毛穴開きなどの肌荒れにはどう対処すればいい?
肌荒れの代表である毛穴開きは、タイプと原因ごとに対策があります。
季節の変わり目に荒れがちな肌。
肌のキメがひどく荒れていた姿が鏡にうつっていて、ショックを受けた、なんて経験はありませんか?
シミ・くすみ・細かいシワなども気になりますが、中でも毛穴が開いていると、非常にがっかりしてしまいますよね。
肌荒れのうちでも毛穴開きについては、隠そうとしてファンデーションを塗ると、くぼみに影が出てはっきり目立ってしまったり、時間が経つと皮脂が浮いてきたりすることがあります。
最近はマスクで顔を隠しても街中で違和感はありませんが、お肌の調子が悪いと用事がなければあまり出歩きたくないというのが本音ではないでしょうか。
ここではメイクやマスクで隠すのではなく、そんな開き毛穴を素肌の時点で解消する方法と、開き毛穴を作らない・悪化させない対策について紹介していきます。
開き毛穴にはタイプとそれぞれの原因があるので、それに応じた対策を行っていけば、きっときれいな肌を保っていけますよ。
毛穴開きの種類とは?
開いてしまった毛穴は、2つの種類に分けられます。
1.皮脂が多いために開いた毛穴
皮脂が過剰に分泌されることにより、毛穴に出口を持つ皮脂腺が活発になるので、毛穴が広がってしまうのです。
余分な皮脂が、毛穴にたまること自体が原因である場合と、さらに古い角質・メイク汚れやホコリなど混ざって固まり、角栓となってとどまる場合があります。
皮脂のかたまりは時間が経つと空気に触れて酸化して、黒ずみ毛穴になることもあります。
2.年齢によりたるんできた毛穴
肌の表面より内側の層である「真皮」には、コラーゲン線維が広がり、エラスチンがそれをつないで、網目のようになって肌表面を強く支えているのです。
しかし、年齢を重ねるごとに、コラーゲンやエラスチンを生成できる量が減るだけでなく、紫外線のダメージによる傷みも影響し、真皮が肌表面を支えるチカラが落ちてきます。
すると肌のハリが失われたるみ、開いていた毛穴もたるんできてしまうのです。
毛穴開きを予防・改善するには毎日のスキンケアが大切です。
まずは、正しく洗顔ができているかを見ていきましょう。
皮脂が気になるからといって、洗顔のし過ぎはよくありません。
強い洗浄力の洗顔料を使って強い力でこすったり、一日に何度も洗顔をしたりしてはいませんか?
そのようなことを続けていると、洗い過ぎで本来必要な皮脂まで失い、摩擦で肌を傷めてしまいます。
以下の手順とコツで正しい洗顔を行うようにしましょう。
あらかじめ、手指は清潔に、メイクはクレンジング剤でキレイに落としておきます。
1.額や頬に髪がかからないように、ヘアバンドなどでしっかり押さえましょう。
2.顔を水でぬらします。
顔についたホコリを軽く洗い流す目的と、このあと洗顔料が直接肌についてしまうのを避けるためです。
また水でぬらしておくことで、洗顔料による直接の刺激をやわらげるだけでなく、洗顔料が肌になじみやすくなります。顔全体をまんべんなくしっかりぬらしてください。
3.洗顔料を手に取り、水を加えてしっかり泡立てます。
ジェルやペーストが見えなくなるまでよく泡立てるようにしましょう。これで水と空気が加わり、洗浄剤の刺激が弱まります。
4.手のひらや指先に載った泡を顔に広げていくイメージで、優しく洗います。
決して力を入れてゴシゴシこすったりしてはいけません。
額や鼻のTゾーン・顎・鼻の周りの溝部分などは指先を使って丁寧に洗います。
一方、目の周りの皮膚は弱くシワになりやすいので、ごく優しく触れるようにします。
5.顔全体を洗い終わったら、きれいな水で洗顔料を洗い流しましょう。
額の髪の生え際・耳の周り・顎のラインなど、流し残しがないようにしましょう。
6.流し終わったら、清潔なタオルで顔を軽く押さえるようにして水分を拭き取ります。
このときもゴシゴシこすったりしないようにしましょう。
これでキレイに洗顔ができました。次は保湿をしましょう。
保湿のポイントは、
・洗顔後、すぐに行う
・十分な量をたっぷり使う
・力を入れ過ぎない
この3つです。
皮脂が気になっている人は、べたつきが気になるため保湿を怠りがちですが、実は、毛穴開きの解消のためには保湿が重要なのです。
十分に保湿をしないと肌が乾燥します。
すると肌が水分の蒸発を防ごうとするために皮脂を過剰に分泌し、さらにベタついてしまいます。
余分な皮脂は毛穴に詰まり、乾燥で厚くなった古い角質と混ざり角栓となるのです。
これは時間が経つと酸化して黒ずんでしまうこともあります。
毛穴がふさがり雑菌が増えれば、ニキビにもなりかねません。
したがって皮脂が多めの人も保湿は必要です。
油分が少なめの保湿化粧品を選ぶとよいでしょう。
また保湿の目的だけでなく、皮脂を抑える成分や、美白やアンチエイジングに効果がある成分が含まれた化粧品もあるので、ぜひ積極的に使ってみてください。
