乾燥肌に潤いを与えるために蒸しタオルはどう?

乾燥肌に潤いを与えるために、蒸しタオルはどう?

蒸しタオルを使えば、乾燥肌に潤いを補うことができます

蒸しタオルを使えば、乾燥肌に潤いを補うことができます
お風呂や温泉に入ったあとは、肌がもっちりぷっくりした感じになりますね。普段、カサカサしている肌や毛穴の黒ずみや開きが気になる肌も、お風呂あがりにはすべすべになっている気がしませんか?

このように温かいお湯につかると、肌についた水分が外側から肌全体を潤してくれます。その結果、入浴後の肌は弾力性のある、もっちりした肌になるのです。

「お風呂や温泉に入らなくても、このような潤った肌を作り出せる方法がないかな?」と考えたとき、真っ先に思い浮かぶものはなんでしょうか。
そうです、蒸気をたくさん含んだ蒸しタオルですね。

蒸しタオルを使えば、いちいちお風呂に入ったり温泉に行ったりしなくても、カサカサに乾燥していた肌に潤いを与えることができます。

ただ、乾燥肌を蒸しタオルで改善しようとした場合、注意すべき点もあるのをご存知ですか?
肌に潤いを与えてくれる蒸しタオルの賢い使い方を知らなければ、かえって乾燥をすすめてしまう結果にもなりかねません。

乾燥肌を少しでも改善するために、正しい蒸しタオルの活用方法を一緒に確認しておきましょう。

手軽な蒸しタオルを上手に使いましょう!

冬、頬がかさついたり口の周りが乾燥したりする肌トラブルに悩んでいる人がいます。また、冬ほど乾燥していない春や秋といった季節の変わり目で、乾燥によって肌がかゆくなったりする人も少なくありません。

さらに、ムシムシとして湿度の高くなる夏でも、エアコンや扇風機の風によって自分では気がつかないうちに肌が乾燥状態におちいっている場合もあり、乾燥肌は一年を通して肌トラブルの上位にランキングしています。

そのため、保湿力の高い化粧品を使ってお肌を手入れしたり、旅先では美肌の湯といった温泉につかったり、といったことを心掛けている人もいるのではないでしょうか。

そんな乾燥肌に悩む方にオススメなのが、蒸しタオルを使ったスキンケアです。
蒸しタオルは、タオルと水と電子レンジがあればできるので、誰にでもできる非常に手軽なスキンケアです。

そこで、手軽な蒸しタオルの使い方をマスターして、乾燥肌を改善していきましょう!

そもそも、どうして蒸しタオルが肌に潤いを与えるの?

そもそも、どうして蒸しタオルが肌に潤いを与えるの?
熱過ぎず、冷めた過ぎず、適度に温められた蒸しタオルからは、ホカホカと水蒸気が出ています。
この状態の蒸しタオルを顔の上に載せておけば、水蒸気によって肌がモチモチとした潤いを取り戻すことができますね。

でも、どうして蒸しタオルからの温かな水蒸気で、直前までカサカサとしていた肌に潤いがよみがえるのでしょうか。

1.蒸しタオルの強みは、熱と水蒸気

スキンケアの方法に蒸しタオルが活用される理由は、蒸しタオルが熱と水蒸気という2つの強みを持っていることにあります。

まず、タオルが適温に温められているため、そのタオルを肌の上に載せておくだけで毛穴が開きます。開いた毛穴に温かい水蒸気が入り込むことで、毛穴の弾力性が高まります。

水分を多く含んだ肌細胞は、血行がよくなります。その結果、さらに毛穴が開きやすくなります。開いた毛穴から、また温かな水蒸気が毛穴の奥に入っていき、肌全体に潤いを浸透させることができます。

その結果、蒸しタオルを顔の上に載せてしばらくした肌は、毛穴の奥まで十分に水分が行き渡った、もちもちの潤い肌になっているのです。

2.乾燥肌以外にも美容効果があります

この蒸しタオルを使ったスキンケアは、乾燥肌の改善以外にも美容効果があると言われています。たとえば、顔のむくみやクマといった血行不良からくる肌トラブルの解消です。

むくみは、寝不足や胃腸の疲れなどからきます。クマは、毛細血管が透けて青黒く見えることが原因です。蒸しタオルを使えば、血行を促進することでこれらの症状を軽くすることができます。

また、蒸しタオルは毛穴を開かせる力があることから、毛穴に詰まった黒ずみ、毛穴の汚れを浮かせることができます。頑固な毛穴の詰まりも、蒸しタオルを使えば比較的簡単に解決することができるのです。

むくみやクマ、毛穴のトラブルがあると、老け顔になりがちです。蒸しタオルを使ったスキンケアは、乾燥肌だけでなく、エイジングケアにもなるのはうれしいですね。

蒸しタオルの正しい作り方をマスターしましょう

蒸しタオルの正しい作り方をマスターしましょう
乾燥肌、むくみ、クマ、毛穴の黒ずみや汚れなど、さまざまな肌トラブル対策として蒸しタオルが有効であることがわかったら、早速蒸しタオルの作り方を知りたいですね。

