乾燥肌のクレンジングでベストなタイミングは?
乾燥肌の人は、クレンジングするタイミングに気をつけましょう
肌がカサついていて、よくみると細かいヒビや肌荒れができている!
こんな時にはメイクをせずに、美容液をたっぷりと使って保湿して、肌を休ませたいものです。
しかし外出や人に会う用事があってメイクをしなくてはならない…
メイクもクレンジングも乾燥肌に負担をかけるとわかっているけれども避けられない、こんな日もありますね。
できることといえば、
・肌に負担がかからない軽めのメイクをする
・刺激が少ないながらも汚れをしっかり落とせるクレンジングをする
・十分な保湿で肌を労わる
などが挙げられます。
この中で、もっとも乾燥肌に影響を及ぼすのがクレンジングだといわれています。
油断して雑なクレンジングの後に肌が乾燥してカサついたり、荒れてしまったりして「しまった!」と思ったことがある人は多いでしょう。洗浄力が強過ぎて肌に負担がかかるのも困りますが、落とし残したメイク汚れが肌荒れを招くのも避けたいものです。
できるだけ肌に刺激を与えない方法でメイク落としを行うには、どういった点に気をつければよいのでしょうか。たとえばクレンジングのタイミングについてはどうでしょう?
今回は、乾燥肌の人のためによい、クレンジングのタイミングについて紹介していきます。
クレンジングの習慣はどうですか?
いつも、どのタイミングでクレンジングをしていますか?
1.入浴中
2.入浴前
3.帰宅後すぐに
4.就寝前
などが挙げられます。
クレンジングは入浴のタイミングと密接な関係があるようです。入浴時にシャワーのお湯を使いながらゆっくりとクレンジングすると、汚れがスッキリ落ちるように感じられますね。
入浴前にクレンジングする人は、お湯や汗でメイクが垂れてくるのを防ぎたいという気持ちでしょうか。先にメイクを落として、キレイになったところでゆっくり入浴できますね。
「早くメイクを落としてスッキリしたい」という派は、帰宅後すぐにクレンジングするようです。
就寝前にメイク落としをする人は、入浴やシャワーは朝派でしょうか。外出から帰ってすぐ就寝するなど、生活サイクルの都合もありますね。
この中で、入浴との関連で、乾燥肌のためにもっともよいタイミングはどれでしょうか?
実はこの中のどれでもありません。乾燥肌に最適なクレンジングは「入浴の最後」なのです。
入浴の最後にクレンジングを行うとよいのはナゼ?
ではどうして入浴の最後にクレンジングをするとよいのでしょうか。
それは、肌本来の潤いや必要な皮脂を守るためです。
クレンジング後に入浴をした場合を見てみましょう。
また入浴前、まだ十分に毛穴が開ききっていない状態でクレンジングをしても、メイク汚れが浮き上がりません。
クレンジング後の素肌はとても無防備になっています。そこへお湯が触れると、肌の潤い成分・本来必要な皮脂・水分などがどんどん流れ出てしまいます。
さらにシャンプーやボディソープなどが触れると、乾燥肌には強い刺激を与えることになってしまいます。
無防備な肌のまま、入浴すると肌の水分が蒸発してしまいます。さっぱりして気持ちがよい反面、乾燥肌は悪化してしまうのです。
このようにクレンジング後に入浴、洗髪、体を洗うなどを行うと、乾燥肌の悪化を招いてしまうのです。
では入浴の最後にクレンジングをした場合を見てみましょう。
入浴の最後には、湯船に浸かったことで、十分に体が温まり血行がよくなっていくことによって、毛穴がしっかりと開いてきます。ここでクレンジングをすれば、毛穴の奥の汚れまで、しっかり落とし切ることができるのです。
入浴の最後にクレンジングをすることで、過度の乾燥を防ぐことができます。毛穴がしっかり開いた状態であれば、奥までキレイに洗えますね。
では入浴の最後がクレンジングだとして、そのほかの髪や体を洗ったり、湯船に浸かったりはどういう順番で行ったらよいのでしょうか?
