毛穴のたるみは肌のくすみと関連性があるの?

毛穴のたるみは肌のくすみと関連性があるの?

たるみ毛穴がたくさんあると、肌のくすみが目立ってしまいます

たるみ毛穴がたくさんあると、肌のくすみが目立ってしまいます
毛穴は顔に集中しており、約20万個あるとも言われています。
毛穴の数は胎児期に決まり、増減することはありません。

赤ちゃんの肌には見えない毛穴が、大人になると目立つのは、毛穴のサイズによるものです。

毛穴が目立つ肌は、顔全体がくすんでいるように見えてしまいます。そこで毛穴を目立たせないようにするケアが大切になります。

なかでもたるみ毛穴とは、コラーゲン線維やエラスチン線維が劣化し、肌のハリがなくなって皮膚がゆるんでいる状態です。こうなると毛穴は楕円形に広がって、重力で下方へたるんでしまいます。

肌を上に引き上げると毛穴が目立たなくなるようなら、それはたるみ毛穴です。これにより、肌のキメが崩れて肌がくすんで見えてしまうのです。

また肌に十分な水分があれば、ふっくら盛り上がるために毛穴も引き締まった状態になります。

しかし肌が乾燥すると毛穴がぽっかりと開いて影を作り出すため、顔色が悪くくすんで見えるようになってしまいます。

たるみ毛穴になってしまう原因とは?

たるみ毛穴になってしまう原因とは?
たるみ毛穴は、年齢を重ねると多くの人を悩ませるものです。おもな原因は、弾力のもとになるコラーゲンやエラスチンといった成分が肌の内部から失われていくためです。

弾力成分は、真皮の中で網目状になって肌の弾力を保っているのが本来の健康な状態です。

しかし年齢とともにコラーゲンやエラスチンのもととなる線維芽細胞が衰えることで、コラーゲンやエラスチンを生み出す力が弱まってしまい、ハリや弾力のない肌になってしまうのです。

さらに紫外線などの影響でも、これらの弾力成分は壊れてしまうことになります。

こうして肌の構造が崩れてくることで、毛穴の周りの皮膚がたるみ、毛穴自体が垂れ下がったように開いて見えてしまうのです。

30代くらいから肌のたるみとともに、毛穴が目立つようになるのはこのような理由からなのです。

たるみ毛穴改善法(1) レチノールでケア

たるみ毛穴を引き締めるために最適な成分といえば、レチノールです。
レチノールは、ビタミンAの一種で、もともと体内に含まれている成分です。

レチノールは、コラーゲンのもととなる線維芽細胞を活発にするので、コラーゲンを増やすことが期待できます。
真皮のコラーゲンに働きかけるときはレチノール配合の化粧品が適しています。

ただレチノールはやや刺激が強いのがデメリットです。
使い始めは肌のかさつきが気になっても落ち着いていきますが、肌荒れや敏感肌の人は使用を控えましょう。

コラーゲンといえば、「そもそもコラーゲン配合の化粧品を使うのがいいのでは?」と思いがちですが、コラーゲンは真皮に届かないので皮膚からは吸収されません。化粧品に含まれているのは、保湿効果のためなのです。

たるみ毛穴改善法(2) ビタミンC誘導体、ナイアシンでケア

ビタミンC誘導体もたるみ毛穴に効果的な成分です。ビタミンC誘導体が配合された化粧水は、コラーゲンの生成を助ける働きに加え、皮脂を抑制する効果もあります。

ですからたるみ毛穴とともに、詰まり毛穴や開き毛穴など、毛穴トラブル全般に有効な成分でもあります。ビタミンC誘導体は、レチノールより刺激が少ないのもうれしいポイントです。

さらに週に1度くらいのスパンでピーリングを行ってスペシャルケアするのも効果的です。

美容クリニックに行かなくても、ドラッグストアなどでAHA配合のピーリング剤が入手できるので、自宅でケアが行えます。

古い角質を取り除き、表皮のターンオーバーを正常に戻します。これによりコラーゲンの生成を促進する効果も期待できます。

肌のコラーゲンが増えると内側からハリと弾力が与えられ、角栓の詰まりを予防します。ピーリングをする際は、ミルクや石鹸の洗い流せるタイプのものがおすすめです。

でも多くても週2回までにすることが鉄則です。

ビタミンC誘導体よりもさらに刺激が少ないナイアシンでの肌ケアも効果的です。敏感肌でも使いやすいナイアシンはビタミンB3とも呼ばれます。

ナイアシンは表皮のターンオーバーを促し、細胞を活性化させるので、コラーゲンを増やしたり酸化を防いだりする働きがあります。

たるみ毛穴改善法(3) ビタミンB1、B2を摂取

たるみ毛穴改善法(3) ビタミンB1、B2を摂取
たるみ毛穴を食事で改善したいなら、ビタミンB1を含むものを摂取するといいでしょう。ビタミンB1は、体内の炭水化物の代謝を助けてくれる働きがあり、皮脂の過剰分泌を予防する効果が期待できます。

