そばかすや毛穴の黒ずみはセルフケアでキレイになる?

そばかすや毛穴の黒ずみをセルフケアでキレイになる?

そばかすと毛穴の黒ずみはセルフケアである程度薄くなります

そばかすは、遺伝的な要素が大きいといわれています。

正式名称は「雀卵斑(じゃくらんはん)」といい、シミより小さく1~4mmで鼻、頬のまわり、首や肩などに出やすいものです。

そばかすとシミの違いは、遺伝の要素が大きいかどうかです。
シミの括りの中にそばかすがあるとイメージするといいでしょう。

メラニンが原因であり、紫外線の影響を受けて肌の色が濃くなるという点は共通です。

そばかすは幼児期からでき始め、10代にかけ次第に色が濃くなっていきますが、以降は年齢とともに少しずつ薄くなっていきます。

女性ホルモンの変化やストレス、睡眠不足などで色が目立ってしまいます。
また、紫外線を受けやすい場所に現れ、浴びすぎると悪化するといわれているのです。

本来のターンオーバーが間に合わず、はがれて消えていくはずのメラニン色素がいつまでも残ってしまったものが、そばかすとなっているのです。

一方で毛穴の黒ずみも、紫外線によりメラニン色素が毛穴にたまってしまった場合や、角栓が時間を経て酸化して黒ずんだものとなります。

こうしたそばかすと毛穴の黒ずみは、正しいケアや紫外線対策をし、生活習慣を見なおすことで、悪化を防ぎたいものです。

そばかすや黒ずみはなぜできる?

そばかすや黒ずみはなぜできる?
紫外線を浴びると、黒くなることで肌を守ろうとしてメラニン色素が生成されます。

ターンオーバーが遅くなり、メラニンの排出が間に合わず、皮膚に蓄積されてしまうとそばかすになってしまいます。

紫外線を浴びなくても、マッサージや肌に合わない化粧品による肌への刺激でメラニンが生成してしまうこともあるのです。

また、ビタミンやセラミド、亜鉛などの栄養素が慢性的に不足したり、ストレスがたまって血行が悪くなったりすることでもターンオーバーは乱れます。

毛穴の黒ずみについては、あぶらとり紙の使い過ぎや、顔の洗い過ぎなどにより皮脂の分泌が過剰になることによります。
また、そばかすと同様、紫外線の影響やターンオーバーの乱れも原因となるのです。

こうみると、そばかすと毛穴の黒ずみ対策のポイントは、いずれもメラニンとターンオーバーにあるといえます。
しっかりとした対処法をすれば、どちらにも効果が期待できるでしょう。

美白化粧品でケアする

そばかすを完全に消し去ることは難しいのですが、日々のケアで薄くする方法はあります。
そのひとつが美白化粧品を使うものです。

ビタミンC誘導体やハイドロキノン・アルブチン・ルシノール・トラネキサム酸といった成分が含まれています。

メラニン色素の生成を抑制し、新陳代謝をアップさせ、メラニンの排出を促す効果があります。

もっとも有効的な美白成分としてハイドロキノンが挙げられますが、濃度が上がると刺激が強くなり過ぎるので、事前に少量で試してから使うようにしましょう。

これらは毛穴の黒ずみにも効果を発揮してくれるので、朝晩のケアに加えるといいでしょう。

新陳代謝をアップする

新陳代謝がアップすることで、肌のターンオーバーも促進されてシミの原因になるメラニンが排出されやすくなります。
これによりそばかすが薄くなっていきます。

まずは正しい洗顔やスキンケアに取り組みましょう。
水での洗顔は毛穴も引き締まっておすすめですが、温めることも大切です。

水洗顔の後はお風呂に入ったり蒸しタオルをのせたりして血行を促進しましょう。

さらに新陳代謝を下げてしまう生活習慣を見直しましょう。
運動不足や睡眠不足・栄養の偏った食事や冷え、ストレスなどはないでしょうか?

ストレスにより自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経の切り替えができず、血行が悪くなり基礎代謝が低下してしまいます。
規則正しい生活習慣は美肌の基本です。

バランスの良い食生活

バランスの良い食生活
食事でも、新陳代謝を高めることができます。
脂質や糖質に偏らず、肌に効果のある、バランスよい食生活を心がけましょう。

ビタミンA・B・C・E群は、抗酸化作用やターンオーバーの促進、メラニンの排出促進などの効果が期待できます。

血行を良くし代謝を整える作用があります。積極的にとるようにしましょう。

下記に多く含まれます。
・ビタミンA:ニンジンやカボチャ・レバー・ウナギ・卵
・ビタミンB:豚肉・ナッツ類・大豆・玄米・ネギ
・ビタミンC:フルーツや緑黄色野菜
・ビタミンE:魚類

