毛穴環境を整えてテカリのない美肌を目指そう!
テカリを解消するには、毛穴の皮脂量をコントロールすること
朝は大丈夫だったのに、午後になるとファンデーションが崩れて光ってしまった…
ランチの後に鏡を見たら、おでこがぎらついている!
など、いつの間にか顔にテカリが出てしまうのはショックですよね。
顔にテカリが出る原因は皮脂です。皮脂の主成分は、ワックス・エステルやスクワレンなどといったものです。
これらのほとんどは毛穴にある皮脂腺の中で生成されています。
皮脂は人の体にとって大事な役割があります。
毛穴から分泌されると、皮脂膜で肌を覆って、内側の水分を保つ働きをしているのです。
また外側からホコリや雑菌が肌へ侵入するのを防いでくれる保護作用もあります。
皮脂が排出されると同時に、汗に代表されるように、毛穴や体の中の老廃物を体外へ排出してくれる働きも担っています。
このように、皮脂は肌にとって、とても大切な役割をしていますが、分泌量が多すぎるとテカリの原因となってしまうのです。
そこで「余分だから」と皮脂を取り過ぎてしまうことが、実はテカリの原因にもなっています。
毛穴が乾燥してしまい、補おうとして皮脂を分泌するからです。
したがって皮脂を適した分泌量に戻すことが、クリアでテカリのない美肌につながるといえましょう。
テカリのもと、毛穴の皮脂が過剰な原因
テカリは、とくに皮脂腺の多いTゾーンに多く見られます。
では、なぜ過剰に皮脂が分泌されてしまうのでしょうか?
まず挙げられるのが、肌の乾燥によるものです。
本来、皮脂は肌を覆うようにして、バリア機能をはたしています。
しかし洗顔のし過ぎなどで皮脂を奪いすぎて毛穴が乾燥すると、皮膚を守ろうとして、皮脂を過剰に分泌するようになってしまいます。
そのためテカリが目立ってしまうのです。
またテカリが気になると、1日に何度も洗顔をしたり、あぶらとり紙で肌を抑えたりしてしまいがちですよね。
必要な皮脂が取り除かれてしまったり、肌に摩擦を与えてしまったりします。
肌質に合わない化粧品も原因のひとつになってしまうので、間違ったスキンケアは改める必要があるでしょう。
ほかにも、食生活の偏り・ストレス・ホルモンバランス乱れも原因のひとつといわれています。
皮脂量を正常に保つためのクレンジング
顔がテカリやすい人は、オイルフリーのクレンジングを使用するようにしましょう。
メイクをしっかり落とすのは必須ですが、オイルタイプでは皮脂を取り過ぎてしまいます。
なめらかな手ざわりの、肌への負担が少ないジェルタイプを選びましょう。
拭き取りタイプのクレンジングは避けるようにしましょう。
皮脂量を正常に保つための洗顔
夜は必ず洗顔料を使って洗顔をするけれども、朝は水やお湯だけで済ませている人も多いようです。
しかし寝ている間にも皮脂は分泌されているので、朝のお肌は皮脂がたまっている状態になっています。
ですから朝も洗顔料を使ってきれいに皮脂を洗い落としてください。
ただし洗浄力が強い洗顔料は皮脂をしっかり落としますが、必要な分まで落として肌が乾燥してしまいます。
その結果、皮脂を大量に分泌させることになります。
皮脂を取りすぎない優しい洗浄力の洗顔料選びも大切なポイントです。
皮脂量を正常に保つための保湿
皮脂が多いと、保湿をしなくても「皮脂がたくさんあるから必要ない」と思っている人もいるでしょう。
でも実際は皮脂量が多いからこそ保湿が必要なのです。
肌の水分量が少ないと、皮脂を過剰に分泌させてしまうのでしっかりと保湿をしましょう。
洗顔後は乾燥しやすい状態になり皮脂の過剰分泌につながってしまうので、化粧水や美容液、乳液などを使って水分を蒸発させないようにするのも大事です。
べたつくという理由で化粧水だけしか使っていない場合、保湿効果がある化粧水を使用しましょう。
また、化粧水をつけた後にコットンへ化粧水を含ませたものを、気になる部分に貼り付けてパックをするのも効果的です。
メイクをする前に行うことで、テカリを抑えることもできます。
肌にしっかりと潤いを与えることで、乳液やクリームの量も減らせます。
どうしてもテカリが気になってしまうときは、収れん化粧水もおすすめです。
肌に水分を与えることに加え、毛穴を引きしめて皮脂をコントロールできるものです。
肌のキメを整えてくれます。
ただ収れん化粧水にはアルコールが含まれているために刺激が強いので、敏感肌の人は避けましょう。
さらに、保湿成分としてセラミドが配合されているものを使うと、肌の潤い効果が高まります。
メイクの仕方を見直してテカリが気にならない肌に
顔のテカリを抑えるためには、下地やファンデーションの選び方、使い方はとても大切です。
メイクをするときには、必ず下地を使うようにしましょう。
下地は、ファンデーションを肌に密着させて、乾燥から肌を保護する効果も見込めます。
また、皮脂の分泌をコントロールする役割もあります。
下地を使わずにファンデーションを塗ってしまうと、余計にテカリが目立ってしまうでしょう。
下地選びは、顔のテカリ防止が目的の保湿成分が配合された下地を選びましょう。
