ヨーグルトで乾燥肌がよくなるって本当？

ヨーグルトでお肌のバリア機能を高め、乾燥肌を改善しましょう

乾燥肌の改善には、毎日のスキンケアがとても大切です。しかし、毎日丁寧に行っても乾燥肌がなかなかよくならない、と嘆いている人もいるでしょう。その原因はお肌のバリア機能の低下かもしれません。

お肌のバリア機能が低下すると、お肌の水分が蒸発して乾燥肌や肌荒れなどさまざまな肌トラブルを引き起こします。お肌のバリア機能を高めるためには、体の内側からのケアを取り入れることが大切です。

お肌のバリア機能を高める内側からのケアには、ヨーグルトがオススメです。ヨーグルトにはお肌のバリア機能を高めるセラミドの量を増やす作用があるといわれています。

セラミドは角質層内に存在する成分で、お肌の水分を保持して潤いや柔軟性を維持する働きをします。しかしセラミドは加齢とともに減少していきます。

セラミドが減少すればお肌のバリア機能は低下します。乾燥肌は改善されず、また乾燥肌によってシミ、シワ、たるみ、ほうれい線など肌老化を引き起こしてしまうでしょう。

セラミドは食事からの吸収率が低いといわれていますが、牛乳由来のミルクセラミドをヨーグルトと一緒に摂取することで、セラミドの吸収率がかなりアップすることが分かっています。

ヨーグルトで乾燥肌を改善する方法

ヨーグルトは腸内環境をよくする代表的な食品です。便秘になると肌荒れするのは、腸の機能が低下するからといわれています。

腸が正常に機能しなくなると便秘を引き起こします。便秘になると、老廃物が体内に溜まり、悪玉菌が増加してしまいます。するとお肌の免疫力が低下し、乾燥肌や肌荒れを起こしてしまうのです。

腸内環境を整えるためにはヨーグルトなどの発酵食品を毎日食べ続けて、善玉菌を増やすことが大切です。腸内の善玉菌が増えれば便秘が解消され、お肌の調子も良くなるでしょう。

肌荒れがひどい時にだけヨーグルトを食べても、お肌の改善は期待できません。毎日、食べ続けることが重要なのです。便秘の改善には2週間ほど食べ続けるとよいといわれています。

便秘が解消されたからといってヨーグルトを食べるのをやめると、再び便秘になります。そしてお肌の調子も悪くなってしまいます。乾燥肌を改善するためには、毎日ヨーグルトを続けることが大切なのです。

乾燥肌を改善するヨーグルトの取り方

お肌の乾燥予防、改善によいヨーグルトですが、一度に大量を食べたからといってすぐにお肌が変化するものでもありません。毎日、適量を摂取る習慣を続けてこそ美肌が取り戻せるのです。

乾燥肌を改善するヨーグルトの取り方は、毎日150〜200ｇ程度のヨーグルトを毎日食べることです。1日のうちで何回かに分けて摂るのもOKです。

冬の寒い季節にひんやりとしたヨーグルトを食べるのは億劫になります。その時は、ヨーグルトを電子レンジで温めてから食べてみましょう。腸内を冷やして機能低下を起こす心配もありません。

ヨーグルトは温めるほど、有効成分の体内への吸収率がアップします。

乾燥肌を改善するヨーグルトパック

ヨーグルトに緑茶を混ぜあわせて作るヨーグルトパックを紹介します。

緑茶には美肌づくりに欠かせない成分がたくさん含まれています。例えば、ビタミンC、タンニン、カテキン、葉緑素など、これらの成分は皮膚細胞が生まれ変わるお肌のターンオーバーを促す作用があるとされています。

またビタミンCは、シミやくすみの原因となるメラニンの生成を抑える作用、過剰な皮脂分泌を抑制してお肌を引き締める作用があります。潤い、ハリや弾力を与えて生き生きとした肌へと整えてくれます。

さらにカテキンの抗酸化作用によって皮脂の酸化が抑えられ、ニキビや炎症が改善されます。またメラニン色素をつくるチロシナーゼという酵素の働きを抑える作用があるためシミ、くすみ、そばかすの予防にもなります。

乾燥肌を改善するヨーグルトパックの作り方

材料

作り方

1. 材料をすべて耐熱容器に入れて混ぜあわせます。
2. 電子レンジで約30秒加熱します。水分が多くて水っぽい時はさらに10秒ほど加熱します。
3. 洗顔をした清潔なお肌に、冷ました(2)をたっぷりと塗ります。小鼻の周りなど毛穴の黒ずみが気になる部分はマッサージをするとすっきりします。そのまま約5分放置します。
4. 5分後たったら、ぬるま湯でしっかりと洗い流します。固まって取れにくい場合は蒸しタオルで軽く拭いてから洗い流すとよいでしょう。
5. パックした後は、いつも通りのスキンケアを行い、お肌を整えます。

パックの材料に含まれるオリーブオイルは、人の皮脂に多く含まれているオレイン酸の含有量がとても豊富です。オレイン酸はお肌への浸透力が高く保湿成分ともいわれています。