外食の際は、糖質や脂質の割合が多くビタミンやミネラルが不足しがちです。

なるべくたくさんの食品をとれる定食を選ぶ、小鉢やサラダを別に追加するなどして、バランスのよい食事を心がけましょう。

皮膚科や美容クリニックでできるそばかすの治療法

そばかすは、セルフケアで薄くなることはあっても完全に消えることはありません。

そばかすを確実に消すためには、皮膚科や美容クリニックで治療を受けるものよいでしょう。

レーザーや光治療・ケミカルピーリング・イオン導入・クリームや薬などの方法があります。

皮膚科でも、治療によって保険診療と自由診療の両方があるので、信頼できるクリニックに相談しましょう。

1.レーザー治療

「レーザー治療」は、そばかすにピンポイントでレーザーを照射して、そばかすの原因であるメラニン色素を破壊し、体外に排出されるようにする治療です。

1回でも効果が期待できる治療ですが、時間をおいて数回行うと、さらに効果的といわれています。
値段はやや高額です。

レーザーの照射後は、一時的に肌のバリア機能が低下しているので、紫外線対策を怠るとまた再発してしまう可能性もあります。

2.光治療

「光治療」はレーザー治療とは異なる波長で、照射する範囲が広いものです。

シミやそばかすだけではなくて、肌のくすみや毛穴の開き、シワなどの症状改善にも効果が期待できます。

皮膚が活性化してコラーゲンが増えるため、肌質を改善する治療にも利用されています。

光治療は脱毛にも使われていますが、そばかすや毛穴の黒ずみは、鼻のまわりといった顔の中心にできることが多くかなりデリケートな場所なので、痛みを感じることもあるようです。

3.ケミカルピーリング

「ケミカルピーリング」は、グリコール酸やフルーツ酸といった薬剤を顔に塗り、皮膚のもっとも外側の角質を溶かして取り除く方法です。

これにより、角質層がきれいに取り除かれ、新陳代謝が促進されてターンオーバーを促すので、メラニン色素の排出を助けてくれます。
同時に肌のトーンが明るくなったり、キメが整ったりと効果があります。

4.イオン導入

「イオン導入」はケミカルピーリングとセットで行われることが多い治療法です。
これは、肌に弱い電流を流して有効成分をイオン化し、肌に浸透しやすくするものとなります。

ケミカルピーリング後で角質層が溶けていない状態でイオン導入を行うと、さらに美容成分が浸透しやすく、シワや毛穴も目立たなくなるようです。

5.内服薬

さらにこれらの治療にプラスして、内服薬や塗り薬を処方されることもあります。

内服薬は、メラニンを抑制する働きのあるアミノ酸であるL-システインや、肌のコラーゲンの生成をサポートしたり抗酸化作用などの働きをしたりするアスコルビン酸(ビタミンC)、色素沈着を抑える働きのあるトラネキサム酸などが代表的です。

塗り薬には、肌のターンオーバーを促進して、メラニンや角質を排出するトレチノイン(レチノイン酸)や、メラニンを抑制したり肌を白くしたりする作用のあるハイドロキノンがあります。

そばかす&毛穴の黒ずみの予防法

そばかすができる大きな要因は紫外線です。日焼け止めを小まめに塗るだけではなく、帽子やサングラスなどを身につけて紫外線が届かないようにすることも大切となります。

UVカットの素材を使った洋服や帽子、日傘、手袋などを利用するのも予防の一歩です。紫外線透過率がもっとも低いのは黒などの濃い色なので、帽子や服は濃い色にするとよいでしょう。

また心身ともに負担のない生活習慣が大切です。
先に述べた、栄養のバランスがとれた食生活はできているでしょうか?

質のよい睡眠は取れていますか?
ストレスをためてはいませんか?

夜の22時から午前2時の肌のゴールデンタイムに睡眠をとることができないと、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。

ストレスを感じると体を守るために、メラニンが分泌され続けてしまうので、ストレス発散も大切です。

そして、タバコを吸うと活性酸素が増えて血行が悪くなるため、新陳代謝が低下してそばかすができやすい状態になります。
そばかすや毛穴の黒ずみが気になるようなら、禁煙をしましょう。

セルフケアをするときの注意点

セルフケアでは、素人判断で不適切なケアを行うと悪化することもあります。
始める前に、皮膚科などできちんと診察を受け、出ているシミやそばかすがどのようなものかを診断してもらいましょう。

その上で、肌質やケアの方法、購入予定のケア用品が適切かどうかについてアドバイスを受けるとよいでしょう。

たとえばそばかすのケア用のクリームに配合されている代表的な成分である、ハイドロキノンとトレチノインという成分には、副作用や使用上の注意が必要です。

ハイドロキノンには強力な美白作用があります。
しかし安定性が悪く酸化しやすいため、劣化したものを使用したり肌に合わなかったりする場合は、赤みや炎症を起こす可能性があります。

さらに、紫外線を浴びるとシミを濃くしてしまう性質もあるのです。
いつも以上に紫外線対策に気をつけましょう。

5%以上配合されている製品や、長期間の使用で白斑ができてしまう場合があるので、これも注意が必要です。

レチノールも注意が必要です。
細胞分裂を活発にする作用があるのですが、妊婦さんや授乳中のママが服用すると、摂取量によっては胎児や乳児に悪影響を与えます。

妊娠の予定がある方も控えるようにしましょう。

(まとめ)そばかすと毛穴の黒ずみを解消する方法

(まとめ)そばかすと毛穴の黒ずみを解消する方法

1.そばかすや毛穴の黒ずみは、ターンオーバーの乱れによりメラニンが沈着するため
2.美白化粧品や生活習慣の改善などで薄くすることができる。
3.皮膚科や美容クリニックの治療で消せる
4.できてしまったら、これ以上増やさない予防が大切

そばかすは先天性の要素がありますが、ケアをしていけば予防でき、悪化を防いで、目立たなくすることができます。

自己判断のセルフケアをしてさらに濃くなってしまうことを避けるために、専門家に相談をすることも大切です。治療によって消すこともできます。

そばかすや毛穴の黒ずみをできるだけ隠すため、応急処置として、濃い色目のファンデーションやコンシーラーを使って、メイクでカバーするのも手です。

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