エコな人は知っている!話題の「ウォーターレスビューティー」とは?
目次
今、海外を中心に注目を集めている「ウォーターレスビューティー」というワードを聞いたことはありますか?
世界的に水不足問題が叫ばれる中、美容製品にも水を使わない「ウォーターレス」へのニーズが高まっています。最近では、水を使わない化粧品も続々登場!
今回は、ビューティー業界の新しいトレンド、ウォーターレスビューティーについて詳しくご紹介します♪
今、地球の「水」が危ないって本当!?
水の豊かな国といわれる日本ではなかなかイメージしにくいかもしれませんが、世界の水不足は深刻化しています。
途上国の人口の増加や経済発展により、水の需要は増えている一方で、地球温暖化や気候変動によりその供給量は減少しつつあるのだとか。つまり、需要と供給のバランスが逆転しているってこと!
このままいけば、2030年までに世界の水資源は40%も不足するのだそうです。大切な水資源を守るために、できるだけ水を使わない工夫が必要ですね。
実は、化粧品は大量の水を消費しているんです!
いつも使っている化粧品、何からできているか考えたことはありますか?その大半を占める成分は、ずばり「水」!
いつも使っているクレンジング剤やローション、美容液、クリーム、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープなど、身の回りにある美容製品のほとんどは、水(精製水)が主成分です。さらに、それらを製造する過程でも、たくさんの水が消費されています。
こうした状況を打破するために、海外では多くの企業がウォーターレスビューティーへの取り組みをスタート!日本でも今後話題になりそうですね☆
話題のウォーターレスビューティーの考え方とは?
ウォーターレスビューティーとは、2017年から始まったビューティー界の新しい取り組みのこと♪どのようなものか解説していきますね!
ウォーターレスビューティーの定義
ウォーターレスビューティーでは、水不足の解消や水資源の保護に着目して、下の3つの「ウォーターレス」を目標に掲げています。
1.原材料に水を使わない
2.製造過程で水の量を減らす
3.製品を使用する際に必要な水の量を減らす
ここで知っておいてほしいのが、単に化粧品やコスメの原材料を「ウォーターレス」にするだけの取り組みとは違うってこと。
原材料に水を使う代わりに、オイルや植物、果物エキスを使って製品を製造しています。
製品の製造過程はもちろん、顔を洗ったり、シャンプーしたりするのに際に使う水の量さえもできるだけ減らしていこう!というのが、ウォーターレスビューティーの考え方なんですよ☆
水を使わなくても化粧品は作れるの?
美容製品には、水を使うというのが今までの概念でした。水の大切さはわかるけど、本当にウォーターレス化粧品なんてできるの?って考える人も多いのでは?
答えはもちろんイエス☆
ウォーターレスビューティーの製品にはさまざまな種類があり、なかにはこれまでの常識をくつがえすようなものも登場しています。
例えば、パウダータイプの化粧水があるのはご存知ですか?化粧水に水を使わないなんて驚きますよね。使用時に、わずかな水を加えて調整していきます。
また、水のいらない、洗い流す必要のないシャンプーやリンスもあります。シャンプーといえば、使用時に大量の水が必要なアイテムの代表格!ドライシャンプーを使うことで、かなりの節水になりそう♪
パウダーやジェル、フォームなど、いろいろなタイプがあるから、シーンに合わせてトライしやすいかもしれません。
メイクアップでは、ウォーターレスなリップカラーが話題に。水を使わないことで、より鮮やかな発色を長く楽しめるのだとか。試してみたくなりますね♡
ウォーターレス化粧品のメリット
ウォーターレス化粧品は、環境に良いだけでなく、使用する私たちにもメリットがたくさんあります。
環境への配慮
ウォーターレスビューティーの最大のメリットは、水を使う量を減らすことによる環境への配慮です。製品が固形状だと紙で包むなどのシンプルなパッケージでいいから、プラスチックやボトルも不要!CO2の削減にもつながりますね。
雑菌の繁殖を抑えられる
製品に水を使用していないため、細菌などの繁殖を抑えられます。つまり、防腐剤を使わなくても済むってこと。環境に配慮しながら、低刺激なケアができるのは◎
品質アップやコスパの向上につながる
ウォーターレス化粧品は品質が変化しにくく、長期の保存もOK!水の代わりに、オイルや植物エキスなどの凝縮された成分を使うため、1回の使用量が少なくても効果を実感できそう♪
災害時や入院時にも使える
水資源に恵まれた日本では、水不足に対する意識が薄いのが事実。ウォーターレスビューティーにイマイチ関心が持てないという人もいるかもしれませんね。だけど実は、私たちが思う以上に日本人の風土にマッチしたものなんです!
ご存知のとおり、日本は自然災害がとても多い国。毎年のように台風や豪雨に見舞われています。近年では、東日本大震災、熊本地震などの大きな地震も発生しました。
こうした災害時には水を使用できないことが多々あります。そんな場合はウォーターレスビューティーの商品が大活躍!防災グッズとしても備えておきたいアイテムです。
持ち運びに便利
ウォーターレス化粧品は、液状のものと違ってバックの中で液漏れする心配がゼロ♪ジムやお泊まりにも気軽に持っていけますね。液体のように制限されないから、飛行機にも気兼ねなく持ち込みOK。旅行付きの人は重宝しそう♡
ウォーターレス化粧品のデメリット
既存品と使用感が異なる
今までの製品と使い方や使用感があるから、最初はとまどってしまうかも…。慣れれば便利に使うことができるでしょう。
コストがかかる
水の代わりに、オイルや植物エキスを使うため、どうしても製造コストがかかってしまいます。ただ、地球環境のことを考えれば、必要な費用といえます。今後、ウォーターレスビューティーが浸透するとともに、コストダウンを実現できるかもしれませんね。
アレルギー反応が起こるかも?
水に対してアレルギーを起こす人はほとんどいないと思いますが、水の代わりに使う植物エキスに対してアレルギー反応を起こす人もいるかも?これからの課題といえそうです。
まとめ
水不足の問題は、私たちにとっても他人事ではありません。大切な水資源を守るために、ウォーターレスビューティーという選択肢があることを知っておきたいですね。
ウォーターレス化粧品は、環境だけでなく、私たちの肌や生活にもメリットがたくさん!
まだまだ課題はあるけれど、これからの動きに期待大です☆