毛穴の黒ずみや汚れはどうしたらいい?

毛穴の黒ずみや汚れはどうしたらいい?

毛穴の黒ずみや汚れは、タイプごとのスキンケアで解消しましょう

顔の毛穴が黒くポツポツと目立ってしまって、悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

本当は明るくすべすべの肌でいたいのに、見れば見るほど、自分の肌ながらショック、なんてことはありませんか?
でもあきらめないでください。ここでは、毛穴の黒ずみや汚れの解消法を紹介しています。

毛穴の黒ずみや汚れトラブルには、さまざまなタイプがあります。

1.黒い角栓毛穴

毛穴に詰まった角栓が、時間が経って酸化し、黒くなってしまったものです。

角栓は皮脂・角質や汚れが混ざってできます。
過剰な皮脂・残った角質・メイクの残りが原因です。

2.開き毛穴

大きく開いてしまったままの毛穴です。
加齢によるたるみや、乾燥により皮脂が分泌され広がった毛穴に、影ができて目立っています。

30代以降や乾燥しているのに脂性の肌質の人に多いものです。

3.メラニン毛穴

紫外線やケアのし過ぎで、メラニンがたまってシミのようになってしまい、黒く見えています。

このシミは本来、ターンオーバーのサイクルではがれて消えるのですが、新陳代謝が悪い場合に残ってしまったものです。

どうして毛穴が目立つのか

どうして毛穴が目立つのか
顔にはおよそ20万個の毛穴があるといわれています。
毛穴の数は生まれた時から決まっており、途中で増えたり減ったりするということはありません。

目立ってきたのは、毛穴が増えたからではなく、開いたり変色したりしたからです。

30代からは、それ以前とは肌の状態が異なってきます。
たとえば以前と比べて傷の直りが遅くなったと感じませんか?

