- 必要以上に皮脂を取り過ぎないため
- 摩擦による肌への負担を軽減するため
洗顔を1日しないでいるとどうなるでしょうか?
目次
肌がくすんで、肌荒れなどの原因になる恐れがあります。
洗顔は付着した汚れや溜まった皮脂を洗い落とし、美肌を保つために必要なスキンケアです。お化粧を落とすクレンジングとは違って、欠かせない美容方法であり、肌の健康状態にも影響を及ぼします。
人は寝ている間でも新陳代謝で毛穴から皮脂を出し続けています。肌にとって皮脂は潤いを保つ成分ですが、不要に放置したままでいると、酸化して、肌荒れの原因にもなってしまいます。
顔の肌は人体の中でもデリケートな部分であり、些細なことでも敏感に反応してしまいます。洗顔をサボってしまうと、肌がくすんで、お化粧のノリが悪くなるばかりでなく、ニキビの発生にも繋がっていく恐れがあります。
「洗顔しなくても、まったく肌に問題がない」という方もおられますが、小鼻の脇あたりに黒くブツブツとした毛穴汚れはありませんか?
洗顔しないでいると、どうしても肌がくすんで毛穴も詰まってしまいます。「メイクでごまかせる」と思っていても、ケアを怠っていると、肌が全体的に脂っぽくなって、さまざまな支障が出てくることもあります。
洗顔は美肌作りにとって大事な土台であり、美容と健康の両方の面から見ても、日々欠かせない習慣なのです。
洗顔を習慣づけよう
洗顔は基本として、最低でも朝と夜の2回は必ず行ったほうがいいといわれています。
最近では「仕事や育児などに追われて忙しいから」「たいして汚れていないから」という理由で洗顔を行わない方も増えていますが、洗顔を怠っていると肌トラブルが発生するばかりか、肌そのものが劣化し老化を早めてしまいます。
また「乾燥肌や敏感肌にとって洗顔は、肌に負担をかけてしまうからなるべくしたくない」という方もおられます。
「脂っぽさを気にしてこまめに洗顔していたら、必要な皮脂まで洗い流してしまい乾燥肌になってしまった」という理由から洗顔するのが怖くなってしまった方もいるかもしれません。
ですが、1日の汚れをそのままにしていいわけではありません。
テレビ番組などで「必要以上に洗顔はしません」という女性芸能人たちの影響から洗顔はムダに肌にダメージを与えると思い込んでいる方も多いと聞きます。
しかし、必要以上に洗顔をしないというだけで、まったく洗顔をしないというわけではありません。
どんなに忙しくても肌のお手入れとして、洗顔は必要なケアです。
肌質と潤いを保つためにも意識して習慣づけましょう。
洗顔しないと、どうなってしまうのか?
必要なスキンケアである洗顔を怠ると、肌にどのような影響を及ぼしていくのか。ここでは、具体的に肌へのダメージを取り上げて紹介していきましょう。
1.肌の潤いが失われてしまう
皮脂や角質は、肌を守るバリアとしての役割をもっています。洗顔の際に皮脂を取り過ぎてしまうのはよくありませんが、不要な皮脂は汚れを吸着して、肌にくすみを出してしまいます。
さらに皮脂や角質が溜まると、毛穴を塞いで肌の水分補給を妨げて、肌の潤いを失わせてしまいます。毛穴に入り込んだ皮脂や角質は、ニキビなどの肌トラブルの原因にもなりますので、洗顔で不要な皮脂や角質を洗い流さなければなりません。
2.毛穴に汚れを溜めてしまう
洗顔しないということは、不要な皮脂・古い角質・肌に付着したメイク汚れ・ほこり・汗など、洗い落とされないということです。それらの汚れが肌に溜まっていくと、毛穴の中にどんどん入り込んでいきます。
常在菌であるアクネ菌は、毛穴に入った汚れが大好物です。アクネ菌が繁殖するとニキビの原因になってしまいます。
また汚れが詰まった毛穴は涙型の形となって大きく開いていき、黒くブツブツした状態で肌の表面に現われてくることもあります。
3.化粧のノリが悪くなってしまう
不要な皮脂や古い角質が溜まっていくと、脂質の多い肌へと変化していきます。脂質の多い肌は化粧のノリが悪いと言われています。
朝しっかりメイクしても、脂質によって昼頃には化粧がよれはじめてしまいます。夕方になる頃にはお化粧が崩れてしまう可能性もあるので注意が必要です。
洗顔しないということは、こういったデメリットを抱えることであり、肌にとって深刻なダメージを与えてしまいます。
洗顔フォームは使わなくてもいい
最近、「朝は美容のために洗顔はしません」という女性芸能人たちが増えています。
こういった発言から「朝は洗顔しなくてもいい」と思いがちですが、実際は「朝の洗顔には、洗顔フォームや石鹸を使わない」ということです。
「朝の洗顔時に洗顔フォームを使わない」という意味だったのが、いつの間にか「洗顔はしません」という言葉で広まってしまいました。
たしかに就寝時は日中と比べて皮脂や汗の分泌量が少ないので、朝の洗顔は洗顔フォームを使わなくても十分に汚れを洗い落とせます。
しかし朝の洗顔時に洗顔フォームを使う必要がないのはなぜでしょう?
