毛穴の詰まりの原因は乾燥って本当?
肌の乾燥は、毛穴詰まりの原因となります。
肌の悩みはさまざまですが、毛穴の詰まりや開きが気になるという方は多いのではないでしょうか。
メイクでカバーしても厚塗りになって、時間が経てば崩れてしまいます。
そうすると毛穴の部分が目立ってくるのです。
とくに鼻や顎、眉間の黒ずみ、頰の毛穴の開きなど、挙げだしたらキリがありません。
何かしら対策をしていても、なかなか思うように改善しないという人が多いようです。
高価なスキンケアアイテムや、話題の化粧品を使用すれば、よくなると思っている人も多いかもしれません。
しかし実際は、肌トラブルは乾燥や肌の新陳代謝などいくつかの原因やメカニズムが関わっていることが多いので、高い化粧品=すぐに改善するとはなりません。
皮脂が多いことが原因で保湿をあまりしない、とか、洗顔を毎日何度もするなど、間違ったスキンケアをしていませんか。
ここでは毛穴の詰まりの原因「乾燥」を改善するためのスキンケア方法についてまとめたので、ぜひ参考にしてください。
自分の肌質を知り、スキンケアを見直すことで、理想の肌に近づけます。
ぜひ今日から試してみてはいかがでしょうか。
乾燥すると毛穴が詰まるメカニズムとは?
肌が乾燥すると、皮脂が過剰に分泌し、毛穴が開きます。
余分な皮脂と古い角質が混ざり合って、その開いた毛穴の中に汚れが詰まります。
この詰まったものを角栓といいます。
また肌が乾燥すると水分不足から肌表面がカサカサと硬くなり、弾力が失われます。
肌が硬くなると毛穴周辺の柔軟性が失われるので、余分な皮脂や古い角質などを排出できず、毛穴に詰まりやすくなってしまうのです。
他にも乾燥していると角質がボロボロとはがれやすくなるので、それが毛穴に詰まる原因にもなります。
自分は脂性肌だと思っている人でも、実は「インナードライ」という肌状態の場合もあります。
肌の保水力が弱まり、乾燥によって皮脂が過剰に分泌される状態です。
インナードライだと気がつかず、皮脂を抑えようと意識して保湿を怠っていると、さらに乾燥が進み、皮脂がもっと多く分泌されてしまうという悪循環になります。
大人になるにつれて、乾燥が原因で毛穴にトラブルがおきやすくなります。
乾燥した毛穴の特徴はいくつかあります。
以下の中で、どれがご自身の毛穴の悩みに当てはまりますか?
・口元や顎などのUゾーンの毛穴が目立ち、触るとザラザラとしている
・毛穴開きと肌の乾燥、キメの乱れが同時におこる
・毛穴のふちがシワになっている
・冬から春にかけて乾燥する時期に毛穴が目立つ
乾燥が原因の毛穴は肌の角質層の水分量が低下し、毛穴の周りの皮膚がかさついてくることでたるみ、開いてしまいます。
開いた毛穴に角栓が詰まるのです。
毛穴の詰まりとは、大きく開いた毛穴の中に皮脂や老廃物、汚れなどの角栓が詰まっていることをいいます。
角栓は皮脂のかたまりと想像する方も多いかと思いますが、全体の70%はタンパク質である古い角質からできています。
まず肌の表面が硬くなり、本来はがれ落ちるはずの角質が開いた毛穴の入り口を塞ぎます。
次に過剰に分泌された皮脂と角質、メイクやほこりなどの汚れが混ざって毛穴の中にたまります。
もともとは軟らかいものですが、乾燥して硬くなり取れなくなってしまいます。
これが角栓です。
角栓が詰まって菌が異常に繁殖し、炎症を起こすこともあります。
これがニキビのできる仕組みです。
とくに皮脂腺が多い、鼻と額の部分のTゾーンと呼ばれる部分や頬や口の周りに多くなります。
毛穴には詰まる毛穴と、そうはならない毛穴があるのはご存知ですか?
