- 角栓の材料となる古い角質や過剰に分泌された皮脂を取り除く
- ターンオーバーを促して体外に排出する
肌の老化が進むと角栓ができやすくなる?
角栓を生み出す原因には肌の老化も含まれます。
年齢を重ねるにつれて、頬のたるみやシワが目立ち始めるなど肌にも老化のサインが表れます。他にも、肌の老化はさまざまなトラブルの原因につながります。
例えば加齢により、若い頃に比べ肌のターンオーバーのサイクルが乱れてきます。生み出されてくる新しい細胞の質が落ち、量が減り、スピードが遅れたりしてきます。
すると、古い皮膚から新しい皮膚へスムーズに入れ替わることができず、古くなった角質が肌に残ったままになってしまいます。やがて古い角質は皮脂と混ざり、角栓を生み出します。
角栓は、さまざまな毛穴トラブルの原因になります。
角栓を放置すると角栓内の皮脂が酸化して黒くなり「黒ずみ毛穴」に、角栓が毛穴の中で大きくなれば毛穴が開いて「開き毛穴」となります。
また、肌は老化すると乾燥しやすくなります。乾燥すると皮脂が過剰に分泌されるのですが、余分な皮脂は角栓を生む材料となり、毛穴トラブルにつながるのです。
以上の点から、加齢による老化は角栓を生み出す原因のひとつと言えるでしょう。いつものスキンケアに加え、老化を予防するための対策を取る必要があるのです。
毛穴トラブルに繋がる角栓はどのようにして生まれるの?
角栓について詳しく解説します。角栓とは、古くなった角質、過剰に分泌された皮脂、顔に付着した汚れが混ざって毛穴に詰まったものをさします。
肌を触ってみてザラつきがあるようであれば、角栓が詰まっている可能性があります。
本来であれば、角栓は肌のターンオーバーにより毛穴から押し出されます。しかし、何らかの理由でターンオーバーの周期が乱れると、角栓は排出されずに毛穴の中にたまってしまいます。
角栓を生み出さないためには、
などの手段が有効です。
角栓の材料となる角質や皮脂、既に詰まってしまった角栓を除去するには、クレンジングや洗顔を丁寧に行う、保湿をしっかりと行うなどのケアをするとよいでしょう。
しかし、加齢による老化が角栓を生む原因となっている場合は、老化を予防するケアをすることも必要となってきます。
加齢による老化が進むと、肌にどのようなことが起こるのでしょうか。まとめてみました。
バリア機能とは、紫外線、細菌、空気中を舞うホコリなど外部の刺激から肌を守る機能のことです。このバリア機能は、年齢を重ねるにつれて弱くなると言われています。
分泌された皮脂や汗がバランスよく混ざった「天然のクリーム」で肌をおおうこと、肌自体が丈夫なハリを持ち十分な弾力をもつこと等で成り立っています。
バリア機能が低下すると肌は敏感な状態に傾き、外部の刺激を受けやすくなります。外部の刺激を受けやすくなると、肌荒れや乾燥の原因となるのです。
年齢を重ねるとともに減っていくのが、コラーゲンやエラスチンなどの肌を作る成分です。コラーゲンやエラスチンが減ってしまうと弾力やツヤが失われ、肌がたるんでしまいます。
肌がたるむと毛穴も重力に引っ張られて涙状の形になり、「たるみ毛穴」となります。たるみ毛穴を放置すると毛穴同士が繋がって、「帯状毛穴」となることもあります。
老化が進むと、ハリ・ツヤとともに潤いも失われます。肌の潤いがなくなって乾燥すると、毛穴は皮膚を守ろうとして余分に皮脂を分泌します。
余分な皮脂は角栓を作る材料となります。当然、たるみ毛穴にも角栓は詰まるため、さらに毛穴が目立つようになってしまう可能性もあるでしょう。
古い細胞から新しい細胞へ生まれ変わる「ターンオーバー」の力も弱まります。ターンオーバーが上手くいかないと、体内の老廃物が排出されずに古い角質が肌に残ってしまいます。
古い角質が皮脂と混ざって角栓となるのは先に述べた通りです。角栓を生み出さないためにも、ターンオーバーを促進するための対策を取ることが必要です。
角栓を除去するためには、メイクの後のクレンジングが重要です。オイルやクリームタイプのクレンジング剤はメイクをしっかり落とせますが、洗顔もきっちりしないとオイルやクリームが肌に残ってしまいます。
何度も顔を洗うことは肌に刺激を与えることになり、老化が気になる肌にはちょっと負担になってしまうかもしれません。
でもミルクタイプのクレンジングを使えば、肌への負担を最低限にできます。
老化が進むと失われてしまうのが、潤い成分です。スキンケア用品を購入する際、保湿に効果が期待できる成分を含んだ化粧水や美容液を選ぶと良いでしょう。
具体的には、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンを含むスキンケア用品をチョイス選んでみてください。セラミドやコラーゲンは水分を保持する力があり、ヒアルロン酸は肌に弾力を与えてくれます。