そこで、蒸しタオルの簡単な作り方をマスターしておきましょう。まず、用意するものは、清潔なタオルと水、そして、電子レンジです。

水は水道水でもかまいませんが、ミネラルウォーターなど自分の肌にあったものを使用してもよいでしょう。準備ができたら、まずはタオルを水でぬらします。

タオルを十分にぬらしたあとは、しっかりと絞っておきます。そして、電子レンジで加熱するために、くるくると巻くようにたたみましょう。

清潔なお皿またはトレーを用意して、その上にたたんだタオルを乗せ、電子レンジに入れます。このとき、ラップをかける必要はありません。

加熱時間は電子レンジの機種、そのときの気温や水温によっても違いがあります。加熱し過ぎると、ヤケドの原因になってしまいます。

500Wまたは600Wの電子レンジであれば、まずは30秒から加熱して、様子を見ながら10秒ずつ追加するというように、タオルが適温になるように調整してください。

温まったタオルは、すぐ顔などの肌に載せるのは厳禁です。
広げて、少し冷ましたあと、熱過ぎないか確認してから肌に載せます。

タオルの一部分だけ熱くなっている場合もあるので、まんべんなく温度をチェックしましょう。

蒸しタオルを使ったスキンケアの手順

電子レンジで蒸しタオルを作る方法がマスターできましたか?
次は蒸しタオルを使ったスキンケアの手順を確認していきましょう。

温かく気持ちのよいスキンケア…すぐにでも蒸しタオルを作って肌に載せたくなりますよね。でも、それはNGです。正しい蒸しタオルのスキンケアではありません。

実は、蒸しタオルを作ったり、タオルを顔など肌の上に載せたりする前に、必要なステップがあるのです。

1.蒸しタオルをする前に必要になる最初のステップは、クレンジングと洗顔

蒸しタオルを作る前にやっておくべきこと、それはクレンジングと洗顔です。顔にメイクや汚れがついたままになっていると、開いた毛穴の奥底にメイクや汚れが入り込んでしまう危険性があるからです。

まずは、通常の方法でかまいませんので、クレンジング剤でメイクをしっかり落としたあと、洗顔料で丁寧に毛穴の汚れを洗い流してください。

肌に潤いを与えるはずの蒸しタオルの蒸気にメイクや汚れなどが混ざらないように、最初に念入りにクレンジングと洗顔を行いましょう。

2.いよいよ、蒸しタオルを作ります

クレンジングと洗顔が終わってスッキリした肌に、いよいよ蒸しタオルを載せていきます。洗顔が終わってから、先ほど紹介した方法で蒸しタオルを作りましょう。

また、電子レンジがない場合には、お湯を使って蒸しタオルを作ることもできます。洗面器などに45℃くらいのお湯を入れます。温度が下がり過ぎないように、お湯はなるべく洗面器いっぱいに用意してください。

タオルを洗面器のお湯にしっかりと浸して、しずくが落ちないにしっかりと絞ります。電子レンジでも洗面器のお湯でも、どちらでも効果に差はありませんので使い勝手のよい方法で準備してください。

3.お待ちかね、蒸しタオルを肌に置きましょう

適温のタオルからは心地良い水蒸気が放出されるようになっています。最後のステップで、この適温の蒸しタオルを顔などの肌にのせます。

顔全体に載せてもかまいませんが、呼吸ができるように長めのフェイスタオルを顔の上で渦を巻くようにして鼻周辺以外に置くようにすると効果的です。

目の周り、小鼻、頬、口元など、乾燥が気になる部分を中心に、蒸しタオルを載せていきましょう。2~3分するとタオルの温度が下がってきます。その場合は、再度タオルを温めて2、3回繰り返すことがオススメです。

蒸しタオルのスキンケア上級者になると、「普段あまり意識しないデコルテまでタオルで蒸す」「アロマオイルをたらして、リラックスしながら蒸しタオルを楽しむ」といったこともあるようです。

また、「洗顔後、化粧水や美容液で肌を落ち着かせてから蒸しタオルを使い、美容成分を毛穴の奥に浸透させる」といった技もあるので試してみたいですね。

基本の蒸しタオルでのスキンケアをマスターしたら、自分なりのアレンジを楽しんでみてください。

蒸しタオルを使ったスキンケアの注意点

蒸しタオルを使ったスキンケアの注意点
水蒸気で毛穴を開かせたり、肌細胞に直接潤いを届けることができたりする蒸しタオルを使ったスキンケアですが、注意しなければならないこともあります。

まず、蒸しタオルスキンケアは、週1、2回行うのがよいでしょう。気持ちがいいからと、毎日のバスタイムで蒸しタオルを使い続けてしまえば、肌を守る役目をする皮脂まで取り除いてしまうことになりかねません。

また、蒸しタオルを使ったあとの肌は、肌に残っている水分が蒸発してより乾燥を進ませてしまうリスクが生じます。乾燥対策に蒸しタオルを利用したにもかかわらず、かえって悪化させてしまっては意味がありません。

蒸しタオルで十分毛穴を開かせ肌細胞に水分を補ったら、化粧水や美容液を使ってすみやかに肌を保湿し、乳液で保湿成分を肌に閉じ込めてください。

蒸しタオルを使用したあとの肌は、想像以上にやわらかく敏感になっています。化粧水や美容成分をつけるときには、ゴシゴシとこするのは厳禁です。肌に刺激を与えないよう、保湿成分を優しくつけていきましょう。

(まとめ)蒸しタオルを上手に使って、乾燥肌を改善していきましょう

1.蒸しタオルのケアでは、熱と水蒸で肌に潤いを与えたり毛穴を開かせたりできる
2.クレンジングと洗顔の終わった清潔な肌に蒸しタオルを載せるのが効果的
3.蒸しタオルは週1、2回の利用にとどめ、終わったら速やかに保湿する

蒸しタオルは、肌に潤いを与えてくれます。熱過ぎる蒸しタオルはヤケドの原因にもなるので注意が必要ですが、適温の蒸しタオルからはホカホカした水蒸気が放出されています。

この水蒸気をたっぷり肌にしみ込ませ、その後の保湿も忘れずに、カサカサ乾燥肌を少しでも改善していきましょう。

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