毛穴の開きと黒ずみの違いって何?

毛穴の開きと黒ずみの違いって何?

毛穴開きも黒ずみも、それぞれできる原因が違います

毛穴開きも黒ずみも、それぞれできる原因が違います
「最近なんだか毛穴が目立ってきたなぁ…とりあえず、毛穴パックしよう」と軽い気持ちでケアをしていませんか。

多くの女性が悩んでいる毛穴のトラブルですが、中でも毛穴の開きや黒ずみといった、目立つ毛穴を解消したいと悩んでいるというお話を耳にします。

毛穴のトラブルは年齢や季節に関係なく、常に悩みのタネに挙がるので、雑誌やテレビなどでもよく特集が組まれています。
しかし、さまざまな情報が行きかっているせいか、毛穴について正しく理解している人は少ないようです。

毛穴のタイプには、皮脂がつまった「白毛穴」・酸化した「黒毛穴」・炎症を起こしている「赤毛穴」・たるんで開いた「肌色毛穴」があります。

毛穴の色でできてしまった原因が違います。
そして原因が違えば、ケア方法も同じではありません。

毛穴が目立たない、なめらかな肌を手に入れるためには、やみくもに毛穴ケアをしても改善はしません。
それどころがさらに肌トラブルを悪化させてしまうかもしれないのです。

しかし毛穴の目立ちをなくし、美肌を手に入れる方法はあります。
まずは毛穴のできる原因と毛穴トラブルの種類を知り、それを改善する方法について見ていきたいと思います。

毛穴トラブルにはどんな原因があるの?

毛穴トラブルにはどんな原因があるの?
そもそも毛穴はいったいなんのためにあるのでしょうか? 
毛穴の主な役割は皮脂を分泌し、肌の潤いを守り、保護することです。

しかし肌の乾燥・食生活やホルモンバランス乱れから、皮脂分泌のバランスが崩れてしまいます。
皮脂が過剰分泌されてしまうことで毛穴が開いてしまい、さらに古い角質や皮脂がつまって、毛穴が目立つのです。

具体的に毛穴が開く原因は7つあります。

1.肌の潤い不足(乾燥)
2.オイリー肌、混合肌
3.ターンオーバー(肌の生まれ変わり)の乱れ
4.加齢によるたるみ
5.直射日光(紫外線)によるダメージ
6.ニキビ跡の悪化
7.まちがったスキンケア

7つもあれば、それを改善する方法もそれぞれ異なります。
しかも原因が1つでなく、いくつか重なっている場合もあるのです。

乾燥やオイリー肌は反対のことなので「おかしいな?」と感じる方もいるかと思いますが、どちらも皮脂の過剰分泌を起こす原因となるのです。

さまざまな毛穴開きのタイプと改善方法

まずは自分の毛穴がどんなタイプなのかを知る必要があります。
鏡をじっくりと見て、自分の肌を観察してみましょう。

1.はじめに、皮脂腺が集まるTゾーンをチェックします。
もし毛穴が開いていたらその毛穴は何色に見えますか。黒ずんでいますか? それとも白い汚れがつまっているでしょうか。

2.清潔な手で顔を優しく触ってみてください。ブツブツしていたり、ざらざらしたりしていますか?

肌が滑らかでない場合は、毛穴が開いているということです。
ざらざらしていないのに黒ずんでいるのは「メラニン毛穴」と呼ばれるものです。

3.最後に二の腕の内側を指で触れてみましょう。
とてもなめらかに感じるかもしれません。
二の腕は直射日光にさらされることが少なく肌のダメージが少ないので、理想の肌に近い部分です。

自分の毛穴目立ちがどんなものなのかわかったでしょうか。
では、毛穴目立ちにはどんな種類があるのか見ていきましょう。

毛穴目立ちのタイプはいくつかあり、原因と改善方法もそれぞれ違います。

「色」で毛穴の開きのタイプを見極めよう

1.白毛穴
触るとざらざらしている毛穴はこのタイプです。
鼻の毛穴が広くブツブツしていて、顎や眉間にざらつきがあります。

2.黒毛穴
皮脂と古い角質が混ざった「角栓」が酸化して黒ずみになったものです。
表面の空気に触れていている部分が酸化して、黒ずんでいます。白毛穴の進化形でもあります。

毛穴がつまっていないのに黒く見える場合は毛穴の周りにメラニンがたまっていることもあるのです。

3.赤毛穴
過剰な皮脂分泌により、肌が炎症を起こし、赤みが生じている状態です。
触るとさらに炎症が悪化します。
オイリー肌や混合肌の人に多いです。

4.肌色毛穴
年齢を重ねると肌の弾力がだんだんと減少し、重力に負けて、たるみがでてきます。
角栓がつまっているわけではないので、肌色に見えます。

それぞれの毛穴の具体的な改善方法は?

1.白毛穴
小鼻の周りや顎などの白くてざらざらした毛穴は、皮脂と古い角質が混ざった角栓です。
過剰な皮脂分泌から起こるだけでなく、朝はお湯だけで洗顔している方にもできやすいです。

日々の少しずつのお手入れで角栓を徐々に小さくしていきましょう。
角栓の主な成分は「タンパク質」です。

タンパク質は通常の洗顔では落とせません。
タンパク質を分解してくれる「酵素」を使った洗顔料で対策しましょう。

2.黒毛穴
毛穴に詰まった角栓や汚れを放っておくと、皮脂や油汚れが酸化して、黒くなる可能性があります。
これが黒毛穴です。

できてから時間が経って硬くなっているので、吸着力の高いパックや洗顔ブラシを使用してしっかりオフしましょう。
白毛穴の進化形なので、白毛穴の対策と併用するとさらに効果が高まります。

