オーガニックコスメとは?その定義や選び方のポイントを解説します !
健康志向やナチュラル志向がますます高まる中、多くの人から注目を集めているオーガニックコスメ☆
なんとなく「オーガニック=肌に良さそう」というイメージはあっても、どんなものかよくわからないという人も多いのでは?
そこで今回は、知っているようで知らないオーガニックコスメの定義や選び方のポイントをご紹介します。なぜ肌にやさしいといわれているのか、一般的な化粧品とどう違うのかを押さえておきましょう♪
そもそもオーガニックコスメとは?
そもそもオーガニックコスメとは、どのような化粧品を指すのでしょうか。まず、オーガニックコスメの定義や特徴、誕生の歴史についてご紹介します。
一般的なオーガニックコスメの定義
オーガニックコスメとは、有機栽培で育てられた植物成分を主成分にしたコスメです。オーガニックという言葉は「有機」「有機栽培」を意味するもの。農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料だけで栽培された農作物のことをいいます。
植物本来が持つ自然の力を引き出すことで、生命力あふれる作物を作ることができます。農薬などの不要なものを与えないから、人にも環境にもやさしい栽培方法といえるでしょう。
石油を原料にした一般的化粧品は、安価で大量に作れるメリットがある反面、その成分がさまざまな肌トラブルを引き起こしているのも事実。
それに対して、有機栽培の植物由来成分を配合したオーガニックコスメは、植物のパワフルなエネルギーをダイレクトに感じられるのが魅力です♡
オーガニックコスメは日本が発祥って本当?
オーガニックコスメと聞くと、海外で生まれた言葉のように思えますよね。だけど本当は日本が発祥であることを知っていますか?
2001年に環境NGOアイシスガイアネット(日本オーガニックコスメ協会の前身)が発行した環境マガジンのタイトルに「オーガニックコスメ」という用語を使ったのが始まりとされています。
20世紀に石油が発見されて以来、私たちは数え切れないほどの石油製品に囲まれて生活しています。そんな暮らしに疑問を抱いたアイシスガイアネットが、自然で豊かな生活を取り戻す取り組みの一つとして、オーガニックコスメという言葉を作り出したそうです。
オーガニックコスメは認証がない?
日本では認証がない
日本でもすっかりおなじみのオーガニックコスメですが、実はわが国ではそれらを認定する機関がないことをご存知ですか?
食品には、農林水産大臣が定めた「有機JAS認定」などのオーガニック認証があるものの、コスメに関しては認定機関がなく、何をもってオーガニックとするのかの基準がありません。
そのため、ほんの少しでもオーガニック原料が配合されていれば、オーガニックコスメと謳うことができるんです。日本人にとっては衝撃的な事実ですよね!
そうした中で、日本オーガニック& ナチュラルフーズ協会(JONA:ジョナ)が、日本で初めて独自のオーガニックコスメ認証を策定しました。これからの動きが注目されます。
海外ではいくつか認証がある
一方、アメリカやヨーロッパには「これぞオーガニックコスメ!」という太鼓判を押してくれるオーガニック認定機関がいくつか存在しています。それに比べると、残念ながら日本はオーガニック後進国なのかもしれませんね…。
海外でのオーガニックコスメの認証
海外における認証基準の項目例
それぞれの国や団体によって認証基準は異なりますが、原料の生産基準、製造工程、肌への安全性など、厳しい審査基準にパスしたコスメだけが、オーガニック認証を取得することができます。
認定基準の具体例を挙げると、原料の95%以上がオーガニック原料であることや、石油及び石油系合成成分を使用していないことなど…。公的な機関による明確な基準が設けられています。
主要なオーガニック認証
海外の代表的なオーガニック認証機関として次のようなものがあります。
認証名①NATRUE(ネイトゥルー)
ベルギー・ブリュッセルに本部を置く国際的非営利団体です。ナチュラル・オーガニック化粧品に関する厳格な基準の維持を目的として2007年に発足しました。
設立以来、ヨーロッパのナチュラルコスメ市場において大きな役割を担い、約130ブランド、3000の製品が認証を取得しています。2013年にはスイス発のオーガニックコスメのパイオニアであるWELEDA(ヴェレダ)が日本初の国内認証を取得しました。
認証名②ECOCERT(エコサート)
フランスのトゥールーズに本拠地を置く、国際有機認証機関です。1991年に設立され、世界各地に26の拠点があります。158ヶ国で農産物をはじめ、加工食品、畜産物、コスメ、コットンなど、さまざまなオーガニック認証を提供しています。
オーガニックコスメ認証では、世界シェア75%を占め、日本のオーガニックコスメもエコサートの認証を取得している製品があります。
認証名③ACO(Australia Certified Organic)
オーストラリア最大のオーガニック認証機関です。最低3年以上は農薬を使っていない農場で肥料は有機肥料のみとするなど、認証基準が非常に厳しく、オーガニック認証機関としては世界トップレベル。
もともと農産物やオーガニック食品の認定に携わっていたことから、口に入れても安全なレベルのオーガニックコスメを求めています。日本の有機JASとも提携しています。
ただし、認証がなくとも天然素材にこだわったコスメはある
オーガニック認証は、オーガニックコスメの品質を確かめる一つの目安となります。だけど、覚えていてほしいのは、認証が全てではないということ!オーガニック認証を取得してなくても、優秀なオーガニックコスメはたくさんあります。
自分の肌との相性もあるので、実際に売り場に足を運んで、実際に感触や香りを確かめみましょう。ショップのスタッフさんとも相談しながら、これぞというオーガニックコスメを探してみてくださいね♡
オーガニックコスメってどう選べばいいの
海外で認証をとっているものは確実
日本のコスメにはまだオーガニック認証がないから、ほんの少ししかオーガニック成分が配合されていない化粧品を買ってしまう可能性も…。
オーガニックコスメを手に入れたい場合は、海外のオーガニック認証を取得した製品を選んでみても。
海外の主なオーガニック認証としては、先ほどご紹介したもの以外にも、BDIH、COSMEBIO、SOIL ASSOCIATION、USDAなどがあります。ぜひチェックしてみて♪
アレルギーや自分に合わない成分がないのかチェック
肌にやさしいイメージのあるオーガニックコスメですが、万人に合うわけではありません。自然の持つパワフルな成分が、まっすぐに働きかけるため、肌にとってはかえって刺激となることも。
例えば、オーガニックの小麦であっても、小麦アレルギーの人が食べれば、アレルギー反応を起こしてしまいますよね…。それと同じこと。肌質に合わなければ、アレルギーなどの反応が起こるリスクがあります。特に植物アレルギーがある人はご注意を!
「オーガニックだから安心」と油断しないで、アレルギーや自分に合わない成分が含まれていないかを必ずチェックしてくださいね♪
まとめ
スキンケアやメイクは女性にとって欠かせないもの。毎日使うものだから、肌や地球にやさしいものを使いたいですよね♡
化学肥料や農薬に頼らずに、植物の恵みによって作られたオーガニックコスメには、肌が本来持っている美しさを引き出してくれる働きがあります。
今使っている化粧品では満足ができない…という人は、オーガニックコスメを試してみてはいかがでしょうか。
ただし、オーガニックコスメは、肌に合わないとアレルギー反応を起こすこともあります。自分の肌に合うものを選びましょう♪