- 肌に優しい洗浄成分が使われている
- 皮脂を落としすぎず、汚れもちゃんと落としてくれる
洗顔とはどの程度行えばいいの?
洗顔は必要ですが、肌質によって方法が変わってきます
最近、テレビ番組などで「必要以上に洗顔はしません」といっているタレントや美容家をよく見かけます。
とくに朝の洗顔に関しては、「肌本来に備わった、必要な成分まで洗い落としてしまう」という意見もあります。しかし一方で、「しっかりと洗った方がいい」という声があります。
実際にどうなのでしょうか?
朝の洗顔とは、就寝中に付着した汚れを落とすことが本来の目的と言われています。
人は就寝中にも、コップ一杯分とも言われる量の汗をかき、不要な角質が垢として排出される、というように新陳代謝が行われています。温度や湿度によっては、過剰に皮脂の分泌が過剰になります。
前の晩のスキンケアで残った保湿化粧品、空気中や布団のホコリやちりなど…、これらさまざまなものが付着して、時間が経ち酸化することで、肌に悪影響を及ぼす可能性があります。
このような肌の汚れを落とすためにも、朝の洗顔は必要なのです。必要な潤いを残せるように、上手に加減しながら自分の肌にあった洗顔を行っていきましょう。
肌質、肌の状態に合わせたベストな洗顔方法を
「昨夜のうちにクレンジングと洗顔を済ませたから大丈夫!」というつもりでも、寝ている間に新陳代謝や外のホコリなどがつくことで肌は汚れていきます。
朝の洗顔とは、そういった汚れを落とすことを目的としたケアです。洗い上がりの状態は、その日のメイクの仕上がりにも大きく影響を及ぼします。
では最適な洗顔を行うにはどのようにすればよいのでしょうか?
人それぞれ肌質が違いますが、肌の汚れ具合や汗の分泌量も違います。またその日の体調や環境の影響で肌の状態が大きく異なってきます。
間違った洗顔方法を続けた結果、本来必要な潤いやツヤを失い、必要以上に皮脂を洗い落としてしまって、かえって肌を傷つけてしまう可能性があります。
ですから朝の洗顔は自分の肌質と状態にあった、負担をかけない方法を見極めるのが大切です。正しい朝洗顔をすることは、美肌への第一歩と言えるでしょう。
正しい洗顔方法を見極めるためにも、ますは自分がどんな肌質なのかを知っておく必要があります。肌質は大きく4種類に分けられます。特徴をそれぞれ挙げていきましょう。
「目元や口元、頬が乾燥している」「肌全体がつっぱった感じを受ける」という乾燥肌は、肌の潤いを保つ皮脂の分泌量がそもそも少なく、洗顔料を使えば必要以上に肌のツヤまで洗い落としてしまう恐れがあります。
敏感な肌のため皮脂を洗い落とすことは意識せず、ぬるま湯での洗顔で十分です。
「なんとなくベタつきがする」「テカりやすくて、お化粧も崩れやすい」というオイリー肌は、脂性肌とも呼ばれています。テカリは皮脂が過剰に分泌されているためで、ニキビなどの原因になります。
余分な皮脂をきちんと洗い落とすのが最善ですが、過度の刺激を与えないように、保湿成分が十分に含まれた洗顔料を使いましょう。
肌がベタつくところと乾燥しているところが混在した状態を混合肌と言います。
朝起きてから、鏡で皮脂が多い部分、カサカサとした部分をチェックして、その部分の肌の状態に応じて、洗顔方法を使い分けましょう。
額から鼻筋のTゾーン、顎のラインなどは皮脂が多めに分泌されているので、洗顔料で念入りに洗います。
皮脂分泌が少ない目元や頬などは乾燥しがちなので、余計な負担をかけることなく、ぬるま湯で優しく洗いましょう。汚れが気になっても、泡で洗い流す程度で十分です。
肌に気になるようなテカリがなく、また乾燥もしていないという人は、普通肌として現在の洗顔方法が肌にあっているということです。
しかし食事や生活習慣、また加齢や環境によって、肌の状態は常に変化し続けていくものです。「普通肌だから安心」と気を抜くことはせず、普段からこまめに肌の状態のチェックをしていきましょう。
肌質や状態によって洗顔方法は異なってきます。
さらに洗顔時において、普段気にとめていなかった行為が、実は肌に大きな負担をかけている場合もあります。洗顔する際のデメリットと、その改善策も紹介していきます。
泡立て使う洗顔料が多くなっています。洗顔料に水を加え、立てた泡を肌の上に広げていくことで、付着した汚れを落としていきます。
簡単にたっぷりと泡を作ることができて、毛穴の奥まで汚れを落とすことができます。
泡洗顔で気をつけたい点は、「泡の量が多いから洗浄力も高い」とは限らないことです。泡の量を増やすよりも、手と肌の間のクッションの役目として、キメの細かい泡を立てることが重要です。
しかし一見肌に優しいイメージのある泡洗顔ですが、泡が立つのは洗浄成分がふんだんに使われているということであり、それが強い刺激となって肌に負担をかけてしまいます。
