頭皮が乾燥する原因は?対策を知って頭皮乾燥によるトラブルを防ごう
空気が乾燥する冬は、肌や髪なども乾燥しやすく女性にとっては憂鬱な季節。
肌や髪のケアには気を付けても、意外とノーマークなのが「頭皮」。
頭皮が乾燥すると、フケやかゆみの原因となったり髪の毛のハリやツヤがなくなったりといろいろな面でトラブルが出てきます。健やかな頭皮を保つには、どうしたら良いのでしょうか?
頭皮乾燥がもたらす肌トラブル
頭皮乾燥がもたらす肌トラブルは、大きく分けて3つあります。
フケ
頭皮の乾燥が原因で起こるトラブルの1つ目は「フケ」です。
頭皮が乾燥すると、ターンオーバーのリズムが乱れて通常より早い周期で角質細胞が剥がれ落ちてしまいます。これがフケの出る原因です。頭皮の乾燥が原因のフケは「乾性のフケ」と呼ばれ、色は白くカサカサしていて粒子が細かく、パラパラ落ちるのが特徴です。
シャンプーのしすぎや洗浄力の強いシャンプーの使用により、頭皮の皮脂が必要以上に落とされてしまうことが主な原因です。
かゆみ
頭皮乾燥がもたらす肌トラブルの2つ目は、「かゆみ」です。
頭皮が乾燥して皮膚の水分保持能力が低下すると、同時にバリア機能も低下します。バリア機能が低下した皮膚はちょっとした刺激にも敏感に反応し、炎症を起こしやすくなります。これがかゆみを引き起こしてしまう原因です。シャンプーのしすぎで必要以上に頭皮の皮脂を洗い流してしまったり、頭皮に爪を立ててゴシゴシ洗う刺激が原因となるようです。
抜け毛
頭皮の乾燥によるトラブルの3つ目は「抜け毛」です。
乾燥によって頭皮の血行が悪くなることで、髪の成長に十分な酸素や栄養が行きわたらなくなるためです。
髪は成長が止まってから抜け落ちるのが正常なサイクルですが、頭皮の乾燥により髪が十分に発育することができず、通常より早いサイクルで抜け落ちてしまうのです。そのため、頭皮が乾燥すると「抜け毛の量が増えたかも?」と気になるようになります。
頭皮が乾燥する原因
シャンプーのしすぎ
夜寝る前にシャンプーをし、翌朝出かける前にまたシャンプーをする方は意外と多いのではないでしょうか?朝のシャンプー習慣は、夜寝ている間に分泌された頭皮の皮脂を洗い流してしまうため、実はあまりおすすめできません。頭皮を健康な状態に保つには、適度な皮脂が必要。シャンプーのしすぎは、頭皮の乾燥ケアにはNGなのです。
シャワーの温度が熱すぎる
髪を洗う時に、シャワーのお湯の温度が熱すぎると頭皮の皮脂を必要以上に奪ってしまいます。また、熱さの刺激によって頭皮がダメージを受けることで、さらなる乾燥の原因ともなりかねません。熱めのシャワーが好きな方は要注意!毎日の積み重ねで、頭皮が乾燥する悪循環を招いてしまうかもしれませんよ。
髪を乾かしていない
お風呂上りやシャンプー後に髪をきちんと乾かさず、頭皮が濡れたままの状態で放置するのもNG習慣です。濡れたままの状態は、頭皮に雑菌が繁殖しやすい環境となり、頭皮のターンオーバーの周期が乱れて乾燥しやすくなります。また、水分が蒸発する時に頭皮の熱も一緒に奪われるため、頭皮が冷えて血行が悪くなります。
冷暖房の効いた場所に長時間いる
空調の効いた室内は、常に乾燥しています。職場でも自宅でも1日の大半を冷暖房の効いた環境で過ごしていると、お肌同様頭皮も乾燥しています。乾燥しやすい冬は特に注意が必要です。普段の頭皮ケアで乾燥対策を心がけたいですね。
食生活の乱れ
外食が多く栄養バランスがかたよったり、高脂肪・高カロリーな食事が好きだったりといった食生活の乱れも、頭皮の乾燥やトラブルの原因になります。頭皮も肌の一部ですので、ハリやツヤのある健康的な状態に保つには栄養バランスの取れた食事が欠かせません。
次の項で、頭皮の乾燥対策に有効なおすすめ食材を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
効果的な頭皮の乾燥対策
刺激の少ないシャンプーを選ぶ
頭皮の乾燥対策ケアにはシャンプー剤のセレクトも重要。刺激が少なく頭皮にやさしいものを選ぶようにします。洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーや、植物由来の天然素材のもの、薬用シャンプーなどがおすすめです。②洗いすぎに注意!
