洗顔で顔のごわつきはどうやって改善できる?

洗顔で顔のごわつきはどうやって改善できる?

ごわつきは古い角質や肌の乾燥などが原因。洗顔で肌を上手にリセットしましょう

洗顔やメイクアップで肌を直接触ったとき、

  • なんとなく、肌がごわごわと硬い感じがする
  • 肌のごわつきがやけに気になる

といった人はいませんか?

20代のころまではモチモチ、プルプルした肌で、自分で肌を触っても気持ちがよかったけれど、30代に入ってからなんとなく肌全体の弾力がなくなって、厚みのあるごわごわ感がみられる人は多いようです。

  • 肌が硬い
  • 肌がごわごわする
  • 肌のごわつきが気になる

といった感触は、どのようなことが原因なのでしょうか?

実は、30代を過ぎた頃から感じ始める肌のごわつきは、古い角質が原因となっています。加齢などが原因となって古い角質が肌からはがれ落ちないことで、肌がカサカサ、ごわごわしていきます。

加齢によって肌に生じるトラブルは、古い角質だけではありません。水分量もまた減少していきます。水分量の減った肌はみずみずしさも失い、さらにごわごわした肌の乾燥状態を生み出します。

加齢とともに増していくごわつき、なんとかしたいものですね。洗顔で肌を清潔に保ちながら、ごわつきに立ち向かっていく方法を見ていきましょう。

古い角質はターンオーバーで生まれ変わる

古い角質はターンオーバーで生まれ変わる
そもそも角質とは、私たちの皮膚の表面にあります。この角質は、皮膚のバリア機能を担っており、外部の刺激から肌を守る働きがあります。

通常、角質はターンオーバーで生まれ変わります。ターンオーバーとは、肌の新陳代謝のことです。

ターンオーバーの最適なサイクルは、およそ28日周期といわれています。ターンオーバーが正常であれば、新しい表皮細胞が生み出され、一定期間は角質となって肌をバリアし、役目を終えるとはがれ落ちていくという循環を繰り返します。

20代までの健康な肌はターンオーバーの周期が一定であるため、常に新しい肌細胞が生み出されています。不要な細胞は肌からはがれ落ちるため、肌のごわごわ感を感じることがないのです。

では30代や40代のお肌はどうなっているの?

では30代や40代の肌はどうなっているの?
ターンオーバーが正常に機能している20代と違って、30~40代の肌のターンオーバーはどのようになっているのでしょう。またターンオーバーに限らず、この年代の肌は、どのような特徴が見られるのでしょう。

ターンオーバーの周期が長くなる

20代までの肌のターンオーバー周期は、28日周期です。では30代や40代のターンオーバー周期はどのようになっているのでしょうか。

個人差がありますが、一般的に加齢による影響が出てくる30代からのターンオーバー周期は、長くなる傾向があります。それまでは28日で新しい肌に生まれ変わっていたものが、30代では約40日と長くなります。

さらに40代では約55日周期になることもわかっています。
このことは、40代になれば肌が生まれ変わるまでの期間が20代の2倍の時間がかかることを意味しています。

ターンオーバーの周期が長くなれば、メラニン色素が沈着しやすくなったり、肌のシミや黒ずみ、くすみなども消えにくくなったりします。

もし

  • 最近、目のクマや肌のくすみが気になってきた
  • シミが前より濃くなってきた感じがする

といった感じがあれば、ターンオーバー周期が長くなっていることが原因かもしれません。

水分量が減少し、みずみずしさを失った肌に

水分量が減少し、みずみずしさを失った肌に
30~40代の肌の特徴のひとつは、水分量が減少傾向にあるということです。20代までの肌は、肌の細胞一つひとつに活力があり、水分をしっかりと細胞膜に閉じ込めておくことができます。

しかし加齢によって皮膚表面の角質層のキメが粗くなったり、層が薄くなったりすることで、皮膚が本来持っているはずの保水力が大幅に低下します。

また女性は40代から皮脂量も減少することがわかっており、皮膚を保護する役目のある皮脂の分泌が減ることで、肌がより乾燥しやすい状態におちいってしまうのです。

水分量が減れば、肌の弾力を保つコラーゲンの生成も不十分になってしまいます。弾力が失われることで、目元や口元などにシワができやすくなったり、ほうれい線が濃く見えるようになったりしてしまうのです。

毛穴の開き、毛穴のたるみ、毛穴の黒ずみといった肌トラブルも

毛穴の開き、毛穴のたるみ、毛穴の黒ずみといった肌トラブルも
メイクをしようと鏡を覗いて、小鼻やその周辺の毛穴が開いてきているのが気になっている方はいませんか?ファンデーションが毛穴に詰まりやすくなったというお悩みを抱えている方がいませんか?

実は、保水力を失い弾力をなくした肌、ターンオーバーのサイクルが長くなって新陳代謝がうまくいかない肌は、毛穴に詰まった角栓を押し出す力も失われているのです。

ずっと残った角栓による毛穴の黒ずみを招くことにもなります。角栓詰まりによって毛穴が開いた肌は、老けた印象を与えてしまいます。

毛穴の開きやたるみはできれば避けたいものです。しかし加齢によって角栓の代謝も悪くなってしまえば、あっという間に老け顔になってしまうのです。

そしてこれらの肌トラブルが洗顔時やメイクの際に感じる、あのごわつき感につながっていくのです。

肌のごわつきをなくすには、どのようなスキンケアが効果的?

肌のごわつきをなくすには、どのようなスキンケアが効果的?

