気になる毛穴のトラブルは6種類に分けられるって本当?
毛穴のトラブル6種類のタイプ、その原因と対策を紹介します。
鏡をのぞいてみたら毛穴が開いている、小鼻を触るとザラザラするなど一度気になると、どうにかしたくてたまらなくなるのが毛穴のお悩みです。
毛穴トラブルの原因として、「角栓」や「黒ずみ」などのキーワードを耳にしたことがある人も多いでしょう。
しかしネットや雑誌にはたくさんの情報があふれていることから、自分の場合はどのような対策を取ればよいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
毛穴のトラブルは、症状によっていくつかのタイプがあります。
ここでは、毛穴トラブルのタイプを以下の6種類に分けました。
1.詰まり毛穴
2.黒ずみ毛穴
3.メラニン毛穴
4.乾燥毛穴
5.たるみ毛穴
6.クレーター毛穴
それぞれの原因によって毛穴トラブルの対処法も変わってきます。
主な原因は下記の通りです。
・皮脂が過剰に分泌されたことによるもの
・角栓の詰まりによるもの
・角質が硬くなってしまうことによるもの
・皮膚のたるみによるもの
・乾燥によるもの
・ニキビが原因によるもの
毛穴トラブルは、上記で述べた原因が直接関わってくるものもあれば、いくつかの原因が複合して引き起こされることもあるのです。
毛穴トラブルの原因から、引き起こされる症状について
・皮脂が過剰に分泌されたことによるもの
過剰に分泌された皮脂は、毛穴の黒ずみや詰まりを引き起こします。
・角栓の詰まりによるもの
皮脂と、メイク汚れ・ホコリ・はがれた角質などが混ざり、角栓ができてしまうものです。
・角質が硬くなってしまうことによるもの
ターンオーバーの乱れなどが原因で、肌の角質が硬く分厚くなります。
毛穴の溝が深くなり、毛穴が目立つようになってしまいます。
・皮膚のたるみによるもの
加齢により肌のハリを保つために必要なコラーゲンやエラスチンが減少すると肌がたるみ、毛穴が広がるのが原因です。
・乾燥によるもの
皮膚は乾燥すると肌を守るために皮脂を必要以上に分泌してしまいます。
また柔軟性がなくなるため皮膚が縮み、毛穴が目立つようになるのです。
・ニキビが原因によるもの
ニキビができ皮膚の真皮が傷つくと、修復のためにコラーゲンが生成されます。
コラーゲンが毛穴の形を残した状態で広がると、毛穴は縮まずにニキビ跡となるのです。
詰まり毛穴とは、毛穴に角栓が詰まっている状態をいいます。
先にも述べましたが、角栓は過剰に分泌された皮脂が角質やメイク汚れなどと混ざって生まれます。
肌のターンオーバーにより角栓がうまく排出されれば、とくに問題はありません。
しかし排出されないまま毛穴内に角栓がとどまってしまうと、黒ずみをはじめとする毛穴トラブルを引き起こしてしまいます。
上記の点から、毛穴の詰まりをケアすることが毛穴トラブルを防ぐといえるでしょう。
毛穴の詰まりは、クレンジング・洗顔・ピーリングなどで対策することができます。
クレンジングでメイク汚れや皮脂などの油性汚れを落とし、洗顔料で汗や古くなった角質などの水性汚れを落とす、とそれぞれできちんと詰まり毛穴をケアしていきましょう。
オイルクレンジングで優しくマッサージする、蒸しタオルで毛穴を開いてからスキンケアをする、などの方法も有効です。
ピーリングも古い角質を落とすことができますが、やりすぎると肌が傷ついて逆効果になることもあります。
週に1度のスペシャルケアにするなど、使用頻度を空けるように工夫しましょう。
黒ずみ毛穴は、さまざまな理由で毛穴が黒ずんでしまった状態をいいます。
とくに顔の中心にある小鼻が黒ずむと「いちご鼻」となり、かなり目立ってしまいます。
毛穴が黒ずむ原因はさまざまです。
まず考えられるのは、毛穴に詰まった角栓によるものです。
こまめにケアをして角栓を除去できればよいのですが、放置してしまうと角栓内の皮脂が酸化して黒ずんでしまいます。
また肌の産毛が黒ずみの原因となるケースもあります。
角栓を除去するケアをしているにもかかわらず黒ずみが改善されない場合は、産毛が原因かもしれません。
毛穴の黒ずみが産毛によるものだった場合は、シェービングをすることで解決することもあります。
しかし誤った方法で自己処理をすると肌を傷つけてしまうため、自信がない時は美容サロンを利用するのも手です。
毛穴の黒ずみの原因が角栓でも産毛でもない場合は、メラニン毛穴である可能性があります。
メラニン毛穴とは、なんらかの理由で毛穴が色素沈着を起こして黒く見える状態を指します。
色素沈着を起こす理由に、皮脂の酸化が挙げられるでしょう。
皮脂が酸化すると毛穴周辺に活性酸素が発生し、肌を守るために皮膚がメラニン色素を生成するのです。
紫外線による刺激も、メラニン色素を生み出す要因となります。
ただし色素沈着を起こしてもターンオーバーが正常に働いていれば、いずれ消えてなくなります。
ターンオーバーが乱れているとメラニン色素が残ったままとなり、メラニン毛穴になるのです。
