- 朝は目覚ましにシャキッとするため冷水で行う。
- 冷え性なので冷たい水が苦手。常にぬるま湯を使っている。
- ぬるま湯では肌がカサつく、それよりちょっと低め。
- 入浴時にシャワーで同じ温度の温水で行う。
- 夏は冷水、冬は温水
洗顔には水とお湯のどちらが適しているの?
目次
肌に優しい洗顔には、人肌くらいまでのぬるま湯が最適です
毎日の洗顔、どのような水温で行っていますか?
など、それぞれの目的や生活にあわせて、さまざまだと思います。自宅の蛇口から温度設定された水が出る場合、一定の温度にすることもできますね。
一般的に洗顔時の最適な水温といわれているのは「人肌くらいまでのぬるま湯」だといわれています。具体的にはだいたい30~37℃くらいの温度です。
これくらいの水温だと
- 肌になじみ毛穴が開くので、毛穴の奥の汚れが落ちやすい
- 洗顔料の効果がもっともよく発揮される
- 本来必要な皮脂や潤いは残したまま、余分な皮脂や汚れのみ落とすことができる
- 汚れは落ちるのに、肌のダメージが起きにくい
といわれており、最適とされています。
今回は水温ごとのメリットやデメリット、おすすめの洗顔方法などを比較して見ていきたいと思います。
水やお湯での洗顔、肌の潤いを守る工夫をしましょう
洗顔後に肌のツッパリ感を感じることはありませんか?
汚れが残るのが嫌だからと、しっかり洗いたいところですが丁寧を心掛けるとどうしてもツッパリ感が発生してしまうことがあります。
これは洗顔の際に肌にもともとあった皮脂や潤いが奪われてしまうからです。
ベタつきの原因となり皮脂ですが本当は大切な役割を果たしています。それは皮脂膜となり肌表面をバリアのようにおおって保護しています。
しかし洗顔の際にこの皮脂膜も流れ出してしまうのです。温度が高めのお湯を使って洗浄力の高い洗顔料を使っていると油分が溶け出しやすくなるため、なおさらです。
こういう場合に洗浄成分の入った洗顔料を使わずに、ぬるま湯だけで洗顔するのをおすすめします。ぬるま湯だけでも過剰な皮脂や汚れが洗い流すことができます。
しかしどうしても多少の皮脂膜が洗い流されてしまうのは避けられません。カサつきやツッパリ感を避けるために、ぬるま湯のみの洗顔後でも
- 化粧水
- 乳液
- クリーム
で肌を保護するようにしましょう。
冷水洗顔とは
1.冷水洗顔のメリット
冷水洗顔は、セレブが行っている美容法として話題になりました。冷水を使った洗顔法にはさまざまありますが、おもに洗顔料を使わず冷水のみで顔を洗い流すものをいいます。
また急激な温度差を作り血行を促す目的で、ぬるま湯での洗顔前または後に、軽く流すようにして行うこともあります。冷水洗顔でまず挙げられるよい点は「ひんやり気持ちがよい」ということです。朝の一番の目覚ましには最適です。
また洗顔料を使わず、シンプルに冷水のみが顔に触れることになるので、含まれている洗浄成分や添加物が肌にあわない人には最適な洗顔法といえます。洗顔料を使用した洗顔では、洗浄成分を強すぎると感じた人もいるでしょう。
乾燥肌や敏感肌の人は、本来必要な皮脂や潤いを奪われていたのではないでしょうか。
香料で気分が悪くなる、アルコールの刺激で肌荒れする、などの症状があっかもしれません。
しかし冷水のみの洗顔では、そういったことがありません。
またぬるま湯での洗顔の前後に冷水洗顔を行うと、温度差により血行が促されます。毛細血管のすみずみまで酸素や栄養が行き渡り、新陳代謝がよくなります。
肌細胞が活性化されて、ツヤやハリが期待できます。
毛穴開きに悩んでいる人は、肌が急に冷えることによって、一時的ですが毛穴が引き締まります。毛穴開きが解消されると、メイクの仕上がりが違ってきます。
2.冷水洗顔のデメリット
一方で冷水洗顔のデメリットも挙げられます。
普通肌の人が洗顔した場合、汚れや余分な皮脂が落としきれない可能性があります。皮脂は低温では固まっていますが、体温に近い30~32℃くらいからゆるんで溶けやすくなります。
顔に分泌された余分な皮脂には、同時に古い角質、メイク汚れ、吸気中のホコリなどが付着しています。
このまま残っていても、汚れて見えたり、肌トラブルの原因となったりするので、洗顔で取り除いてしまいたいところです。
しかし冷水洗顔を行っていると、水温が低いため余分な皮脂を洗い流すことができません。そのほかの汗やメイク汚れや角質などの老廃物、ゴミや雑菌などがそのまま肌に残ってしまいます。
このままずっと置いておくと、肌荒れやニキビを招くこともあります。古い角質や汚れは、肌のくすみや毛穴詰まりの原因になり、肌を汚く見せてしまいます。
また冷水洗顔で冷えることにより、いっとき毛穴が引き締まりますが、時間が経つと戻ってしまいます。夏の気温の高いときには効果は一瞬です。
温度差で血管が収縮することで、血流量が増え新陳代謝が活発になる一方、敏感肌の人には肌に負担がかかってしまいます。頬などに赤みが出やすくなる場合があります。
ぬるま湯での洗顔
1.ぬるま湯洗顔のメリット
ぬるま湯洗顔は、お風呂のお湯より体温程度、少し低いくらいの30~37℃で行います。
手や顔で触れて「冷たすぎない」「熱すぎない」といったように温度による抵抗感がなく、自然に洗顔できる温度といえます。
