頭皮マッサージで髪や肌を健康に!自宅でできる簡単なやり方まとめ
健康な髪は、健康な頭皮から!デスクワークやパソコン・スマホで疲れが溜まりやすい現代人は、体だけでなく頭皮まで凝って硬くなりがち。毛穴の詰まりや髪ダメージ、肩こりや目の疲れなど、気になるお悩みには頭皮マッサージがおすすめです。
ここでは、頭皮マッサージが与える効果や、基本的な頭皮マッサージの方法、頭皮のツボなどをご紹介します。
まずは頭皮の状態を知っておこう
日本人に多い頭皮タイプは2種類
日本人に多い頭皮タイプは、大きく分けて「乾燥肌(ドライタイプ)」「脂性肌(オイリータイプ)」の2種類があります。
乾燥肌
皮脂量が足りず、かさついた状態。頭皮の色は全体的にピンクやオレンジがかっていることが多いです。乾燥することで外部からの刺激に敏感な状態となり、かゆみやフケが生じやすくなります。原因として、シャンプーのしすぎ、カラーリングやパーマの影響、季節による変化、睡眠不足やストレスなどが挙げられます。
脂性肌
皮脂量が多く、べたついた状態。頭皮の色は全体的に黄色っぽくなることが多いです。皮脂や汚れが溜まり、毛穴が詰まりやすくなります。結果、かゆみが起こったり、ニキビや炎症につながったりすることも。頭皮をしっかり洗えていないことや、脂っこい食べ物の摂りすぎが原因として考えられます。
乾燥肌のトラブル対策
ドライタイプの乾燥対策は、シャンプーの見直しから。洗浄力が強すぎると、頭皮に必要な皮脂や水分まで洗い流してしまいます。うるおいを与えてくれる保湿力の高いシャンプーを選ぶとよいでしょう。
低刺激な洗浄成分のアミノ酸系シャンプーや、頭皮への負担が少ないノンシリコンシャンプーがおすすめです。また、洗いすぎも頭皮のダメージにつながるため注意。爪を立てずに優しく洗いましょう。
脂性肌のトラブル対策
オイリータイプのお悩み解決にも、まずは自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。洗浄力の高い石鹸系や高級アルコール系のシャンプーを使うのもよいですが、べたつきが気になるからと皮脂を過剰に洗い落とすのもNG。乾燥を補おうと余計に皮脂が分泌される悪循環に陥ってしまいます。
指の腹で丁寧に頭皮を洗ってください。肌トラブルのある人は特に、優しい成分のアミノ酸系シャンプーを試してみてはいかがでしょうか。
頭皮タイプは年齢や出産などで変化する
年齢を重ねることによる頭皮の変化は、30代頃から感じるようになるといわれています。これは皮脂の分泌量が減ることで、乾燥や肌トラブルが起きやすくなるためです。エイジングに伴って頭皮が硬く動きにくくなると、不調やコリを感じることも。
また、女性ホルモンの分泌量も、頭皮タイプを変化させる要因のひとつ。出産や閉経によるホルモンバランスの変化、生活環境の変化などが頭皮や毛髪に影響を与えることがあります。
頭皮マッサージが必要な理由とは?