入浴の際にクレンジングをするには、
1.洗髪
2.体を洗う
3.湯船に浸かる
4.クレンジング
5.洗顔
の順がおすすめです。
洗髪の際にシャンプー、リンスやトリートメントが顔にかかる可能性があります。先にクレンジングや洗顔を済ませていると、肌は無防備で汚れてしまうのです。
湯船に浸かって体をあたため、しっかり毛穴を開いてからクレンジング、洗顔と行いましょう。すると湯上りにはスッキリとキレイになった肌になっています。
その状態で十分な保湿ケアを行えば、乾燥肌の悪化を防ぎ、より健康的な状態に保つことができるでしょう。
入浴の最後に使うクレンジング料ですが、選び方にもコツがあります。それは、ぬれた手や顔でも使えるタイプのクレンジング料を使うことです。
お風呂では常に手や顔がぬれた状態になっています。どんなにタオルで拭いても、浴室内は気温と湿度が高い環境なので、蒸気によりどうしても湿ってしまいます。自然に汗も出てきます。
そういった状態では、乾いた手で使うクレンジング料はメイクとなじみにくく、汚れを落としづらくなってしまいます。「ぬれた手でもOK」「お風呂場でも使える」と記されたクレンジング料を使うようにしましょう。
肌の乾燥が気になるときは、ジェルタイプ・クリームタイプ・ミルクタイプなどのクレンジング中の手触りが柔らかく、顔の肌とクッションができるタイプのものを選んでください。
保湿成分が十分に含まれているかも要チェックです。
アイラインやリップなど落ちにくいポイントメイクをしている場合は、あらかじめ専用のリムーバーで落としておきます。こちらは入浴前に行って構いません。
髪や体を洗い終え、湯船につかった後、クレンジングに入っていきましょう。
1.適量のクレンジング料を手に取る
製品の使用説明書に示された適量を使います。
多過ぎると手が滑る、余分なクレンジング料が首まで垂れる、洗浄力が強くなってしまう等で期待したクレンジング効果が得られません。
「もったいないから」と少ない量だと十分なクレンジングができず、汚れが残ってしまいます。
洗い過ぎ、メイク汚れやクレンジング料の落とし残しはさらなる肌トラブルの原因となるので、クレンジング料は適量を使用するようにしましょう。
2.クレンジング料を顔に載せ、メイクとなじませる
手に広げたクレンジングを、顔に載せて伸ばし、メイクとなじませていきます。指の腹や手のひらなど柔らかい部分で、優しくのばします。
額や鼻のTゾーンは皮脂汚れもあるので、ややしっかりとなじませます。鼻の周りの入り組んだ細かい部分は汚れがたまりやすくなっています。ここも指で丁寧に行います。
顎や頬はマッサージするように、目元や口元といった皮膚の薄い部分は、摩擦で小じわができやすくなっているので、さっとソフトになじませます。
長い時間を行っていると肌に負担がかかるので、全体で1分以内におさめます。力を入れてゴシゴシこすったりせず、優しくなでながらマッサージするように行っていきましょう。
3.顔を洗い流す
メイクとクレンジングが十分になじんだところで、ぬるま湯で洗い流します。このときは、湯船のお湯やシャワーより「ちょっと冷たいな」と感じる28~32℃くらいのぬるま湯を使いましょう。
シャワーのお湯を使いたいところですが、それでは温度が高過ぎるのです。肌の潤い成分や本来必要な皮脂が洗い流され、肌の乾燥を招いてしまいます。
またシャワーの水圧もクレンジング後の無防備な肌には大きなダメージを与えることになるのです。安易にシャワーのお湯ですすいだりせずに洗面器などにためて調整し、適温のぬるま湯を使って顔を洗い流すようにしましょう。
このときも顔の皮膚に強い力をかけてこすり洗いをしたりせず、優しく水をかけて流していくようにします。
4.メイクとクレンジングを洗い流したら洗顔をする
メイク汚れとクレンジング料をキレイに洗い流せたら、通常の洗顔を行います。ここで洗顔をすることで、クレンジングでは落としきれなかった汚れが最終的に洗い流せます。
このときも、水圧と高温を避けるためシャワーのお湯を使わずに、適温のぬるま湯で行うようにしましょう。
入浴前にクレンジングをした場合のスキンケア
ここまで「入浴の最後のクレンジングが最適である」と述べてきましたが、都合や習慣で「やはりクレンジングしてから入浴する」という場合もあるかと思います。
そういったとき、乾燥肌のためのスキンケアのポイントがあります。それはクレンジング後、入浴前に保湿を行うことです。
「帰宅後すぐ」や「入浴前」にクレンジングをしたという場合は、その後の入浴の際に、シャンプー・リンスあるいはトリートメント、高温のお湯や蒸気が顔の皮膚に触れてしまいます。
これらはクレンジング後の無防備な肌に、さらなる乾燥やトラブルを招く可能性があります。そうならないためにも、入浴前に保湿ケアを行い、肌を保護するようにしましょう。
具体的にはクレンジング後に洗顔を行ったのち、化粧水、美容液やオイル、クリームなどをつけてから入浴するのです。
そして入浴後にはあらためて保湿のスキンケアを行います。湯船に浸かっている間に、顔にシートマスクを貼るのも効果的です。
蒸気によって毛穴がしっかり開き、お湯の温かさで血行もよくなっている状態で、美容成分が肌に浸透しやすくでしょう。
(まとめ)乾燥肌によいクレンジングのタイミングは、入浴の最後です。
2.入浴の際の順番
3.お風呂でのクレンジングの選び方
4.入浴の最後、お風呂でのクレンジングの方法
5.入浴前にクレンジングをした場合のスキンケア
しっかりクレンジングをしているのに、乾燥肌が改善しないと悩んでいませんか?それはクレンジングのタイミングが適していないのかもしれません。
乾燥肌の人にとってクレンジングに適しているのは入浴の最後なのです。クレンジングを行うタイミングを見直して、乾燥肌の改善を目指しましょう。