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タバコと乾燥肌は関係あるの?
目次
タバコの有害物質は乾燥肌の原因になります
一昔前は、タバコといえば男性の嗜好品というイメージがありましたが、近年は女性もタバコを吸っている姿をよく見かけます。しかし、タバコの健康被害は世界中でも知られています。
タバコの健康被害は、男性よりも女性の方が受けやすいといわれています。それは「女性ホルモンの影響」や「男性との体格の差」があるからです。また、女性にとって残念なのは「美容面への影響」があることです。
タバコを吸っている女性の顔とは?
毎日しっかりとスキンケアをしていても、高価な美容液を使っていても、タバコを吸っていればすべて台無しです。喫煙を長く続けていれば、ますますお肌の老化が早まるでしょう。今回は、美容にも悪影響を及ぼすタバコとお肌の関係を説明していきます。
タバコをやめて乾燥肌を解消しましょう!
どうしてタバコは、お肌の乾燥や老化を早めてしまうのでしょうか?
これらタバコの有害物質が体内に入り込み、肺がんのみならず、体中の発がんに関係しているともいわれています。また、糖尿病、妊娠出産期異常、歯周病などさまざまなリスクを伴います。
美容に悪影響を及ぼすタバコの有害物質について
タバコに含まれる4,000種類以上もの有害物質は、健康被害や美容への悪影響をおよぼします。中でも三大有害物質の1つに「ニコチン」という成分があります。
ニコチンがお肌にもたらす悪影響とは?
タバコを1本吸うと「レモン半分の量のビタミンC」が失われるといわれますが、これもニコチンによる作用です。メラニン色素代謝に関係するビタミンCが破壊されるので、くすみの原因にもなります。
何年もタバコを吸い続けているとどうなるのでしょうか?
その他にも…ニコチンの血管を収縮させる作用によって、卵巣の血流も悪化し、美のホルモンと呼ばれる「エストロゲン」の生成と分泌にも影響を及ぼしてしまいます。また、血行不良で頭痛や肩こりに悩むことになります。血圧や心拍数も上昇し心筋梗塞や脳卒中などを起こす危険性があり、動悸、手足の冷え、寝つきが悪くなるなどの健康被害も出てきます。
ニコチンは依存性の高い物質で、何度も禁煙にトライしてもどうしてもタバコがやめられないという人がいます。これはニコチンによる禁断症状の現れでしょう。その強さはコカインを上回るそうです。
タバコがお肌に及ぼす悪影響
タバコに含まれている有害物質はたくさんあります。さまざまな物質がお肌に影響を及ぼす具体的な内容を説明してきましょう。
血行不良
タバコを吸うと、ニコチンや一酸化炭素が体内に入り込んで、血管が収縮し血流が悪くなります。血行不良になると全身の血管に酸素や栄養素が行き届かなくなり、新陳代謝も低下してしまいます。
新陳代謝が低下すると、コラーゲン、エラスチンなどお肌のハリや潤いを維持する保湿成分が存在する真皮の働きが低下します。その結果、お肌の乾燥、小じわ、くすみ、たるみなどの原因になります。
また血行不良で身体のすみずみまでに酸素や栄養素が行き届かなくなると、皮膚の温度が低下して冷え性などの体調不良が起こるでしょう。
活性酸素の増加
お肌を老化させる原因は「活性酸素」の発生です。タバコを吸うとこの活性酸素が増加するといわれています。
お肌のハリや弾力、潤いをキープしているのは真皮層に含まれているコラーゲンやエラスチンが、表皮を支えているからです。しかし活性酸素はこれら美肌をつくる組織を妨げてしまうのです。
タバコを吸うことで活性酸素が増加すると、小じわができやすくなり、次第に深くなって顔中に刻まれていくのです。体内の酸化が進行すると、角層細胞中のメラニンの生成が促され、シミができやすくなってしまいます。
ビタミンCの激減
ビタミンCは美しいお肌を作るためには不可欠な栄養素です。多くの化粧品にも配合されており、栄養食品としても多く使われています。
また、体にためておけないため食事で摂取しても、数時間後には尿として体外へ排出されてしまいます。そのため意識して摂る必要があります。
成人男女が1日に必要なビタミンC量は100mgとされています。しかしタバコを1本吸っただけで、ビタミンCは約25〜100mgも失われます。つまりは、タバコを2本吸えば、1日分のビタミンC量が消費されてしまうのです。
「タバコを1日に1〜2本しか吸っていないから大丈夫。」と安心していた人たちにとっては大きなショックです。ヘビースモーカーでなくとも、タバコを吸っているというだけで体は、ビタミンC不足になっているのです。
女性の体への影響
タバコを吸うことで、ホルモンバランスが乱れ、体にさまざまな異変をもたらします。
女性ホルモンには黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)があります。
エストロゲンは女性らしい体をつくり、肌の潤いを保つ働き、丈夫な骨を維持して動脈硬化を防ぐ働きなどがあります。
しかしタバコによってエストロゲンが減少すると、お肌の乾燥やシワを招きます。骨粗しょう症、血管の病気、認知症などの病気になりやすいともいわれています。
禁煙をすると起こるさまざまな変化
タバコに含まれる有害物質には、お肌の老化を早めるだけでなく体への悪影響がたくさんあることがわかっています。では、たばこをやめるとどう身体が変化していくのかを知りたいと思いませんか?