メラニン毛穴を防ぐには、ターンオーバーの促進がポイントとなります。
ターンオーバーが正常に働いていれば、メラニン色素をスムーズに排出することができるためです。
良質な睡眠を取る、軽い運動を取り入れるなど生活習慣を整えることがターンオーバーの正常化につながります。
入浴時は湯船に浸かり、体をしっかりと温めて代謝を上げるのも有効です。
肌が乾燥すると皮膚を守るために皮脂が過剰に分泌され、黒ずみ毛穴などの毛穴トラブルにつながることは先に述べた通りです。
実は、乾燥した肌は皮脂の過剰分泌以外にも毛穴トラブルを引き起こします。
皮脂を取り過ぎてしまうと、肌の水分保持力が低下します。
そして肌が乾燥して肌のキメが粗くなり、毛穴の開きが目立つようになってしまうのです。
これが乾燥毛穴です。
肌の水分不足は、皮膚がたるむ原因にもなります。
皮膚がたるむと毛穴が伸びてしまい、次項に述べるたるみ毛穴の原因にも繋がります。
乾燥毛穴をケアするためにも、保湿をしっかりと行いましょう。
とくに肌は水分が付着すると、そこから潤いが逃げやすくなります。
このため洗顔後はそのままにせず、すぐに化粧水や美容液で保湿することが大切です。
クレンジングや洗顔の時に、顔を洗い過ぎないことも大切です。
皮脂を落としすぎると、肌が乾燥して過剰に皮脂を分泌してしまいます。
ゴシゴシと擦らずに、泡で優しく撫でるようにして洗うようにしましょう。
肌がたるむと、皮膚が引っ張られて毛穴が細長く伸びるように開いてしまいます。
この状態をたるみ毛穴といいます。
このたるみ毛穴が進行すると、毛穴同士がつながる「帯状毛穴」になることもあるのです。
肌がたるむ主な原因は、加齢による老化だとされています。
皮膚には肌の弾力を生むために必要なエラスチンやコラーゲンが含まれていますが、老化が進むと徐々に減少していきます。
さらに女性ホルモンであるエストロゲンの減少も肌をたるませる原因といえるでしょう。
エストロゲンには肌のハリやツヤを保つ働きがあるため、ホルモンが少なくなると肌がたるむと考えられるのです。
たるみ毛穴を防ぐには、肌の弾力を失わないように意識することが大切です。
表情筋を鍛えて顔の皮膚を支える、コラーゲンを含む食品を摂るなど、体の内側と外側からケアするようにしましょう。
帯状毛穴の状態になってしまうと、自宅でケアをしてもなかなか改善が見られないケースもあります。
その時は、皮膚科などの医療機関を受診し、専門医に相談してみるとよいでしょう。
毛穴部分が凸凹している場合は、クレーター毛穴になってしまっているかもしれません。
クレーター毛穴とは、ニキビによる炎症が原因で、毛穴部分にニキビ跡が残ってしまった状態をいいます。
毛穴の凸凹部分にニキビ跡が確認できるようであれば、クレーター毛穴の可能性を疑いましょう。
クレーター毛穴の原因はニキビだけでなく、毛穴からムリやり角栓を押し出そうとして皮膚が傷ついてできることもあります。
クレーター毛穴は、凸凹が浅い場合はターンオーバーを促進させることで改善できるケースもあります。
しかし深くなってしまっている場合は、自宅でケアしても元に戻すのは難しいとされているのです。
もしクレーター毛穴を見つけたら、美容クリニックなどの専門機関で適切な処置を受けることがおすすめです。
毛穴トラブルのタイプを間違えると、かえって治りにくい
それぞれの毛穴トラブルによって、対策方法も変わってきます。
毛穴トラブルを見つけたからといって、やみくもにケアをしても、方法を間違えると効果はなく、場合によっては悪化させてしまうかもしれません。
たとえば毛穴が開いている原因が詰まり毛穴によるものであると思えば、角栓のお手入れをしようとするでしょう。
しかし実際はたるみ毛穴が原因であったとしたら、角栓を除去してもあまり効果はないといえます。
また毛穴が詰まっていると思ってケアをしてもなかなか治らないどころか悪化し、皮膚科を受診したら菌による炎症だったというケースもあります。
自分の毛穴トラブルがどのタイプなのかを見極め、何が原因かを把握した上で適切な対策を取ることが重要です。
自分で判断することが難しければ、専門知識のある人に相談するとよいでしょう。
また保湿をしっかりと行う、顔の汚れを落とすなど、複数の毛穴トラブルに共通するようなケアを普段から行うようにするのもひとつの方法です。
(まとめ)6種類の毛穴トラブル、タイプにあった対策をしましょう
毛穴トラブル6種類の、それぞれの原因と対策についてご紹介しました。
2.黒ずみ毛穴
3.メラニン毛穴
4.乾燥毛穴
5.たるみ毛穴
6.クレーター毛穴
毛穴トラブルのタイプと原因によって対策が変わってきます。
それぞれにあった対策をしましょう。
とくに原因の見極めを誤ると、間違ったケアになってしまう可能性があるので注意しましょう。
普段からどんなに気をつけて肌のお手入れをしていても、毛穴トラブルが起きてしまうことはあります。
気になる毛穴を見つけたら、焦らずにトラブルのタイプと原因を確認して、それにあった対策をしてください。
適切なケアをして、キレイなお肌を取り戻しましょう。