朝起きたときの毛穴の黒ずみを解消するには?
目次
効果的な洗顔と正しいお手入れで毛穴の黒ずみにストップ!
美しい肌の大敵・毛穴の黒ずみトラブルは、女性であれば誰もが肌のお手入れをするなかで一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。特に、これからメイクをするタイミングで気付いてしまうとショックですよね。
今回は、時間のない朝でもできる毛穴の黒ずみ対策と日頃からできる毛穴の目立ちを防ぐお手入れをご紹介します。
実は大切!毛穴の役割
毛穴のイメージを思い浮かべようとすると「コンシーラーで隠さないと」「毛穴がなければきれいに見えるのに」と、ネガティブな気持ちが生まれないでしょうか?確かにつるんとしたむき卵のような肌は女性なら誰もが憧れるものです。
邪魔者扱いをされがちな毛穴ですが、実は多くの大切な役割を担っています。毛穴から皮脂や汗を分泌して肌を外的刺激から守ったり、体内の老廃物を汗と一緒に排出したりするほか、皮脂を分泌して皮膚の潤いを保ってくれているのです。
そんな本来乾燥から守ってくれるはずの皮脂が、過剰に分泌されることが、黒ずみ毛穴のほとんどの原因です。私たちには顔だけで約20万個の毛穴があり生涯大きく変わることはありません。
しかしお手入れ次第で目立ちにくくすることはできるのでしっかり対策をしましょう。
ショック!朝の毛穴が黒ずんでしまう理由は?
前の日の夜しっかりケアしたはずなのに朝鏡を見ると毛穴が黒ずんでいることがあります。これは毛穴の状態が変化して起こったためで、原因は主に3つあります。
毛穴の汚れの酸化
乾燥によって毛穴のまわりが固くなっていると、毛穴から古い角質がうまく排出されないことがあります。詰まりがそのままだと、空気中の汚れと反応して次第に酸化して黒ずんでいってしまうのです。
また、眠っている間に肌の代謝が進み、毛穴の奥にあった詰まりが浮き上がってきて黒ずみになってしまうこともあります。これも元々は乾燥による皮膚のこわばりから毛穴の詰まりが残っていることが原因になります。
メラニン色素の沈着
毛穴の黒ずみは紫外線ダメージの蓄積によっても起こります。長時間、日差しを浴びたり美白ケアを怠ったりすると皮膚の奥でメラニン色素が大量に発生。
ターンオーバーが乱れてメラニン色素の排出がされないと、ポツポツとした黒ずみとして残ってしまいます。
老化による毛穴のたるみ
寝ている間に急速に進むわけではありませんが、初期老化が始まると肌の弾力を支える力が衰えて肌のたるみが起こります。毛穴は本来丸い形をしていますが、重力によって垂れ下がると滴の形のような紡錘状になってくるのです。
これは毛穴が常に開いている状態に近くなり、当然目立ちやすく汚れなどが詰まって、酸化による毛穴の黒ずみが進みやすくなるのです。
時間がない朝でもOK!黒ずみ毛穴の解消法
ここまで読んで「いくらケアしても避けようがないの?!」と思った方がいるかもしれませんが、しっかり対策をすれば大丈夫!朝の毛穴の黒ずみ対策は、洗顔、スキンケア、日中対策に分けて取り組むことがポイントです。
共通して気をつけたいことは、きれいになりたい気持ちが溢れるあまりにぐいぐい力を入れたり、指でこすったりして過度な刺激を与えないこと。スキンケア、メイク、衣服とのこすれなど、肌は刺激にさらされており、ダメージと隣り合わせにいます。
そんな負担を受けると、毛穴が開いたり肌の代謝が乱れたりして、黒ずみはもちろん肌トラブルの原因になっていきますのでご注意ください。また、洗顔とスキンケアが「毛穴の黒ずみを改善する方法」だとしたら、日中の対策は「防ぐ方法」に当たりますので、どれか一つを懸命にやるのではなく、全てを同時に行うことが美しい毛穴レスの肌への近道となります。
