- 加齢
- 紫外線
- ストレス
- 喫煙
- 偏った食生活
- 不規則な生活習慣 など
ブツブツやザラザラなどの鮫肌は乾燥肌が原因?
目次
鮫肌は乾燥肌と同様に角質層の水分不足によるものです
二の腕や背中にできやすいブツブツ、ザラザラが気になって、腕や背中が見えるデザインの洋服が着られない。お肌の露出が多い夏は、人の目が気になってしまう。
こうした鮫肌の悩みを抱えている人は意外と多いものです。
ブツブツしたお肌はかゆみも痛みもないのですが、そのため露出の多い夏をどうにかしのいで、季節が終わればそのままという人もいるでしょう。
お肌が気になって、常に触っていたり、爪でかいてしまったりすると、鮫肌はどんどんひどくなります。冬の乾燥する時期は、悪化してかゆくなるケースもあります。
ブツブツした鮫肌の原因とは?
端的にいうとこのブツブツは古い角質なのです。開いた毛穴に古い角質が角栓となって蓄積して、毛穴からあふれ出た先端がブツブツの状態になって皮膚の表面にあらわれています。
鮫肌を改善するためにはどうしたらいい?
今回は鮫肌の改善方法を説明していきます!
鮫肌の改善策はターンオーバーの正常化と保湿ケア
ブツブツの鮫肌の改善策のキーポイントはターンオーバーの正常化です。
お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーはお肌が生まれ変わることです。健康的で美しいお肌のターンオーバーの周期は約4週間といわれます。
しかしターンオーバーの周期の乱れは、
の影響で早くなったり遅くなったりするとされています。
お肌の生まれ変わりであるターンオーバーのサイクルが乱れると、乾燥肌、鮫肌、肌荒れなどさまざまな肌トラブルの原因になります。さらに乾燥肌はシミ、シワなど肌老化の原因になります。
逆にターンオーバーが常に正常に機能していれば、ブツブツもなく、潤い、ハリとツヤのある若々しいお肌をキープできるのです。
鮫肌を改善するターンオーバーとは?
ターンオーバーの周期の乱れは、鮫肌はもちろん、さまざまな肌トラブルの原因となる乾燥肌をつくります。鮫肌の改善、健康なお肌を持続するためには、必ずターンオーバーを正常に戻すことが不可欠です。
ターンオーバーとは?
表皮は4つの層からなっていて、一番下の基底層で細胞を生成し、徐々に上へ上へと押し上げられていき、表皮の一番外側の角質層にくると古くなった角質が自然とはがれ落ち、新しい皮膚があらわれます。
ターンオーバーのサイクルとは?
このターンオーバーの周期は、加齢とともに遅くなるといわれています。30歳を過ぎると周期は約40日以上ともいわれていて、周期が遅くなると自然とはがれるはずの古い角質がお肌にどんどんたまってしまい、新しい細胞がつくられにくくなります。
その結果、お肌の角質は厚くなりお肌はガサガサ、ザラザラとした鮫肌になります。お肌はゴワつき、ツヤもなくなります。古い角質は色が濃いためお肌はくすみがちになってしまうのです。
ターンオーバーの周期を整えるスキンケアで鮫肌を改善
ターンオーバーの周期が正常に戻ることで、古くなった角質が自然とはがれ落ちます。そうなるとお肌の上に蓄積したブツブツ、ザラザラの古い角質が除去されて鮫肌は改善されます。
ターンオーバーを正常なサイクルに戻すためには、正しい洗顔方法で常にお肌を清潔にしておくことが大切です。
こすり洗いや熱いお湯でのすすぎ、過剰な洗顔、刺激の強い洗顔料の使用など間違ったお手入れを繰り返していると、あっという間にターンオーバーのサイクルが乱れ、お肌はさまざまなトラブルに見舞われます。
ではターンオーバーの周期を整える正しい洗顔方法を紹介します。
1.洗顔料選びは大切
正しい洗顔の手順を紹介する前に、毎日使う洗顔料の選び方を説明します。
洗顔は毎日分泌される皮脂、古い角質、お肌に付着した空気中のホコリや雑菌を洗い流して清潔にするのが目的です。洗顔料はそれほど洗浄力に強いものは必要ありません。
洗浄力の強い洗顔料には、油分を落とすための合成界面活性剤が配合されたものがあります。素早くメイクを落とすオイルクレンジング、シートタイプのクレンジング剤には多量に配合されているとされています。
合成界面活性剤は皮脂汚れをすっきり落としてくれるのでさっぱり感があります。しかし洗浄力が強いため、お肌に必要な皮脂やお肌が本来持っている保湿成分のセラミドを一緒に洗い流してしまうともいわれています。
保湿成分のセラミドが洗い流されてしまうと、お肌のバリア機能が低下して角質層の水分は低下してボツボツの鮫肌やカサカサの乾燥肌を招く原因になります。もちろんお肌のターンオーバーは乱れます。
お肌のバリア機能を守るためには、セラミドや皮脂を洗い流さないお肌にやさしい洗顔料を選びましょう。
オススメは、天然成分でつくられた固形の石けんです。
