- 水分の約2%失われると、のどの渇き
- 水分の約5%失われると、頭痛・脱水症状・熱中症など
- 水分の約10%失われると、けいれん・循環不全など
- 水分の約20%失われると、死亡
お肌のためには1日に水分はどれくらい必要?
目次
1日の水分の量が美肌をつくる
水は、健康や美容によいと聞きます。
「1日にどれくらい飲むと健康によい」とか「どんな種類の水が美容によい」いう情報があって、身近に実践している人もいるのではないでしょうか?
さて水分がたっぷりのお肌はたしかに潤いがあり、モチモチとした健康的で美しい肌というイメージがあります。
逆に水分が不足すると、お肌の乾燥が気になり始めますね。
皮膚はカサカサして、毛穴やほうれい線が目立つようになり老けた印象を与えます。
水分不足は健康面では、体調不良・心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす原因にもなります。
水分を意識して摂取することは重要です。
それはなぜかといえば、人間の身体は半分以上が水分でできているからです。
成人は体重の約60%、乳児なら約80%を水分が占めています。
しかし人は加齢にともなって、身体の水分保持力が低下していきます。
高価な化粧品を使って外側から一生懸命キレイにしても、内側からの水分補給まではできません。
健康な身体やお肌を維持するためには、毎日、意識して水分を摂取することが大切です。
今回は、水分摂取の重要性、美肌をつくるための水分量、水分の正しい取り方や水の種類などを説明していきます。
水分は健康で美しい肌に必要不可欠
人の身体は毎日、多くの水分を必要としています。
身体中に酸素や栄養を運ぶ血液は、赤血球の約60%、血しょうの約90%が水だといいます。
また肌細胞は約60%が水分でできてるのです。
水分不足が乾燥肌を招く理由がわかりますね。
また体内の水分が失われると生命の危機にもつながります。
たとえば、
人が生きていくうえで、水分の摂取は欠かすことのできないものなのです。
しかし高齢になると、体内の水分量は減少していきます。
成人で約60%だったのが、約50%になります。
年齢を重ねるごとに、お肌の乾燥や肌荒れ・シワ・シミなどのトラブルが増えるのも納得できますね。
次では、水分がお肌にどのような作用を与えるのかを説明していきます。
水分がお肌に与える作用
1.血流が良くなり、お肌へ酸素や栄養が届きやすくなる
水分をたっぷりと摂取すると、血液量が増加して、血液中の水分濃度も高くなってサラサラとした血液になります。
血流が良くなるので、血液中の酸素や栄養素がお肌に届きやすくなり、肌荒れを防ぐことができるでしょう。
水分不足になると、血液中の水分濃度が低下して、ドロドロの血液になります。
粘度をおびた血液は流れが悪く、お肌へ栄養や酸素が届きにくくなり、その結果として肌荒れを起こす原因にもなるのです。
2.リンパの流れが改善され、体内の老廃物が排出される
身体の老廃物を排出するリンパの流れが良くなり、肌荒れを防ぎます。
もしリンパの流れが悪くなってしまうと、老廃物が体内にたまってしまい、むくみの原因にもなるでしょう。
3.健康的な肌細胞を維持できる
お肌の細胞は、常に新しい水分を入れ替えて健康的なお肌を維持しています。
人が日々、水分を摂取することで、お肌の細胞は古い水と新しい水を交換していることになります。
水分不足になると、代謝が悪くなり、古い水のままで、細胞も新しく生まれ変われずに古くなっていくのです。
いつも新しい水との入れ替えができていれば、お肌の細胞も常に若々しく健康的でいられます。
4.肌荒れの原因、便秘を解消する
お肌が荒れている人は、日頃から便秘気味というケースが多いですね。
便秘をしていると、排出されるべき老廃物が体の中に残ってしまい、お肌に表れます。
美肌を目指すならば、便秘解消は必須です。
水分を摂取することやミネラルの影響で便が軟らかくなり、便秘は徐々に解消されます。
1日に必要な水分摂取量
人は息をして生きているだけで、1日に0.9〜1Lの水分を失うといわれています。その他、排泄される便や尿をあわせて、2.5Lの水分量が排出しています。
とはいえ、その分だけを摂取すれば良いというわけではありません。
1日に必要な水分摂取量はどのくらいなんでしょうか?
