- クリームタイプ
- オイルタイプ
- シートタイプ
乾燥肌になるのはメイク落としが原因?
洗浄力の強いメイク落としが乾燥肌を悪化させます
女性はいくつになってもメイクを楽しみたいものです。
流行のカラーやテクニックを取り入れて、その日の洋服にあわせてみるみるキレイになる自分を鏡越しに見るのはワクワクします。
メイクはシワやシミ、くすみや目立つ毛穴をカバーすることもできる優れものです。紫外線をカットしてくれるファンデーションをしっかりぬることで、日焼けによるお肌のダメージも防ぐことができます。
いつまでも美しくありたい女性にとって、メイクは手放せないアイテムです。そのためメイクが崩れにくい水や汗にも強いウォータープルーフのメイクアップ用品を使用している人も多いでしょう。
汗や水にも落ちにくいということは、洗顔料だけではメイクがしっかり落とせないということです。メイク落としにはクレンジング剤で洗う必要があります。このクレンジングがお肌の善し悪しを決めるポイントです。
乾燥肌や敏感肌の人ならなおさら、クレンジング剤選びが重要です。また、正しい方法でメイクを落とさなければ、ますますお肌の乾燥が悪化し、シワやシミ、ほうれい線が目立つ肌老化を進めてしまいます。
今回は、乾燥肌のメイク落としについて説明していきます。
乾燥肌を改善するメイク落としとは
乾燥肌とは、お肌の表面にある角質層が乱れている状態のことです。お肌の最も表面にある角質層は、0.02~0.03mmほどの厚さです。この薄い角質層に毎日、クレンジング、洗顔、保湿ケアをしているのです。
この角質層の内側では、セラミドなどの細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)、アミノ酸などがお肌のバリア機能の役割を果たしています。
お肌のバリア機能とは、お肌の水分が蒸発しないよう防ぎ、外部の異物混入やアレルギー物質からお肌を保護することです。そのおかけでお肌は潤いを保ち、健康的で美しい状態をキープできるのです。
しかしこのバリア機能が崩れてしまうと、ざらざらの粉をふいたような乾燥肌になってしまいます。
乾燥肌にならないためには、このごく薄い角質層に傷をつけないように優しく洗浄することが大切なのです。
乾燥肌を改善する正しいメイクの落とし方
お肌の表面にある角質層を傷つけない、メイク落としの正しい方法を紹介します。これまでの自己流クレンジングのどこが間違っていたのかをチェックしてみましょう。
お肌をゴシゴシこすらないことが大切です。これは、クレンジングだけではなくて、洗顔、洗顔後のタオルでふきあげる時、保湿ケアのすべてに当てはまります。
こすった際の摩擦で、お肌にダメージを与えます。乾燥肌を悪化させるほか、さまざまな肌トラブルを招く原因につながります。
メイクを落とす際には、中指、人差し指、薬指を使ってお肌をこすらないように丁寧に洗っていきます。
指の中でも薬指は力が入りづらいので、お肌に優しくフィットします。小鼻などは薬指だけで洗うのがよいでしょう。
メイク落としの際に、クレンジング剤を洗い流すのは、体温より少し低いくらいのぬるま湯を使いましょう。
熱過ぎるお湯では、角質層のバリア機能を果たすセラミドなどの細胞間脂質、天然保湿因子、また皮脂と汗が混ざってできた皮脂膜などの保湿成分を奪い取ってしまいます。
もともとお肌にある保湿成分が熱いお湯によって流されてしまうと、お肌は潤いが保たれずどんどんカサカサになってしまいます。
お肌の乾燥がひどくなると、角質層のキメが乱れ、お肌のバリア機能も低下します。
カサカサの乾燥肌は、かゆみへと悪化します。またお肌は乾燥から守ろうと、足りなくなった皮脂を過剰に分泌し、その結果、毛穴詰まりや開きなどのトラブル、ニキビの原因にもなります。
逆に冷水でメイク落としをするとどうでしょう。冷たい水はメイクの油分をしっかりと落とすことができず、また毛穴が閉じてしまいしっかりとメイクをオフできない可能性があります。
また冷たい水は、お肌の血行を悪くするともいわれています。そのためシミやくすみの原因となり、さらには冷たい水が刺激となり赤ら顔を招いてしまうこともあります。
クレンジングも洗顔も、ぬるま湯を使うことで角質層にダメージを与えずに優しく洗うことができます。洗顔後の保湿ケアの浸透力も高まり、乾燥肌の改善を早めるメリットもあります。
メイク落としは、帰宅してすぐに洗面台で行いましょう。入浴中に行う人もいますが、体を洗う時のシャワーの温度設定がそのままになっていませんか?