ある程度年齢を重ねたら、アンチエイジングを取り入れてみましょう。
アンチエイジングとは、ハリや弾力を与える効果が期待できる成分を肌に与えることです。
例えば、レチノールはコラーゲンの生成を促進したり、ターンオーバーを正常化したりすると言われています。また、ビタミンC誘導体は皮脂の過剰分泌をコントロールする効果もあるので、角栓の対策にもなります。
顔のたるみを予防するには、表情筋を鍛えるのが有効です。筋肉を鍛えることで代謝も上がり、血流もよくなるため肌のターンオーバーを促すことも期待できます。
雑誌やネットでは、さまざまな表情筋トレーニングの方法が広まっています。
また、日常の生活のちょっとしたところでも意識して口角を上げる、唇をすぼめるようにする等で頬や口元の筋肉を鍛えることができます。
トイレタイム、入浴中、テレビを見ながらなど、ちょっとした時間を利用して表情筋を鍛えましょう。
続けていくことで、次第に表情が豊かになって笑顔がステキになりますよ。小顔効果も期待できます。
いくら肌の老化を防いだとしても、角栓を除去する時にやり方を誤ると余計なトラブルを招いてしまいます。やってはいけないNGケアをご紹介します。
一度に多くの角栓を取ることができる角栓パックも、やり過ぎると肌に負担を与えてトラブルの原因となります。これは、はがす必要のない部分の皮膚も奪ってしまうためです。
角栓パックをするなら、毎日ではなく週1回程度にとどめておきましょう。また、角栓パックをした後の肌は毛穴が開いているので、速やかにいつものスキンケアで肌を引き締めましょう。
角栓を見つけてしまっても、すぐに取り除こうとしてピンセットでつまみ取ったり、指で無理やり押し出したりするのはやめましょう。無理に角栓を押し出そうとすると、ピンセットや爪で皮膚を傷つけてしまいます。
確かに、指で取り除くのは手軽に行うことができます。
しかし万が一、傷ついた部分に菌が入り込んでしまうと、ニキビや炎症などのトラブルのもとになる可能性があります。
強引に角栓を取り除くことはせずに、クレンジングや洗顔など正しい方法で丁寧に除去していきましょう。
角栓を除去しようと焦るあまり、クレンジングや洗顔時に顔をゴシゴシとこするのもNGです。余計な力を加えることで、肌を傷つけてしまう可能性があります。
傷ついた部分に雑菌が入ると、やはりニキビや炎症などのトラブルにつながります。優しく丁寧なクレンジングと洗顔を心がけましょう。
また、クレンジングや洗顔をし過ぎるのもよくありません。必要以上に皮脂を落としてしまい、肌を乾燥させてしまいます。
肌は乾燥すると、皮膚を守るために毛穴から皮脂を過剰に分泌します。余分な皮脂は角栓のもととなり、毛穴トラブルにつながるのです。
年齢なりの肌対策「たるみ毛穴」のケアも忘れずに
肌の老化が気になる世代は、なかなか肌の手入れに手が回らないこともあるかもしれません。
しかし、忙しいからといって肌の老化を放置するのはよくありません。
この年代で同様に油断してはならないのが「たるみ毛穴」です。
たるみ毛穴は、肌のハリや弾力が失われてくることで肌全体がたるみ、つられて毛穴も下方に伸びてしまった状態をさします。
黒ずみ毛穴や開き毛穴は角栓を取り除くことで改善を見込めますが、たるみ毛穴に関してはそうはいきません。肌のたるみを防ぐ、保湿をするなどして毛穴そのものを目立たなくする必要があるのです。
たるみ毛穴同士がつながって帯状毛穴となってしまうと、セルフケアで改善するのは難しいと言われています。帯状毛穴まで進行する前に何らかの手を打つことが大切です。
失われつつあるハリや弾力をカバーするためにも、セラミド・ヒアルロン酸・リピジュアなどが含まれた基礎化粧品で保湿重視のスキンケアをするようにしましょう。
肌のたるみや毛穴のたるみの予防・改善策が、同時に角栓を防ぐことになり、キレイな肌を取り戻すことにつながるのです。
(まとめ)肌の老化を予防して角栓のもとをなくそう
2.肌の老化が進むと、たるみ、シワ、ターンオーバーの乱れなどのトラブルが起こる
3.スキンケアだけでなく、表情筋を鍛えることも行う
4.たるみ毛穴の進行防ぐスキンケア
5.NGケアは、さらなるトラブルの引き金に
年齢を重ねるにつれて起こる肌の老化を避けることはできません。しかし、しっかりケアすることで予防することは十分に可能です。どうせなら、キレイな年齢の重ね方をしたいですよね。
肌の老化サインを受け取ることで、必要な対策を取ることができます。老化ときちんと向きあって、いつまでもキレイな肌でいましょう。