肌がかゆいのは乾燥肌が原因?
乾燥肌のときは肌がピリピリかゆいと感じることがあります
肌が乾燥しているとかゆみを引き起こすことがあります。念入りに保湿ケアをしたり、かゆみ止め塗ったりしていても、ついつい触ったり掻いたりしてしまうため、今度はチリチリと軽い痛みが続く…
いったん、かゆみが気になりだすと、集中できずに作業が中断してしまったり、掻きむしってしまいひどく肌荒れを起こしたりとさまざまなトラブルの原因になります。
肌トラブルの原因はたくさんありますが、その中でも「乾燥」は、多くの肌トラブルに関係しているといってもよいでしょう。肌が乾燥すると顔の小じわが目立ったり、カサカサと粉のようになったりして、メイクの載りや映えも悪くなり困ってしまいます。
この肌荒れやかゆみ、なんとか防ぎたいものですね。季節の変わり目でもないのに、突然肌に違和感がでることがありますが、それは加齢による乾燥も原因の一つです。
実は年齢を重ねていくと、皮膚にある保湿成分「セラミド」が少なくなり、肌が乾燥しやすくなるのです。肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下して、外部からの刺激を受けやすくなります。
徐々に肌のバリア機能が低下していくと、花粉やアレルギー物質などに敏感に反応し、かゆみや肌荒れが起こります。また肌荒れを起こすことにより、バリア機能がさらに悪くなり症状が悪化する、という悪循環が起こります。
乾燥肌のとき「かゆい」と感じるのはなぜ?
「かゆみ」という皮膚感覚はなかなか我慢できないものです。掻くことで傷や炎症などがおき、それをきっかけにさまざまな肌トラブルが起きてしまいます。
とくに顔のかゆみは深刻な問題です。顔の皮膚は、体のほかの部分と比べ敏感で、外界にさらされているため常に刺激を受けるのでかゆみを感じやすくなっています。
掻いてしまうとメイクが崩れる、掻いた直後に赤くなったり傷ができたりするなど、周囲の人の目に触れるのも気になってしまいます。体にかゆみが起きるメカニズムは、なんらかの刺激によって皮膚の知覚神経の末端にヒスタミンなどの「かゆみ物質」が作用することで起きると言われています。
そして掻くことで「かゆみ物質」がさらに分泌され、かゆみがどんどん広がっていくという悪循環におちいります。
肌を何回も掻くことで小さな傷ができ、外部からの異物やウイルス・細菌などが侵入しやすくなります。炎症・化膿・アレルギー反応・慢性の皮膚疾患を起こしてしまうこともあるので、気をつけなければなりません。
これからかゆみの原因と対策を知り、かゆみの出ない肌作りをしましょう。
乾燥肌によるかゆみをなくすためのポイント
肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を高めることで、かゆみが起きにくい肌環境を作るようにしましょう。皮膚にはバリア機能があり、表皮のもっとも表面にある角層がウイルスや細菌などの外部からの侵入と体内からの水分の蒸発を防いでいます。
現代の人は空調のきいた室内で過ごすことが多いのでエアコンの風などで角層の水分量が減少すると、知らず知らずのうちに「ドライスキン」になってしまうのです。
ドライスキンは皮膚の表面から水分や油分が失われるので、外からの刺激に無防備になり、少しの刺激にも過剰に反応してしまい、かゆみが生じやすくなってしまいます。
いったんかゆみが出てしまうと、我慢したり止めたりすることが難しいものです。一番の対策は、かゆみの出ない肌を作ることです。
かゆみを引き起こす原因が何かわかっている場合は、そのものに直接触れないようにすることです。もし触れてしまったときは、すぐに肌表面についてしまった物質と汗などとともにきれいに洗い流し、清潔にします。
これで少しでも肌トラブルの原因を減らすことができます。
かゆみは体温が高くなると出やすくなります。激辛のもの、香辛料を多く含むものは汗が出たり、皮膚が熱く刺激を感じたりするので、取り過ぎないように気をつけましょう。
一見関係のないことのように感じますが、ストレスもかゆみを誘発する大きな要因です。精神的にも肉体的にも、疲れやストレスためないような生活を意識することです。
まずは肌を清潔に保つことが基本です。その後に自分の肌にあった化粧水や乳液でしっかりと保湿することで肌のバリア機能を高めます。
また洗顔後は肌の水分量がみるみる減少していくので、できる限り早く保湿することが大切です。
以上のポイントを守って、かゆみの出にくい肌を作りましょう。
季節の変わり目になると顔がかゆくなる…という場合はもしかすると加齢による原因の顔のかゆみかもしれません。
年齢を重ねると、もともと皮膚にある保湿成分「セラミド」が減少します。そうすると肌が乾燥しやすくなり、肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下するのでさまざまな刺激を受けやすくなります。
肌のバリア機能が低下した時に、花粉や黄砂・PM2.5などといった汚染物質、化粧水などがいつもより敏感になり、かゆみや肌荒れを起こしやすくなります。
肌荒れによってバリア機能が低下してしまうと、症状がさらに悪化する、という悪循環が起こります。
目や口の周りが荒れやすいときは?