入浴中のシャワーの温度は40度ぐらいに設定していることが多いのですが、
顔をクレンジングする温度としては高過ぎます。体温よりも少し低いくらいの温度でクレンジングをしましょう。
また水圧が高いシャワーをジャバジャバ当てながらクレンジングすると、薄い角質層には刺激が強く、ダメージを与えることになります。
面倒がらずに帰宅したら洗面台へ直行して、しっかりとメイクをオフしましょう。
メイク落としは、クレンジング料をお肌につけてから、洗い流すまで1分程度ですべてを終わらせましょう。クレンジング剤には、お肌の負担になる界面活性剤が入っています。
長時間クレンジング剤をお肌に載せているのは、乾燥の原因になります。素早く手際よく、メイクをしっかり落とすことが潤いをキープできるお肌づくりの秘訣です。
乾燥肌を改善するクレンジング剤の選び方
メイク落としは、クレンジング剤選びも大切です。毎日お肌につけるものなので、できるだけ負担にならないお肌に優しいものを選びたいところです。
クレンジング剤の選び方のポイントを紹介します。
メイクアップ用品は油分が多く含まれています。汗や水にも強いウォータープルーフのファンデーションや日焼け止めなどにはたっぷりと油分が含まれています。
毎日のメイクをお肌からしっかりと除去するためには、水と油分を混ぜあわせる「合成界面活性剤」という成分が必要です。食器洗い洗剤にも入っている成分で、ほとんどのクレンジング剤に配合されています。
合成界面活性剤は科学的に合成して作られたもので、洗浄力が強く、お肌へのダメージもかなり大きいものです。乾燥肌はもちろん、さまざまな肌トラブルを招く原因になります。
乾燥肌を改善するためには、できるだけ合成界面活性剤の配合量が少ないクレンジング剤を使うことです。
合成界面活性剤が多量に配合されたクレンジング剤は確かに、メイクを素早くすっきりと落とすことができますが、同時に角質層の角質細胞やセラミドなど細胞間脂質も洗い流してしまいます。
合成界面活性剤が多量に入ったクレンジング剤を毎日使うことで、角質層が傷つけられ、お肌のバリア機能は低下します。すると外部からの異物混入、水分の蒸発などが起こりお肌はカサカサ状態になるのです。
メイク落としにかける時間は1分以内にすることが、お肌を健やかに維持するためのポイントです。そして洗顔後に、メイクがしっかり落とし切れているかティッシュで顔を拭いてみましょう。
お肌に優しいクレンジングとうたっている商品であっても、しっかりメイクが除去できていなければ、メイク落としの意味がありません。逆にお肌が不衛生となり肌荒れの原因になります。
洗い流しを何度もする必要がある、何度洗い流しても顔のベタつきが気になるようなクレンジング剤はやめましょう。
クレンジング後にお肌が突っ張るクレンジング剤は、乾燥肌がますます悪化する可能性があります。乾燥肌を改善するためにはクレンジング後もしっとり感がある方がよいのです。
クレンジング後にお肌が乾燥していないか、よく観察してみてください。
乾燥肌を改善するオススメのクレンジング剤
クレンジング剤にはさまざまなタイプがあります。
など、何を基準に毎日使うクレンジング剤を選んでいますか?
乾燥肌を改善するためには、合成界面活性剤の配合量が少ないクレンジング剤を選ぶことがポイントです。クレンジング剤の中でも合成界面活性剤の配合量が少ないといわれているのがクリームタイプです。
クリームタイプは水分と油分がバランスよく配合されています。そのためお肌に必要な皮脂を洗い流すことなく、メイクをオフします。洗い上がりはしっとりしているので乾燥肌や敏感肌も安心して毎日使えるでしょう。
クレンジング剤の中でも合成界面活性剤の配合量が多いといわれているのが、オイルタイプです。その分、洗浄力が高く毛穴の汚れや皮脂汚れを素早くすっきりと除去することができます。
オイルタイプは洗浄力が高いと同時に、お肌に必要な皮脂や角質層にある保湿成分のセラミドを洗い流すといわれています。乾燥肌の毎日使いにはオススメできません。
場所を選ばず手軽にメイクをオフできるシートタイプのクレンジング剤は人気です。しかしシートタイプも合成界面活性剤の配合量が多く、また拭き取る際の摩擦でお肌への負担がさらに大きくなると言われています。
乾燥肌を改善する保湿ケアのポイント
クレンジングでメイクを落とした後は、洗顔料を使ってお肌の皮脂汚れやホコリなどを洗い流してお肌を清潔にします。洗顔後はすぐに保湿ケアを行うことで、乾燥肌を改善へと導きます。
洗顔後の保湿ケアは
化粧水→美容液→乳液→クリームの順でお手入れをしていきます。
たっぷりの化粧水を手に載せて体温で温めてから使うとお肌への浸透力が高まります。
両手で顔全体を優しく包み込むようにして、化粧水をじんわりと肌の奥まで浸透させていきます。
化粧水をたっぷりとお肌に補給した後は、乳液とクリームでフタをして水分の蒸発を防ぎます。乳液やクリームをつける際は、指の腹を使ってトントンと優しく丁寧になじませていきましょう。
保湿ケアで使用する化粧品は、角質層にある保湿成分のセラミド(セラミド1・セラミド2・セラミドAP・セラミドNPなど)をはじめ、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが入ったものがオススメです。
(まとめ)クレンジング剤選びが乾燥肌改善のカギになります
2.乾燥肌を改善するクレンジング剤の選び方
3.乾燥肌を改善するオススメのクレンジング剤
クレンジング剤を選ぶ際には合成界面活性剤の他にも、メチルパラペン、エチルパラペン、エデト酸塩などの防腐剤、エタノール、エチルアルコール、香料などが入っていないものを選びましょう。
毎日のメイク落としを丁寧に行うことで、乾燥肌は徐々に改善されていくでしょう。