実は詰まる毛穴というのは決まっています。
毛穴には3種類あって、詰りやすい毛穴は「脂腺性毛包」(しせんせいもうほう)と言います。
腕や足には、角栓の詰まりやニキビがあまり見られません。
それは腕や足には脂腺性毛包と呼ばれる形の毛穴がないからです。
一方で顔などにある脂腺性毛包は、皮脂腺が発達している毛穴なので皮脂が詰まりやすいのです。
できてしまった毛穴の詰まりを取り除くにはどうしたらよいのでしょう。
運動したり、お風呂に入ったりして汗をかくことで毛穴の汚れが取れるイメージもありますが、それは間違っています。
毛穴の詰まりを解消するには詰まった毛穴そのものを開くことが必要です。
毛穴自体を開くには皮膚を直接温めるホットタオル(蒸しタオル)がおすすめです。
電子レンジでホットタオルを作りましょう。
順も少ないのですぐにできます。
まずは長めのフェイスタオルを用意してください。
タオルを水に浸したら、しっかりと絞ります。
電子レンジの耐熱皿に、絞ったタオルを載せて温めます。手順はこれだけです。
使用する電子レンジによって温まり具合が違うので、始めは10秒くらいずつ温め、温度の加減を見るようにしましょう。
取り出す際は熱くなっているので、ヤケドには十分注意してください。
出来上がったら、タオルを広げて温度を確かめます。
中の方は意外に熱くなっているので気をつけてください。
また顔は手より皮膚が薄いため、熱に弱いのが特徴です。
顔に載せても大丈夫な熱さか、しっかり確かめてから使うようにしましょう。
ホットタオルができたら顔に載せて、そのまま3~5分程度待ちます。
タオルの温かさと蒸気で、気持ちよくリラックスできるでしょう。
時間が経ったらタオルを外します。
皮膚を温まり毛穴が開き、汚れを落としやすくなります。
その状態で、クレンジングや洗顔をして汚れを取り除きましょう。
ホットタオル専用のタオルも販売されています。
タオルが顔の形になっていて、鼻呼吸ができるようになっているものもあり、ムダなく顔全体を温めることができます。
毛穴に詰まった角栓をしっかりと落とすには、クレンジングと洗顔を正しく行うことが必要です。
今まで自分が行っていたクレンジングは間違っていないか確認してみてください。
1.クレンジングや洗顔の前は必ず手を洗い、清潔な手で行いましょう
手が汚れているままだと、クレンジング料や洗顔料の泡立ちが悪くなります。
せっかくのクレンジングと洗顔料の効果が発揮できません。
また手の雑菌が肌に触れると顔全体に広がって、他の肌トラブルの原因にもなります。
2.使用量を守る
どの洗顔料でも同じ量を使用していたり、あるいは、自己流で「このぐらいの量かな」と考えて使っていたりしませんか?
使用量が多すぎても少なすぎても、肌に負担がかかってしまいます。
製品の使用法をよく見て、あらためて正しい使用量を確認してみましょう。
3.指先で優しくなじませる
早く汚れを落とそうとしてクレンジング料や洗顔料で肌をゴシゴシこすっていませんか?
肌への摩擦は負担となり、乾燥の原因になります。
優しくなでるように、クレンジング料や洗顔料をなじませて洗いましょう。
4.ぬるま湯で十分にすすぎをする
すすぎを熱いお湯で行っていませんか?
熱過ぎるお湯は肌にとって必要な水分や油分を一緒に取り除いてしまいます。
これも乾燥の原因につながります。
水温が低すぎても、血流量が急に変動することで、赤ら顔の原因になる可能性があります。
注意するようにしましょう。
しっかり汚れを落とした後は、化粧水・美容液・乳液やクリームなどで、十分な保湿をし乾燥を防ぎましょう。
肌の水分と油分のバランスが崩れると角栓が詰まりやすくなります。
セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチン・プロテオグリカンなどを含んだ化粧品がおすすめです。
落ちるはずの古い角質が落ちなくなることで、毛穴詰まりが起きます。
定期的に、酵素が配合された酵素洗顔をおすすめします。
毛穴の汚れを分解し、詰まりを改善します。
角栓の原因となる古い角質はおもにタンパク質でできているので、タンパク質を分解する酵素が含まれた酵素洗顔料を使いましょう。
パイン酵素やパパイン酵素などが挙げられます。
酵素洗顔は使用頻度が高いと、肌に負担がかかることがあります。
刺激や違和感はないか、自分の肌の様子を見ながら、適度な間隔を空けて行うようにしましょう。
保湿ケアで注意するポイント
1.肌の水分量と油分のバランスが整ったスキンケアをする
乾燥肌というと、べったりと保湿力の高いクリームをつければいいと思いがちですが、それだけでは肌の水分量は高くなりません。
インナードライや乾燥肌は圧倒的に肌の水分量が不足している状態です。
まずはしっかりと化粧水で角質層の潤いを満たし、肌を柔らかくしてから、乳液や美容液など油分のある美容アイテムでフタをして、水分の蒸発を防ぎましょう。
2.シートパックを使い過ぎないようにする
今や乾燥肌の必需品とも言われているのが、化粧水や美容液が含まれた「シートパック」です。
しかし乾燥肌の場合はシートパックのやり過ぎはNGです。
過度に皮膚の水分で浸していると、必要な皮脂が失われてしまうのです。
角質がふやけて緩んだ状態になってしまうのです。
そこから必要な皮脂が逃げてしまい、乾燥を招いてしまいます。
3.肌を刺激しないようにする
気になるからといって、顔を何度も手で触れたり、こすったりしないようにしましょう。
肌に刺激を与えることになり、小さな傷・汚れや雑菌がついたりします。
肌荒れや吹き出物の原因ともなりますので、なるべく肌を清潔に保つようにしましょう。
(まとめ)乾燥対策をしっかりして、毛穴詰まりを防ぎましょう
2.しっかりと毛穴の汚れを取り除く
3.正しい保湿ケアをする
毛穴の詰まりをなくすには、まず乾燥した状態を改善することからスタートします。
最初に自分の肌の状態を知り、正しい知識を得ることが大切です。
毛穴が詰まる原因を理解し、日頃から正しいスキンケアをして対策をすることで、確実に改善しキレイな肌にすることができます。
誰もが触りたくなるような、ふっくらキメ細かい肌を手に入れましょう。