マリオネットラインとは?改善と予防方法をご紹介
年齢を重ねると気になってくるシワ。口元のシワといえば、ほうれい線が知られていますが、それ以上に見た目年齢を引き上げる「マリオネットライン」をご存知ですか。口角から下に向かって伸びる線のことで、3大老けラインの一つといわれています。
若々しい見た目をキープしたい方のために、マリオネットラインを効果的に予防・改善する方法や正しいスキンケアをご紹介します。
マリオネットラインとは
マリオネットラインとは、口の両脇から下に伸びる2本の溝のことです。操り人形(マリオネット)の口元に似ていることから名づけられました。個人差はありますが、40代くらいから目立ち始めることが多いようです。ほうれい線の下にできるため、二重ほうれい線と呼ばれることもあります。
3大老けラインとは
3大老けラインとは、口角からあごの下にかけて走る「マリオネットライン」、ブルドッグのように頬がたれた「ブルドッグライン」、目頭から頬にかけて斜めに走る「ゴルゴライン」を指します。これらがあると顔がぐっと老けるため、女性にとってかなり厄介な存在です。
ほうれい線とマリオネットラインの違いは、シワの入る場所です。マリオネットラインが口角から入るのに対して、ほうれい線は小鼻の脇から唇の両脇に向かって八の字に伸びます。
ほうれい線も老け顔を象徴するシワの一つですが、マリオネットラインがあると口角が下がって見えるため、より老けた印象や不機嫌なイメージを与えてしまうのです。
マリオネットラインができる原因
マリオネットラインは年齢とともに目立ってくるシワですが、その原因は加齢だけではありません。普段の生活習慣が引き金になっている場合もあります。下記の項目に当てはまるものが多い人は注意が必要です。
肌の乾燥
肌の水分や油分が不足して乾燥すると、バリア機能が低下してうるおいを保持する力が損なわれるため、女性を悩ませるシワやたるみにつながります。毎日のスキンケアで、十分な保湿を心がけることが大切です。
頬のたるみ
頬の筋肉が衰えると、脂肪の重みを支えきれなくなり、たるみが生じてしまいます。頬の筋肉は口の周りにある口輪筋とつながっているので、頬の筋肉がゆるむとその重みに耐えられなくなった口元の筋肉も押し下げられて、マリオネットラインができてしまうのです。
口角下制筋の硬化
口角下制筋とは表情筋の一つで、上唇と口角を下に引っ張る筋肉です。加齢に伴って口角下制筋が硬く縮んでしまうと、口角が下がって皮膚がたるんでしまいます。奥歯を噛むときにも使われる筋肉なので、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は硬くなりがちです。
姿勢が悪い
意外に思うかもしれませんが、姿勢の悪さが口元のたるみを招くことがあります。パソコンやスマホを操作するときに、つい猫背になっていませんか。背中を丸めてあごが前に突き出た姿勢をとっていると、顔の筋肉や皮膚がたるみ、マリオネットラインができやすくなります。
噛み合わせ
噛むという行為は、顔全体の筋肉に刺激を与え、血行を促進して表情を明るく豊かにします。噛み合わせが悪いと、筋肉が十分に使われないため、下垂することに。よく噛まずに食べる人、早食いの人、片側ばかりで食べる癖がある人も注意が必要です。
マリオネットラインの改善方法
原因を知り、適切な対策を講じれば、マリオネットラインを解消することも可能です。次のようなケアを取り入れて、ハリと弾力を取り戻しましょう。
保湿をしっかり行う
マリオネットラインを作る肌の乾燥を避けるために、保湿をしっかり行うことが大切です。洗顔後は保湿成分が配合された化粧水や美容液などをたっぷり使い、うるおいを届けましょう。
週に一回のスペシャルケアとして、シートマスクで保湿するのもおすすめです。
マッサージをする
マッサージで皮膚を柔らかくし、血行を促進することで、顔のリフトアップ効果につながります。
乳液やクリームを塗った後、中指を使って口角をぎゅっと押した後に、少しずつ指の位置を下げながらあごの先までプッシュしていきます。
リンパを流す
人差し指と中指で耳を挟んだら、両手で頬杖をつくようなイメージで、手のひら全体でフェイスラインを包むようにあてます。
そのまま後ろから手前に小さく縁を描くようにゆっくり20回ほど回しましょう。決して力を入れすぎないでください。
顔の筋肉を鍛える
マリオネットラインが気になる人は、口元から胸元まで広がる広頚筋を鍛えましょう。正面を向いて肩の力を抜いたら、天井に向かってあごを突き出します。そして「うー」と声を出して10秒キープしたら、ゆっくり元の位置に戻します。
広頚筋を意識して首を伸ばすのがポイントです。
マリオネットラインの予防方法
日々のちょっとした努力で、マリオネットラインを予防することは可能です。できることから取り入れてみましょう。
表情筋トレーニングをする
表情筋とは、目や鼻、口、眉などを動かす筋肉です。口元を支えている筋肉を意識して動かすことで、マリオネットラインを予防しましょう。
口角を「上げる」「戻す」の動作を10回程度繰り返すと効果的です。「あいうえお」と声に出しながら顔全体を大きく動かす「あいうえお体操」もおすすめです。
紫外線対策をする
紫外線のダメージによってコラーゲンが破壊されると、肌のハリや弾力が損なわれ、たるみの原因になります。
マリオネットラインを防ぐには、紫外線対策が重要です。紫外線は1年中降り注いでいるので、季節を問わず日焼け止めをしっかり塗りましょう。
さらに外出時は、日傘や帽子、サングラスを使用して、肌を守ることを心がけましょう。
抗酸化作用のあるビタミンCを摂取して、体の内側から紫外線対策するのもおすすめです。
顔ヨガをする
顔ヨガは、表情筋を鍛えるトレーニングです。マリオネットラインに関係する表情筋は、広頚筋、口角下制筋、頬の筋肉など。これらを鍛える顔ヨガをご紹介します。
2.唇の形はそのままで、右にひょっとこ口を移動し5秒キープします。
3.同じように、左にひょっとこ口を移動して5秒キープします。
4.1~3を1セットとして、毎日2~3セット行います。
スキンケアを見直す
間違ったスキンケアをしていると、ダメージが蓄積されて、たるみへとつながります。
必要以上に洗顔をしたり、肌をこすりすぎたりしていませんか。必要以上に顔を洗うことで、必要なうるおいまで奪われてしまい、肌のバリア機能が低下します。
また、スキンケアの際に肌をこすると、摩擦が原因となってマリオネットラインを誘発します。化粧品をつけるときに、パッティングしすぎるのもNGです。毎日のケアはやさしく丁寧に行いましょう。
正しいスキンケア方法
スキンケアの基本である洗顔は、ゴシゴシこすらないことがポイント。
ぬるま湯で予洗いしたら、洗顔料を泡立て、顔の上で泡を転がすように洗います。洗顔後は、ぬるま湯で泡が残らないようにしっかりすすぎましょう。
洗顔後はすぐに保湿してください。
保湿は「化粧水・美容液・オイル・乳液・クリーム」というように、油分の少ないものから多いものへと順番に使います。最後に手のひらでやさしくハンドプレスをして、うるおい成分を肌になじませます。
まとめ
マリオネットラインができる原因は、肌の乾燥や頬のたるみ、口の周りの筋肉の衰えなどさまざまです。何となく続けているお手入れが、マリオネットラインを引き起こしているかもしれません。
リフトアップに効果的なマッサージやエクササイズなどを取り入れると同時に、間違ったスキンケアをしていないかを見直してみましょう。