- かゆみ
- 小じわ
- 口元の粉吹き
- つっぱり感
乾燥肌のためのスキンケアまとめ
正しいスキンケアで潤い美肌を目指しましょう
つらい乾燥肌を何とかしたい!改善したい!と悩んでいる女性は多くいますが、その乾燥肌をつくりだしている原因のほとんどが、ご自身の間違ったスキンケアだということに気づいている人はあまりいません。
キメの細かい潤った肌を目指して努力をしているのに、実はその努力こそが乾燥を進める原因となっていたら悲しいですよね。
まずは乾燥肌の原因を見つけ出し、乾燥しない健やかな肌をつくる方法をご紹介していきます。
乾燥肌に必要なスキンケア
乾燥肌は、肌に潤いがなく実年齢よりも老けた印象を与えます。
さらに乾燥がひどくなると、シミやしわなどの大きなトラブルを引き起こす原因となってしまうかもしれません。
湿度や生活習慣、ホルモンバランスなども関係していますが、実は、多くの方が間違ったスキンケアによってご自身の手で乾燥肌をつくりだしてしまっています。
「化粧水を浴びるように何度も重ねづけしても、乳液やクリームを塗り込んでも乾燥肌はひどくなるいっぽう」という方は、間違ったスキンケアをしているかもしれません。
乾燥肌は正しいスキンケアを続けていけば、潤いのある健やかな肌へと改善できます。
正しいスキンケア方法をお伝えする前に、まずは、どんなスキンケアが乾燥肌の原因となっているのかを説明していきましょう。
乾燥肌の原因
乾燥肌をつくりだす原因はさまざまですが、
- 洗顔
- 皮脂
- ターンオーバー
の3つが大きく関わっています。
肌質にもよりますが、洗顔料や洗顔のやり方、油分の多いスキンケアアイテムの使いすぎが原因の一つかもしれません。
乾燥肌で悩む方の多くが、いろいろなアイテムを試しています。
しかし、どんな高級なアイテムを使っても、間違った使い方をしていては、根本的な改善には繋がりませんよね。
スキンケアアイテムの選び方ももちろん大切ですが、まずは使い方から見直していきましょう。
こんなスキンケアをしている方は要注意です。
乾燥肌を招くポイントは洗いすぎです。
最近はダブル洗顔不要の手軽な「オイルクレンジング」が人気です。
洗い上がりがさっぱりとし、毛穴汚れにも効果的なため、力を入れてゴシゴシと洗ったり、夜だけでなく朝も使ったりしているという人も少なくありません。
しかし、ダブル洗顔しなくて良いくらい洗浄力が高いということは、肌に必要な皮脂や角質までも洗いすぎてしまうということ。
肌には、水分量を保持し、紫外線などの外的刺激から皮膚を守るためのバリア機能が備わっています。
このバリア機能には、皮脂と角質が大きな役割を担っています。
皮脂は、肌表面を覆うことで肌の水分が蒸発しないようフタの役割を果たしています。
角質は、保湿成分をつくりだし、肌の水分量を保持する役割を担います。
洗いすぎることで必要な皮脂や角質までも落としてしまうため、乾燥が進んでしまうのです。
肌は外側から必要以上に油分が補われると、皮脂分泌機能が低下するといわれています。
乾燥が進んでいる肌にはしっかりとした保湿と、保湿した水分が蒸発しないように油分でフタをする仕上げが必要です。
しかし、洗いすぎてバリア機能が低下していると、肌の水分量を長時間保持することが難しい状態になってしまいます。
朝たっぷりと保湿をしても、数時間後にはつっぱり感やメイクの粉浮きなどを感じるように……。
- 乾燥を何とかしたい!