固形の石けんは弱アルカリ性です。健康なお肌は弱酸性なので、弱酸性の洗顔料がお肌にやさしいと思われがちです。
しかし弱酸性の洗顔料は、油分が含まれたメイク汚れや酸化した皮脂などはしっかりと除去できるのですが、洗顔の本来の目的である皮脂や古い角質を取り除くことが困難とされています。
また弱アルカリ性の固形の石けんで洗顔した後はお肌が弱アルカリ性に傾きますが、しばらくすると弱酸性に戻るので心配ありません。お肌がトラブルを起こすことは滅多にないのです。
天然成分でつくられた固形の石鹸はお肌への刺激も少なく、お肌に必要な成分を残しつつ、汚れをしっかり洗い流してくれます。乾燥肌、敏感肌、肌荒れの人も安心して毎日使えます。
2.固形の石けんで洗顔をする
たっぷりの泡をお肌の上で転がすように優しく洗うのがポイントです。モコモコの泡がお肌に付着した古い角質や毛穴に詰まった汚れを包み込み、しっかりと除去します。
ゴシゴシとこすり洗いをすると、肌摩擦で角質層が傷つき、肌荒れの原因になります。お肌に手が触れないように、たっぷりの泡をクッションにして汚れを落とすのがコツです。
固形の石鹸は泡立てにくいので、泡立て用のネットを使うとよいでしょう。短時間でキメの細かいモコモコのたっぷりの泡をつくることができます。
洗顔の手順は、たっぷりの泡を皮脂腺の多いTゾーンから載せていきます。次に頬、最後は皮膚の薄い目元、口元に泡を載せて肌をこすらずにやさしく洗います。
すすぎはぬるま湯で、すすぎ残しがないようにしっかりと流します。熱いお湯は皮脂を流してしまうので乾燥肌の原因になるので要注意です。髪の生え際、小鼻の周りは泡が残りやすいので意識して流します。
洗顔後は、清潔な柔らかいタオルで、ポンポンとお肌を押さえるようにして水分をふき取ります。
鮫肌の改善には保湿ケアが大切
固形石けんで洗顔した後はお肌が弱アルカリ性に傾いているので、なるべく早く保湿ケアを行い弱酸性に戻してあげましょう。
保湿ケアの手順は化粧水→美容液→乳液→クリームの順に行います。化粧水でたっぷりと角質層に水分を与えて、乳液やクリームでふたをして水分の蒸発を防ぎます。
保湿ケアのコツは、お肌全体にムラなくつけることです。手でつける際は、パチパチとたたかずに、両手で顔をおおうようにすると、お肌の奥まで水分や美容成分がじんわりと浸透していきます。
コットンでつける場合はたっぷりの化粧水を含ませたコットンをお肌の上で滑らせるようにつけましょう。ゴシゴシとこすると肌摩擦が起きて肌トラブルを招く原因になるので注意しましょう。
保湿ケアで使用する化粧品は、乾燥肌をカバーする成分が入った物を選ぶとよいでしょう。
オススメの成分は、
- セラミド1
- セラミド2
- セラミドAP
- セラミドNP
- コラーゲン
- ヒアルロン酸 など
が配合された物です。
これらの成分はもともと、お肌の内部に存在する保湿成分です。コラーゲンはお肌のハリと弾力をつくり若々しいお肌をキープするためには不可欠な成分です。
この成分はいずれも、加齢とともに減少していくので、毎日のスキンケアで積極的に補うことでバリア機能の働きが正常になり、ターンオーバーの周期が正常化して鮫肌、乾燥肌も改善します。
乾燥肌や鮫肌を改善するライフスタイル3つ
お肌がブツブツとなる鮫肌を改善する、普段から気をつけておきたいポイントを説明します。
1.紫外線対策
紫外線を浴びると、お肌のターンオーバーが乱れ、鮫肌や乾燥肌、毛穴の詰まりを悪化させるといわれています。紫外線は夏だけでなく一年中降り注いでいます。
小まめに日焼け止めをぬり、外出時は帽子で紫外線をさえぎるなど、普段から紫外線対策を行うことで美しいお肌が維持できます。
2.お肌にやさしい天然素材の洋服を着る
お肌に直接ふれても安心の綿、麻やシルクなどの天然素材は、吸収性や通気性がよいため皮膚呼吸も妨げません。逆に汗を吸わない生地、お肌にぴったりはり付くように密着した洋服は、鮫肌には避けた方がよいでしょう。
3.バランスのとれた食生活
あぶらっこい食事、ファストフードなどはお肌のトラブルを招きます。良質のタンパク質、ビタミン豊富な緑黄色野菜を積極的に摂ることで鮫肌は徐々に改善されていくでしょう。
とくにオススメのビタミンは、皮膚や粘膜を正常に維持するビタミンAとβカロテンです。
ビタミンAは
- レバー
- ウナギ
- 緑黄色野菜
- 卵 など
に豊富に含まれています。
(まとめ)十分な保湿ケアで鮫肌を改善しましょう
2.刺激の少ない洗顔料を選び、ターンオーバーの周期を整える乾燥肌や鮫肌を改善する
3.もともとお肌に存在する成分を補う保湿ケアで、環境を整える
鮫肌は刺激の少ない洗顔と、しっかりとした保湿ケアを施すことで改善できます。
その結果、お肌のターンオーバーは正常化し、鮫肌の改善はもとより乾燥肌や肌荒れなどさまざまな肌トラブルが解消されます。
毎日心掛けていくことで、次第にキレイなお肌に近づいていくでしょう。