  • ターンオーバー周期の長期化
  • 保湿力の減少による肌の水分量の低下
  • 肌の弾力性の劣化による毛穴の開きやたるみ

これらの肌トラブルが、肌を触ったときのごわつきの原因になっています。では、このごわつきを解消して、少しでもみずみずしいモチモとした触感の肌に生まれ変わるには、どのようなスキンケアが必要なのでしょうか?

もちろん、20代の頃と同じスキンケアをしていては、加齢による肌機能の衰えをカバーできません。30代・40代になったら考えるべきスキンケアとは、どのようなものなのでしょうか。

スキンケアの「いろは」である洗顔で角質をケアしましょう

洗顔は、スキンケアの「いろは」です。古い角質をいつまでも肌に残しておかないようにしておくことは、ごわつき感解消にとって最大のポイントになります。

そのためには、毎日の洗顔を丁寧に行うことが大切です。

角質が肌に残っていると、ごわつきだけでなく、皮脂の排出を妨げたり、乾燥させたり、肌色を悪くしたりといったさまざまな悪影響を引き起こします。

化粧品の成分の浸透をよくするためにも、まずは洗顔で丁寧に肌を洗い流しましょう。ただしスクラブ入りのクレンジング剤を使ったり、洗浄力の高い洗顔料を使ったりすることは控えてください。

スクラブ入りは肌そのものを傷つけてしまう心配もあります。また洗い過ぎてしまうと、肌をバリアするのに必要な皮脂までを根こそぎ洗い流してしまいます。

添加物が少なく、洗浄力の高すぎない洗顔料を選んでください。洗顔料でおすすめは酵素入り洗顔料です。

酵素入り洗顔料はタンパク質の汚れを溶かす力を持っており、肌にも優しいものが多いようです。

洗顔料が決まったら、丁寧に洗顔します。ポイントは、キメ細かい泡を立てることと、こすらず泡で包み込むように洗うことです。

泡を立てるためのネットを使ってもよいですね。

また洗顔料を洗い流すときには、ぬるま湯を使うことをおすすめします。毛穴の中に残っている洗顔料もしっかりと落としきることができるからです。

洗顔後には、十分な保湿を

洗顔後には、十分な保湿を
洗顔が終わったら、十分な保湿を忘れないでください。洗顔直後の肌は、非常にデリケートです。

そのまま放置しておけば、どんどん水分が蒸発してしまい乾燥状態におちいってしまいます。

保湿成分の配合された保湿化粧水や保湿乳液をパッティングするように肌になじませます。

保湿成分には

  • セラミド
  • エラスチン
  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン
  • アミノ酸 など

があります。

肌につけるときには、くれぐれも肌をこすったり、手のひらで圧力をかけ過ぎたりしないようにします。

保湿成分の入った美容液も多く市販されています。美容液を使用する際には、化粧水→美容液→乳液の順番に肌にしみ込ませ、油膜を作ることでふたをして、水分と美容成分を閉じ込めましょう。

スペシャルケアとして、週に1度のピーリング

ピーリングとは、新陳代謝の悪くなった肌にたまった古い角質をはがして、肌の表皮のターンオーバーを正常にする働きのあるスキンケアのことです。

ピーリングのできる洗顔料には、グリコール酸などの成分が配合されています。古い角質を柔らかくし、毛穴に詰まっている角栓を取り除くことができるため、肌の新陳代謝をサポートしてくれます。

ただし古い角質をはがしたりする役割に特化しているため、肌質によっては刺激が強い場合があります。毎日のケアに使ってしまうと、かえって肌の乾燥を進ませてしまうことにもなりかねません。

ですからピーリングは、週1回程度のスペシャルケアと考えましょう。使用する際には、ピーリング剤の使用説明書に記載されている用法をしっかり読んで行いましょう。

洗顔以外にも気をつけることって何?

洗顔以外にも気をつけることって何?
スキンケアの基本である洗顔のほかにも、ごわつきを解消するためにできることはあります。肌は内臓の鏡であるという言葉もあるように、体の内側の状態が肌症状としてあらわれることも少なくありません。睡眠不足が続いたりする生活や栄養のバランスが偏る食生活などを見直すことは大事です。

とくに腸の働きが悪くなっていると肌荒れを起こすことがあります。腸内細菌のエサになる食物繊維を多く含む、豆類・ゴボウ・キノコ・海藻類を積極的に摂取しましょう。

微生物や乳酸菌が豊富に含まれている発酵食品は、腸内細菌を増やします。

  • ヨーグルト
  • キムチ
  • 甘酒
  • 納豆
  • ザワークラウト など

毎日の食事に追加できるといいですね。

また紫外線は肌に大きなダメージを与えます。外出の際には日焼け止めを塗る、帽子や日傘などの紫外線対策グッズを使用するといった紫外線対策は欠かせません。

それからストレスも肌にとっては大敵です。適度な運動を心がけ気持ちをリフレッシュできる機会を積極的に作るようにしましょう。

(まとめ)丁寧な洗顔で古い角質を洗い流し、ごわつきのない肌を取り戻しましょう

1.肌のごわつきは、古い角質や肌の乾燥が原因
2.洗顔はこすらず丁寧に洗うことが重要。スペシャルケアは週1回のピーリングを
3.食生活の改善や紫外線対策なども行い、ごわつかない肌を目指す

年齢とともに、肌のごわつきは増していきます。丁寧で優しく洗う洗顔や週1回程度のピーリングは、肌の健康を取り戻すための基本です。

日常生活の改善、紫外線対策などもあわせて行い、ごわつきのないすべすべした肌を取り戻しましょう。

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