また皮脂の分泌を抑制する働きがあるビタミンB2も有効です。どちらも肌の代謝に効果的なものなので、開き毛穴やつまり毛穴、ニキビなどの予防にも有効です。

ビタミンB1を含む食品には、豚肉・きなこ・明太子・焼きのり・昆布・トウモロコシ・イクラ・うなぎの蒲焼・納豆などがあります。

ビタミンB2は、イワシ・レバー・ウニ・きなこ・焼きのり・アーモンド・干し椎茸・納豆などに含まれます。

毎日の食品に積極的に取り入れるようにし、長いスパンで考えて、日常生活の中でたるみ毛穴ケアを心がけましょう。

たるみ毛穴改善法(4) 良質な睡眠を心がける

睡眠によって成長ホルモンの分泌を促進することは健康な肌づくりに欠かせないため、質のよい睡眠はたるみ毛穴の予防や改善にとても大切です。

肌は日常生活で紫外線や活性酸素、乾燥などから守るバリア機能として働いています。肌のバリア機能は、肌だけでなく体全体を守ってくれているのです。

一日のうちで、昼間はさまざまな活動をしており、活性酸素の発生量が増えるので老化が進みます。

その上、活動している間は血液の大半が脳に集中してしまうので、肌に栄養が行き渡ることがありません。

したがって肌に栄養がまわってくるのは活動がストップする睡眠中となります。
ですから十分な睡眠をとり、ゆっくり休息することが重要になるのです。

また肌には傷ついた細胞やDNAを修復させる力が備わっているのですが、そのためには睡眠時に多く分泌される成長ホルモンが必要になります。

深く眠ると疲れがスッキリと取れるのは、睡眠の間に成長ホルモンが体を整えてくれるからなのです。

成長ホルモンは、他にも血行を促進して肌の老廃物を排出したり、ターンオーバーを正常化したりする働きもあるのです。

また成長ホルモンには、肌の内部にあるコラーゲンやエラスチンなどの美肌成分をつくり出す細胞を活性化し、新しい細胞が生まれるように働きかける役わりもあります。

このように睡眠中に肌で新陳代謝が活発に行われているのです。

成長ホルモンが体をメンテナンスするのにかかる所要時間は約6時間。ですから最低でも6時間の睡眠時間が必要になります。

きちんと眠れば、美肌に必要なセラミド、プロテオグリカン・コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの成分が維持できるという効果も期待できます。

たるみ毛穴改善法(5) 紫外線対策とアフターケア

紫外線による光老化はたるみの原因にもなります。たるみ毛穴のみならず、乾燥毛穴の原因にもなるので要注意です。日頃から、どの季節でも紫外線対策を怠らないように気をつけましょう。

さらに紫外線対策だけでなくアフターケアをすることで、その影響を抑えることができます。

食品では、紫外線対策に最適な栄養素である、ビタミンEを多く含む、アボカド・キウイ・ナッツ類などを積極的に摂取するのが有効な方法です。

ビタミンEは、コラーゲンなどの細胞が破壊されるのを防ぎます。また血行を促進してターンオーバーを正常化し、日焼けによるメラニン色素の排出を促してくれます。

他にも、
ビタミンA: ニンジン・ホウレンソウ・カボチャ
ビタミンC:イチゴ・アセロラ・グレープフルーツ・ブロッコリー・ジャガイモ・ゴーヤ
などがおすすめです。

たるみ毛穴改善法(6) 禁煙は必須

タバコは活性酸素を増やしてしまうので、たるみ毛穴やエイジングケアにはもちろんNGです。タバコを吸っていると、後々、必ず老け顔になってしまいます。

喫煙によって血管が収縮することや、一酸化炭素が発生することで肌細胞への必要な酸素が不足します。さらに女性ホルモンの分泌を低下させてしまいます。

また皮膚の温度が下がり、血管が収縮するので代謝が低下してしまいます。

こうした悪影響により、 ターンオーバーが乱れて乾燥肌の原因にもなってしまい、肌からハリやツヤ、潤い、透明感が奪われてしまうのです。

またタバコのタールには、コラーゲンの生成を抑制してしまうという悪影響もあります。まさに、「タバコは百害あって一理なし」なのです。

くすみをさらに悪化させてしまうケアとは

いろいろ努力を続けてたるみ毛穴が改善したのに、その一方でくすみが取れないようであれば、クレンジングの仕方に問題があるのかもしれません。

・自分に合ったクレンジング料を選んでいますか?

クレンジング料は、洗浄力がもっとも高いものはオイルのものです。次いでクリーム・ミルクまたはジェル・ローションの順になっています。

自分のメイクの程度に合ったものを使って、必要以上に油分を落とし過ぎないことが大切です。

またクレンジングに時間をかけ過ぎるのもくすみの原因になります。手のひらで温めてから肌につけるなどして、なるべく早く乳化させ、すぐに洗い流すようにしましょう。

・ダブル洗顔を怠っていませんか?
クレンジングはベースメークをオフするためであって、古い角質や過剰に分泌された皮脂を落とすには限度があります。

したがってクレンジングのみで終わらせてしまうと、実はまだ汚れが残っている状態になってしまいます。

汚れを落としきるためには、クレンジングの後に洗顔料を使ってダブル洗顔をしてください。

このようにせっかくたるみ毛穴を改善したのに、くすみが残ってしまわないよう、自分のクレンジングを見直しましょう。

(まとめ)たるみ毛穴を改善すれば、肌のくすみも解消でき、若返り効果も期待できます

(まとめ)たるみ毛穴を改善すれば、肌のくすみも解消でき、若返り効果も期待できます

1.毛穴がたるむと、影ができたりキメが崩れたりして、肌のくすみの原因になる
2.体の内側からと外側からのケアに加え、日常生活の改善により、くすみ知らずの肌になる
3.くすまない肌のために、正しいクレンジングをすることが大切

加齢により毛穴がたるんでしまうのは仕方のないこと…と諦めていると、やがて肌全体のくすみを招いてしまいます。

引き締め成分の入った化粧水を使う・睡眠をしっかりとる・食事に気をつけるなど、ムリせず続けられることから始めれば、少しずつ改善されてくるはずです。

たるみ毛穴や肌のくすみ対策は長期作戦で解決しましょう。

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