乳液やクリームのように油分を含み、とろみのある化粧品は、肌にかたまりで置かず、薄くのばして塗るのがおすすめです。
基本の手順は
1.化粧水
2.美容液
3.乳液
4.クリーム
の順で使います。
それぞれに肌に効果的な成分が入っているので、組み合わせを考えて使うのがおすすめです。
皮脂が多い人や夏にメイク崩れが気になる人は、肌をクールダウンし毛穴を引き締め、皮脂をコントロールする作用がある収れん化粧水がおすすめです。
しかし収れん化粧水を使うことで、根本的に毛穴が引き締まるわけではありません。
メントールやエタノールが含まれており、揮発するときの清涼感で一時的に毛穴が引き締まるというわけです。
皮脂の分泌をコントロールできるので、皮脂によるテカリを防ぎたいときや、暑いときのメイク崩れ防止などに使うとよいでしょう。
メントールやエタノールの刺激が強い場合があるので、敏感肌の人は使用を控えましょう。
またエタノールは、肌の乾燥を促すので、乾燥肌の人も慎重に使用しましょう。
このような理由から、収れん化粧水は普通の化粧水と使い方が異なります。
収れん化粧水は、普段使っている化粧水や乳液で基本の保湿を行った後に使いましょう。
化粧水や乳液でしっかり潤った肌を、清涼感のある成分でクールダウンさせて毛穴を引き締め、皮脂を抑えるための化粧水だからです。
たるみ毛穴は頬のあたりに多く出る毛穴開きです。縦長のしずく形をしています。
年齢により、肌の真皮のコラーゲンやエラスチンが減ったり劣化したりすることにより、肌のハリが失われ、つられて肌表面の毛穴もたるんでしまったものです。
たるみ毛穴が進行すると、毛穴が大きくなってつながり、シワのようになっていきます。
たるみ毛穴を改善するには、肌にコラーゲンやエラスチンを増やして、真皮を充実させることが必要です。
年齢により、女性ホルモンの分泌が減ってくることが一因で、コラーゲンを作り出せる量は減ってしまいます。
また長年浴びてきた紫外線の影響でコラーゲンが壊されてしまい、なかなか修復できないために、肌が衰えることになります。
そこで良質なコラーゲンを自分の体の中から作り出すために、肉や魚などのタンパク質と、ビタミン・ミネラル豊富な緑黄色野菜を積極的に摂りましょう。
食事で摂ったタンパク質は体内で消化され、まずはアミノ酸になります。
そのあとコラーゲンに再合成されるのですが、そのためには緑黄色野菜のビタミンやミネラルの助けが必要です。
ですから「お肉だけ・お魚だけ」というのでなく、さまざまな食品をバランスよく摂りましょう。
肌の一番表面の層である角質層において、水分をキープして肌の潤いを保つ作用のある、セラミドやヒアルロン酸が含まれた化粧品で保湿ケアをしましょう。
肌がしっとりとキメ細かくなり、毛穴のたるみや小ジワが目立ちにくくなります。
コラーゲンを増やす作用があるレチノールや、抗酸化作用で肌をダメージから守るビタミンC誘導体が入った化粧品を使うと、肌のハリが増し、たるみ防止が期待できます。
そのほかのタイプの肌荒れが進んでしまう原因は?
肌荒れや毛穴開き防ぐためには、毎日の心掛けが大切です。
・肌の乾燥
肌が乾燥すると、皮脂の過剰な分泌により毛穴開き以外にもトラブルが起きます。
乾燥した肌は、水分によるハリの強度もバリア機能も失われることによって小さくひび割れてきます。
するとそのすき間に、細菌やゴミが入り込んで炎症を起こしてしまい、ニキビやかぶれの原因にもなってしまうのです。
乾燥した状態を作らないように、毎日のスキンケアではとくに保湿に気をつけましょう。
洗顔後にはすぐ保湿し、エアコンなどで乾燥した環境では、まめに乳液やクリームをつけるように心掛けましょう。
・紫外線の影響
紫外線を浴びると、肌にメラニンが作られ、皮膚の表面に押し上げられてきます。
これが日焼けです。
ターンオーバーが順調であれば、やがてメラニンがはがれ落ちます。
しかし日焼けは一種のヤケドなので肌はダメージを受けており、ターンオーバーが乱れることになります。
するとメラニンはいつまでも残ってしまうでしょう。これが頑固なシミとなるのです。
曇りの日や冬でも紫外線は降り注いでいます。油断しないで、いつでも紫外線対策をするようにしましょう。
(まとめ)毛穴開きなどの肌荒れは、毎日のスキンケアで対策をする
2.毛穴開きの原因ごとにスキンケアの対策がある
3.スキンケアの中でも、とくに保湿が重要である
4.日々の心掛けで、肌荒れを予防できる
肌荒れ対策にはポイントがあります。
日々のスキンケアがなにより大切です。その中でも、とくに保湿を徹底して、肌を乾燥させないことが重要です。
一年中、紫外線対策も怠らないようにして、シミやシワなどの肌のダメージを防ぎましょう。
肌荒れのない美肌で、毎日イキイキと過ごしてくださいね。