くすみ肌の原因と対策方法!おすすめアイテムとは?
ふと鏡を見るとなんだか顔色が悪い、具合が悪いわけでもないのに疲れてみえる……。こんなお悩みがありませんか。もしかしたら、肌のくすみが原因かもしれません。
肌のくすみを引き起こす原因には、乾燥や血行不良などさまざまあり、毎日のお手入れや食事で改善することも可能です。くすみ肌の原因から、対策方法、おすすめの商品まで詳しく解説します。
肌のくすみとは?
そもそも肌のくすみとはどのような状態を指すのでしょうか。医学的には、くすみ肌という定義はありませんが、一般的に肌の透明感が失われて、曇ったガラスのようになった状態をいいます。
肌にツヤがなくなり、顔色も悪くなるため、疲れてみえたり、実年齢よりも老け込んだ印象を与えたりします。周りから「最近疲れている?」「なんだか顔色が悪いみたい」と声をかけられることが増えたら、肌のくすみが進行しているサインかもしれません。
一口にくすみといっても、肌への現れ方は人それぞれ。原因によって、肌色が茶色っぽくなる「茶くすみ」、黄みがかった「黄くすみ」、青暗くなる「青くすみ」など、いくつかの種類があります。まず、自分のくすみがどのタイプかを見極めることが大切です。
くすみ肌のセルフチェック
くすみは、ニキビやシミのようにわかりやすく症状が出るわけではないので、自分ではなかなか気づきにくいものです。そこで、自分の肌がくすんでいるかどうかを簡単にセルフチェックする方法をご紹介します。
・今まで使ってきたファンデーションの色が合わなくなってきた
・首よりも顔のほうが肌のトーンが暗い
・化粧ノリが悪くなった
・肌にツヤがなく疲れているようにみえる
上記の項目に一つでも当てはまるものがあったら、肌のくすみが起こっているかもしれません。
肌のくすみの原因を改善しないまま放置していると、見た目の印象に大きな影響を与えるばかりか、シミやシワ、たるみといった肌トラブルに発展する可能性があります。原因を知って、早めにケアをしましょう。
くすみの原因とは?
肌をくすませる原因はさまざまです。その種類とそれぞれの症状をみていきましょう。自分がどのタイプに当てはまるのかチェックしてみてください。
乾燥
うるおいのある肌はキメが整っていて、肌表面がなめらかで光を均等に反射するので、ツヤのある肌にみえます。ところが、乾燥した肌は、キメの乱れやハリの低下によって皮膚の表面に凸凹が生じ、それが影となってくすんでみえるのです。
乾燥くすみの人は肌のバリア機能が低下していることが多いため、代謝がうまく行われず、古い角質が溜まって、肌色が全体的にどんよりとして、灰色がかっているのが特徴です。毛穴の開きも目立ちます。
血行不良
私たちの体内を流れる血液は、酸素や栄養、老廃物などを運ぶ役割があります。血行不良によって血液の流れが悪くなると、肌細胞に十分な栄養が行き渡らず、老廃物も溜まって、ターンオーバーが乱れがちに。その結果、肌の透明感が失われ、くすみを引き起こします。
血液の流れがスムーズだと、皮膚の下を流れる毛細血管の血液が透けてみえるため、肌全体がほんのり赤みを帯びています。しかし、血の巡りが悪いと毛細血管が青白く目立ちます。その結果、顔色が青白くなり、にごったようにみえてしまうのです。
メラニンの過剰生成
紫外線や肌の摩擦などの刺激を受けると、肌を守るためにメラニンが生成されます。通常、ターンオーバーとともに排出されますが、メラニンが過剰に生成されると、メラニンの量にターンオーバーが追いつかず、色素沈着を起こして、くすみになってしまいます。
メラニンによるくすみは、シミと同じ原理で作られます。日焼けのような「茶くすみ」が出現したら、メラニン色素の沈着が原因と考えられるでしょう。紫外線をよく浴びる人ほど、このタイプのくすみができやすいので注意が必要です。
糖化
糖化とは、食事からとった砂糖、米、麺類などの余分な糖類が、体内のたんぱく質と結びついてAGEs(最終糖化再生物質)という物質に変化することをいいます。このAGEsは黄褐色をしているので、黄色っぽいくすみが出現します。
糖化は「体のコゲ」と呼ばれ、体のサビである酸化と並び、老化の元凶とされています。くすみやシワ、たるみなどの肌のトラブルだけでなく、動脈硬化や骨粗しょう症、アルツハイマーなどの病気の原因になることもあります。
ターンオーバーの遅れ
ターンオーバーが遅れて、本来は排出されるべき古い角質が肌表面に残った状態です。その結果、蓄積した角質で肌がごわつき、透明感を失ってくすみを引き起こします。
ターンオーバーが遅れる原因としては、加齢やホルモンバランスの乱れ、精神的なストレス、栄養バランスの偏り、睡眠不足などが考えられます。
くすみの改善方法
くすみの原因がわかったところで、ここからは具体的な改善方法をみていきましょう。