自分の体重を30で割ったリットル数が適量という説や、体重1kgあたり40mlが適量という説もあります。いずれにしても、1.5〜2Lの範囲内なので、自分の食生活や運動量に合わせて、適量を摂取しましょう。
水の種類
水は水道水からミネラルウォーター、炭酸水などまであります。
それぞれの特徴を説明していきます。
1.ネラルウォーター
ミネラルウォーターは、原水となる地下水を殺菌処理して容器に詰めた水です。
天然のミネラル成分が含まれていることが多く、カルシウムやマグネシウムの含有量によって軟水・硬水に分類されます。
しかし体内に水分を吸収されやすいのは、硬水よりも軟水です。そのため、水分補給に向いています。
また日本人が飲み慣れているのは軟水で、まろやかな口当たりで子供でも飲みやすいでしょう。
飲料水としてそのまま飲むのはもちろんですが、料理やお茶などにも最適です。
マグネシウムは便秘解消も期待できるので、肌荒れ防止や改善にも向いています。
しかし硬水を飲み過ぎてしまうと、下痢になることもあります。
またミネラルが大量に含まれている分、身体への異変が起こることもあるため、飲用の際は気を付けましょう。
味は苦味やにおいがあるので、子供の飲料・料理やお茶には不向きでしょう。
2.炭酸水
炭酸水は、二酸化炭素などの炭酸ガスを含む水のことです。
近年は、砂糖などを含まない炭酸水が健康や美容によいと話題です。
炭酸水の炭酸には血行促進の作用があります。
そのため傷が治りやすくなる、細胞が活発になるなどの肌効果が期待されます。
またデトックス作用・代謝アップ・疲労回復などさまざまなメリットがあるのです。
炭酸水をそのまま飲むのが苦手な人は、レモン・ライム・グレープフルーツなどの柑橘系フルーツをしぼって楽しむのがおすすめです。
柑橘系にはビタミンCが豊富に入っているので、美しいお肌づくりには最適なドリンクになります。
3.白湯(お湯)
水道水を沸騰させたものが白湯です。
水道水をやかんに入れて、10〜15分ほど沸騰させて作ります。
水道水に含まれる塩素などの不純物を除去した、身体のバランスを整えるもっともおすすめの飲料水です。
白湯には、胃腸の調子の改善・血流が良くなる・老廃物の排出がスムーズに行われるなどたくさんのメリットがあります。
その他にも、肝臓への負担を軽減したり、ホルモンの分泌をアップさせたり、腎臓の機能を活発にさせる効果も期待できます。
白湯は、コスト面・安全面でも水分摂取には最適な飲み物です。
白湯は自分の飲みやすい温度に冷ましてから飲んでもOKです。
肌荒れの改善、予防にも期待できます。
美肌を目指す「水分の上手な取り方」
美しい肌を目指すための水分の取り方を紹介します。
1.常温の飲料水
常温または、冷ました白湯などがよいでしょう。
冬場は常温でも冷たすぎることがあるので、その場合は温めてから飲むのがよいでしょう。
冷たすぎる飲料水は、体内を冷やしてしまいます。
内臓が冷えてしまうと、新陳代謝を低下させてしまいむくみの原因にもなるのです。
また冷たい水は分子が大きいために、お肌の細胞膜へ吸収されにくく、新陳代謝が悪くなってしまいます。
美しいお肌をつくるためにも、飲料水の温度には気を配りましょう。
2.こまめに水分を摂る
30分ごとに一口飲むのが理想的な飲み方とされています。
のどが渇いてから一度に大量に飲むのは、美肌を目指す水分補給としてはおすすめできません。
1回に飲む量は、コップ1杯が限度です。小まめに数回に分けて摂取しましょう。
また健康的な身体をつくるオススメの飲み方も紹介しましょう。
- 朝一番に水を飲むと、血流が良くなり全身の機能が活発になります。胃腸も刺激され、便秘解消にもつながるでしょう。
- お風呂やサウナの前にお水を飲むと、発汗が促され老廃物がスムーズに排出されます。お風呂上がり、サウナの後にも水分補給をしましょう。さらに血流が促され肌荒れの改善にもなります。
間違った水分補給の仕方
美しいお肌を作るためには、水分をたくさん取ればよいというわけではありません。
自分の体に適した量と、冷た過ぎない常温の飲料水を、自分の体に合った適量で、小まめに飲むことが正しい水分の取り方です。
では間違った水分補給を説明していきましょう。
1.カフェイン飲料はNG
コーヒーや緑茶・紅茶などのカフェイン飲料は、カフェインに利尿作用があるため、飲みすぎるとむしろ飲んだ量以上に、水分を体外に排出してしまいます。
カフェインを含まない、麦茶やハーブティーなどは摂取しても問題ありません。
2.糖分の多いジュースはNG
糖分を含むジュース類を飲みすぎると、エネルギーとして消費できなかった糖質が水分と一緒に体内にため込まれてしまい、むくみの原因になります。
野菜ジュースやフルーツジュースといっても、糖分が含まれている商品もたくさんあるので気をつけてください。
3.みそ汁などの大量摂取はNG
塩分を含むみそ汁やスープなどを大量に摂取すると、むくみの原因になります。適量を心掛けましょう。
(まとめ)1日の適度な水分摂取で、お肌や体の調子が整います
2.1日に必要な水分摂取量は?
3.飲料水の種類
4.美肌を目指す、水分の上手な取り方
今まで何気なく飲んでいた水分ですが、人間が生きていく上で、非常に重要だということがわかりました。
上手に摂取することで、より健康的な身体はもちろん、美しいお肌を作ることも可能です。
今日からその点をふまえて、自分の体や目的に合った種類や量の水分を摂っていきましょう。
意識することで、より健康面や美容面に効果が期待できますね。