- 長時間しっとりさせたい
- もっとツヤ感が欲しい
と思うようになり、どんどん油分の多いスキンケアアイテムへとシフトしてしまいます。
保湿成分も同じですが、スキンケアアイテムで外側から過剰に補ってもらえるので自ら頑張って分泌しない「怠け肌」へと変わってしまうのです。
怠け肌になるとさらに皮脂分泌能力が低下し、バリア機能が衰えるという悪循環になってしまいます。
ターンオーバーが遅すぎても、早すぎても、乾燥肌を引き起こします。
肌のバリア機能とは、肌表面にある「角質層」が潤い(水分)を蓄え、乾燥と外部刺激から肌を守ってくれるもの。
この角質層では、常にターンオーバーが行われ、水分と保湿成分をたっぷりと含んだ新しい細胞が生まれています。
古くなった細胞は肌表面へと上がり、外的刺激から皮膚を守る盾の役割を果たした後、垢となって剥がれ落ちていきます。
このターンオーバーが乱れ、新しい細胞が生まれるタイミングが遅くなってしまうと、バリア機能は果たすものの、古い角質が肌表面に厚くたまり、化粧水が浸透しないゴワゴワな乾燥肌になってしまいます。
逆に早すぎると、盾の役割をする古い角質がつくられる前に剥がれ落ちてしまいます。
新しい細胞が十分に成長できないまま肌表面に出てしまうので、バリア機能も保湿力もない敏感な乾燥肌になってしまうのです。
年齢別の乾燥肌の原因
20代は、洗顔やスキンケア不足が乾燥の原因である可能性が高いものです。
普段、皮脂分泌量が多いので、乾燥よりもニキビや毛穴汚れに目がいきがちです。
しかし、ニキビや毛穴を気にするあまり、洗浄力の高い洗顔料でゴシゴシ洗っているなど、多忙を理由にしっかりとケアができていないのではないでしょうか?
皮脂分泌量が多いとべたつきやテカりが強く、潤っているように感じますが、皮脂の下の水分量は不足していることが多いのです。
知らず知らずのうちにインナードライになり、20代後半に皮脂分泌量が低下してくると、小じわやカサカサ肌になってしまうかも……。
反対に、「クレンジングシートでさっとふき取るだけでケアを終わらせる」というような簡単ケアしかしていない方も要注意!
古い角質やメイク汚れが落としきれず、肌が固いゴワゴワの乾燥肌になってしまいます。
皮脂分泌量や角質層の保湿成分の分泌量が減り始める30代は、ベーシックなケアを続けているだけでは乾燥が進んでしまいます。
肌内部は、体内で自らつくりだす天然の保湿成分「NMF(ナチュラルモイスチャーライジングファクター)」と「セラミド」などの細胞間脂質の働きによって一定の水分量を保っています。
30代になると、老化によってこのNMFやセラミドをつくりだす機能が衰えてきます。
20代からのベーシックなスキンケアだけでは、NMFやセラミドの不足した成分を補いきることができないので、同じケアをしていても乾燥感を感じるようになるのです。
さらに、
- 結婚
- 子育て
- 仕事
- ストレス
- 運動不足
- 血行不良
といった要因も重なってくるため、外側からのスキンケアだけではなかなか乾燥肌は改善できません。
十分な休息とサプリメントなどのインナーケアも必要となってくる年代です。
30代からさらに老化が進み、更年期やターンオーバーの遅れなどの肌機能の低下が40代の乾燥肌の原因と考えられます。
40代になると女性ホルモンの分泌も減り始め、保湿力だけでなくコラーゲンなどの生成力までもが低下してしまいます。
新しい細胞を生み出す力も低下してくるので、ターンオーバーの周期も遅くなり、古い角質が肌表面にたまりやすい状態に。
古い角質が肌表面で固く厚くたまるため、どんなに高い化粧水や美容液を塗り込んでもほとんど浸透させることはできません。
皮脂の分泌量も減少してくるので、保湿成分だけでなく油分の多いスキンケアを使うようになると、さらに肌が怠け、乾燥もエスカレートしてしまいます。
濃いシミや深いしわ、たるみなどのトラブルも目立ち始めるので、乾燥肌対策と一緒にエイジングケアもスタートしていきましょう。
乾燥肌を改善するスキンケア
しわやたるみなど、さまざまな肌トラブルの原因となる乾燥肌は、正しいスキンケアで改善していくことができます。
今まで行ってきた乾燥肌を招くような間違ったスキンケアにならないよう、やり方や順番などを見直していきましょう。
スキンケアを見直すポイントは4つありますが、見直すと聞くと…
- 高い化粧品を買わないといけないのでは?
- 高価な美容機器を揃えないといけない?
と思うかもしれません。
特別なものをいくつも買い足す必要はありません!
