- 目をしっかり覚ますため
- 寝ている間についた顔のベタつきやホコリを取り除くため
- メイクの載りをよくするため
1日の最適な洗顔の回数は?
洗顔は朝晩2回がベストです
朝起きて一番に行うことは何ですか?
「洗顔」という答えがもっとも多いのではないでしょうか。また、
などの理由が多いのではないでしょうか。
- 昔からの習慣
- 身だしなみだから
- 気分の切り替えで行う
という人もいることでしょう。
一方「コレをしないと就寝できない」ということは何でしょうか?
それも「洗顔」ですよね。クレンジングも含まれますが、「汚れた顔のままで休むなんて考えられない」という人が多いと思います。
一日の終わりには、しっかり汚れを落として保湿し清潔な状態で肌を休めたいと誰もが思っているでしょう。
しかし、
- 洗えばよい
- 回数が多ければよい
というわけではありません。
洗い過ぎることで、肌がダメージを受けてしまうからです。日常生活で洗顔は、1日2回が最適といえます。
1日の洗顔回数が多すぎるのはNGです
洗顔は、ただすればよいというものではありません。
洗顔の際には、洗浄成分ために同時に必要な皮脂や潤いも失っています。また摩擦や刺激により、肌を傷つけることもあります。
10代の頃は皮脂の分泌も多く、新陳代謝も旺盛で、どれだけ洗顔をしても不安はありませんでした。
しかし30~40代の肌には、洗顔には多少のダメージが伴い、その回復に時間がかかってしまいます。
洗顔回数は最小限でよいのです。
「清潔にしていたいから」と洗顔をしても雑な方法で汚れが残ったままでは意味がありません。むしろ逆効果です。
朝と晩、1日2回の正しい洗顔方法を紹介していきます。
肌に負担をかけず、できるだけ必要な成分を残しながら、しっかり汚れを取り除けるという方法です。
朝の洗顔の役割
朝の洗顔はただ寝ていただけなので、洗顔は不要と思われがちです。しかし朝の洗顔も肌を美しく保つためには必要なことなのです。
寝ているだけでも汗をかき、皮脂も分泌されています。就寝中に寝具や空気中のホコリも肌に付着しているので思った以上に汚れているのです。
そこで朝、しっかりと洗顔をすることで、肌の汚れを落としその後のスキンケアの効果を十分に発揮できるのです。メイクの載りもよくなります。
季節によってはたくさん汗をかいてベタベタしていると感じ、何度も洗顔が必要と捉えてしまいがちですが、朝はすっきりと汚れが落ちていれば基本の洗顔で十分です。
皮脂や汗が多い人は洗顔料を使用しましょう。乾燥気味や敏感肌の人は洗顔料ナシで、水やぬるま湯で汚れを流すだけでも十分です。
洗顔後は、これから1日過ごす肌の状態を整えるため、保湿ケアをしっかり行いましょう。
夜の洗顔の役割
夜の洗顔は帰宅後、あるいは入浴時など就寝前までに行います。メイク落とし、家事や入浴のタイミングもありますが、清潔な状態で就寝し、肌もしっかり休めたいものです。
日中、肌の内側から出た皮脂や酸化したメイク汚れ、外からのホコリやちりなどの汚れを落とし、肌をキレイな状態にします。
洗顔後は保湿を十分に行います。清潔な肌にはスキンケア用品の美容成分が浸み込みやすくなっています。
お風呂に入ったときに、一緒に洗顔するという人が多いでしょう。クレンジングも同時かもしれません。
しかし、お風呂で洗う際はあまり高温のシャワーで洗わないように注意しましょう。お湯の温度が高すぎると肌表面の必要な皮脂まで取り除いてしまいます。
肌の弱い人、乾燥が強い人は皮脂分泌の多い部分にだけ洗顔料を使う方法もあります。また朝の洗顔と同様に、洗顔料を使わず、水またはぬるま湯で流すだけでもよいでしょう。
洗顔後はしっかり保湿ケアを行い、美容成分をしっかり浸透させます。そのあと質のよい睡眠をとることで、自分の体を休めると同時に肌をしっかり休め、ターンオーバーを促します。
正しい洗顔の仕方
1.手を洗い、水で顔をぬらす
まず手についている汚れや油分を洗い流し、手を清潔にしておきます。肌に汚れや雑菌が移るのを防ぐためです。
そうすることで洗顔料の泡立ちもよくなります。
顔に水をかけて予洗いをし、顔をぬらします。乾いた肌に直接泡をつけると泡がつぶれやすくなり、肌に負担となります。
2.洗顔料を泡立てる<
適量の洗顔料を手に取り水を加え、よく泡立てます。泡立てが苦手な人は、泡立てネットを使ってもよいでしょう。
ツノが立ち逆さにしても落ちてこないようなしっかりしたコシのある泡をつくります。
3.洗い始めはTゾーンから
まずは皮脂が出やすく毛穴に汚れがたまりやすい、額や鼻の周りのTゾーンから洗っていきます。次に顎に泡をのせていきます。
泡を転がすようにして広げていきます。角質でごわつきやすい鼻の周りの入り組んだ部分や口周りもしっかりと洗います。