オイルフリーや油分の少ないものもおすすめです。
下地が肌になじむように、人肌くらいに温めて使用するのも効果的です。
そして、下地を塗った後は余計な脂を取り除くために、ティッシュで皮脂を軽く押さえてからファンデーションを塗るようにしましょう。
ファンデーションは薄づきのパウダータイプのものがいいでしょう。
リキッドタイプのファンデーションは油分が多いため、油分を重ねてしまうことになってしまうからです。
ファンデーションは基本的に薄くつけますが、どうしても赤みやシミをカバーしたい場合は、ファンデーションを何回か重ねて消すのではなく、コンシーラーを使って上手にカバーするようにしましょう。
メイク直しをするときは、できるだけあぶらとり紙を使わず、ティッシュでオフをすることです。
あぶらとり紙はテカリを抑えるときに、肌に必要な皮脂も一緒に奪ってしまう可能性があるからです。
ティッシュでオフするときは、ゴシゴシこするのではなくてテカリやすいTゾーンを中心にポンポンと押し当てるようにして顔の皮脂を抑えましょう。
ファンデーションを塗りなおすときは、パウダーファンデーションとブラシで行います。
まだついているところと、崩れてしまったところの境目を消すようになじませるのがコツとなります。
ブラシは厚塗りを防げるので、朝のメイクのときにもおすすめです。
しっかりした睡眠
質のよい睡眠は、皮脂の分泌量をコントロールするために必要です。
睡眠不足は、あらゆる不調を招く原因になります。
寝る前にスマートフォンを使ったり、ダラダラとテレビを見たりといった悪習慣はやめ、部屋を薄暗くするなど安眠のための環境づくりをしましょう。
また寝る前に軽いストレッチをすると、適度な疲労感でスムーズに眠ることができます。
肌のターンオーバーを促す成長ホルモンは、眠ってから約3時間の間がもっとも多いと言われています。
睡眠ホルモンの分泌量の関係で、深夜3時~5時までの間は深い眠りにつくことが難しいので、深夜3時までにしっかりと眠っておきたいところ。
遅くても、午前0時頃までに眠るようにすれば、成長ホルモンがたくさん分泌され、皮脂量は正常に戻ります。
顔のテカリを防ぐためには、食生活の改善が必要不可欠
とくに摂取した方がよい成分は、肌のターンオーバーに欠かせないビタミンAと、脂質の代謝を助けて皮脂の分泌を抑制してくれるビタミンB2 です。
ビタミンAは、カボチャ・ニンジン・ホウレンソウやブルーベリーに多く含まれていて、ビタミンB2は豚肉・レバーやうなぎに含まれています。
顔のテカリを防ぐためには、中性脂肪になりやすい卵やバター・チーズや、豚肉以外の肉やジャンクフードなどは取りすぎないようにしましょう。
炭水化物や糖分を大量に摂取するのも、皮脂の過剰な分泌につながるので、避けた方がいいでしょう。
ストレスを溜めこみすぎないことが皮脂量を正常に戻す
ストレスがたまるとホルモンバランスが崩れやすくなり、自律神経のバランスにも影響を及ぼしてしてしまいます。
ですからストレス解消をするということも美肌づくりのための大切な要素になります。
趣味や、自分の時間づくり、マッサージなど、自分なりのリラックス時間を作ってみるとよいでしょう。
自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
毛穴ケアのNG行動と注意点
良かれと思ってしていた毛穴ケアが、さらにテカリをひどくさせる原因になっていたら残念なことです。
まず週に何回も毛穴パックをするのはNG行動といえます。
鼻の角栓が抜けると毛穴がキレイになっている気がしますよね。
でもこのときに角質も一緒に剥がれてしまっているのです。
肌を守っている角質が剥がれてしまうことで、ダメージを受けて毛穴も開いた状態になるので、余計に皮質が分泌されてテカリがひどくなってしまいます。
毛穴パックは適度な間隔を空けて、上手に活用しましょう。
またあぶらとり紙を頻繁に使うのもやめましょう。
皮脂を取りすぎ、紙での刺激や、指で押さえる力で、肌を傷めることがあります。
あぶらとり紙ではなくティッシュを使うと、マイルドに皮脂を取り除くことができるのでおすすめです。
くれぐれもとり過ぎないように、あくまで最低限の皮脂をオフする程度にとどまるように心がけましょう。
それから、テカっている鼻のまわりが気になって、ついつい触ってしまっていませんか?
触るだけでも肌にはストレスで、小さな傷がついてしまうこともあります。
気になる気持ちを抑えて、あまり触らないようにしましょう。
(まとめ)毎日の丁寧なケアの積み重ねでテカラない
2.皮脂の過剰分泌を正常にするためには皮脂を取り過ぎて乾燥させないことが大事
3.食事や睡眠などの生活習慣の乱れもテカリの原因になる
テカリというと、単純に皮脂をひたすら取れば改善するのだろうと考えてしまいがちですが、それが逆効果だったということがわかりました。
丁寧な洗顔や保湿、また生活習慣も少しずつ見直してみて、できるところから変えていきましょう。
気づかないうちにテカらない肌になって、さわやかフェイスになっているはずです。