それは肌のターンオーバーが、遅くなってきたからです。

年齢を重ねると、お肌のハリやみずみずしさを生み出すスピードが遅れがちになってきます。

毛穴を支える肌のハリが少なくなり、以前よりやや緩みがちになります。

すると毛穴がたるんで開いてきてしまうのです。
肌は全般に乾燥しがちで、水分の蒸発を守るため、皮脂を分泌します。

この過剰な皮脂が、毛穴を目立たせてしまうことになります。
以下で、毛穴トラブルのタイプごとに解消法を見ていきましょう。

基本のスキンケアの心掛け

さて毎日の基本のスキンケアは正しいでしょうか?
まずは各タイプ共通の、基本のスキンケアの心掛けを紹介します。

毎日行う洗顔・保湿について、大切なポイントは
・汚れを落として清潔な状態にする
・不足している成分を補う
ということです。

メイクをしていなくても皮脂が出ており、ホコリもつくので顔は汚れてしまいます。
そういったものを、きちんと洗い流す必要があります。

また洗顔をすると必要な潤い成分が足りなくなり乾燥するので、化粧水・乳液やクリームなどでしっかり保湿しましょう。

乾燥したままだと皮脂が分泌されてしまうのですが、加えて、肌荒れに見られるようにバリア機能が低下する心配があります。

基本の洗顔法

洗顔のときは、ぬるま湯がよいでしょう。
お風呂のお湯より少し冷たいのが理想です。

皮脂は30℃くらいで溶け出すので、余分な皮脂を浮かせて洗うためこのくらいの温度がよいのです。

水温が低くて冷たすぎると汚れが落ちにくく、熱すぎると必要な分の皮脂や潤いまで洗い流されてしまうので注意しましょう。
手はきれいに洗って清潔にしておきます。

1.まずは顔を水洗いしてぬらします。
ホコリを流すイメージです。

2.洗顔料を手に取り、手の上でしっかり泡立てます。
顔の上でこすって泡立てる、ということをしないためです。

3.よく泡立ったら、まずTゾーンの上から泡をのせて広げていきます。

泡を伸ばしながらなでるように洗います。皮脂が多ければ、優しくマッサージするように少しこすりましょう。

4.乾燥しやすい目元や頬には最後に泡を広げます。

5.洗顔料が残らないように、しっかり洗い流します。

6.柔らかくて清潔なタオルで、優しく抑えるように拭いてください。

洗うときは強い力でゴシゴシこすらず、優しく洗い流すようにしましょう。

とくに目の周りの皮膚は薄くて弱いので、決してこすらず、長い時間泡を置かないようにします。

基本の保湿法

保湿をすることで、肌を滑らかに保ち、十分な強度を維持してバリア機能が発揮できるような状態にしておくことができます。

外からの刺激に耐えられる状態であれば、弾力とハリがあるので、おのずから毛穴も引き締まってくるでしょう。

保湿方法は以下のように進めるといいでしょう。
1.洗顔後、なるべく時間を置かず、化粧水や美容液で肌に足りない水分を補います。

化粧水など水性のものは、手のひらに直接取って使うのもよいですし、コットンに浸み込ませてから顔にあてるのでもよいでしょう。

なるべくゆっくり時間をかけて、しっかり浸み込ませてください。

2.次に、補った水分を逃がさないよう乳液などでにフタをします。

肌トラブルのある人や脂性肌の人は、化粧水だけで保湿を終わらせてしまいがちですが、しっかり保湿するためにも、乳液やゲルを使ってください。

ふたをしないと乾燥してしまい、皮脂の過剰に分泌されてしまいます。

3.最後は、肌がずっと潤いを保っていられるようにするため、保湿力を高める成分であるセラミドやスクワランなどの入った美容液やクリームなどをつけます。

黒い角栓毛穴のスキンケア

黒い角栓毛穴のスキンケア
ポツポツとした黒い角柱毛穴も気になるもの。
ただやみくもにゴシゴシ洗うのは逆効果になりますので、適切な方法でケアしましょう。

ピーリング洗顔や酵素洗顔を取り入れる

角栓の黒い毛穴は、皮脂や汚れが詰まっているものです。

その詰まりを取り除くために、ピーリング剤やタンパク質分解酵素の入った洗顔料を使ってみましょう。

ピーリング洗顔料は、美容クリニックのケミカルピーリングに使われるような、強い薬剤のものではありません。

また洗顔料とは別に、ソフトピーリング剤を使ってケアすると、落ちにくかった毛穴の汚れや、肌のごわごわした感じが解消されます。

タンパク質分解酵素はAHA(フルーツ酸)などが代表的です。

タンパク質分解酵素は、毛穴のガンコな角栓や、肌の古い角質を溶かしてくれるので、肌の色も明るくなります。

ただしいずれも肌に刺激が強い場合があるため、頻繁に使ったり強くこすったりするのは避けましょう。
肌に異常が起きないか、様子を見ながら使用することをおすすめします。

開き毛穴のスキンケア

開いてしまった毛穴に影ができて、黒く見えている毛穴です。
毛穴を引き締めるケアをしましょう。

毛穴が開いていることには、原因が2種類あります。

1.加齢により、毛穴がたるんでしまった

30歳を過ぎたころから目立ち始めます。
頬のあたりに多く、楕円形で縦長のものです。

加齢により、肌内部のコラーゲンやエラスチンが減り、肌にハリがなくなってきたため、毛穴も下方へたるんでしまったことによります。

2.皮脂の分泌が多く皮脂腺が活発

もともと皮脂が多い体質の人もいますが、気にして洗いすぎすることで肌の乾燥を招き、さらなる分泌につながっている可能性もあります。

したがってたるんだ毛穴も皮脂による毛穴も洗顔後にはしっかり保湿をし、乾燥を防ぐことが大切です。

脂性肌でも乾燥が気になる人は、洗顔料にはセラミドやスクワランなど保湿成分が含まれた、しっとりタイプのものを選ぶようにしましょう。

洗顔後は、毛穴を引き締める収れん作用のある化粧水・美容液を使用しましょう。

さらにたるみ毛穴の人はコラーゲンを増やす作用のある、レチノールが配合された化粧品を使うとよいでしょう。
肌のハリや毛穴の弾力の復活も期待できます。

皮脂による開き毛穴が気になる人は、ビタミンC誘導体が入った化粧品を使うとよいでしょう。

ビタミンC誘導体には、皮脂の分泌を抑制する作用やコラーゲンを増やす効果もあります。

メラニン毛穴のスキンケア

メラニン毛穴とは、毛穴の入り口にメラニン色素が定着してしまったことにより、黒く見える毛穴です。

角栓によるものではないので、ざらざらした手触りはありません。

原因は紫外線によるシミ、過剰な毛穴ケアの刺激による色素沈着が考えられます。

メラニン色素によるものなので、美白成分の入った化粧品を使い、色素を排出し薄くしていきましょう。
ビタミンC誘導体などが含まれたものが効果を発揮します。

紫外線をあびることは日焼けだけでなく、毛穴トラブルにもつながります。
紫外線対策は夏だけでなく1年中しておくことがポイント。

日焼け止め・日傘・帽子などを使ってお肌トラブルを事前に防ぐようにしましょう。

頻繁にはがすタイプの毛穴パックを使う、ゴシゴシこすって洗うなど、肌を刺激するスキンケアも色素沈着の原因となるのでやめるようにしましょう。

毛穴の汚れや黒ずみを悪化させるNG行為

毛穴の黒ずみや汚れが気になるからといって、ピンや先のとがったもので突いたり、指やプッシャーなどで毛穴から角栓を押し出して引き抜いたりするのはNGです。

とがったもので毛穴や周りの肌を傷つけると雑菌が入り込み、炎症を引き起こす可能性もあります。

圧力や刺激でメラニンが沈着し、シミになる場合も考えられるのです。

たしかに角栓が取れてすっきりするかもしれませんが、よりいっそうの毛穴が開いてしまいます。

そこから皮脂が過剰に分泌されれば、角栓、毛穴の黒ずみにつながってしまうということも覚えておきましょう。

またはがすタイプの毛穴パックを、頻繁に使用するのもやめましょう。
周囲の健全な角質を一緒にはがして、肌を傷めてしまいます。

取れた角栓がごっそりとれるのはうれしいですが、肌や毛穴のためにも1週間以上の間隔を空けて行うようにしてください。

NG行為は毛穴の汚れや黒ずみ、毛穴開きを悪化させることになります。

角栓が目立ってきたら、オイルケアで溶かして浮き上がらせるなど、肌に優しいケアを心掛けましょう。

(まとめ)毛穴トラブルを解消する、スキンケアのポイント

(まとめ)毛穴トラブルを解消する、スキンケアのポイント

1.毛穴の汚れや黒ずみはタイプごとに対策する
2.肌は優しいタッチでケアをする
3.NGケアは毛穴の汚れや黒ずみを悪化させる

以上、毛穴の汚れと黒ずみを解消する3つのポイントについて述べてきました。

タイプごとのケアを続けていけば、毛穴の汚れや黒ずみは次第に解消されていきます。

くれぐれも強い力でこすったり、硬いもので肌を傷つけたりしないようにしましょう。
毎日のケアでは、なるべく自分の肌を丁寧に優しく扱うようにしてください。

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