肌に負担をかけるのは、石油などで作られた「合成界面活性剤」と呼ばれるものです。場合によっては発泡剤が使われていることもあります。
どのような成分が含まれているのか、洗顔料を購入するときによく確認するようにしましょう。
泡が立たないタイプは適度な洗浄力で皮脂を落としすぎないため、乾燥肌や敏感肌の方にとって好ましいと思われがちです。
しかし肌荒れがひどい場合、汚れを落としきれず、かえって肌トラブルが悪化してしまう場合もあります。
肌の調子が優れない時には
という2点を優先して、自分にあった洗顔料を選ぶようにしましょう。
そのときの体調や季節によって肌の状態は変わるので、「現在の肌にあっている」という理由だけではなく、その時々の肌に合わせて洗顔料を選んでいきましょう。
皮脂汚れや古い角質がたまりやすい部分は、とくに丁寧に洗うようにしましょう。洗顔の最初に泡を置き、長い時間載せていれば洗浄成分が接することになり、よく洗えるということになります。
額から鼻にかけてのTゾーン、続けて顎、頬と泡を載せていきます。最後に皮脂の分泌が少なく、皮膚が薄くて弱い目元や口元を洗っていきましょう。
手のひらの上でしっかり泡立て、たっぷりの泡を顔に載せて広げていきます。
ただし顔全体に泡を載せているのは長くても1分以内にとどめます。それ以上の時間、洗顔料を肌に置いておくと、洗浄成分の刺激で肌を傷めることにつながるからです。
短時間で丁寧な洗顔が行えるようにしましょう。皮脂がたまりやすい小鼻の脇などは、すみずみまで泡が届くように、重点的に優しく洗っていきます。
また最後にすすぐときには、髪の生え際やフェイスラインなど、汚れが残らないように丁寧に行いましょう。
お湯が熱すぎると必要な皮脂までもが落ちてしまうので、洗顔はぬるま湯でするのがベストです。ではぬるま湯とは、だいたいどのくらいの水温なのでしょうか?
「体温よりも少し低めの温度が目安」と言われていますが、肌質によって温度差が出てきます。
- 乾燥肌・敏感肌は28℃前後
- 普通肌は32℃前後
- オイリー肌は34~35℃
- 上記の混合タイプは28~32℃
となっています。
だいたい40℃くらいとされているシャワーの温度ではちょっと高過ぎ、肌の乾燥を招く可能性があります。入浴の際に洗顔をしている人は、保湿ケアをしっかり行うようにしましょう。
また入浴の際に同時にシャワーで行う洗顔には、2つのデメリットがあります。
- シャワーの水圧が肌に負担をかける
- 洗い残しが起きやすい
シャワーの水圧は刺激が強すぎて、肌に負担をかけてしまいます。肌に直接シャワーを当てることは避けて、手にすくったぬるま湯で洗い落とすのが理想です。
また洗い残しが起きやすいという点も挙げられます。小鼻の脇などは洗顔料がたまりやすいとされており、洗顔料が残ったままでは肌荒れ、ニキビの原因にもなります。
シャワーでの洗顔は入浴と同時に行えて、さっぱりして気持ちがよいのですが、注意点があります。
シャワーの水圧をあまり高くしないようにしましょう。シャワーをかけている時間もなるべく短くします。
髪の生え際やフェイスラインなど、洗顔料が残りやすい部分は、丁寧に手ですすぐようにしてください。
正しい洗顔方法とは
ここでは肌の汚れをきちんと落として、正しい洗顔を心がける際の注意すべきポイントを紹介します。
- 洗顔前に手を必ず洗いましょう。顔を洗う前に手を清潔にしておきましょう。もちろん水やお湯ですすぐだけでは落とせない汚れがついていることもあるので、石けんやハンドソープを使って、しっかりと手に付着した雑菌を洗い落としましょう。
- ぬるま湯でしっかりすすぎましょう。高い水温は温かくて気持ちよいものですが、肌にとって必要な皮脂まで洗い落としてしまうことになります。肌質によって適したぬるま湯で洗うようにしましょう。洗い残しがないようにしっかりとすすぎ落とすことがポイントです。
- 柔らかいタオルで優しく拭きましょう。洗顔後もタオルを強くこすったり、押し当てたりしていませんか?強く拭き取るのは肌に摩擦や圧を加えて負担を与えます。清潔なタオルで優しく拭き取っていきましょう。
- 朝の洗顔時にクレンジング剤は使わないようにしよう。朝の洗顔時は、就寝中についた汚れを取るのが目的ですが、ぬるま湯や洗顔料を正しく使うことで、汚れを取り除くことができます。クレンジング剤はメイクを落とすためのものなので、朝の洗顔時に使う必要はありません。
(まとめ)洗顔とは、肌のお手入れの第一歩です
2.4種類の肌質に合った洗顔方法と洗顔料のタイプを選ぶ
3.洗顔料の成分に着目して、肌をいたわるタイプを使う
4.肌本来の潤いを失わないように、ぬるま湯で優しく洗い流す
以上4つのポイントに注意して、正しい洗顔方法を心がけていきましょう。
洗顔とはその日のメイクの影響だけではなく、肌の健康状態そのものに関わってくる、重要なスキンケアなのです。