実際に禁煙するとどんな風に身体が変化していくのかを紹介しましょう。
20~30分禁煙すると
血圧や脈拍も正常化する。血行がよくなり、冷たかった手が温かくなってくる。
8時間禁煙すると
血中の一酸化炭素レベルが正常域に戻り、運動能力が改善する。呼吸が少しラクになってくる。
24時間禁煙すると
血液中の一酸化炭素濃度が下がり、肺がキレイになってくる。心臓発作のリスクが軽減する。
48時間禁煙すると
味覚や嗅覚が復活し始める。食事がおいしくなってくる。
72時間禁煙すると
ニコチンが体から抜けていく。気管支の収縮が取れ、呼吸がずっとラクになり、肺活量が増加し始める。
2〜3週間禁煙すると
歩行が楽になる。肺活量は30%回復する。
1〜9カ月禁煙すると
咳、全身のだるさ、息切れや疲れやすさが改善される。
5年禁煙すると
肺がんになる確率が半分に減る。脳卒中のリスクが非喫煙者と同じレベルまで下がる。
10年禁煙すると
前がん状態の細胞が修復される。口腔がん、咽頭がん、食道がん、膀胱がん、膵臓がん、子宮がんになる確率が減少する。
いかがでしょうか?
数十分の禁煙からでも体へのよい影響が現れるというのは驚きでした。すぐに禁煙できない人も、少しずつ禁煙時間を増やしていき、美しいお肌のためにも完全禁煙を目指しましょう!
乾燥肌になってしまったら「食事」と「保湿ケア」で改善を
タバコが原因で肌荒れが生じてしまったら、すぐにでもタバコをやめることが肝心です。食生活では美しいお肌をつくる「ビタミンC」「ビタミンB群」「ビタミンE」などの栄養を意識して摂ることが大切です。
特に「ビタミンC」は、タバコを1〜2本吸っただけで1日に必要なビタミンC量が消費されてしまいます。
ビタミンCを豊富に含む食材
「ビタミンB群」は健康なお肌をキープするために必要な栄養素です。
ビタミンB群を豊富に含む食材
- 豚肉
- レバー
- 卵
- 大豆
- 納豆
- アボカド
「ビタミンE」は老化の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用と、血流がよくなる働きもあります。
ビタミンEを豊富に含む食材
- 大豆製品
- カボチャ
ここからは、乾燥肌を改善するスキンケアを紹介します。
毎日、洗顔の後は「化粧水⇒美容液⇒乳液⇒クリーム」の順にお肌につけてお手入れをしていきます。その際、乾燥肌に作用する保湿成分が配合された化粧品を使いましょう。
おすすめの保湿成分
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
化粧水で水分を補い、乳液とクリームでお肌にフタをして水分の蒸発を防ぎましょう。
(まとめ)美肌を目指して禁煙しましょう
2.タバコがお肌に及ぼす悪影響
3.禁煙をすると起こるさまざまな変化
4.乾燥肌になってしまったら食事と保湿ケアで改善を
タバコは「百害あって一利なし」といわれるほど体にもお肌にも害の多いものです。禁煙に失敗を繰り返してきた人も、タバコがもたらす多くの害を認識することで、禁煙が成功するはずです。
今日から健康で美しいお肌のためにもタバコはやめてしまいましょう。