オリーブオイルにはその他、お肌にハリとツヤを与える美容成分も含まれています。
ヨーグルトとお茶で美白ケア、ヨーグルトとオリーブオイルで乾燥肌ケアができる美肌づくりオススメのパックです。

乾燥肌が原因のくすみやシミを改善するヨーグルトパック

乾燥肌が原因で生じたお肌のくすみ、シワを改善するヨーグルトパックを紹介します。もちろん乾燥肌を予防、改善する保湿作用もあるのでセルフケアとして取り入れてみましょう。

ヨーグルトに含まれている乳酸は、アルファヒドロキシ酸（AHA）の一種です。その他アルファヒドロキシ酸にはリンゴ酸、クエン酸、ブドウ酸などたくさんの種類があります。

アルファヒドロキシ酸は角質をやわらかくする作用、古い角質をはがれ落ちやすくする作用などがあるため、ピーリング剤としても用いられる成分です。

それらの特性を利用したのが今回のヨーグルトパックです。角質が除去されることでお肌のトーンが明るくなるでしょう。

またヨーグルトに含まれるホエイ（乳清）はアミノ酸がとても豊富です。アミノ酸は角質層内にある保湿成分の天然保湿因子の約半分を占めており、お肌の保湿には欠かせない成分です。

ピーリング作用のあるアルファヒドロキシ酸と、アミノ酸が豊富なホエイの相乗作用で、お肌の新陳代謝を正常にして健やかで美しいお肌へと改善します。

さらにアルファヒドロキシ酸は、シミやくすみの原因となる黒色メラニンを発生させる「チロシナーゼ」という酵素の活性を阻害する作用があります。アルファヒドロキシ酸により、美白の作用が期待できるのです。

このパックは、ヨーグルトにはちみつを加えて作ります。はちみつはもともと高い保湿力があるため、さらに保湿作用がアップします。

乾燥肌が原因のくすみやシミを改善するヨーグルトパックの作り方

材料（1回分）

作り方

1. 無糖ヨーグルトとはちみつを混ぜ合わせます。
2. 小麦粉を少しずつ入れて粘りを出します。完成です。

ヨーグルトパックの使い方

まず、ヨーグルトパックを使用する前に、最初はパッチテストを行いましょう。

腕の内側など皮膚の柔らかい部分に、ヨーグルトとはちみつを混ぜあわせたパックのもとを塗って、異常がないか確認します。

もし皮膚に赤みやかゆみなどが出てきた場合は、ヨーグルトパックの使用はやめましょう。

またオイリー肌の人がヨーグルトパックを行う場合は、シワやシミが目立つ部分だけをパックすることをオススメします。顔全体をパックするとテカリが増すことがあります。

1. 洗顔をしてお肌を清潔にします。
2. 無糖のヨーグルトとはちみつと小麦粉をよく混ぜ合わせたものを顔にまんべんなく塗ります。5～10分ほどそのままの状態で放置します。
3. 時間がきたらぬるま湯で洗い流します。

乾燥肌は冬だけでなく、夏の強い紫外線や冷房による空気の乾燥で一年を通してケアが必要な肌トラブルです。
簡単に作れるヨーグルトパックで季節を通して顔や手、足などのシミ、くすみ、乾燥のケアに活用しましょう。

ヨーグルトにプラスすると、もっと美肌になれる食材

毎日食べるヨーグルトに、他の食材をプラスすることでより乾燥肌の改善がアップします。お肌の乾燥の改善にオススメの食材を紹介します。

ゴマの主成分は約50％が脂質、約20％がタンパク質です。他にもビタミンB、ビタミンE、鉄分、カルシウムなど乾燥肌の改善には欠かせない栄養素がたくさん含まれています。

またセサミン、セサモリンなどのゴマリグナン（リグナン物質）には優れた抗酸化作用があるためお肌の老化防止にもなります。

白ゴマをヨーグルトに混ぜる時は、すりゴマタイプがよいでしょう。ゴマはそのまま食べると、噛みつぶすことが難しいため消化できずに排泄されてしまい、栄養素が十分に摂取できないからです。

はちみつはお肌の乾燥に潤いを与える食材です。積極的に取ることですべすべの肌が取り戻せるでしょう。
ヨーグルトの酸味に抵抗があり、甘味を加えたいときにもオススメです。

アーモンドにはお肌の血行をよくし、お肌の新陳代謝を促すビタミンEが豊富に含まれています。

アーモンドをフライパンで乾煎りして、細かく砕いてからヨーグルトに入れます。アーモンドの香ばしさが増してとっても美味しいデザートになります。

（まとめ）ヨーグルトで体の中から美肌ケア

ヨーグルトはスーパーやコンビニなど、どこででも手に入る手軽な食材です。ヨーグルトを毎日食べると腸内環境が良好になり便秘の解消、乾燥肌の改善へとつながります。

さらには、ヨーグルトを食べ続けることでお肌のバリア機能を高めるセラミドの量を増やすことができるのです。

お肌の乾燥はシミ、シワ、たるみなど肌老化を早める原因です。ヨーグルトを毎日食べて、乾燥肌を予防、改善して若々しい美しいお肌を取り戻しましょう。