体温と近いので、ずっと顔に触れていても違和感がありません。心地よく洗顔を続けることができます。そのため不十分なまま終わらせることなく、丁寧に汚れを洗い切ることができます。
皮脂や古い角質などの顔の汚れとなじみがよいので、落としやすくなります。ぬるま湯の温度がほどよく毛穴が適度に開きます。
毛穴の中の汚れをすっきりと洗い出すことができます。
また洗顔料はこのくらいの温度の時に使用すると、もっともよく洗浄効果が発揮でき成分が働くように作られています。つまり洗顔料はぬるま湯で使うのが最適なのです。
しばらく洗顔を続けているうちに、血行がよくなります。洗顔を行っているうちに、自分の肌を意識することで次第に落ち着きが生まれ、リラックス効果もあります。
2.ぬるま湯洗顔のデメリット
適温であるため、比較的長時間の洗顔を続けてしまいがちです。思ったより、皮脂や潤いを洗い流してしまうことがあるかもしれません。乾燥を招く可能性があります。
もともと乾燥肌や敏感肌の人も洗い過ぎに注意しましょう。
一方脂性肌の人は、同じようにぬるま湯洗顔をしていても、皮脂を落とし足りないと感じるかもしれません。洗顔料を使うのはもちろん、もうひと手間加えるなどして、余分な皮脂を取り除くようにしましょう。
とはいえゴシゴシ力を入れる、1日に何回も洗顔する、熱すぎるお湯を使うなどはNGです。皮脂を取り過ぎることで、かえって肌を傷めてしまいます。
いずれの肌質であっても、肌を丁寧に扱い、本来の皮脂や潤いを大切にしましょう。洗顔後は十分な保湿を行うのが基本です。
3.ぬるま湯洗顔のコツ
このように洗顔に最適なぬるま湯洗顔ですが、「ぬるま湯でありさえすればよい」というわけではありません。自己流で行っていると、かえって肌にダメージを与え続けることになります。
体から出た過剰な皮脂、汗や古い角質など不要なものはしっかり取り除きながらも、必要な潤いは逃さないようにしなくてはなりません。
ぬるま湯洗顔ではどうしても、肌本来の潤い成分が多少、流出するのはまぬがれませんが、無防備なままにせず保湿化粧品で補うことが必要です。
肌が清潔になりながらも、できるだけ潤いを守るための注意点を見ていきましょう。
洗顔前の予洗いが大切です
洗顔のはじめに、ぬるま湯で顔をぬらしておきます。
顔の汚れホコリをあらかじめさっと流しておくためもありますが、この後に使う洗顔料のなじみをよくし、刺激を軽減する目的もあります。
顔をぬらしておかないと、泡立てたとはいえ洗浄成分の濃度がより濃いままの洗顔料が、顔に触れてしまうことになります。
またぬらしておくことで、洗顔料が広がりやすくなり効率よく洗うことができます。
洗顔料をしっかり泡立てる
洗顔料のペーストや原液を手に取ってそのまま顔につけ、肌の上でのばしていく、なんてことを行っていませんか?手の摩擦で肌を傷めてしまいます。
ペーストは手のひらに載せ、水を加えてしっかり泡立ててから顔に載せて広げていきましょう。優しく泡で洗っていけば、肌に負担をかけません。
洗顔料は水を加えたときに最大の洗浄効果が発揮できるように作られています。水で薄められていない、濃度の濃いまま肌に触れないようにしたいものです。
洗顔後は清潔なタオルで優しく拭く
洗顔後、水ですすいだ後は柔らかい清潔なタオルで、水分を吸い取るようにして優しく拭くようにしましょう。ゴシゴシこするのはNGです。
保湿を怠らない
洗顔後の肌はキレイになっていますが、無防備な状態です。皮脂膜も減ってしまい、乾燥が進んでしまいます。時間を置かずにしっかりと保湿をするようにしましょう。
ヒートショックプロテインとは?洗顔時に水温が高めのお湯を使う方法
最近「ヒートショックプロテイン」というものが話題になっています。人にとって熱などのストレスを受けることで細胞を守ろうとして発生するタンパク質のことです。
傷ついた細胞を修復し、免疫力や代謝を上昇させる働きがあるといわれています。病気を防ぎ、皮下脂肪を燃やすなどの効果が期待できます。
具体的には、あえて42℃以上の熱いお湯に入浴することで、全身にヒートショックプロテインが増えるといわれています。
洗顔でも、やや熱いと感じられる42℃のお湯を使います。コラーゲンなどのタンパク質の傷が修復され、
- シミ
- シワ
- たるみ
などの要望や改善に効果があるとされています。紫外線のダメージ、そのほかの肌トラブルの予防も期待できます。
ヒートショックプロテインを増やす洗顔のやり方は次の通りです。
- 42℃のお湯をかけて洗顔します。3分程度、かけ続けます。とくに洗顔料は必要ありません。
- 顔が温まったら、その温度のお湯で蒸しタオルを作ります。顔をおおって、2~3分そのままキープします。
- 終わったらタオルを外して、顔が冷めないうちにしっかり保湿をします。いつもの保湿化粧品でOKです。
事前に冷水で顔をキュッと冷やしておくと、42℃のお湯との温度差でストレスが高まり、ヒートショックプロテインがより多く作られます。
(まとめ)日常の洗顔の水温は、ぬるま湯程度が最適です
2.ぬるま湯での洗顔について
3.高めの水温でヒートショックプロテインを増やす
洗顔時の水温はさまざまなものが考えられますが、日常の洗顔にはぬるま湯が最適です。
肌本来の潤いを保ちながら、もっとも汚れを取り除くことができます。
保湿も怠らないようにしながら、丁寧で肌を大切にする洗顔を続けていきましょう。