毛穴の詰まりや角栓はサウナで解消できる?
目次
血行が良くなるサウナは毛穴のトラブルにも効果が期待できます
温泉やスパに行くと、必ずと言っていいほどあるのがサウナです。サウナに入ると、たっぷり汗をかきますよね。
汗をかくと血行が良くなり肌のターンオーバーが改善されるなど、サウナはお肌に良いとされています。また、サウナの暑さと蒸気によって、毛穴が開くことで毛穴ケアをしやすい状態になります。
毛穴の詰まりや角栓を取り、黒ずみのないきれいな肌にするために上手なサウナの利用方法があります。サウナで毛穴ケアをしてみませんか?
毛穴の詰まりと角栓の原因について
詰まった毛穴の中身は角栓と呼ばれるものです。角栓は皮脂や肌の角質が混ざって毛穴を塞いだものです。
それに埃や落とし残ったメイクなどの汚れがつくと黒ずみ毛穴になってしまいます。皮脂は、健康な肌には適量ありますが、脂っぽいものを食べすぎる食生活、夏の暑さ、ホルモンバランスの乱れ等が原因になって皮脂過剰な状態になります。
また、皮膚は肌の奥から数週間かけて肌表面の角質層になり、それから角質になって垢として剥がれていきます。この一連の流れを肌のターンオーバーといいます。
ターンオーバーが上手くいっている時、角質は自然に剥がれ落ちます。しかし、適切でない洗顔や、生活習慣の乱れなどが原因でターンオーバーが上手くいかなくなると、角質が毛穴を塞いでしまいます。
汗をかくと毛穴は開くのか
サウナに入ったり、体を動かしたりすることで汗をかきますが、汗をかくことが毛穴を開かせると誤解している人が多くいるようです。実は、汗を出す腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2つがあります。
アポクリン腺は、脇の下など体の一部にしかなく、毛穴から出る汗で、暑さやスポーツでは出ることはありません。冷や汗や緊張などの精神的なものによって出る、臭いのある汗なのです。
もう一つのエクリン腺は、毛穴とは違うところから出る汗で、サウナやスポーツで体温が上がると体を冷やすために汗を出します。したがって、エクリン腺から汗をかいても、毛穴は開かないのです。
しかし、サウナやスポーツで汗をかくと毛穴が開くのは、実は、熱と蒸気のおかげなのです。スポーツをすると、血行が良くなり体温が上がり、汗の水分が肌にのって、肌が柔らかく、毛穴が開きやすくなります。
サウナの熱い空気によっても体が温まり、蒸気は水分となって肌につくので毛穴が開くのです。
サウナがお肌に与えるメリット
サウナに行くと、体にどのような影響があるのでしょうか。まずサウナはダイエットに効果があるといわれています。
これは大量に汗をかくことで代謝が良くなり、体内の脂肪が燃えやすくなるためだとされています。またサウナに入っているうちに、徐々に汗がサラサラとなってくるでしょう。
最初の老廃物を含んだ汗はベタついていることから、汗の状態が変化すると体内の老廃物を出し切ったと考えることができます。体内から排出される老廃物には、日々の生活でたまっている有害なミネラルや食品添加物などが挙げられるでしょう。
また大量の汗が毛穴に詰まった皮脂や角質といった老廃物を流します。皮脂や角質が落ちれば、黒ずみ毛穴の原因となる角栓ができなくなります。
ニキビなどの肌荒れへの効果は?
