ギトギト肌の人が気をつけたい毛穴トラブルとは?
ギトギトするオイリー肌の人は、開き毛穴や角栓に注意!
朝、メイクをしたばかりの時はサラサラでも、気づいたら肌が脂でギトギトになり化粧が崩れてしまった…。
そういえば鼻やおでこもテカっている…。こんなお悩みが尽きないのが、オイリー肌です。
化粧崩れを起こしやすいからこまめに化粧をなおす、皮脂を取るためにあぶらとり紙は欠かせない、など地道に努力を重ねているオイリー肌の人も多いと思います。
しかし普段から気をつけていても、起きてしまうことがあるのが毛穴のトラブルです。
オイリー肌の人は、角栓の材料である皮脂が多く分泌されます。
皮脂は角質やメイク汚れと混ざることで角栓となり、毛穴を詰まらせてしまいます。
さらに皮脂が酸化すると毛穴が黒ずんでしまうのです。
また皮脂が過剰に分泌されることで毛穴が開き、毛穴が目立ってしまうこともあります。
以上の点から、肌がギトギトするオイリー肌の人は、角栓詰まりによる毛穴の黒ずみや、皮脂の過剰分泌による毛穴の開きなどの毛穴トラブルが多いと考えられます。
ではオイリー肌の人はどのようにして毛穴トラブルを防げばよいのでしょうか。
オイリー肌の原因と対策をご紹介します。
肌がギトギトするオイリー肌の原因と対策
以下に、オイリー肌の症状をまとめました。
・ニキビができやすい
・肌のキメが粗い
・毛穴の開き・黒ずみ・角栓詰まりが見られる
・洗顔をしても、しばらく経つと顔がテカっている
・夕方になると化粧が崩れている
本来、皮脂は肌に広がり、内部から水分の蒸発を防いで保湿し、外からは細菌や衝撃などから体を保護するなどの重要な役割を持っています。
つまり皮脂そのものは悪者ではなく、むしろなくてはならないものなのです。
しかし過剰に分泌されると、顔がテカテカしたり、メイクのりが悪かったりしてしまいます。
中でも額から鼻にかけた「Tゾーン」と呼ばれる部分は、顔の中でも皮脂の分泌量が多い箇所です。
化粧も崩れやすいうえ、夏場は加えて汗もかくため、よりテカテカと目立ってしまいます。
このように、皮脂は過剰だと困るのですが、私たちの健康に欠かせないものでもあるので、よく理解して上手に付き合っていきましょう。
皮脂が過剰に分泌される理由は、男性ホルモンが影響しているとされています。
男性ホルモンはいくつか種類がありますが、皮脂分泌に関係しているのは、「テストステロン」というホルモンです。
テストステロンは皮脂腺を刺激して増やす、皮脂の合成を促進するなどして、皮脂腺の分泌活性をアップさせる役割があります。男性にオイリー肌の人が多いのは、この男性ホルモンのためです。
実はテストステロンは女性の卵巣からも分泌されています。
量は男性の約20分の1とされていますが、人によってはテストステロンの分泌量が多い人もいます。
テストステロンの分泌量が多い女性は、オイリー肌である可能性が高いと考えられているのです。
また女性ホルモンの中にも、オイリー肌に影響を与えるホルモンがあります。
それは「プロゲステロン」という受精や妊娠をサポートする黄体ホルモンです。
プロゲステロンは乳腺の発達・体温の上昇・ホルモンバランスの調整などをサポートしますが、皮脂の分泌を促す作用もあるのです。
プロゲステロンは、排卵後から次の月経までの間に分泌されます。
このため、女性は月経前になると皮脂の分泌量が増えて、オイリー肌になる、ニキビができやすくなるなどの症状が現れるのです。
以上のことから、皮脂が過剰に分泌されるオイリー肌には、ホルモンの影響が大きいと言えるでしょう。
先にも述べた通り、過剰な皮脂分泌は毛穴トラブルも引き起こします。
オイリー肌の人は開き毛穴になりやすいと言われています。
これは、皮脂がたくさん分泌されることで毛穴を閉じる時間が少なくなり、開きっぱなしになってしまうからだと考えられているのです。
「じゃあ、皮脂を取れば毛穴は開かなくなるの?」とも思えますが、そういうわけでもありません。
先にも述べましたが、皮脂は肌を保湿したり、保護したりする役割を持っています。
肌がギトギトするからといって必要以上に皮脂を取ってしまうと、肌が乾燥してしまいます。
肌は乾燥すると皮膚を守るために皮脂を分泌するので、過剰に皮脂を分泌してしまうのです。
毛穴を閉じるために皮脂を抑えようとしたことが、逆に毛穴トラブルを悪化させてしまうこともあるのです。
さらに過剰な皮脂分泌は角栓の詰まりや毛穴の黒ずみにもつながります。
またオイリー肌の人は毛穴トラブル以外にも、ニキビに悩むことが多いようです。
これは皮脂の過剰分泌により皮膚の表面における皮脂と水分量のバランスが崩れてしまうことが原因です。
皮脂の量が多くなると、皮脂を好む菌が増殖し、ニキビや炎症を起こします。
古くなった角栓もニキビのもととなるため、オイリー肌の人は「皮脂が多い」という肌質に合わせたケアが必要です。
オイリー肌における皮脂トラブルを防ぐために意識したいポイントは、以下の通りです。
1.肌を清潔にする
ニキビ原因となる菌や、角栓の材料となる汚れを付着させないように、普段から肌を清潔にしておきましょう。
