クレンジングや洗顔のベストなタイミング・順番とは?入浴時のベストなタイミングとは?
目次
メイクは肌に負担がかかるため、きれいに落とす必要があるのはわかっている。でも、どのタイミングで落とすのが良いかわからない…という方も多いようです。
帰宅してすぐ?お風呂の前が良いのか、入ってからが良いのか…など、タイミングが分からないと困ってしまいます。今回は、クレンジングを行うタイミングや入浴時にクレンジグを使う順番について詳しくお伝えしていきます。
メイクはいつ落とすのが良いのか?
メイクを落とすタイミングは、人によって異なります。帰宅したらすぐに落としたいという人もいれば、入浴の際にまとめて落とすという人もいると思います。
入浴時といっても、入浴前・入浴中・入浴後のどれなのかで違ってきます。メイクは「絶対にこのタイミングで落とさなければいけない」というものではありません。
いつクレンジングでメイクオフをしても大丈夫です。ただし、メイクは油性だということを忘れないようにしましょう。
油は時間の経過と共に酸化してしまい、肌にとって天敵となります。そのため、落とさず寝てしまうのは絶対にいけません。
メイクの必要がなくなった時点で、できるだけ早くメイクを落としてしまうほうが肌にとっては理想です。しかし、クレンジングや洗顔も、肌にとって負担が大きいというデメリットがあります。
肌への負担を最優先に考え、メイクを落とすタイミングを決めるのが良いでしょう。
帰宅後すぐにメイクを落とすメリットとデメリット
肌の表面にあるメイクや皮脂などの油性汚れは6~7時間程度で酸化し、時間と共に「過酸化脂質(かさんかししつ)」に変化します。また、外出すると飛散しているチリやホコリ、花粉などが顔に付着します。
これらの汚れは刺激物となるため、肌のくすみやトラブルの原因になります。そのため「できるだけ早く汚れを落としたほうが良いのではないか」と気にしている方も少なくないようです。
確かに、肌が敏感な人は少しでも早くクレンジングしたほうが肌には負担が少ないでしょう。汚れを落とすという観点だけで考えれば、帰宅してすぐにメイクオフすることは良い習慣だと思います。
しかし、実はそれほど焦って行うことでもありません。午前中に用事が終わって自宅へ戻るのであれば、帰宅してすぐにメイクを落としてしまうのも良いと思いますが、夕方に帰宅してすぐに落とすのと、入浴の際に落とすのとでは、それほど時間に差がありません。
逆に短い時間に何度もクレンジングを使うことは、肌にとって負担になってしまう可能性があります。入浴までにあまり時間が空かないときは、帰宅してすぐにクレンジングをすることは避けたほうが良いかもしれませんね。
入浴前にメイクを落とすメリットとデメリット
入浴前に、洗面所などでクレンジングを行う方もいるようです。コットンを使った拭き取りタイプや、濡れた手で使えないタイプのクレンジングを選んでいる方に多いのではないかと思います。
特に、濡れた手で使えない種類のクレンジングを使用している場合は、手や顔が濡れてしまうと洗浄力が低下します。汚れが落としきれなくなる可能性がでてくるため、クレンジングの種類によっては入浴前に済ませてしまうのは正しいともいえます。
ただし、クレンジングに続けて洗顔も行って、それから入浴してしまうと肌にとってダメージになりかねません。洗顔後は、肌から潤いも失われてしまって乾燥しやすい状態になっています。洗顔も併せて行うなら、化粧水や乳液などのスキンケアも行ってから入浴するほうが良いくらいです。
なお、入浴中にシャンプーをする場合は、残留物質に気をつけてください。シャンプーにはほぼ必ず界面活性剤が含まれています。シャンプーを洗い流した際に、顔周りに付着して残ってしまうと、炎症やニキビなどのトラブルを引き起こす原因になります。
ですから、できれば入浴前はクレンジングでメイクオフだけ行っておき、シャンプーなどが終わってから洗顔するのがベストでしょう。
入浴中にメイクを落とすメリットとデメリット
もしかしたら、入浴中にクレンジングを使う方が多いのではないでしょうか?濡れた手で使えるタイプのクレンジングであれば、洗浄力低下を心配する必要がありません。
また、すすぐときも周囲が濡れることに配慮しなくて良いため気軽ですよね。しかも、入浴中は蒸気で肌が温められて毛穴が開いた状態になるので、汚れ落ちが良くなるというメリットもあります。