汚れがつまっていないのに、黒く見える場合は美白美容液でメラニンの排出を促します。
毛穴を気にしてゴシゴシとこすったり、はがすパックを使い過ぎたりすると、刺激によってさらに黒ずんでしまうでしょう。

これ以上悪化させないためにも、過度な刺激を与えないようにしましょう。

3.赤毛穴
毛穴から分泌された皮脂は空気に触れると酸化します。
酸化した皮脂は肌に刺激を与え、炎症の原因となります。
これが赤毛穴の正体です。
とにかく触らず鎮静化を待つことが大事です。

消炎効果のある化粧水でたっぷりと水分を与え、皮脂の分泌を抑えながら、炎症による赤みを抑えましょう。
抗酸化作用のある美容液をプラスするとよいでしょう。

4.肌色毛穴
年齢を重ねるごとに目立ってくる肌色毛穴は、肌のゆるみやたるみが原因です。
20代後半の初期は丸く開いていますが、加齢とともに重力に負けて涙型に開きます。

内側からハリを出す美容液やクリームでエイジングケア対策をしましょう。

毛穴の汚れを浮き出すマッサージ

毛穴の汚れを浮き出すマッサージ
毛穴の汚れをなくすにはオイルマッサージがおすすめです。
とくに毛穴が黒ずんでいると顔がくすみ、不健康そうに見えてしまいます。

マッサージをして肌をやわらかくすると汚れも落ちやすくなります。

マッサージはクレンジングや洗顔後の肌の汚れを落としてから行い、オイルは植物オイルを使用してください。

1.毛穴の汚れが気になるところにオイルをクルクルとなじませます。
マッサージを強くやりすぎると、黒ずみを毛穴の奥に押し戻してしまうので、汚れを浮かび上がらせるように丁寧に行ってください。

オイルマッサージを行った上からホットタオルを顔に載せると、汚れが落ちやすくなりさらに効果が上がります。

2.オイルで数分マッサージしたら、拭き取るか、もしくは洗い流します。

3.べたつきが気になる場合は、泡洗顔をしてください。

4.オイルマッサージ後はしっかりと保湿をして、お肌を柔らかくし、毛穴を引き締めてください。

オイルがない場合は乳液やクリームで行っても大丈夫です。その場合はオイルと同じようにマッサージ後には洗い流してください。

肌には適度な皮脂が必要

毛穴の開きや黒ずみは過剰に分泌された皮脂が原因ですが、皮脂を取り除きすぎてしまうのは逆効果です。
「潤い」と「皮脂」は別のものです。

皮脂の過剰分泌は潤い不足からはじまります。
乾燥は皮脂が不足していますが、潤い不足は水分不足が原因です。
肌の水分が不足するとキメがなくなり、カサカサした、くすんだ肌になります。

同時に肌には適度な皮脂が必要で、皮脂を取り除きすぎると、潤いを保つ力や肌のやわらかさがなくなり、小ジワが目立ってしまいます。

刺激の強いクレンジングは、肌に必要な皮脂まで取り除いてしまう可能性があるでしょう。
自分の肌にあったスキンケアアイテムを見極めて、毛穴をふさがないようにバランスを整えましょう。

また汚れを取り除いた後は、十分に保湿をしてください。
ここで大事なのは保湿とはやみくもに化粧水をつけることでも、クリームをべたべたと塗ることでもありません。

自分の肌にあった化粧水で水分をチャージし、油分の入った乳液や美容液で水分を保つようにフタをしてあげましょう。

体の内側からのケアをしましょう

毛穴の開きや黒ずみを目立たなくするためには体の中からのケアも効果的です。
それは、バランスよく、肌に必要な栄養を摂ることです。

毎日忙しいと、ランチはコンビニのおにぎりやパン・甘いデザートなど糖質が多い組み合わせで済ませてしまうことはありませんか。
夕食前に時間がないときなど、スーパーのお惣菜など利用する場合も多いと思います。

一日の仕事や家事で疲れていたりお腹が空いていたりして、ついつい食べ応えのある揚げ物や、味付けが濃いものを選んでしまう傾向はないでしょうか。

しかしそればかりの食生活を続けていると、いくら高価な美容液でスキンケアをしていても、毛穴の開きや黒ずみは改善しません。
それどころか肌が乾燥し、ボロボロになってしまいます。

毛穴トラブルに効くおすすめの栄養素はビタミンA・B・Cです。

ビタミンAはターンオーバーの正常化に作用します。
ビタミンBは皮脂のコントロールをしてくれるので、毛穴の黒ずみやニキビ・吹き出物にも効果的です。
またビタミンCはコラーゲンを増やす作用があります。

体の内側からもしっかりケアすることで、肌トラブルや毛穴の目立ちを感じさせない、なめらかな肌づくりができるということは覚えておきましょう。

(まとめ)毛穴の開きや黒ずみの対策の違いを知り、的確なケアをしましょう

(まとめ)毛穴の開きや黒ずみの対策の違いを知り、的確なケアをしましょう

1.毛穴の開きや黒ずみはそれぞれ原因や改善方法がある
2.汚れを落とした後はお肌の皮脂と水分のバランスをしっかりと保つ
3.体の内側からのケアも重要

毛穴のトラブルにはそれぞれ原因や改善方法に違いがあります。
まずは自分の毛穴トラブルは何が原因なのかを知り、的確なスキンケアをすることが大切です。

毛穴を目立たなくし、毛穴レスな美肌を手に入れるには、極端にやり過ぎず、毎日コツコツと継続してケアすることが大切となります。

また肌の外側のケアだけでなく、食事から栄養を取り入れる、体の内側からのスキンケアも重要です。

自分の肌にあった化粧品、正しいスキンケアと内側からのケアで、キメの整ったなめらかな肌を目指しましょう。

関連記事一覧