4.フェイスラインを洗う
顎のフチやデコルテまでのライン、耳の下までのフェイスラインは角質がたまりやすい部分です。指先で円を描くように泡を転がします。
5.頬や目の周りはさっと泡を転がすように
次は乾燥しやすい頬と目の周りです。
頬は皮脂分泌が少ないので、あまり時間をかけずに手のひらでさっと泡を行き渡らせるだけで十分です。
目の周りの皮膚は薄く、弱くなっています。こすりすぎるとシワができてしまうので、こちらも軽く泡をのばすだけにします。
髪の生え際も忘れずに洗います。
6.すすぎはそっと泡を溶かすイメージで
泡を残さないようにしっかりとすすぎます。しかしくれぐれもバシャバシャと勢いよく水を顔に当てないようにしましょう。
両手ですくった水を顔に何度をかけて、泡を溶かして流していくイメージです。
髪の生え際、顎の周り、耳の周りは洗い残しが多い部分です。丁寧に洗い流しましょう。
7.丁寧に水分を拭き取る
すすいだ後は柔らかいタオルを使い、優しく押さえて水分を吸い取るようにして拭きます。ゴシゴシ強くこすって、肌に刺激を与えないようにして下さい。
10~20代の頃は、汚れをしっかり落とそうとして肌に負担をかけても平気だったかもしれません。しかし年齢を重ねるにつれ、肌の状態も変化してきています。
普段何気なく行っている洗顔も美肌への第一歩です。ときどき自分の肌の様子をよく見ながら、長年の自己流のスキンケアを見直しましょう。
洗顔料の使い方
洗顔の際は強くこすったりしないように、洗顔料を手のひらでしっかりと泡立てて使います。手を逆さにしても落ちないくらいまでしっかりと泡立てます。
しかし泡立ちよくするためといって、洗顔料を使い過ぎてしまうと肌に負担がかかります。決められた量で十分な洗浄効果があるので、製品の使用説明書をよく読み、適量を使うようにしましょう。
手のひらで肌をこするのではなく、泡を転がして洗う感覚で行います。優しく円を描くようにして余計な力を加えないようにしましょう。
肌に対し水平方向ではなく、泡でふわふわと垂直に押すイメージです。
キメの細かい泡ができていれば、力を入れなくても泡の吸着力で汚れを十分に落とすことができます。泡のクッションで肌との摩擦を防ぐこともできます。
汚れの度合いに応じて各部分を時間差で洗うようにしましょう。そうすることで洗顔料を肌にのせている時間を最低限にし、肌への負担をなくすことができます。
ニキビ肌や脂性肌の人は
洗い過ぎて必要な皮脂まで取り除いてしまうと、肌のバリア機能が失われてしまいます。その反動で肌は応急処置としてバリアを作ろうと皮脂を過剰に分泌させてしまう場合があります。
基本的にはニキビ肌や脂性肌の人でも洗い方は同じです。くれぐれも洗い過ぎないようにしましょう!
また、ニキビ肌や脂性肌の人はさっぱりとした洗い上がりを好む人が多いようです。洗浄力の高いものやスクラブの入った洗顔料は、肌への刺激が強くなっています。週に数回までにするなど使用の間隔を空けて、使い過ぎないようにしましょう。
クレンジングの注意点
正しい洗顔方法で行わないと、肌に負担がかかり、肌トラブルを招くことになります。
メイクをしている場合は、あらかじめクレンジング剤を使ってきれいに落としましょう。洗顔料だけではメイクは落とせません。
落ちにくいメイク用品も販売されるようになってきました。手持ちのクレンジング剤で落とそうとして、摩擦や刺激で肌にダメージを与えたり、メイク汚れが残ることで肌トラブルの原因となったりすることもあります。
ポイントメイクやウォータープルーフ機能などの落ちにくいものは、専用のリムーバーがある場合、それを使うようにしましょう。
また、疲れているときは簡単にメイク落としを済ませたくなりますよね。
そんな時に拭き取るだけでメイクオフできるクレンジングシートなどがあります。
「W洗顔不要」と書いてあっても、落とし切れないメイク汚れやクレンジング剤が肌に残っている場合があります。
クレンジングシートは便利で使い勝手がよいのですが、使用後は軽く水洗いをするようにしましょう。そして保湿ケアを忘れないでくださいね。
(まとめ)1日の洗顔回数は、2回が最適です
2しっかり泡立てて力を入れず洗う
3.肌のタイプで洗顔方法を選ぶ
4.クレンジングもしっかり行う
「今日は疲れているから」「今日ぐらいサボってもいいか」…など考え、適当に顔をゴシゴシ洗って終わりにする、なんていう洗顔をしていませんか。
何気なく行っていた洗顔を見直すことが、美肌への第一歩となります。毎日朝晩行うことだからこそ、積み重ねていくことで肌の変化を感じるはずです。
肌トラブルの改善に洗顔方法を見直してみましょう。