保湿ケア
肌がうるおいに満ちていると、ターンオーバーが正常に行われます。保湿力の高い化粧水や美容液で水分を補給したら、乳液やクリームなどの油分でフタをして、うるおいを閉じ込めましょう。週に1回はシートマスクなどでスペシャルケアをするのもおすすめです。
マッサージ
クリームなどをつける際に、くるくると描くようにマッサージしてみましょう。血流やリンパ液の流れが促され、くすみの解消を助けます。ただし、力を入れすぎると逆効果。肌に刺激を与えて、くすみが悪化しかねません。なでるような軽いタッチで行うのがポイントです。
紫外線対策
紫外線はくすみやシミ、シワといった肌トラブルの大きな原因となるため、毎日の紫外線対策は重要です。日頃から日焼け止めを塗り、日差しの強い場所では帽子や日傘を使って、紫外線から肌を守りましょう。
低糖質なものをとる
甘いお菓子や清涼飲料水、ごはん、パン、パスタなどの炭水化物を好んでとっていませんか。糖質が高いものの代わりに、お肉や魚などのたんぱく質や、食物繊維が豊富なきのこ類を積極的に食べましょう。食事は野菜から食べるようにすると、糖の増え方を抑えられます。
正しい洗顔・クレンジングをする
古い角質を落としたいからといって洗顔でゴシゴシ洗いをするのはNG。肌への刺激からくすみが悪化し、さらにはシミの原因にもなります。肌をこすらずに丁寧に洗うことを心がけましょう。洗顔後はすすぎ残しがないよう、ぬるま湯で十分に洗い流します。
肌のくすみに効く食材
くすみ肌を解消するには、体の外側からだけでなく、内側からケアするのが近道です。くすみに効く食材を食べて、クリアな肌を目指しましょう。
・たんぱく質
たんぱく質は健やかな肌の土台となる栄養素です。肌のハリや弾力を保つコラーゲンの材料でもあります。たんぱく質が不足すると、健やかな皮膚を作れなくなるため、肌の老化を早める原因になります。くすみ肌を解消するためには、積極的に摂取することが大切です。
多く含む食材:肉、魚、大豆など
・βカロテン
皮膚や粘膜の免疫力を正常に保つ働きがあり、紫外線や摩擦などの刺激によってダメージを受けた肌の回復を助けます。
多く含む食材:にんじん、小松菜など
・ビタミンC
体のサビが作られるのを防ぐ抗酸化作用に優れたビタミンです。皮膚や粘膜の健康を維持する作用があり、コラーゲンの合成にも欠かせません。ターンオーバーのリズムを整え、くすみのない透明感のある肌へと導きます。
多く含む食材:キウイ、いちご、みかんなど
・ビタミンE
強い抗酸化力を持つことから「若返りのビタミン」と呼ばれています。毛細血管の血流を促す作用があり、血行不良によるくすみに効果的です。間食をとるなら、甘いお菓子ではなく、ナッツ類を食べることをおすすめします。
多く含む食材:ナッツ類、アボカド、かぼちゃ
・鉄分
鉄分が不足すると、貧血気味になって顔がくすみがちになります。女性は月経があるため、鉄欠乏性貧血に陥りやすい傾向にあります。普段から鉄分を含む食材を意識して取り入れましょう。
多く含む食材:レバー、赤身の肉、カツオ
肌のくすみはメイクでもカバーできる
肌のくすみはメイクでカバーすることも可能です。化粧下地やファンデーションを選ぶポイントをご紹介します。
化粧下地の選ぶポイント
顔がくすんでいる人や顔色が悪い人は、肌の色をコントロールしてくれる色のついた化粧下地(コントロールカラー)を使いましょう。
特におすすめなのが、ピンク系の下地です。肌の血色を良くして、くすみを目立ちにくくしてくれます。
化粧水や乳液でしっかり保湿してから、指先にパール1個分をとり、顔全体に薄く伸ばしていくのがポイントです。乾燥を防ぐことで、夕方までくすみが気にならない肌をキープできますよ。
ファンデーションを選ぶポイント
ファンデーションを選ぶ際に、手の甲に塗って試していませんか。手の甲は日焼けしやすく、顔の色はまったく違うので参考になりません。
ファンデーションを選ぶときは、首と顔の境目のラインに色を何種類かのせてみてください。その中から、遠目で見て違和感のないものを選ぶと失敗を防げます。
くすみのある肌に黄みよりのファンデーションを使うと、ますますくすんだ印象に。ピンクからパープル系の色を選びましょう。透明感を引き出して、くすみを自然にカバーします。
くすみを隠そうとしてファンデーションを厚塗りすると、かえって悪目立ちする可能性があります。ナチュラルなツヤがあり、厚塗り感がないものを選ぶといいでしょう。
まとめ
肌のくすみは、自分でも気がつかないうちに進行していることがあります。「最近何だか、肌の調子が以前と違う」と感じたら、まずはセルフチェックしてみましょう。
くすみを解消するには、間違ったスキンケアや生活習慣を見直す必要があります。くすみの原因を取り除き、透明感のある明るい肌を目指しましょう。