洗顔するときに泡立てないのは肌を痛める?

洗顔するときに泡立てないのは肌を痛める?

洗顔料をしっかり泡立てないで使うと、肌を傷める原因になります。

洗顔料をしっかり泡立てないで使うと、肌を傷める原因になります。

  • 朝起きて顔を洗う
  • スポーツクラブで汗をかいたあとに顔を洗う
  • メイクを落とすときに顔を洗う

このように、私たちは一日の中で何回も洗顔をします。その時に洗顔料はよく泡立てていますか?

「朝はギリギリまで寝ているから簡単な洗顔になっている」
「早く顔の汗を流したくて、洗顔料を十分泡立てずに急いで洗顔してしまう」
「クレンジングは念入りにするけれど、洗顔料の泡立ては適当になってしまう」

このような声があちこちから聞こえてくるように、洗顔時の洗顔料の泡立てが十分にできていないまま顔を洗っている人は多いものです。

しかし、十分に泡を立てない洗顔は肌の汚れを落とせないだけでなく、肌に過度な負担をかけてしまうことになります。また、自分に合った洗顔料を選択しないと、かえって肌トラブルを招くこともあるのです。

とくに、30代以降の肌は刺激に敏感です。間違った洗顔方法を続けていると、

  • 毛穴の開き
  • くすみ
  • 色素沈着
  • 大人ニキビ
  • 乾燥
  • シワ

などの原因になってしまうこともあります。

では、キメ細かい泡を使って正しく洗顔するには、どのような洗顔料を選び、どのように行えばよいのでしょうか。

肌年齢や自分の肌質に合った洗顔料を選ぶことが、正しい洗顔の近道に

  • 30代になったら急に肌の乾燥が気になり始めた
  • 肌のくすみやたるみが目立つようになった
  • 毛穴が開いてきて、メイクが詰まる感じがする
  • 今まで気にならなかったのに、口元や目元のしわが深くなってきた

30代になると、今まで意識しなかったさまざまな肌トラブルが次々と表面化してくるようになります。加齢や紫外線、ストレス、食習慣や生活習慣の乱れの積み重ねが、徐々に肌に表れてくるからです。

また、20代前半をピークにして、肌のターンオーバーの周期が長くなるということが言われています。20代では4週間のサイクルが、50代になると6週間まで長くなり、新陳代謝を滞らせます。

でも、30代以降の肌の変化にも対応できる洗顔料を正しく選んでいけば、このような肌トラブルは軽減できます。肌年齢や肌質に合った正しい洗顔用を選ぶことは非常に重要なポイントなのです。

肌質にあった洗顔料はどうやって選べばいいの?

肌質にあった洗顔料はどうやって選べばいいの?
30~40代は、しわ、シミ、くすみ、毛穴の開き、たるみなどの加齢による肌トラブルを抱えやすくなっています。
この世代は、洗顔についてどのように考えていけばよいのでしょうか。

それにはまず、洗顔料の選択がポイントになってきます。
店頭やネットでは、非常に多くの洗顔料が並んでいますが、よくみるとその特徴によりいくつかに分類できます。
ではその特徴ごとにみていきましょう。

1.洗顔しながらも保湿をサポートしてくれる洗顔料

洗顔をすると、肌の余分な油分や肌についている汚れを落とすことができます。しかし、洗浄力が強すぎて、逆に肌を乾燥状態にしてしまうものもあります。

そこで、注目したいのは、保湿をサポートしてくれる成分が配合されている洗顔料です。たとえば、天然のオイルが配合されているものや、保湿成分であるセラミドを配合している洗顔料です。

このような成分が配合されている洗顔料を使うと、洗顔後でも肌の潤いを保ちやすくなります。
さっぱり感と同時にしっとり感を得たいのであれば、保湿サポート成分が配合されているものがおすすめです。

2.ターンオーバーの乱れで蓄積した角質には、ピーリング石けん

30代、40代の肌は、ターンオーバーの周期が長くなりがちです。肌の新陳代謝が悪くなれば、古い角質が蓄積して、くすみの原因にもなります。

古い角質を取り除き、明るい肌を取り戻したい場合には、通常の洗顔料だけでなくピーリング石けんを上手に利用するのもオススメです。

ピーリング石けんには、フルーツ酸やサリチル酸などが配合されています。これら成分は、肌の表面にある古い角質を溶かす働きがあることで知られています。

鏡を見たとき、「最近、顔が暗い印象になった」「くすんでいる感じがする」と思ったら、ピーリング石けんを使用してみるとよいでしょう。

ただし、ピーリング石けんの使用頻度を間違えると角質を取り過ぎてしまい、かえって肌の表面が未成熟な細胞でおおわれることになってしまいます。

すると、ヒリヒリと刺激を感じ、ビニール肌と呼ばれるキメを失った状態になる、といったトラブルにつながることがあります。

それぞれのピーリング石けんには使用頻度が記載されているので、それを守って上手に活用してください。

3.そのほかにさまざまな洗顔料の特徴

保湿サポートやピーリングのほかにも、洗顔料には、さまざまな特徴を持ったものがあります。

  • 敏感肌にも対応できる、植物性アミノ酸系洗浄成分や天然成分が多く配合されている肌に優しい洗顔料
  • 角質層の水分量に直接アプローチしてくれる洗顔料
  • ピーリング効果と同じく角質に働きかける酵素洗顔料

などがあります。
スクラブ入りの洗顔料も硬くなった角質除去に効果が期待できますが、粒子が肌に強い刺激を与えることもあるので、肌の弱い人はなるべく使用を控えましょう。

洗顔料の成分をしっかりと確認して、自分の肌質に合った洗顔料を選ぶようにしましょう。

洗顔フォーム、固形石けん、泡タイプなど、何を選んだらいいの?