2.肌に刺激を与えない
紫外線や物理的刺激は、肌にダメージを与えます。肌は傷つくと、皮膚を守るために皮脂の分泌量が増えます。
肌への刺激を減らすことで、皮脂の分泌量を抑えることができるのです。
3.必要な量の水分と油分を維持する
必要以上に皮脂を取り過ぎないようにし、水分と油分のバランスを保ちましょう。
他にも、食生活や生活習慣を見なおすことで、オイリー肌を改善することができます。
4.脂っこい食事を避ける
オイリー肌の人は、ファストフードや脂っこい食事を避けるのがベターです。
GI値※の高い食事や脂質が多い食事は、皮脂の分泌を促します。※食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったもの
これは体内で、過剰に摂取してしまった余分な脂分を排出しようとする働きが起こるためです。
普段から、脂っこい食事や甘いものを食べている人は、食生活を見直してみましょう。
5.皮脂をコントロールする栄養素を含む食材を食べる
ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンCは、皮脂の分泌量をコントロールする働きを持つ栄養素です。
オイリー肌の人は、これらの栄養素を含む食材を積極的に摂取するとよいでしょう。
・ビタミンB2を含む食材
豚肉・鶏肉・牛乳・納豆・卵など
・ビタミンB6を含む食材
カツオ・マグロ・バナナ・レバーなど
・ビタミンC
レモン・アセロラ・イチゴ・ユズなど
食事で摂取量が不足していれば、サプリメントなどで補うのもよいでしょう。
6.生活習慣を見なおす
日常生活において気になる点があれば、見直してみることも必要です。
たとえば睡眠不足やストレスは、ホルモンバランスが崩れる原因になるといわれています。
また肝機能の低下もホルモンに影響を与えます。
お酒の飲み過ぎ、暴飲暴食、喫煙などは肝機能の低下を引き起こすのです。
肝機能が低下してホルモンの代謝が崩れると、皮脂が過剰に分泌されることがあります。
オイリー肌が気になる人は、お酒を控える・禁煙するなど、生活習慣の改善に取り組んでみましょう。
オイリー肌の対策には、体の中からだけでなく外側からケアすることも必要です。
スキンケアのポイントをご紹介します。
1.クレンジング・洗顔
皮脂を取ろうとするあまり、顔を洗いすぎるのは禁物です。
皮脂の過剰分泌を促すことになり、毛穴トラブルを引き起こします。
クレンジング剤はオイルタイプではなく、マイルドな仕上がりのジェルタイプもしくはミルクタイプを選ぶのがベターです。
洗顔料も、皮脂を落としたいからという理由でスクラブ入りや酵素洗顔タイプのものを使うのは避けましょう。
角栓除去の為に週1程度で使う分には問題ありません。
2.化粧水・乳液
オイリー肌の人は肌のギトギト感が気になることから、「さっぱりタイプ」の化粧品を選ぶことが多いでしょう。
しかし「さっぱりタイプ」だと保湿成分が足りず、肌が乾燥してしまう可能性があります。
オイリー肌でも、しっかりと保湿することが大切です。
そのためにも、化粧水をたっぷりと付けて水分を補給し、乳液で毛穴にふたをして保湿をしましょう。
ただし月経の前はホルモンの影響で皮脂の分泌が促進されてしまうことがあります。
この時期は、油分の少ないタイプの化粧品を使い、月経前のニキビ対策をしてください。
皮脂を取り過ぎないように、工夫してみよう
オイリー肌の人が化粧直しをする時に、肌のギトギトが気になって、あぶらとり紙で皮脂を取っていませんか?
たしかに、あぶらとり紙は皮脂をしっかりと吸ってくれますが、逆に取り過ぎてしまっている可能性もあります。
そして紙の摩擦や手で押さえる刺激で、肌を傷めているかもしれません。
何度もお伝えしていますが、皮脂の取り過ぎは肌を乾燥させ、皮脂を過剰分泌につながります。
どうしても化粧直しで皮脂を取るのであれば、ティッシュを使うか、和紙タイプのあぶらとり紙を使いましょう。
紙を顔に当てるときには、力を入れてぎゅっと押すのではなく、優しいタッチで軽く押さえるようにして使いましょう。
拭き取り化粧水や収れん化粧水も、使いすぎると肌を乾燥させます。
毎日使うのはNGですが、夏場など普段よりも皮脂の量が多いと感じる時などは、頻度を多くしてみてもよいでしょう。
いつものスキンケアにプラスして、いざという時に使うというのもひとつの方法です。
(まとめ)オイリー肌と上手に付き合い、ギトギト毛穴もスッキリ!
オイリー肌の特徴、原因、対策などについてご紹介しました。
2.皮脂の過剰分泌には、ホルモンが関係している
3.食生活や生活習慣を見なおすことでオイリー肌を改善できる
4.洗顔などで皮脂を取り過ぎないようにする
毛穴の開きや黒ずみ、ニキビ、テカリなど、オイリー肌の悩みはつきません。
しかし肌がギトギトするからといって、やみくもに皮脂を取ればよいわけでもありません。
食生活やスキンケアなど、皮脂を抑える方法はたくさんあります。
オイリー肌と上手に付き合って、毛穴も肌もスッキリさせましょう。