キューティクルとは?役割や正しいケア方法、使えるグッズをご紹介
「キューティクル」という言葉は知っているけど、「どんなモノ」かを知っている人って意外と少ないですよね?ツヤツヤのきれいな髪をキープするために、キューティクルには重要な役割があって、日ごろのケアがとっても大切なんです!じゃあ、どんなケアをすればよいのでしょうか?
今回は、キューティクルの役割や正しいケア方法について、解説しちゃいます!
キューティクルとは何?
まずは、キューティクルの基礎知識について、確認していきましょう♪
キューティクルの意味
髪の毛は、3層構造をしていて、中心から外側に向かって、メデュラ、コルテックス、キューティクルの順番で層になっています。
キューティクルは、ケラチンというタンパク質でできていて、硬いうろこ状の膜が何枚も重なるように髪の表面を覆っているのが特徴。
また、濡れると柔らかくなる特徴もあるので、濡れた髪のキューティクルは開いたり剥がれたりしやすくなります。なので、髪の根元よりも長いあいだ伸び続けてきた毛先にいくにつれて、キューティクルの枚数は減っていってしまうんです…。
キューティクルの役割
髪の一番外側を覆っているキューティクル。その厚さは、なんと約0.5~1.0μm(1μmは1mmの1000分の1)ととっても薄く、通常は4〜10枚程度が重なっています。
キューティクルより内側にあるメデュラとコルテックスを外部の刺激から守って、髪の水分やタンパク質が失われないように保護しているんですよ!
キューティクルがしっかりと整って髪の内側を守ってくれると、髪は潤いをキープできて、しっとりと表面もツヤツヤに♪
キューティクルが傷むとどうなるのか
髪の健康や美しさを守ってくれているキューティクル。でも、傷むとどうなってしまうのでしょうか?
キューティクルが傷む原因
先ほどいった通り、キューティクルは水を含んで濡れると剥がれやすくなって外部からのダメージには弱いです。実は、よくありがちな行動が髪のダメージに繋がってしまうんです!
• 摩擦
シャンプーやタオルドライ、乱暴なブラッシングなどで髪がこすれると、キューティクルが剥がれてしまいます
• 熱
ドライヤーやアイロンの熱によって、キューティクルが浮いたり剥がれたりしやすくなります
• パーマやカラー
キューティクルを開いて内部に薬剤を浸透させるので、パーマやカラーを繰り返すとキューティクルが剥がれやすくなります
• 紫外線
キューティクルが剥がれやすくなり、皮膚同様にダメージを与えます
「私パーマもカラーもしていないし、ナチュラルヘアだし!」という人でも意外とやってしまいがちなのが、「髪が半乾きのまま寝てしまう」こと!枕との摩擦でキューティクルが傷み、髪の内側の水分が奪われてしまうんです。夜、お風呂に入ったら、きちんと髪をドライヤーで乾かしてから寝るのがベターです☆
髪がダメージを受けやすくなる
日々のお手入れや薬剤などでダメージを受け続けたキューティクルは、削れたり剥がれたりして傷んでしまいます。すると、キューティクルを密着させる役割のMEAという成分が減ってしまって、密着度が低くなってしまうんだとか!
そうなると、キューティクルの先端はめくれて、まるで「ささくれ」のように…。ささくれってひっかかりやすくなりますよね?そんな感じで、より少ない力でもキューティクルは削れやすく、剥がれやすくなってしまいます。
こうしてキューティクルの数が減ってくると、髪の内側にある成分や水分を保てず、髪がダメージを受けやすくなる!というわけです。
枝毛や切れ毛の原因に
キューティクルのめくれや剥がれによって、髪の内側に保持された成分や水分が流出しはじめると、髪の内部はスカスカの状態に!また、ヘアアイロンなどで高熱に加熱すると髪のタンパク質が変化(タンパク質の熱変性)して、髪の内部に部分的な空洞ができてしまいます。
こうなると、髪は引っ張る力や摩擦に耐えきれなくなってしまって、繊維に沿って裂けたり、切れたりしちゃうんです。これが、枝毛や切れ毛ができるメカニズム。どちらの状態も、キューティクルの数が減った毛先によく見られるのは、髪の内部がスカスカだからなんですね…。
傷んでしまったキューティクルは、残念ながら修復できません。健康的な髪の状態を守るには、キューティクルが剥がれないように予防ケアすることが、とっても大切です!
正しいケア方法
ここからは、髪を健康的で美しく保つために大切なキューティクルを守るための、正しいヘアケアについて説明しちゃいます♪
シャンプーのやり方や使っているシャンプーの見直し
毎日のシャンプーが、髪を傷めてしまう原因になるって知ってますか?
