毛穴が開きやすいTゾーンのケアをしよう!
目次
Tゾーンの毛穴は、他の部分より開きやすい
「おでこや眉間にブツブツができてしまった!」「小鼻の毛穴が気になって…」など、顔の目立つところにトラブルを抱えていませんか?
いつも、顔の中心寄りに、ブツブツや黒ずみができてしまう。
そうなると他人の視線も気になってしまいますね。
ひたいや眉間、鼻、口のまわり、下あごなどのエリアのことをTゾーンといいます。
このTゾーンは、とくに肌トラブルが起きやすい部分とされているのです。
私たちの皮膚は、「皮脂膜」(皮脂と汗が混じり合った薄い脂肪の膜)で覆われています。
皮脂膜は、皮膚を保湿しながらバリアとなって、外部の刺激やホコリから体を守る役割をしているのです。
その皮脂膜を作る、「皮脂」を分泌する「皮脂腺」は、毛穴の出口付近にあります。
皮脂腺は体の中では、顔や頭でもっとも発達しており、とくに、顔の中ではTゾーンに多く存在するのです。
しかし分泌のバランスが崩れて皮脂が過剰になると、毛穴が大きく、汚れて見えてしまうことがあります。
皮膚表面の清浄作用も低下して、ホコリや雑菌が付着し繁殖しやすくなってしまいます。
このように、皮脂を分泌する皮脂線の量が他の部分より多いTゾーンは、肌トラブルを起こしやすいのです。
毛角栓を出した後のアフターケアには何をすればいい?
Tゾーンの毛穴が開きやすい理由
まずは、Tゾーンが紫外線を受けやすい部分であることです。
眉間や鼻などは顔の中でも盛り上がっていて、太陽の光を浴びやすい角度にあります。
またTゾーンは汗が出やすいので、日焼け止め剤などは流れ落ちてしまい、効果がなくなる場合もあります。
このように、Tゾーンの毛穴は紫外線のダメージを受けやすくなっているのです。
先に述べたように、Tゾーンは皮脂腺が多くなっています。
皮脂腺から出る皮脂やメイク、ゴミが毛穴に詰まることも目立つ理由になるでしょう。
皮脂線が活発になると毛穴が大きく見えますし、角栓ができることもあります。
角栓が酸化して黒ずんだり、汚れに雑菌が繁殖しニキビとなったりするのも心配です。
また、老化や抗酸化力の低下も理由のひとつと考えられます。
酸化の原因を理解してきちんとしたケアをすれば、目立たなくなる程度にまでは改善できるでしょう。
不規則な生活によるホルモンバランスの崩れや、喫煙の影響も毛穴の開きにつながります。
Tゾーンの洗顔のポイント
洗顔をする際は、自分に合ったクレンジング選びも大切です。メイクの濃さや肌質によって選ぶようにしましょう。
メイクが肌に残ってしまうのはトラブルのもとになるので、落とし残しは絶対NGです。
クレンジングは、しっかりメイク派は強めの洗浄力のものを、あっさりメイク派は洗浄力の弱いものを選ぶようにするといいでしょう。
クレンジング料は、肌質も考慮に入れて選ぶ必要があります。
乾燥肌の人はクリームタイプが、敏感肌の人はクレンジングミルクがおすすめです。
クレンジングを見直した上で、次は洗顔の方法も考えてみましょう。
いつもの洗顔と違うところがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
1.まずは手を清潔に洗います。
肌に優しい高品質な洗顔料を使ったとしても、雑菌がついた手で洗ったのではよくありません。
2.充分に泡立てて、たくさんのきめ細かい泡で洗顔をします。
泡立てるのが難しければ、100円ショップなどで売られている市販の洗顔ネットを使ってもよいでしょう。
3.しっかりした泡を作ったら、皮脂の多いTゾーンから先にのせていきます。
Tゾーンの次は頬、目のまわりという順番で泡をのせます。
これは、皮脂が多い順番です。泡をのせている時間が長いほど、たくさんの皮脂を落とせるでしょう。
4.泡を顔全体にのせたら、手のひらと皮膚の間の泡をクッションにして優しくゆっくり動かします。
間違ってもゴシゴシこすらないように。そして、ぬるま湯でこすらないように優しく洗い流します。
Tゾーンの保湿のポイント
保湿ケアの化粧品選びも考えてみましょう。
おすすめは、肌の角質層で潤いを保持する役割のあるセラミド、真皮層の細胞の水分量をキープしてくれるコラーゲンやエラスチンが配合されたものです。
ぜひ試してみてください。
1.保湿は、洗顔後に間髪を入れず、すぐに化粧水をつけることが肝心です。
2.化粧水・美容液・乳液・クリームという順番で保湿をします。
とくに、化粧水と美容液は多めにたっぷりとつけるのがポイントです。
Tゾーンの中でも鼻の頭もしっかりと保湿をするようにしましょう。
忘れがちな眉間もしっかりと★
乳液やクリームをつけるときは、薄く膜を張るように、力を入れずに塗るようにしましょう。
今日からすぐできる生活習慣
毛穴開きのケアには、代謝を高め、ターンオーバーが正常に行われるような肌作りをすることが大切です。
代謝が高まると、老廃物が皮脂と一緒に毛穴から排出されるので、皮脂のバランスが整いやすくなります。
さらに、代謝が高まると汗が出るので、毛穴の開閉機能が活発になり、引き締める方の効果も期待できるのです。
代謝を高めるには、入浴時に湯船にゆっくりつかることや入浴後に軽いストレッチを行うこと、ウォーキングといったハードではない適度な運動をとり入れることなどが挙げられます。