普段のケアのやり方を少しだけ変えたり、乾燥肌に効果的なケアを追加したりするだけなので、それほど難しくはありません。
乾燥肌をつくりだす自己流スキンケアを卒業して、潤いケアを一緒に行っていきましょう。
クレンジング料をたっぷりと使い、肌をこすらないように優しく洗ってください。
乾燥肌の方は、洗浄力の高いものは避けるのがマストですが、洗浄力だけが問題ではありません。
少ない量でゴシゴシとこすってしまうと、肌を強く刺激してしまい、皮膚が厚くなる原因になってしまいます。
さらに、どんなに優しい洗浄力であっても長い時間、肌にのせすぎると皮脂を洗いすぎてしまいます。
では、乾燥肌を改善するためのクレンジング方法をご説明していきしょう。
まずは、肌を刺激しないよう「ちょっと多いかな?」と思うくらいたっぷりとクレンジング料を手にだします。
そのまま顔にのせるのではなく、両手で10秒ほど伸ばしながら温めます。
温めたクレンジング料を顔に置くように当て、優しく全顔に伸ばします。
そして手の平全体でゆっくりと円を描くように洗ってください。
乾燥がひどい場合は、2分以内で洗い流すようにしましょう。
ゴワゴワの乾燥肌の方は、古い角質を取り除くピーリングがおすすめです。
肌表面に、自然に剥がれ落ちない古い角質がたまってしまえば化粧水や保湿成分をどんなに塗っても肌の奥へ届けることはできません。
浸透力を高めるために、定期的なピーリングが有効です。
ピーリング剤によっては、週に2~3回ほど行うよう書かれているものがありますが、乾燥肌の場合はあまり何度もピーリングを行うのは危険!
ゴワゴワ肌なら月1~2回、赤みがあるようなターンオーバーの早い肌なら2~3ヶ月に1回ほどで十分です。
ご自分の肌質が「どちらか分からない」という方は、ピーリング後に、かゆみや赤み、乾燥をさらに強く感じるかどうか確認してみてください。
確認できるようなら、ターンオーバーの早い肌といえます。
皮膚が薄くなりすぎてしまっているので、ピーリングの使用を中止しましょう。
ピーリング後にトラブルがなければ、そのまま数日はしっかりと保湿をして肌を健やかな状態へと整えていくと、乾燥感が改善していきます。
肌が本来持つ保湿機能を鍛えるために、保湿成分と油分の多いアイテムを塗り重ねるのは控えましょう。
基礎化粧品から補う保湿成分や油分は多ければ多いほど、肌は怠けていくといわれています。
しかし「肌を強くするために」とストイックになりすぎて、化粧水も乳液も何も塗らなくなるのというのはもちろんNG!
お使いの基礎化粧品の使用方法に記載されている使用量を守り、必要以上に塗り重ねないことがポイントです。
ただ、今までたっぷりと塗っていた油分などを急激に減らすと、赤みやヒリヒリ感が出てしまいます。
まずは、乳液やクリームなどの油分から少しずつチャレンジしてみてください。
そして 無理はせずに、少しずつ塗り重ねる量を減らしてみましょう。
日常の中でお肌につっぱり感があった場合は、メイクの上からでも使える化粧水でいつでも水分の補給をしましょう。
水分量が多い方がバリア機能が整うので、油分を塗り足すよりも、水分の補給を優先することをおすすめします。
スキンケアのやり方を見直しても、乾燥が改善しない場合は、順番が間違っているかもしれません。
一番間違えやすいのは、クレンジングと洗顔です。
クレンジングは脂溶性の汚れを落とす成分が入っているので、濡れた手で行うと乳化してしまい本来の「落とす」働きを十分に発揮することができません。
クレンジングは、顔も手も乾いた状態で行うようにしましょう。
また、乳液やクリームも両方使っている方が多いですが、どちらも油分なので、両方塗っていては油分を補いすぎてしまうことに。
このように、順番や使い方を間違えてしまうとそのアイテムの効果を最大限発揮できず、結果的に乾燥肌をつくりだす原因になってしまいます。
では、正しいスキンケアの順番をこれから詳しくご説明していきましょう。
正しいスキンケアの順番
乾燥肌に必要なスキンケアは、朝と夜とで使うアイテムが違います。
それは、朝と夜とではスキンケアを行う目的が少し異なるからです。
朝も夜も、肌を乾燥から守り、健やかな状態に導くことが目的ですが、朝はさらに紫外線対策、夜はメイクなど一日の汚れを落とし、肌にしっかりと栄養を届けるスキンケアが理想ですよね。
ケアの順番は少し違いますが、どちらも重要なのは「肌を清潔にしてから、保湿する」こと。
清潔にする前にいくら保湿しても、乾燥肌を改善することはできません。
ではどのような順番でスキンケアを行っていけば良いのでしょうか?
覚えてしまえばとっても簡単なので、この機会に覚えてしまいましょう!