ぜひ習慣にしてみてください。
洗顔のときに気をつけたいこと
毛穴トラブルの解消に1番効果的なことは、根本的な原因になっている毛穴の詰まりを取り除くことです。もし時間に余裕があったら、洗顔前にホットタオルによるパックをおすすめします。
ホットタオルはフェイスタオルを水で濡らし電子レンジで温めて作ります。やけどに注意しながら毛穴の黒ずみが目立ちやすい鼻まわり中心にしばらく当てておきます。
毛穴の詰まりは皮膚が硬くなっていることが多いため、蒸気で皮膚をほぐすイメージで行います。その後、洗顔で毛穴の詰まりを落としましょう。
洗顔料は洗浄力が高いとされる、酵素タイプか泥(クレイ)配合のものを使います。界面活性剤など肌に負担となる成分には気をつけてください。
また、肌を乾燥させる要因にもありますので、保湿成分の内容も確認しておきます。泡立てるときは洗顔ネットなどを使い、コシがありキメの細かい泡を作って洗います。
洗顔後のポイント①毛穴の引き締め
洗顔後は清潔なタオルを押し当てるように水分を除きます。保湿化粧水に加えて使っていただきたいのが、毛穴の引き締め効果がある収れん化粧水です。
毛穴のまわりの皮膚が柔らかければ、毛穴の汚れが無くなった後にスムーズに毛穴は閉じる場合がありますが、硬くなっている場合は開いたままになっていると考えられるからです。化粧水はできれば手ではなく、コットンを使って優しくパッティングして塗布します。
手よりもコットンでつける方がムラなく均一に塗布できるとされているため、ぜひ使ってみてください。ただ叩くようにつけるのは逆効果になるので注意しましょう。
各化粧品会社からは、毛穴ケア専用の美容液も発売されているのでこちらを使うのもいいでしょう。毛穴の悩みは複合的な要因が重なっていることが多いため、年齢やお悩みの現れ方によって使い分けることができます。
洗顔後のポイント②保湿
毛穴詰まりの原因になるのは、過剰な皮脂の分泌であると書きましたが、その多くは乾燥が根本にあります。乾燥を進ませないために、皮脂を出して肌の潤いを守ろうとした結果なのです。
この水分と油分のバランスが崩れた状態を改善するために、保湿ケアは季節を問わず朝も夜もしっかり行います。化粧水をコットンで塗布した後、時間があればコットンパックをするのもいいでしょう。
用意の手間を省けるフェイスパックを使うのもおすすめです。仕上げに両手でハンドプレスをします。
このとき、毛穴の開きが目立ちやすい鼻のまわり、皮膚が薄くて乾燥が進みやすい目と口のまわり、広いパーツである額、頰……とパーツごとにしっかり行うことがポイントです。保湿をしたら最後に潤いを閉じ込めます。
脂性肌は油分が少ない乳液を使い、乾燥肌の方は使う部位や季節に合わせて、クリームやオイルを使いましょう。
日中は紫外線対策を忘れずに
毛穴の黒ずみが起こってしまう原因の一つに、日中に受けた紫外線ダメージによるメラニン色素の沈着をあげました。毛穴の黒ずみに限らず、紫外線は多くの肌トラブルにつながるため、晴れた日でなくても、外出する予定がなくても、1年中紫外線対策は行っておきましょう。
最近は、肌のタイプや用途に合わせて、乳液タイプ、クリームタイプ、ジェルタイプのほか、スプレータイプ、パウダータイプの日焼け止めも豊富に揃っています。日中に塗り直しがしやすいものを選ぶとなお良いでしょう。
特に紫外線が強い夏は、日焼け止めだけでなく日傘やサングラス、帽子も併用します。メラニン色素の沈着を防ぐビタミンCは体に溜め込んでおきにくい性質があるので、美白サプリメントを続けることも効果的です。
肌は眠っている間に生まれ変わっている?
