューがあるので、カウンセリング時にスタッフと相談してみるといいでしょう。

施術を受けることで、溜まった老廃物を取り除き、あごのたるみやむくみを解消する効果が期待できます。

あごのたるみが気になる時のメイクポイント

あごのたるみがある時のメイクポイント

今すぐフェイスラインをスッキリさせたいという人は、メイクであごのたるみをさりげなくカモフラージュしましょう。

まず、あごの下から首にかけてシェーディングパウダーで影を作ります。鏡を見ながらブラシで数回往復しましょう。さらに、あごの上にハイライトをポンとのせると、顔全体が引き締まって見えます。

シェーディングパウダーを選ぶ時は、肌よりも少しだけ暗い色を選ぶのがポイントです。赤みが強いとシェーディングが悪目立ちするので避けてください。

あごのたるみの予防方法

姿勢を改善する

よい姿勢・悪い姿勢

デスクワークでつい前傾姿勢になると、肩が内側に巻き込み、肩甲骨は左右に開いた状態で固まって、疲労が溜まってしまいます。

パソコン作業などをする時は、椅子に深く腰掛けて背筋を伸ばし、あごを軽く引いてお腹を引っ込めましょう。モニター画面まで40cm以上、肘は90度以上を保ちます。

ご飯をよく噛んで食べる

噛む回数が減ると、表情筋が衰えてあごがたるむ原因になります。現代人はやわらかいものを好んで食べる傾向にあり、食事にかける時間も減ったことから、昔に比べて噛む回数が激減したといわれています。

「一口30回」を目安に、よく噛んで食べることを意識しましょう。よく噛んで食べるために、歯応えのある食材を料理に使う、食材を大きめにカットするなどの工夫をするといいですね。

エクササイズを行う

あごのたるみの予防には、あごの筋肉「オトガイ筋」を鍛えるトレーニングがおすすめです。オトガイ筋トレは座ったままでもできるので、気軽にチャレンジしてみてください。

<オトガイ筋トレのやり方>
1.姿勢を正して、顔を真上に向けます。
2.そのまま下唇を上のほうに突き上げ、5秒キープします。
4.ゆっくりと元に戻します。
1〜3を1セットとして、1日3セット程度行うと効果的です。

まとめ

あごのたるみが気になると感じたら、日常生活から見直す必要があります。特に長時間スマホを使って、うつむきの姿勢を続けている人は要注意。まずは、正しい姿勢を意識することが大切です。

さらに、あごのたるみ解消に向けてマッサージやツボ押し、エステなどを取り入れて、スッキリしたフェイスラインを取り戻しましょう。

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