朝は、保湿と、肌を紫外線などの外的刺激から守るためのケアが基本です。
忙しい朝だからこそ、ポイントを絞ってしっかりとスキンケアをして日中に受けるダメージから肌を守っていきましょう。
- 洗顔
- 化粧水
- 乳液 or クリーム
- 日焼け止め
特に乾燥感がある場合は、この基本の順番の中に美容液を入れ込んだり、化粧水をシートパックに置き換えたりするだけです。
とっても簡単ですよね。
ニキビ肌やオイリー肌の場合は、朝もクレンジングをしたほうが良いですが、乾燥肌の場合は朝のクレンジングはNGです。
たっぷりと泡立てた洗顔で優しく洗えば、クレンジングを使う必要はありません。
さらに赤みやかゆみなどの症状が出ている場合は、洗顔も控えていただき、ぬるま湯で優しくすすぐだけでOK!
これは皮膚が薄くなり乾燥してしまっている状態ですので、これ以上角質を取りすぎないように気をつけましょう。
すすぐ時の水温にも注意が必要です。
冷たすぎる水は、肌への刺激になり、しわやたるみなどの原因に。
逆に熱すぎると肌の保湿成分であるセラミドがお湯に溶け出してしまうので、体温より低い32~34℃くらいの水温で行ってください。
では、一つ一つのアイテムについてもご説明していきましょう。
固い泡をりんご1個分ほどつくり、その泡を転がすように優しく洗顔します。
ポイントは泡の固さ。
朝は忙しいので、ほとんど泡立てずにゴシゴシと洗ってしまっている方が多いのですが、それでは肌に刺激やダメージを与えてしまいます。
洗顔ネットなどを使い、1分ほどしっかりと泡立てるようにしましょう。
泡の固さの目安は、手の平をひっくり返しても落ちない固さです。
洗顔時間が長いと乾燥に繋がるので、泡を肌にのせている時間は2分以内にしてください。
化粧水は、肌にのせるようなイメージでつけましょう。
手や化粧水を染み込ませたコットンで叩くようにつけている人は要注意です!
赤みなどの炎症を起こす恐れがあるので絶対にやめてください。
コットンと手の平、どちらを使っても構いませんが、肌に当てるよう軽くつけるようにしましょう。
「どうしても力が入ってしまう」方は、スプレータイプの化粧水がおすすめです。
顔がビショビショになるほど塗っても一度に吸収できないので、少量を重ねて塗るようにしましょう。
乾燥感が強い場合は、クリームよりも水分量の多い乳液を塗りましょう。
乳液もクリームも、化粧水で補った肌の水分を保持しながら、皮脂の代わりにフタのような働きをしてくれるアイテムです。
塗りすぎると肌が怠けて皮脂分泌量を低下させてしまうため、乾燥肌の改善を目指すならたっぷりと使うのは控えましょう。
化粧水の後すぐに塗るのではなく、化粧水が肌になじみ、手の甲で触った時にさらっと感じるまで待ってから塗るのがポイントです。
乳液よりも油分の多いクリームは、少量使いでOK!
クリームも肌の水分が蒸散しないよう守る働きをするアイテムなので、乳液かクリームのどちらか一方を塗れば大丈夫ですが、かさつきがひどく、しわが目立つ場合はクリームがおすすめです。
おでこや鼻などの皮脂分泌が多い部分は、塗りすぎるとメイクのヨレが起こる可能性があるので、注意しましょう。
クリームも乳液と同様に、化粧水が肌になじんだ後に塗ってください。
日焼け止めは毎日塗りましょう。
乾燥してバリア機能が衰えている肌は紫外線のダメージも受けやすく、しわやシミなどのトラブルを引き起こしやすいといわれています。
季節や天候によって紫外線量に違いはあるもの、曇りの日でも雨の日でも紫外線は降り注いでいます。
室内にいても紫外線を浴びてしまうので、外出をしない日であっても必ず塗るようにしましょう。
油分を補いすぎるのが気になるという方は、オイルフリーの日焼け止めか、乳液やクリームを塗るのをやめて日焼け止めで仕上げても大丈夫です。
夜は美肌をつくるゴールデンタイム。
私達の肌は、眠っている間にターンオーバーを整え細胞を活性化させています。
さらに、入浴したり家でリラックスしたりすることで、血行が良くなり、肌細胞に栄養が届きやすくもなるのです。
このゴールデンタイムまでに、細胞の活性化をサポートできるよう肌を整えてあげることが、乾燥肌の改善に繋がっていきます。
- クレンジング
- 洗顔
- 化粧水
- 美容液
- 乳液
- スペシャルケア
夜はたまった汚れを落とし、肌のコンディションを整える重要なスキンケアタイム。
疲れているとメイクをしたまま眠ってしまいそうですが、夜は肌が本来の力を取り戻す修復の時間でもあるので、汚れたままの肌で眠ってしまうのは危険です!
