乾燥肌対策としてパックでケアするのは効果的?

乾燥肌対策としてパックでケアするのは効果的?

乾燥肌対策にパックは有効です

乾燥肌対策にパックは有効です
普段、乾燥が気になる時、どのようなケアをしていますか?
メイクを落として顔を洗い、化粧水や美容液をたっぷりつけて、仕上げにクリームをぬる…と保湿に力を入れるケースが多いのではないでしょうか。

保湿ケアの一つに、「パック」があります。パックの種類もシートタイプ、クリームタイプ、毛穴専用タイプなどさまざまで、特別なときのスペシャルケアとして取り入れている人もいるでしょう。

パックの種類が豊富なので、「何を使えば良いのか分からない…」と迷ってしまうこともあるかもしれません。パックの種類によって肌に与える効果も変わるので、肌の状態や悩みに合わせて選ぶのがポイントです。

乾燥肌に悩んでいるのであれば、それにあわせたパックを選ぶ必要があります。適当に選んでしまい、肌にあっていないものを使うと肌トラブルを招く可能性もあるので注意が必要です。

また、誤った使い方をするとパックの効果を上手に引き出すことができません。せっかくパックを使うのであれば、その力を存分に引き出し、肌によい効果を与えたいものです。

今回は、乾燥肌に有効なパックの使い方を紹介します。

乾燥肌に有効なパックと活用法とは

肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造でできています。表皮には角質層があり、角質層はブロック状に角質細胞が重なっています。

その角質細胞のすき間は、セラミドを主成分とする細胞間脂質により埋められています。

細胞間脂質は、肌の潤いを保つために重要な役割を果たしています。セラミドには水と結合して水分の蒸発を防ぎ、肌の潤いを保つ働きがあります。

セラミドを含む細胞間脂質が角質細胞間のすき間を埋めてくれているため、肌の内側から水分が蒸発するのを防ぐことができ、肌が乾燥せずにすむのです。

しかし、細胞間脂質が失われ、肌の内側から水分が蒸発しやすい状況になってしまうと、肌は乾燥してしまいます。

乾燥肌を防ぐには、肌の内側から水分が蒸発しにくい状態を作るか、失われた水分を補給してあげることが必要です。

どのような状態を「乾燥肌」というの?

どのような状態を「乾燥肌」というの?
乾燥肌とは、どのような状態を指すのでしょうか。肌の状態が下記に該当するようであれば、乾燥肌である可能性が高いので対策を取りましょう。

肌がテカっている

鏡をのぞいてみたら肌のテカリが気になった…という経験を持つ人は多いでしょう。
肌がテカっていると皮脂の分泌量が多いと判断し、脂性肌を疑ってその対策を取るケースもあると思います。

しかし、肌の角質層の水分量が少なくなり過ぎると、肌はこれ以上の乾燥を防ごうと皮脂を分泌し始めることがあります。これを「インナードライ」と言います。

インナードライになると、肌の内部は乾燥しているのに肌の表面はテカっている状態になってしまいます。対策をしているにもかかわらず肌のテカリが治まらないようであれば、インナードライを疑ってみましょう。

炎症や日焼けなど肌がダメージを受けている

肌には、「バリア機能」といって肌を外部の刺激から保護する機能があります。肌の細胞がバリアとなり、紫外線やホコリなどから肌を守ってくれるのです。

バリアとなる肌の細胞同士をつなぐのは、肌の内部にある水分です。肌内部の水分が少なくなると、細胞と細胞の間にすき間ができてしまいます。このすき間から外部の刺激が入り込んでしまうと、肌にダメージを与えてしまうのです。

肌が何らかのダメージを受けているなと感じたときは、乾燥肌によるバリア機能が低下している可能性を考えてみてください。肌がカサつくようであれば、保湿ケアを行いましょう。

乾燥肌になるとどんなトラブルが起こる?

乾燥肌をそのままにしておくと、下記のような肌トラブルを招く可能性があります。肌が乾燥していると分かったら、速やかに保湿ケアをして対策しましょう。

肌のかゆみ

肌が乾燥してバリア機能が低下すると、外部からの刺激を受けやすくなります。外部から刺激を受けると肌がかゆくなり、かくことでさらに肌を傷つけてしまうことがあります。

湿疹

肌のかゆみと同様に、外部からの刺激により湿疹が出ることもあります。この状態を「乾燥性皮膚炎」といい、症状が悪化すると痛みを感じるようになります。

なかなか改善がみられない場合や、悪化するときには医師の診察を受けるようにしましょう。

パックにもさまざまなタイプがある

パックにもさまざまなタイプがある
乾燥肌の対策には、何よりも保湿ケアが重要です。化粧水や美容液によるケアはもちろん、パックによる保湿も有効です。パックには下記に紹介するようなさまざまなタイプがあります。

シートタイプ

シートタイプパックは、顔の形のシートに美容成分を含ませたマスクタイプのパックです。広げて顔にのせるだけで肌をケアできます。水分を補うタイプが多く、保湿ケアにぴったりです。