その理由は以下の2つです。
洗顔フォームには不要な皮脂や古い角質、ほこりや汗などを洗い落とす役割があります。しかし30代以上になると皮脂の分泌量が減少していくため、洗顔フォームで洗浄した場合、必要な皮脂まで洗い流してしまう恐れがあります。
また乾燥や肌荒れで敏感になっている肌にとって、洗顔フォームの洗浄力は強すぎて摩擦ストレスを与えてしまうこともあります。
洗顔フォームを使わないのは、「皮脂の取り過ぎ」「摩擦による余計な負担」といった理由からであり、乾燥肌や敏感肌を改善する美容方法でもあります。
「洗顔フォームを使わない」という美容方法の効果
洗顔フォームを使わないというのも美容方法の一つです。どのような効果があるのか、ここで紹介していきましょう。
1.乾燥肌が改善される
皮脂は肌の水分を逃さない油膜をもっており、肌の潤いを保つために必要不可欠な成分です。皮脂を取り過ぎてしまうと、肌から水分が失わせて乾燥させてしまいます。
「洗顔することで、乾燥肌や敏感肌に負担をかけてしまうのでは?」と気にされている方にとって、皮脂の取り過ぎを防ぎ、乾燥肌を改善させてくれます。最適の美容法とも言えるでしょう。
2.肌トラブルを防いでくれる
過敏になった肌にとって、洗顔時の摩擦は強い刺激を与えてしまう可能性があります。摩擦での刺激は、小さな炎症の発生、ニキビなどの悪化を招いてしまいます。
洗顔フォームを使わない洗顔は、肌への負担を緩和させて、肌トラブルを予防してくれます。
3.アンチエイジング効果がある
肌の乾燥や肌荒れは、シワ・シミ・たるみなどの原因にもなり、肌の老化につながっていきます。「乾燥肌が改善される」「肌トラブルを防いでくれる」という、上記1、2の効用から、肌を若々しく保つアンチエイジング効果もあります。
もちろん、「朝は洗顔フォームを使う必要がない」と言っても、洗顔そのものはきちんとしなくてはなりません。
汗や汚れで顔がベタついた時は、洗顔フォームを使ってしっかりと洗顔しましょう。大切なのは、肌の状態に合わせて適切に洗顔をして、きちんと肌をお手入れすることです。
夜の間に付着した汚れをきちんと洗い落とさず、そのまま放っておくと、以下のような肌トラブルの原因になります。
- 乾燥
- しわ
- たるみ
- ニキビ
- くすみ
- ごわつき
不要な皮脂は油焼けの原因になり、酸化して肌をくすませることになるでしょう。蓄積した古い角質は肌に無用な刺激を与え続け、さらに肌荒れを悪化させてしまいます。
皮脂や角質が毛穴に詰まるとニキビができやすくなります。ごわついた肌は隅々まで水分が浸透せず、潤いを失って、乾燥肌になってしまいます。
乾燥肌や敏感肌を気にして、洗顔せずにいると、さらに肌荒れの悪化を招き、悪循環に陥ってしまいます。そうならないためにも、毎日しっかりと洗顔を行うことが重要なのです。
またシャワーを浴びながら、洗顔も済ませようとしてしまうのも、肌にとってはNG行為です。水圧は刺激が強すぎて、肌に負担をかけてしまいます。
- シャワーの水圧が肌に負担をかけてしまう
- 洗い残ししやすい
直接シャワーを浴びながらの洗顔には、上記2点のデメリットがあります。シャワーで洗顔を済ませたい時は、シャワーを直接当てず、手にすくって、優しく汚れを洗い落としていきましょう。
小鼻の脇や髪の生え際、フェイスラインなどは、洗い残ししやすい部分です。手でしっかりとすすぎ落としていくことを心がけてください。
洗顔は欠かすことのできない大事なスキンケア
- 仕事と家庭を両立させるのに忙しくて、夜は何もせずにベッドに倒れ込んでしまう
- 日中の疲れが溜まって、どうしても洗顔やクレンジングは後回しにしてしまう
こうなる気持ちも分かりますが、洗顔はスキンケアの基本であり肌をきれいに保つためには欠かせない美容方法です。
億劫に感じても面倒くさからずにきちんと行わなければなりません。
最近は泡切れのいいタイプの洗顔料もあり、簡単に手早く済ませられるのでそれほど面倒ではないはずです。
「乾燥肌や敏感肌だから洗顔をあまりしたくない」という方も、健康状態を損なったときにさらに悪化させてしまいます。そのためにも洗顔できちんとケアを行い、肌をいたわりましょう。
乾燥肌は、天然成分や刺激の少ない泡タイプの洗顔料を使うことで、それほど摩擦をせずに洗顔が行えます。洗顔後は、化粧水・美容液などを使って保湿を心がけてましょう。
毎日ケアをしっかりと行うことは肌質の向上に繋がっていきます。
朝に洗顔フォームは必ずしも必要ではないため、それほど億劫なことではありません。
寝ている時に付着した汚れを落とすのはもちろんですが、朝の洗顔は眠気を覚まして気分を入れ替えるためにも最良の行為です。
夜は一日の汚れを落とすために必ず洗顔しましょう。肌に汚れを残さないことが、スキンケアの基本です。
自分に合った洗顔フォームを使って、適温のぬるま湯できちんと汚れを洗い落としてください。
(まとめ)洗顔は顔の汚れを洗い流すことを目的としたスキンケアです。
肌の健康状態を維持するためにも、汚れはその日のうちにしっかりと洗い流して、肌を労わりましょう。もちろん、肌をきれいに保つためには、洗顔だけではなく、食事のバランスに気をつけて、質の高い睡眠をとることも大切です。
2.洗顔を怠ると、毛穴に皮脂が溜まって潤いが失われ、肌荒れを起こす
3.乾燥肌でも、洗顔方法を間違えなければ、肌質を改善させることができる
4.朝の洗顔は洗顔フォームを使わなくてもいいが、汚れはきちんと落とす
以上のことを常に意識して、洗顔毎日しっかりと洗顔を心がけることは、美肌の秘訣となります。