時間がないとか元気がない時は、クレンジング⇒洗顔⇒化粧水までで良いので、肌を清潔に整えてから寝るようにしてください。
反対に、時間のある日にはシートマスクやピーリングなどのスペシャルケアもプラスしてみましょう。
30代以上なら、老化により自然と保湿成分などが減少してくるので、美容液をプラスして外側から補うのも良いですよね。
肌が怠けないよう、補いすぎないように注意しながらしっかりとケアを行っていきましょう。
油溶性のメイク汚れや酸化した皮脂を落とすクレンジング剤。
反対に、洗顔剤は、古い角質やホコリなどの水溶性の汚れを落とす働きをしています。
肌の表面は常に皮脂で覆われているため、クレンジングせずに洗顔だけを行っても汚れを落としきることはできません。
油のついたフライパンを水ですすいでも、水をはじいてしまいますよね?
それと同じことが肌でも起こってしまうのです。
ノーメイクの日でも乳液などの油分を落とす必要があるため、クレンジングは必ず行ってください。
乾燥がひどい場合は、洗顔せずクレンジングだけでも大丈夫です。
化粧水は水分を補うだけでなく、次に塗るアイテムの浸透力を上げる働きをしてくれます。
化粧水を塗るタイミングがポイント!
お風呂上がりの場合は、「すぐに化粧水を塗らないと肌の水分が蒸発してしまう」と思っている方も多いのですが、それは少し違います。
入浴して体がほてっている時に化粧水をつけても、汗をかいているのでなじまず、浸透率も良くありません。
入浴後は、体のほてりがひいてから化粧水を塗るようにしてください。
化粧水が浸透するのを待ってから、乳液またはクリームを塗って、肌の水分が蒸発するのを防ぎましょう。
油分やテクスチャーが違うので、自分の好みにあったほうをどちらか使うようにしてください。
おでこや鼻など、乾燥が気にならない部分には無理に塗る必要はありません。
夜は皮脂分泌も盛んになるので、肌を鍛えるチャンスでもあります。
まずは皮脂分泌量の多いTゾーンから、油分を減らしていくのがおすすめです。
美容液は浸透力の高い化粧水の後に塗るのがベスト!
しかし、成分によっては乾燥肌に逆効果のものもあるので注意が必要です。
乾燥を進めてしまう可能性があるのが、ビタミンCです。
美白や、毛穴を小さくする働きがあるといわれていますが、皮脂分泌を抑えてしまうので乾燥感が強くなる可能性があります。
乾燥肌の場合は、保湿成分や細胞を活性化させる成分が入った美容液を選ぶようにしましょう。
美容液は毎日入れても良いですし、スペシャルケアとして週1回などのペースで使っても大丈夫です。
乾燥がひどい場合は、シートマスクでしっかりと保湿をしてあげましょう。
順番としては、クレンジング⇒化粧水⇒シートマスクです。
化粧水を塗らずにシートマスクを使っている方も多いかもしれませんが、前記で説明したように化粧水には浸透力を高める働きがあるといわれています。
化粧水で肌を整えた後に使ったほうがさらに高い効果が期待できるのです。
注意したいのが、シートマスクをのせている時間。
マスクが乾くほど長時間使うと、反対に乾燥を招いてしまうので既定の使用時間は守るようにしましょう。
乾燥肌におすすめのスキンケア成分
年齢が進むにつれ、どんなにケアをしても改善しないことがあります。
体と同じように細胞の働きも衰えてくるため、30代からは乾燥肌に効果のある美容成分の入ったスキンケアを選んでいく必要があります。
美容液でも良いですし、美容成分が配合された化粧水やクリームを選んでもOKです。
毎日のスキンケアに取り入れれば乾燥だけでなくエイジングケアも同時にできるのはうれしいですよね。
しかし、多くの美容成分がある中で、どれを選べば乾燥肌に効果があるのでしょうか?