顔のかゆみが出やすい場所は目や口の周りなど皮膚が薄く、皮脂の分泌が少ない、粘膜に近い部分です。こういった部分はもともと乾燥しやすい部分のため、バリア機能も弱い部分なのです。
たとえば花粉やアレルギー物質は通常肌表面でブロックされるので、奥までは入ってきません。しかしバリア肌荒れを起こした部分や粘膜には、それらの物質が肌の奥まで入ってきてしまいます。
また付近の粘膜にも張りつきやすくなります。そうなると異物に反応し、かゆみや赤みなどの症状が出てきます。
一旦症状が出ると肌はどんどん敏感になり、今まで問題なく使用できていた化粧品がしみたり、湿疹の原因になったりします。化粧品や柔軟剤の香料、アルコール成分なども刺激になることがあります。
また同じ化粧品を長く使い続けることでアレルギー反応が起きることもあります。花粉症の発症と同じで、なんらかの物質が許容範囲を超えたことでアレルギーになるケースです。
長い間愛用していた化粧品が急に肌にあわなくなったと感じたときは、アレルギー反応かもしれません。自己判断は避け、違和感があるときは医師の診察を受けるようにしましょう。
ポイントを押さえて予防していてもいつ出てくるかわからないかゆみのために、対策を用意しておくとさらに安心です。
おすすめの応急処置は肌を冷やすことです。冷水でぬらしたタオルなどをかゆみのある部分に当てて、クールダウンさせます。
体温が下がるとかゆみが治まり楽になるので、ぜひ試してみてください。掻くと皮膚が傷つき、赤みや湿疹などの症状が広がり、治りが遅くなってしまいます。
日常のスキンケアで、肌を強くこすることは避けましょう。洗浄力の強いメイク落としや拭き取るタイプのメイク落としを使うことは避けましょう。
肌への摩擦が強いので肌荒れを悪化させてしまいます。肌への摩擦をできるだけ避け、肌に優しい洗顔料を使いましょう。
化粧水で刺激を感じた場合は使用をすぐにやめましょう。かゆみがある時は乾燥していることが多いので、同じケアではさらに乾燥が進む可能性があります。
いつも以上にしっかりと保湿を心掛けましょう。肌が潤えばバリア機能がアップします。
肌荒れを起こしていたり、目元が赤くなっていたりするとどうしても隠そうと厚塗りしてしまいがちですが、それでは肌にダメージを与えてしまいます。
基本、メイクは薄めにします。どうしても厚くしたい場合は、いつもよりしっかりと保湿をした後に、メイクをすると崩れもしにくくなるのでおすすめです。
汗をかいた後、そのまま放っておくと、汗に含まれる塩分で皮膚がかぶれることがあります。
汗をかいたら、洗い流すことが1番ですが、もしできない場合はハンカチやタオルでやさしく汗を押さえます。汗をかくと、肌は乾燥していますので、その後、忘れずにしっかりと保湿をしてください。
肌への刺激をできるだけ避け、しっかりと潤いを保つようにすれば、乾燥肌が改善されかゆみも出なくなります。
がまんして放っておくのはNGです
かゆみを感じると無意識に掻いていませんか。しかし掻きすぎると傷になるので、ほどほどにしておきましょう。
強く掻くことで肌表面が削り取られ、皮膚のバリア機能が低下します。そして体の中から水分が外に逃げるので、皮膚から水分が失われて乾燥肌になるのです。
いったん掻き始めると、そのまわりの皮膚もかゆくなります。そうすると広い範囲を掻くことになって、多くの部分の皮膚がダメージを受けます。
そのままではどんどん悪化してしまうので、「かゆみの悪循環」が起こります。
乾燥肌を掻くことで傷になり、治りかけた傷をまた掻く、これを繰り返すことで傷跡が「色素沈着」や「黒ずみ」などに変化してしまうこともあるので注意が必要です。
市販のかゆみ止めの薬剤を塗る、医師の診察を受けるなどの対策を取りましょう。根本的に別の疾患がある場合もあります。
かゆみのストレスから逃れ、掻かずに済むようにしていきましょう。
まとめ
2.原因を知って対策を行う
3.なかなか改善しない場合は医師の診察を受ける
肌が乾燥しているとかゆみが起きます。乾燥肌は単純に空気が乾燥しているからだけでなく、「気温の変化」や「ストレス」、「加齢による肌の水分不足」、「外的刺激」などさまざまな要因で起こります。
肌のコンディションが悪いと気分も沈みがちになります。早めに対処すれば、悪化させずに済み、気持ちも前向きになれます。
かゆみが起きにくい肌を目指して快適な毎日を過ごしましょう。かゆみから肌を守るために、美容液やクリームで肌をしっかり保湿して、乾燥肌を解消しましょう。