毛穴ケアに効果が見込めるサウナですが、実はニキビにも有効だという話があります。ニキビは、毛穴に詰まった老廃物の中でアクネ菌が繁殖したり、角栓で傷ついた皮膚から入った雑菌が原因でできたりします。
何度も述べていますが、サウナに入ると汗と一緒に老廃物が排出されるのです。老廃物が排出されることで、結果的にニキビができにくくなるのだと考えられます。
さらに血流が良くなることで、酸素や栄養を体全体に行き渡らせることができます。肌を健康に保っていれば、ニキビも予防できますよね。
ただしサウナで大量にかいた汗を放置してしまうと、逆にニキビを悪化させてしまうこともあります。これは、汗に老廃物が含まれているためです。
老廃物は毛穴の詰まりを引き起こす可能性があるため、サウナを出たら速やかに汗を洗い流すようにしましょう。
サウナの正しい入り方
サウナに行く時は、下記の流れで入ると体調を崩さずに済みます。
1.湯船で体を温める
いきなりサウナに入ってしまうと、その熱さに体が驚いてしまいます。このため、サウナに入る前には、湯船で体を温めておくとよいでしょう。目安は10分程度です。汗も出やすくなりますよ。
2.サウナ室に入る
湯船から出たらタオルで水分を拭き取ってからサウナ室へ入りましょう。汗がスムーズに出てくるようになります。サウナ室は階段状になっていることが多いので、好きな場所に腰を下ろしましょう。
サウナに入る時間は、8〜12分程度がちょうどよいとされています。個人差があるため、「もういいかな」と思ったタイミングでサウナ室を退出してください。
3.サウナ室を出て、体を冷やす
サウナで温まった体を、水風呂もしくは水シャワーで冷やします。いきなり体全体に水を浴びるのではなく、心臓から遠い手首や足首から始め、徐々に体の中心部に水をかけるようにしてください。
体力があれば、サウナと水風呂を繰り返してみてはいかがでしょうか。温冷交代浴といい、暑さと冷たさを交互に感じることで血流が良くなると言われています。
ただしムリはせず、自分の体調と相談しながら行うようにしましょう。
サウナ利用時の注意点
サウナを利用する時に気をつけることを、以下にまとめました。
1.暑いのが苦手な人は下段に座る
サウナに行き始めたばかりだったり、暑いのが苦手だったりする人は、下段に座ることをおすすめします。サウナでは、上の段に行くほど空気が熱くなるためです。
2.慣れてきたら上段へ
上記とは逆に、何度もサウナに行って慣れていたり、暑くても問題なかったりする人は温度が高めの上段に挑戦してみましょう。
ただし座る時間は下段よりも短めにするようにしてください。
3.サウナに入る前は体を洗う
温泉やスパを利用する際、マナーとして必ず体を洗って皮膚の汚れを落としますよね。サウナに入る時も同じことが言えます。
あらかじめ湯船で体を温めてからザッと体を洗い、タオルで拭いてからサウナに入ると、体がすぐに温まり効果的です。
4.サウナを出てすぐに熱い湯には浸からない
サウナを出た直後は体が熱くなっています。
その状態で熱いお湯に入ってしまうと、体に負担がかかります。湯船に浸かるのはサウナに入る前にし、サウナから出た後は水風呂などで体を冷やしましょう。
美容と健康に逆効果となるNGなサウナの入り方
ニキビの項にもありましたが、誤ったサウナの入り方をすると肌や毛穴に悪影響を及ぼす危険性もあります。
まずサウナに入る時間は長くても12分ほどにしましょう。汗をたっぷりかきたいからといって、長時間入ることはおすすめできません。
体に負担がかかり、逆に疲れてしまいます。またサウナで一気に汗をかくと、体内からかなりの水分が失われます。最悪の場合、倒れてしまう可能性もあるため、コップ1杯分で構わないので、サウナに入る前に必ず水分を摂りましょう。
水分補給をする時は、体を冷やさないように常温のものがベターです。そして汗をかくと水分と同時にミネラルも失われます。
このためサウナに入る前に飲む水はミネラルウォーターがおすすめです。
サウナから出た後は体内の水分が失われているため、ここでも水分補給をしてください。さらに、肌も乾燥しやすくなっているため、しっかりと保湿を行いましょう。
サウナにおける毛穴への効果をムダにしないためにも、上記で紹介したことを意識して利用してくださいね。
毛穴汚れには正しい洗顔も重要
まず、NGな洗顔は力を入れて汚れを落とそうとすること、一日に何度も洗顔してしまうことです。汚れは落としすぎて肌を傷つけたり、保湿成分まで流したりして、脂性肌やインナードライ肌の原因になってしまいます。
毛穴汚れは、酵素などの汚れを浮き上がらせる成分の入った洗顔料を使うことです。まず、ぬるま湯で顔のお肌を温め、洗顔料が泡立ちやすい状態にしましょう。
そして適切な量の洗顔料を取ってぬるま湯でよく泡立てます。泡を使うと、肌を守りながらも毛穴の汚れをしっかりと浮き上がらせて落とすことが可能です。
そして、すすぎは大切です。ぬるま湯を使って、時間をかけてやさしく洗顔料の泡を流していきましょう。
すすぎの回数が短いと、せっかく浮き上がった汚れを洗い流すことができません。次に、清潔なタオルでやさしく、濡れて残った水分を取ります。
そして、毛穴汚れを復活させないために、すぐに保湿ケアを行いましょう。化粧水で水分を、乳液で油分を補い、必要ならば美容液などでケアします。
まとめ
ここまでサウナと毛穴の関係についてご紹介してきました。
「ダイエットにいいかも」「健康維持に効果があるかな」などの理由で、サウナを利用している人が多いかと思います。汗をかいて老廃物を排出することは、お肌にも良い影響を与えてくれるのですね。
ただし誤った入り方をすると体調を崩す危険もあります。サウナの正しい利用が、毛穴トラブルの改善や健康的な体作りにつながるといえます。
サウナと上手に付き合って、きれいな毛穴を手に入れましょう。