ここからは、若々しい潤いのある肌をキープするために必要な美容成分をご紹介します。
「どれが良いか分からない」という方は、ぜひ参考になさってください。
ターンオーバーを正常化し、肌の保水力を高める働きをするといわれている「プラセンタ」。
プラセンタとは胎盤から抽出される成分で、たんぱく質やビタミン・ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
化粧品には、「動物由来」と「植物由来」のプラセンタが多く使われています。
- ターンオーバーの促進
- 高い保湿効果
- 抗酸化作用
- アンチエイジング
- コラーゲン生成促進
- 血行促進作用
特に赤みやかゆみといったターンオーバーが早すぎる乾燥肌の方におすすめの美容成分といえます。
敏感肌の方や、コラーゲン生成を促進する効果も期待できるので小じわや目元のケアにも最適。
- 美容液
- シートマスク
ほかの美容成分も取り入れたい場合は、化粧水の前に塗ってもOKです。
夜のスキンケアで使い続けてみると、翌朝の肌が徐々に変わっていくのが分かりますよ。
セラミドは角質の細胞の間に存在する脂溶性の天然の保湿成分です。
角質細胞の隙間を埋め、クッションのような役割を果たしています。
- 保湿
- 紫外線や細菌などの侵入を防ぐ
- 肌の水分蒸発を防ぐ
- 皮脂分泌をコントロール
セラミドは赤ちゃんの時に分泌がピークを迎え、30代ごろから分泌量が激減するといわれている成分です。
セラミドが不足すると、乾燥だけでなくしわやたるみの原因にもなるので、化粧品で上手に補っていきましょう。
- 化粧水
- クリーム
セラミドを補う上で注意しておきたいのが「温度」!
どんなに外側から補っても、セラミドは40度以上のお湯に溶け出してしまう性質を持っています。
温度の高いお湯で入浴や洗顔をした後、つっぱり感を感じてしまうのはこのためです。
必要以上にセラミドを失わないために、洗顔はぬるま湯で行いましょう。
ヒアルロン酸は、肌の奥、真皮層に存在する保湿成分ですが、肌表面に塗ることで乾燥肌の改善が期待できる成分です。
保水力が高く、肌表面の水分が蒸発するのを防いでくれるので、朝のスキンケアで取り入れると乾燥による化粧崩れに効果的です。
- 保湿
- ターンオーバーを正常化
- 肌表面の水分蒸発を防ぐ
とろみのあるテクスチャーで、コラーゲンなどと一緒に配合された化粧品のほうがより高い保湿効果を期待できます。
- 化粧水
- 美容液
低分子のほうが肌の奥まで浸透できるといわれていますが、分子が小さくなると保湿力も低下してしまいます。
深いしわの改善が目的ではなく、乾燥肌の改善のために取り入れるのであれば分子の大きなヒアルロン酸化粧品を選ぶ方が良いでしょう。
時間の経過とともに皮膚に吸収されていくので、乾燥がつらい場合は化粧水などで定期的に補うと潤いが持続します。
細胞レベルで肌を活性化し、エイジングケアと乾燥肌ケアがかなう美容成分です。
再生医療の現場で用いられてきた成分を化粧品として応用したもので、肌を生み出す細胞自体を活性化させて、肌を生まれ変わらせる効果が期待できます。
- 細胞を活性化
- ターンオーバーの正常化
- 抗酸化作用
- ヒアルロン酸などの生成力を高める
化粧品で使われる幹細胞は、主に「ヒト由来幹細胞」と「植物由来幹細胞」があります。
どちらの幹細胞が効果があるかは個人差があり、その効果の高さも試してみないと分からない、少し特殊な成分といえます。
幹細胞はいわば「鍵」と同じで、細胞にある鍵穴に入らなければ効果が得られないのです。
ですので、化粧品で取り入れる場合は、両方配合されているものを選ぶようにすると良いでしょう。
- 美容液
- 化粧水
- クリーム
まとめ
いかがだったでしょうか?
乾燥肌をつくりだしているのは、ほとんどが自分の間違ったケアだったということがご理解いただけたでしょうか?
スキンケアアイテムの使い方ひとつで、肌は変化します。
さらに、カサカサの肌を化粧品で潤すだけのスキンケアでは、乾燥肌を根本的には改善できないということが分かったら、まずはご自身の「間違ったスキンケア」、「やりすぎのスキンケア」を見直してみましょう。
高い化粧品を買うよりも、今持っているアイテムで「正しいケア」をして、潤いのあるしっとり肌をつくっていきましょう!