今は、数十枚で1セットのように大容量で、毎日使用しても問題ないものが増えています。コスパも悪くないので、手軽にスペシャルケアがしたい人にはおすすめです。

ぬるタイプ

美容成分を含んだパック剤を直接肌にぬり、時間をおいてから洗い流す「ぬるタイプ」のパックもあります。

肌に直接ぬる分、シートマスクよりも密着力が高いのが特徴です。小鼻周りのように細かい部分にもラクにぬることができます。

塗るタイプのパックは、おもに下記のものがあります。

1.クリームタイプ

適度に油分を含んだクリームタイプは密着度が高く、肌から水分が蒸発するのをしっかりと防いでくれます。洗い流さずに使えるものも出てきており、シートタイプ同様、手軽に使うことができそうです。

2.ジェルタイプ

ジェルタイプのパック剤には、ヒアルロン酸やコラーゲンを含むものが多いと言われています。ヒアルロン酸もコラーゲンも肌の保湿力を高める働きを持っています。肌の水分力を高めたい人向けのパックです。

3.クレイタイプ

名前の通り、岩石から採取した「泥」で作られたパックです。保湿効果のあるミネラル成分を多く含んでいるため、乾燥肌対策に十分使えます。吸着力も高く、肌の老廃物や汚れを落とす効果も期待できます。

シートパックの使い方をマスターしよう

ここでは、パックの中でも気軽に使え、人気の高い「シートタイプ」の使い方をご紹介します。

シートパックの基本の使い方

1.クレンジングでメイクを落として洗顔する。

2.化粧水で肌を整える。

3.シートパックを広げて顔にのせる。
はがれないよう、指で優しく抑えながらしっかり密着させるようにのせるのがポイント。

4.シートパックをのせたままで少し時間をおき、外す。

5.美容液を顔になじませ、最後に乳液もしくはクリームで蓋をする。

シートパックを使うタイミングは洗顔後で問題ありませんが、より効果を引き出したいなら入浴後にパックするのがおすすめです。
入浴後、汗が引いた状態の肌は清潔で、美容成分も浸透しやすくなっているためです。

また、シートパックを外した後、パックに残った美容液を首元、デコルテ、手足などにつければ、ボディケアにも使えます。無駄なく使い切り、顔も体もケアしてしまいましょう。

シートマスクの選び方

シートマスクを選ぶポイントは以下の3点です。

1.含まれている成分をチェック

肌にハリや弾力を出したいならコラーゲンやヒアルロン酸を含むもの、美白効果を求めるならビタミンC誘導体などの美白成分を含むものなど、なりたい肌に必要な成分を含むパックを選びましょう。

2.使用頻度に合わせて包装方法を選ぶ

シートパックには、個包装のものとボックスタイプのものがあります。個包装のものであれば、しばらく使わない期間があっても乾燥する心配がありません。

毎日シートパックをするのであれば、大容量のボックスタイプでもパックが乾燥することなく使い切ることができるでしょう。使用頻度に合わせて個包装かボックスタイプかを選ぶのも手です。

3.シートの形を確認

シートパックといっても、商品によって形は異なります。シートパックの大きさや形が、自分の顔とあっているかも大事なポイントです。

シートパックの形やサイズは開封しないと分からないものが大半なので、いろいろな種類を試しながら、自分にあったシートパックを探してみてください。

乾燥肌にNGなパックもある

保湿ケアにはパックが有効ではありますが、乾燥肌対策に向かないパックもあります。それは、コットンを使ったパックです。

コットンパックは、数枚のコットンに水と化粧水を含ませ、顔全体に貼りつけるケアのことです。
水は蒸発しやすく、コットンにたっぷり水分を含ませたとしても、シートパックに比べて乾きやすいと言えます。

そして乾いたコットンは、肌に水分を補給するどころか肌から水分を吸い取ってしまう可能性があります。乾燥している肌からさらに水分を奪ってしまったら、余計に肌が乾いてしまいます。

コットンパックをするのであれば、肌が正常な状態の時に行うのがベターだと考えられます。そして、長時間貼りつけたままにせず、コットンパックを終えたら速やかに美容液やクリームで保湿するとよいでしょう。

乾燥肌が気になる時は、コットンパックを避けてシートパックやぬるタイプのパックを使うのがよいのです。肌の状態を見ながら、パックを使い分けるのも手です。

(まとめ)正しい使い方と肌の状態に合ったパックで乾燥肌対策を

(まとめ)正しい使い方と肌の状態に合ったパックで乾燥肌対策を

1.インナードライやバリア機能の低下など、肌は乾燥するとトラブルの原因につながる
2.乾燥肌の対策には、パックで保湿ケアをしよう
3.パックにはシートタイプと塗るタイプがある
4.シートタイプは広げて顔にのせるだけなので、気軽に取り入れることができる
5.肌が乾燥している時は、コットンパックを避けた方がよい

乾燥肌にはさまざまな肌トラブルが起きますが、パックを使うことで改善が見込めます。

パックにも多くの種類があり、保湿ケア以外にも美白効果が見込めるものもあります。

毎日使えるシートタイプを選ぶ、ぬるタイプのパックで週に数回スペシャルケアをするなど、肌の状態や悩みにあわせて、その時の自分に最適な使い方を見つけてください。

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