ここまで肌が日中に受ける影響をお伝えしてきましたが、眠っている間の肌はどうなっているのでしょうか。私たちの肌には「ターンオーバー」という仕組みがあり、常に一定のサイクルで生まれ変わっています。
表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞が作られ、それが押し上げられて肌の表面に出るのです。これが一番活発に行われるのが寝ている間なのです。ターンオーバーは20代で約28日、30代以上は40日〜50日、50代で50〜70日というように、年齢とともに長くなっていく特徴があります。
新しい肌に生まれ変わることは美しさへ近道であり重要な働きです。また、ターンオーバーの促進は成長ホルモンが左右するといわれます。
成長ホルモンが最も分泌されるといわれる22〜深夜2時のゴールデンタイムに熟睡していることが理想的です。なお、眠りが浅くならないように就寝前のスマホいじりなどは避けましょう。
毛穴レスのための夜のお手入れ
朝になって「毛穴が目立ってる!」と青ざめないために、夜のお手入れでするべきことはなんでしょうか。それはやはり、黒ずみ毛穴の原因になる汚れや詰まりを残さないことです。
毛穴には日焼け止め、メイクなど多くの汚れが詰まっています。肌に負担をかける成分に気をつけてクレンジングを選びます。
しっかりメイクやおしろい程度なのか、メイクも考えて使用するアイテムを決めます。肌を温めてほぐすホットタオルパックをクレンジング前に行うと、美容成分の浸透効果も期待できますので、肌がこわばりやすい秋冬シーズンは特に加えてみてください。
洗顔の後は、朝と違ってメイク崩れを気にしなくて良いぶん、クリームなどの保湿効果の高いものを使いましょう。寝ている間は、意外と乾燥が進んでしまうことがあるので、夜用の美容液を使ってもいいでしょう。
冬は加湿器などで部屋の湿度を保つことにも気をつけておくと万全です。
毛穴を目立たせてしまうNG習慣
突然ですが、普段タバコを吸いますか?喫煙による有害物質は、毛穴の開きや詰まり、黒ずみを進めているといわれます。
喫煙で血管が収縮すると、肌への酸素供給が後退し、肌がハリ不足になり毛穴が目立つためです。いくらケアをしていても、これでは努力が無駄になってしまいますよね。
タバコを長期間吸っていると、シワや吹き出物が現れる原因にもなるので美容のためには止める方が賢明でしょう。また、過度な飲酒も美容の大敵です。
お酒を飲むと血中のアルコール濃度を薄めるために、体内の水分が大量に消費されます。水分が足りなくなると当然、肌の乾燥は進むことになります。
乾燥によって、毛穴の周囲がくぼんで目立ってきますので、お酒はほどほどにしましょう。さらに、バランスの良い食事と適度な運動を日頃から心がけるといいでしょう。
肌を傷める自己流ケアに要注意
毛穴の詰まりを気にして、角栓をピンセットで摘み爪で押し出して取ろうとする方を見かけますが、これは絶対にやめましょう。雑菌が入って炎症が起きるなどして、刺激でダメージを与えてしまうほか、押し出すときに皮脂腺を刺激することで余分な皮脂が出やすくなってしまうからです。
これでまた毛穴が皮脂で詰まるという悪循環に陥り、ターンオーバーの乱れにつながってしまうのです。また、一気に角栓が取れて便利に見える、貼ってはがすタイプの毛穴パックがありますが、必要な角質をはがすことになり肌の負担にもなりますので使用する頻度に注意してください。
セルフケアでどうしても改善できない頑固な毛穴詰まりがある場合は、このような自己流のケアをせず専用の美容家電や毛穴ケア専門のエステを利用してプロに相談するのも手です。
まとめ
「美は一日にしてならず」といわれるように、毛穴の黒ずみを発見してから焦ってお手入れをするよりも、日頃からそうならないように潤い補給やきれいな毛穴を維持するお手入れを続けることが一番大切です。努力を積み重ねたことで得られる外見の美しさは自信にもつながり、あなたの新たな魅力を引き出してくれるはずです。