頭には、前頭筋・側頭筋・後頭筋という3つの筋肉があります。しかし、頭頂部の「帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)」には筋肉が存在せず、自力で動かすことができません。この付近に血流や老廃物が溜まりやすくなるため、マッサージをする必要があるのです。
また、パソコンやスマホの画面の見すぎ、長時間のデスクワークなどによって、頭の筋肉が凝って血行が滞りやすくなることも。頭皮がたるんだり、毛穴に汚れが詰まっていたりすると、毛穴が変形するため髪がうねりやすくなります。意識的に頭皮をほぐしてあげましょう。
頭皮マッサージの効果
・「前頭部」の筋肉
前頭部の筋肉は、額の筋肉とつながっています。思考・感情・理性を司る「前頭葉」がここにあることから、日常的な考え事によってコリにも影響が出るといわれています。前頭部をほぐすと、額の横じわやまぶたのたるみに効果が期待できます。
・「側頭部」の筋肉
側頭部の筋肉が凝ると、フェイスラインのたるみにつながります。ほうれい線や口角の下がりが気になるなら、ここをほぐしましょう。歯を食いしばる癖から側頭部が凝りやすくなるため、ストレスがコリの要因となっている場合もあります。
・「頭頂部」の筋肉
頭頂部の筋肉は、額の筋肉を引き上げる部分。頭頂をほぐすと、額のしわのお悩みにはたらきかけることができます。血行不良だけでなく、脳の疲労からもコリは発生するもの。仕事などで脳を酷使していると、頭頂部の筋肉が疲れやすくなります。
・「後頭部」の筋肉
目を酷使していると後頭部の筋肉が硬くなりやすく、眼精疲労などの原因にもなります。後頭部をほぐすことで、まぶたのたるみやむくみ、クマの解消にアプローチが可能です。また、後頭部は前頭部を引き上げる役割も担っているため、額のしわに影響が出ることもあります。
頭皮マッサージは薄毛に効果あり?
頭皮マッサージが直接発毛にはたらきかけるわけではありませんが、頭皮環境の改善は薄毛・抜け毛予防のためにも大切です。頭皮マッサージで血行を促進することで、毛根に栄養が届けてあげましょう。また、皮脂汚れや毛穴詰まりも薄毛の要因。頭皮マッサージで毛穴の詰まりを解消し、清潔な頭皮を保ちましょう。
また、ストレスによるホルモンバランスの乱れや体調不良は、頭皮環境の悪化につながりかねません。頭皮マッサージでリラックスすると、ストレス解消にも好影響をもたらしてくれます。
頭皮マッサージのやりすぎはNG
頭皮や髪の健康を促すための頭皮マッサージも、やりすぎは逆に頭皮環境を悪化させてしまいます。マッサージの頻度が高すぎると、頭皮が乾燥してかゆみやフケの原因となる可能性があるのです。1日に複数回行っている人は要注意です。
力加減が強すぎて頭皮に刺激を与えるのもNG。炎症やかゆみを引き起こすリスクがあります。また、マッサージの揉み返しによって逆に頭痛やめまいが発症することも考えられます。
簡単にできる基本的な頭皮マッサージ
頭皮にある重要なツボ
①百会(ひゃくえ)
頭皮のツボの中でも代表的なのが、「簡単にできる基本的な頭皮マッサージ」の項目でも先述した「百会」です。頭頂部のほぼ中心に位置し、ここをほぐすことで血行促進や育毛作用が期待できます。また、自律神経を整える役割もあることから、リラックス効果も得られやすいツボです。
②天柱(てんちゅう)
「天柱」は、後頭部の中心線の外側に位置しています。首の後ろの生え際あたり、2本の太い筋の外側にあるので触ってみてください。こちらも自律神経に作用し、ストレス緩和につながるといわれています。血行を促進し、頭痛や肩こり解消にもつながるツボです。
③風池(ふうち)
首の後ろ、生え際の「天柱」のツボよりさらに1cmほど外側に位置するのが「風池」というツボです。両耳の真下から指2本分内側と覚えると分かりやすいでしょう。首や肩の血行を促進し、頭痛や肩こり、眼精疲労を緩和してくれるといわれています。風邪の初期症状が出ているときにも、このツボをほぐすとよいでしょう。
まとめ 頭皮をほぐして内側から髪悩み・肌悩みを改善!
セルフケアで簡単にできる頭皮マッサージ。前頭部・側頭部・頭頂部・後頭部をまんべんなくほぐすことで、髪や肌の健康、頭痛や肩こりの解消など、さまざまな効果に期待ができます。入浴前やシャンプー時に行うなど、今日からでも習慣にしてみてください。まずは1日5分でもマッサージの時間を取り入れ、美髪・美肌をめざしましょう。