洗顔フォーム、固形石けん、泡タイプなど、何を選んだらいいの?
洗顔料を選ぶときに考えたいのが、洗顔料の形態です。
洗顔料にはフォームタイプ、固形石けん、泡タイプ、粉タイプなど、さまざまな形態のものが販売されています。

どのタイプを選択しても、しっかりと泡立てて洗顔を行うことは非常に重要です。泡立てやすさなどの観点から考えてみましょう。

1.もっとも多く販売されているのはフォームタイプ

洗顔料でもっとも多く販売されているのは、フォームタイプです。
チューブから必要量を押し出して使えるフォームタイプは、手軽さゆえにこのタイプを選ぶ人は非常に多いようです。

フォームタイプは、お湯に溶かせば比較的泡立てやすく、洗顔料が足りなくて泡立ちが悪いような場合にもチューブを押し出して簡単に洗顔料を補充することができます。

携帯にも便利ですし、価格帯にも幅があるため選びやすく、気軽に購入できるというメリットがあります。

ただ注意したいのは、泡立ちのよさを実現するために、水と油を効率よく混ぜ合わせることができる「合成界面活性剤」が配合されている製品が多いということです。

泡立ちと洗浄力を追求するあまり、過剰に水分や油分を落としてしまう可能性があります。また、防腐剤としてパラベンが含まれているものもあるので、成分には注意が必要です。

2.固形石けんは意外と泡立てやすい

洗顔料には、固形石けんタイプもあります。固形石けんは、手でよく泡立てないとならないイメージがあり、面倒な印象かもしれません。

確かに、フォームタイプよりは泡立てる時間が必要です。しかし、最近では泡立ちが改善され、濃密な細かい泡が作れるものが多くなっています。

また、固形石けんから作った泡は高い密度を維持できるので、肌の上で泡が消えにくいという特徴があります。肌の上の泡を転がすことができ指や手のひらで肌を擦る必要がないため、肌への負担を軽減できます。

化学物質や添加物も少ない製品が多いので、敏感肌や乾燥肌といった肌ダメージを受けやすい人も安心して使用できるのもメリットのひとつでしょう。

3.パウダータイプや泡タイプの特徴は?

フォームタイプ、固形石けんタイプのほかには、パウダータイプや泡タイプのものも見かけます。泡タイプは、ポンプを押し出した瞬間に泡が出ます。キメの細かなふわふわした泡なので、すぐに肌の上に乗せられます。

泡立てる手間が省けるため、非常に便利で洗顔も楽しくなりそうですね。
ただ、泡タイプの場合は、泡を作るために添加物を多く使用しているものもあることや、洗浄力が強いものが多くあることに注意してください。

また、泡の質によっては、肌の上ですぐに泡が消えてしまうものもあります。濃密な泡が立つ製品を選ぶようにするといいでしょう。

一方、パウダータイプは泡立てにくいといった声をよく耳にします。確かに、ほかの洗顔料のタイプと比較すると、キメ細かな泡を立てるのには手間がかかります。

しかしパウダータイプは、ほかのタイプとは違ってもともと水分を含んでいません。そのため、防腐剤などの添加物が配合されていないものが多くあります。

化学物質に過敏な人や、ダメージを受けやすい肌質の人、加齢により肌トラブルを抱えている世代の人は、パウダータイプを使ってもよいでしょう。

せっかく洗顔するなら、洗顔料をしっかり泡立てないのはもったいない!

せっかく洗顔するなら、洗顔料をしっかり泡立てないのはもったいない!
自分の肌質や肌トラブルに応じた洗顔料を選んだら、いよいよ洗顔の開始です。洗顔には、いくつか守って欲しいルールがあります。

まずは、洗顔料を泡立てます。洗顔料はぬるま湯でしっかり溶かしましょう。
溶かした洗顔料は、手のひらで泡立てる以外にも、泡立て専用ネットを活用して泡立ててもよいですね。時間をかけて丁寧に泡立ててください。

その際のポイントは、

  • 泡の密度の濃いこと
  • 細かな泡であること
  • 泡が長持ちすること

です。

肌の上をしっかり転がるような、泡を押したらその弾力で指が跳ね返されるくらいのコシがある泡を作ってみましょう。

そして、洗顔を行う際は決して指でこするのではなく、泡を肌になじませるようにしてください。
肌と指や手のひらの間には、必ず濃密な泡が存在し、指や手のひらが直接肌に触れないようなイメージを持って洗います。

最後に、洗顔料を洗い流すときにも、決して指で強くゴシゴシとこすりません。ぬるま湯で泡をそっと流します。ただし、すすぎ残しがあると、肌トラブルの原因になります。

髪の生え際や顎など洗顔料の残りやすい部分は、すすぎ残しがないか鏡でしっかりとチェックしてください。

(まとめ)泡の力で肌トラブルに負けないキレイな素肌を作りましょう

1.自分の肌に合った洗顔料を賢く選択
2.洗顔料のタイプ別特徴も考えた洗顔料を選び
3.泡の力を存分に発揮できるように、丁寧に泡立てた洗顔を

30~40代になると、加齢によるさまざまな肌トラブルが起こってきます。基礎化粧品などのスキンケアだけでなく、洗顔料にも気をつけてスキンケアをすることは、非常に重要です。

洗顔料は、肌の負担にならない成分が配合されているものを選び、濃度の濃いキメ細やかな泡が長時間持続するものを選びましょう。

そして、洗顔の際は「肌の汚れを指で洗い流す」というより、「泡の力でスキンケアする」イメージを持つと、洗顔への意識が変わってくるかもしれません。

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