髪は濡れるだけでも傷みやすくなるので、毎日のシャンプーで少しずつダメージを抱え込んでしまいます。「髪をブラッシングしないままお風呂でシャンプーする」「よく洗うためにゴシゴシとシャンプーする」なんてことに身に覚えのある人は要注意!仮に1回は少しのダメージだとしても、毎日続ければ、髪にとって大きなダメージになってしまいます。
でも大丈夫!まずは、シャンプーの方法を見直してみましょう!
正しいシャンプーは、優しくブラッシングして髪をほぐしたらよく予洗いをして、適量のシャンプーを泡立てて優しく洗います。その後、ぬるめのお湯で十分にすすぎます!お湯の温度は高すぎるとNG!
シャンプーは夜するのがおすすめです!日中の汚れや皮脂、特にワックスやスプレーなどのスタイリング剤などは、その日のうちに落としましょう!
朝シャンは、慌ただしい時間帯なので、洗い残しやすすぎ残しが起こりやすくなってしまうんだとか…(汗)。キューティクルだけでなく頭皮にもダメージを与えてしまう可能性があるので、やめておいた方がよさそうです。
また、シャンプー剤も見直してみましょう!「シャンプーは家族で同じモノを使っている」人もいるかもしれませんが、髪のコンディションは千差万別。カラーやパーマでダメージが気になるならダメージヘア用、フケやかゆみが気になるならスカルプケア用、というように、できれば自分の髪のコンディションや悩みにあったものを選ぶとベターです♪
また、キューティクルを守るためには、洗浄力が強すぎるシャンプーもNGなんです!髪の潤いを必要以上に奪ってしまって、乾燥がすすんでしまうからです。優しい洗い心地のシャンプーを選んでくださいね☆
使っているシャンプーの洗浄力が知りたければ、配合されている洗浄成分をチェック!
主に「せっけん系」「高級アルコール系」「アミノ酸系」の3種類☆
髪のことを考えるなら、洗浄力がマイルドで髪へのダメージが少ないアミノ酸系がおすすめです!せっけん系や高級アルコール系は洗浄力が強く、髪や頭皮への影響が比較的大きいためです。
▼正しいシャンプーの仕方はこちらでも紹介しています。
気になる頭皮のできもの〜種類と正しいケア方法を紹介〜
トリートメントをしっかりと行う
シャンプーをした後の髪は、いわば洗顔後の顔と一緒☆何もしなければ乾燥しやすいため、保湿もおこなってあげましょう!
シャンプーの後、軽く水気を拭いた髪にトリートメントをなじませます。
この時、頭皮にはつかないように気をつけて!毛先を中心に優しく揉み込むようになじませるのがポイント!湯船につかるなどして、しばらく時間をおいてなじませるとよいですよ♪流す時は、流しすぎないよう、指に滑らかさが残る程度に流せばOKです!
タオルドライした髪にヘアオイルなどをなじませるのもGood☆寝る前に傷みやすい毛先などにつければ、枕との摩擦よるダメージも減らせます。
ドライヤーで乾燥
濡れた髪を優しくタオルドライしたら、忘れないでほしいことがひとつ☆必ずドライヤーで乾燥させること!「自然乾燥の方が髪に優しそう~」と思う人もいるかもしれませんが、実は逆効果なんです。濡れたキューティクルは開いていて、髪の内部の水分や成分が流れ出している状態だから、しっかりとドライヤーで乾かせてあげることが重要です。
ドライヤーの前に、洗い流さないタイプのトリートメントをつけるとドライヤーの熱から髪を守ることができるのでおすすめです!手で軽くかきあげながら、温風を当て、根元をしっかりと乾かすようにしましょう!ドライヤーの送風口を左右に振りながら風を当てると、ドライヤーの熱が分散するので髪に優しいですよ♪
全体が乾いてきたら、髪を軽く引っ張りながら毛先に向かって温風を当てるようにして乾かします。ほとんど乾いたら、最後に温風から冷風に切り替えて、同じ要領で風を当てると開いていたキューティクルが閉じてツヤツヤになりますよ♪
最後にコームかブラシでとかしてブローをすれば完成です!
カラーやパーマは少なめに、もしくは間隔をあけて
ファッションや流行に敏感な人は、カラーやパーマを楽しみたいですよね!でも、カラーやパーマは、しばらくすると徐々に落ちていってスタイルのキープが大変です…。しかも!カラーやパーマの薬剤は、キューティクルを無理やり開くので「やりっぱなし」だとキューティクルは傷んでしまうんだとか…。なので、なるべく間隔をあけるようにしましょう!
間隔をあけるとスタイルが維持できないよ~!という人は、なるべくベストな状態が長続きするよう、ヘアケアを念入りに行うとよいですよ♪
まとめ
髪の内側を保護してくれているキューティクル☆摩擦や熱などのダメージによって傷みやすく、一度傷んでしまったキューティクルは修復することができません。だからこそ日頃のケアが大切です!
正しいケアをすることで健康でツヤツヤの髪を守りましょう♪