また食事でも毛穴ケアができます。
毛穴の開きを解消したいときは、ビタミンEの摂取がおすすめです。
ビタミンEには、肌の表層の酸化を防ぎ血行促進するなど、さまざまな優れた働きがあるといわれています。
アボカドやナッツ類・カボチャ・植物油などに含まれているほか、サプリメントなども市販されているので、毎日の食生活に合わせて摂取してみるのもよいでしょう。
毛穴が気になる肌にビタミンCが効果的な理由
蒸しタオルを使ったTゾーンの毛穴ケア
蒸しタオルケアは、毛穴の汚れや角栓を優しく落とすとともに、肌の水分量や皮脂量のバランスやキメを整える効果が期待できます。
週に1~2回、いつものスキンケアにプラスするようにしましょう。
- まずは、しっかり洗顔をして顔の汚れをオフします。
- フェイスタオルを水に浸して軽く絞り、おしぼりのように巻いてから、電子レンジの500Wか600Wで30秒~1分くらい加熱します。
- これを、あごの下の近くによせて、蒸気の温度を確認します。
- 3分経過したら、蒸しタオルを外してすぐに保湿ケアを行います。
特にきになる眉間やTゾーンは丁寧に。
熱いのでやけどに注意をしてください。
タオルの端を持って取り出します。
やけどの危険がありますので、タオルを顔に近づけ過ぎないでください。
顔に触れても熱くないような温度になったら、顔全体にのせ、両手で軽く押さえるようにして3分ほどあてます。
毛穴は大きく開いているので、冷蔵庫で冷やしておいた化粧水や美容液を使うと、毛穴を引き締めるのに効果的です。
美容液や乳液、クリームも忘れずに。
蒸しタオルを使ったTゾーンのクレンジング
蒸しタオルを利用したクレンジングは、肌のうるおいをほぼそのままキープしながら、頑固な毛穴の汚れや角栓だけを落とすという嬉しい方法です。
Tゾーンの黒ずみやターンオーバーの促進も期待できます。
- 電子レンジで蒸しタオルを作りましょう。
- その間に、クリームタイプのクレンジング剤を顔全体に塗ってなじませておきます。
- クレンジング剤がなじんだ肌の上に、蒸しタオルを軽く押さえるように、両方の手のひらでゆっくりと当て3分キープします。
- 3分経って蒸しタオルを外したら、クレンジング剤を蒸しタオルで軽く取り除いてください。
- 仕上げにぬるま湯でクレンジング剤をすすいだら、すぐに保湿ケアをしましょう。
蒸しタオルを使ったTゾーンの保湿ケア
蒸しタオルを利用した保湿ケアは、肌の乾燥が気になるときだけでなく、毛穴が目立たなくなったり肌のハリやシワが改善したりといった効果も期待できるでしょう。
1.洗顔をしたらすぐに化粧水と美容液でケアをします。
2.いつもより多めの乳液、またはクリームをまんべんなく顔に塗ります。
肌に水分をキープさせる働きがある、セラミドなどの保湿成分が配合された乳液かクリームを選ぶといいでしょう。
3.乳液かクリームを塗ったら、両方の手のひらで顔に蒸しタオルをあてて3分キープします。
4.蒸しタオルを外し、顔に残ったクリームで円を描くように優しくマッサージして、肌になじませます。
最後に手で顔を包みこむようにあててうるおいを閉じ込めましょう。
この後は、冷蔵庫で冷やしておいた化粧水ミストなどで、毛穴を引き締めるのも効果的です。
毛穴タイプ別おすすめスキンケアとは?
TゾーンのケアのNG集
毛穴パックは角栓が取れてスッキリしますが、使い過ぎは肌の負担になります。
毛穴が開いたままになり、そこに皮脂が詰まってしまうという悪循環になってしまいます。
多くても週に1回くらいにした方がよいでしょう。
ピーリング剤も同様に肌へのダメージが大きいので、頻度を考えて上手に利用するようにしましょう。
あぶらとり紙を使いすぎるのも、過度に皮脂を奪ってしまい、かえって皮脂分泌を促進するという結果を招いてしまいます。
毛穴が広がって角栓が詰まっているのを鏡で見つけてしまうと、つい指で押し出して取り除きたくなっていませんか?
でもこうした強引なケアは肌の負担となってしまうのでやめましょう。
すぐに結果を求めずに、コツコツと丁寧なスキンケアを続け、少しずつ毛穴の詰まりを解消していくことが、最終的にはキレイな毛穴になるための近道です。
毛穴の開きを改善したいと、ついつい洗顔や保湿のときに力が入り過ぎてしまうのもよくありません。
角質が傷ついてしまうと、黒ずみやニキビの原因になってしまいます。
力を入れ過ぎずにとにかく優しく、触れるか触れないか程度の力の入れ方で、ソフトに洗顔や保湿をすることが大切です。
(まとめ)Tゾーンをケアする3つのポイント
2.蒸しタオルを使って効果的にクレンジングや保湿をするのもよい
3.代謝を高めたり、ビタミンEを摂取したりするのが効果的
以上が、皮脂線が多く肌トラブルを起こしやすい、Tゾーンをケアする際の3つのポイントです。
もっとも目に付くところ、顔の中心であるTゾーンをケアしてキレイになっていれば、自然と表情に自信が持てますね。
肌をいためないように、力加減や回数に気を付けてくださいね。
丁寧なケアを毎日地道に続けることで、皮脂をうまくコントロールして美肌を目指しましょう。