1日に2度も3度もシャンプーをするのは洗いすぎです。1日のシャンプーの回数が多いと、頭皮の皮脂を必要以上に奪ってしまいます。
夏場やスポーツの後など、汗をかいてどうしても1日2回以上シャンプーをしたい時は、シャンプー剤を使わずお湯で流すだけにとどめ、リンスやトリートメントを付けて仕上げるとよいでしょう。
指の腹でやさしく洗う
爪を立ててゴシゴシ洗うのはNGです。シャンプーを手のひらにとってよく泡立ててから、指の腹でやさしく頭皮を洗うようにします。
すすぎはしっかり!
すすぎが不十分だと、頭皮にシャンプー剤が残って頭皮が荒れたり乾燥したりする原因になります。シャンプー後は頭皮をしっかりとすすぐようにしてください。
お湯の温度に気を付ける
お湯の温度が熱すぎたり冷たすぎたりして頭皮が刺激されると、乾燥の原因になります。38℃前後が適温を考えるとよいでしょう。
まずは髪全体をやさしく包み込むようにして、タオルドライでていねいに髪の毛の水分をふき取ります。
髪の毛の次は頭皮です。タオルで頭全体を包み込み、頭皮の水分をふき取りましょう。ゴシゴシこすると頭皮を傷めてしまうので、指の腹でやさしく押すようにしてふき取るようにします。
タオルドライが済んだら次はドライヤーです。ドライヤーを当てる時は、強風で時間をかけずに乾かすのがポイント。まずは根元に指を入れて髪を揺らしながら根元を乾かし、その後「中間→毛先→表面」の順に乾かしていきます。根元を乾かす際は、頭皮に直接ドライヤーの風が当たらないように注意しましょう。
健康的な頭皮を作るおすすめ食品
乾燥を防いで頭皮を健康的に保つには、頭皮の血行やターンオーバーを促進してくれる食べ物を積極的に摂るのも効果的です。
タンパク質、ミネラル、不飽和脂肪酸を豊富に含むナッツ類は、頭皮ケアにぜひおすすめしたい食品です。
ナッツ類に含まれる植物性タンパク質は髪や頭皮の皮膚細胞を形成する役割を担い、ミネラルは髪や頭皮に栄養を行きわたらせてくれます。またナッツ類に豊富な不飽和脂肪酸には血流の流れを促進する働きがあるため、頭皮の血行促進に効果的。積極的に摂っていただきたい食材です。
逆に、脂っぽい食事や香辛料などの刺激物、ファストフードやジャンクフードなどは頭皮に悪影響。摂りすぎには注意しましょう。
頭皮マッサージも有効
頭皮が凝って固くなると、血流も悪くなり頭皮全体に栄養が行きわたらなくなります。
頭皮マッサージは、頭皮の血行促進にとても効果的。ぜひ普段のケアに取り入れてください。
②同じ要領で、マッサージする場所を少しずつ上にずらしながら頭頂部まで行います。
③頭のてっぺんの「百会(ひゃくえ)のツボ」を中指の腹で強めに数回プッシュ。「百会」は両耳を結んだ線と顔の中心の延長線が交差する場所にあるツボで、精神のリラックスやストレス緩和にも効果があるといわれています。
④その後、頭頂部から後頭部にかけて①②の要領で頭皮を揉みほぐしていきます。
まとめ
頭皮の乾燥ケアは、日頃の生活習慣が大切です。ケアのポイントは、食生活、シャンプーやシャンプー後のタオルドライなど、日常生活のデイリールーティンの中に点在しています。毎日のちょっとした心がけの積み重ねがカギといえるでしょう。