エイジングケアとは?始めるタイミングと方法を紹介

30代を過ぎると、肌の変化を実感する人も多いのではないでしょうか。自分には関係ないと思っていたシワやシミ、たるみなどが気になるようになったら、エイジングケアの始めどきです。

今回は、肌が老化する原因やエイジングケアの具体的な方法をご紹介します。この機会にいつものお手入れを見直して、若々しい肌をキープしましょう。

エイジングケアとは?

エイジレスな肌

そもそもエイジングケアって何なの?と思っている人も少なくないでしょう。エイジングとは加齢や老化のこと。人間の体は28歳前後にピークを迎えた後、緩やかに衰えて、体の内外から老化が始まります。

エイジングケアとは、加齢(エイジング)に応じたケアのことです。よく似た言葉に「アンチエイジング」がありますが、こちらは直訳すると「年齢に抵抗する」という意味になります。どちらかというと、加齢を受け入れたくないという意識が強いかもしれません。

一方、エイジングケアは、加齢を受け入れ難いものとしてネガティブに捉えるのではなく、変化を素直に受け入れながら、上手に年齢を重ねていくための対策を講じるものです。年齢を重ねることを前向きに捉えたケアといえます。

肌の変化について

30代前後になると、肌のうるおいを保つコラーゲンやヒアルロン酸などが徐々に減少し、目尻の小さなシワや小さなシミなどに気づくようになります。さらに35歳を過ぎた頃からエイジングサインであるほうれい線やたるみ、肌のしぼみなどが目立ち始める人が増えるようです。

エイジングケアをするタイミングとは?

エイジングサインが気になるタイミングは人によって異なります。化粧ノリが悪くなった、毛穴の開きが目立つ、今までと同じケアをしているのに何となく肌の調子が悪い……。こんな変化を感じ始めたら、初期老化のサインかもしれません。気づいた時点で早めのケアを心がけましょう。

肌が老化する原因

老化した肌イメージ

肌老化の主な原因として、次の2つが挙げられます。

新陳代謝の周期の乱れ

私たちの肌は、一定の周期で常に生まれ変わっています。これをターンオーバー(肌の新陳代謝)といいます。正常なターンオーバーを保つことが、若々しい肌を保つポイントです。

ところが年齢を重ねると、ターンオーバーの周期が乱れがちになります。その結果、本来なら排出されるべき古い角質やメラニン色素が溜まってしまい、シミやシワ、くすみなどの肌の老化現象を招きやすくなるのです。

加齢以外にも、紫外線や乾燥、間違ったスキンケア、睡眠不足や偏った食生活などの生活習慣の乱れがターンオーバーを乱す原因となります。

活性酸素

活性酸素とは、体の細胞を酸化させる(サビつかせる)物質です。私たちは酸素を取り入れてエネルギーを生み出していますが、その酸素のうち約2%が活性酸素に変化するといわれています。

この活性酸素が過剰に発生してしまうと、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが破壊され、シミやシワ、たるみなどの肌老化をもたらします。加齢のほか、紫外線やストレス、喫煙習慣なども活性酸素が増える原因です。

活性酸素を無毒化することを抗酸化作用といいますが、残念ながらその働きは加齢とともに減少します。そのため、体の外側から抗酸化物質を取り入れることが重要です。

主なエイジングサインとケアの仕方

エイジングケアは、今の肌の悩みに応じたお手入れをすることが基本です。ここからは主なエイジングサインとそれぞれのケアの仕方をご紹介します。

乾燥小ジワ

乾燥小じわお手入れ

保湿に力を入れたスキンケアがおすすめです。洗顔後は乾燥しやすいので、化粧水で肌にうるおいを与えてバリア機能を高め、乳液やクリームでフタをしましょう。最後にハンドプレスでなじませます。乾燥しやすい目元や口元は重ねづけすると効果的です。

肌のたるみ

肌のハリや弾力を支えるコラーゲンが減少すると、たるみが目立ちやすくなります。コラーゲンの産出に欠かせないのがビタミンCです。ビタミンC誘導体配合の美容液など、ビタミンCを多く含む化粧品を使用するといいでしょう。

シミ・黒ずみ

余分な皮脂やメイク汚れが残っていると、色素沈着を起こしてシミや黒ずみを招きます。毛穴が詰まってターンオーバーが乱れる原因にもなるので、クレンジングでしっかり汚れをオフすることが大切です。クレンジング・洗顔後は、シミの元となるメラニン生成を抑える美白有効成分配合の化粧品でケアしましょう。

エイジングケアのためにほかに気をつけるべきこと

紫外線対策をする

紫外線対策

紫外線は美肌の大敵です。メラニンを生成してシミやくすみを招くだけでなく、シワやたるみといった肌のエイジングをもたらします。こうした光老化を防ぐには、紫外線対策を徹底することが重要です。

紫外線は季節や天候を問わず1年中降り注いでいるので、日焼け止めを塗ることを毎日の習慣にしましょう。

日焼け止めは汗や皮脂などで流れ落ちるため、2〜3時間おきに塗り直すことが十分な効果を得るためのポイントです。塗り直し用にUVスプレーやパウダーがあると重宝します。

生活習慣の見直し

生活習慣を見直す

エイジングケアの効果を最大限に高めるには、生活習慣を見直すことが大切です。そのうち大きな柱となるのが、毎日の食事と睡眠になります。

食生活の見直し
脂っぽい食事や暴飲暴食、過度の飲酒は活性酸素を増やし、肌老化の原因になります。肌をサビつかせる活性酸素を増やさないためにも、抗酸化作用のある栄養素「ビタミンACE(エース)」を積極的にとりましょう。

<ビタミンA・C・Eを多く含む食品>
ビタミンA:にんじん、うなぎ、レバーなどに
ビタミンC:レモン、いちご、赤ピーマン、ブロッコリーなど
ビタミンE:うなぎ、たらこ、ナッツ類、アボカドなど

睡眠の見直し
私たちが眠っている間には、美肌を作る成長ホルモンが多く分泌されます。肌の生まれ変わりを促すために6〜8時間の睡眠時間をキープしましょう。スマホやパソコンの光は睡眠の質を低下させるので、早めにオフしてください。

エイジングケアにおすすめの化粧品

エイジングケアではしっかり保湿することが最も重要です。肌にうるおいを与えるコラーゲンやヒアルロン酸、セラミド、植物エキスなどの成分が配合されたアイテムを選びましょう。保水力に優れたオールインワンジェルはおすすめです。

また、肌の老化防止には、抗酸化作用の高いビタミンCが有効とされています。シミやくすみなどの原因となるメラニンの生成を抑制するほか、ターンオーバーを正常化する作用や、コラーゲン生成を促す作用があります。

一口にエイジングケア用の化粧品といってもさまざまです。シミやくすみを目的としたもの、シワやたるみを目的としたものなどいろいろな種類があるので、自分の悩みにあった成分が配合されているアイテムを選びましょう。

まとめ

年齢を重ねるごとに、肌の悩みは増えていくものです。シミやシワ、たるみやほうれい線など、例を挙げるとキリがありません。老化のサインに気づいたら、早めにエイジングケアを始めましょう。老いを止めることはできませんが、遅らせることは可能です。

エイジングケアのアイテムを選ぶときは、しっかり保湿できること、ビタミンCなどのエイジングケア成分が配合されていること、自分の肌にあうことがポイントになります。

エイジングケアを取り入れて、若々しい印象を保ちましょう。

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