そのため、手軽さや汚れ落ちの良さという意味では、入浴中のクレンジングがベストな選択かもしれません。ただし、クレンジングや洗顔後に湯船でゆっくりしていると、肌が乾燥してしまうので注意してください。
入浴中にクレンジングをするなら、上がる直前に行うのがおすすめです。髪や体を洗い終わった後に、まずは湯船でしっかりと温まり、毛穴がじわーっと開いた状態を作りましょう。
開いた毛穴から汗と一緒に汚れや皮脂が排出され、肌がゆるんだ状態になります。その状態でクレンジングや洗顔を行うと、毛穴の奥までしっかりと洗い流すことができるので格段に汚れが落ちます。
毛穴の奥まで汚れを落とすことができたら、化粧水や乳液などの成分が肌に染み込みやすくなるという利点もあるので良いことだらけです。
入浴後にメイクを落とすメリットとデメリット
小さなお子さんがいるママの場合、入浴中はお子さんから目を離せないためクレンジングや洗顔が難しいというケースもありますよね。目を離すのが怖くて、落ち着いて洗ったりすすいだりできずに汚れが残ってしまう可能性が考えられます。
クレンジングや洗顔は、日々の積み重ねです。汚れが蓄積されていくと、角質肥厚、くすみ、炎症などの肌トラブルになりかねません。
そのため、慌ただしい状態で行うことは、あまり良くないといわれています。しかし、先にメイクを落としてから入浴すると、肌が乾燥しやすくなったり、シャンプーなどが肌に残って肌トラブルになってしまったりする可能性があるため心配です。
そんなときは、お風呂から上がった後に、あらためてクレンジングや洗顔するのもおすすめです。先ほどもお伝えしましたが、入浴中に肌が温められると毛穴が開いた状態になります。お風呂上がりならしっかりと毛穴が開いているため汚れも落ちやすく、ゆっくり丁寧にケアできるため一石二鳥かもしれません。
ただし、アイメイクや口紅などのポイントメイクは、温められることで取れやすくなってしまい入浴中に気になる可能性が高いです。そのため、ポイントメイクは入浴前に落としておくと良いでしょう。
美肌を作るためには順番を守りましょう
美しい肌を作るためには、クレンジングと洗顔で丁寧に洗うことが大切です。どんなに高価な美容液やクリームを使ったとしても、汚れが落ちていなければ浸透しないため意味がありません。そのため、まずはクレンジングと洗顔をしっかりと行って、毛穴の奥まできれいに洗うようにしましょう。
なお、クレンジングと洗顔は落とせる汚れの種類が異なっています。どちらか一方だけを使うのではなく、両方とも使用してそれぞれの汚れを洗い流すようにしてください。
また、クレンジングと洗顔の両方を使っていれば、なにから先に使っても問題ないと思えるかもしれません。しかし、実は汚れを落とすときの順番が大切です。
ここからは、洗うときに守って欲しい順番についてお伝えしていきます。
クレンジングは順番が大切です
クレンジングでメイクを落とすときには順番が大切です。
メイクを一気にクレンジングで落としてしまえば簡単だと思われがちですが、それでは濃い部分のメイクを顔全体に広げることになります。その結果、汚れを落とすのに必要以上に時間がかかるようになるため、肌への負担が増え、良くありません。
クレンジングで汚れを落とす際は、
- まずはアイメイクやリップなどの濃いポイントメイクを専用リムーバー等で落とすようにしましょう。
- ファンデーションなどの汚れを全体的にクレンジングで落とします。
- W洗顔不要なタイプでない限り、最後に洗顔をして終了です。
なお、クレンジングはメイクなどの油性汚れを、洗顔はホコリや古い角質などの水性汚れを落とすために使用します。より濃い油性汚れから先に落とす必要があるので
- ポイントメイクリムーバー
- クレンジング
- 洗顔
の順番は必ず守るようにしてください。
ポイントメイクリムーバーでは、コットンなどにたっぷりと含ませてパーツごとに拭き取るのがおすすめです。また、肌の乾燥が気になっている方は、W洗顔が不要なクレンジングバームなどを使用すると肌の負担を軽減できますよ!
洗顔が終わったら肌が乾燥しやすい状態になっているため、できるだけ早く化粧水や乳液で保湿を行うことが重要です。
入浴中も順番を考えて洗いましょう
顔をどの順番で洗うのかも大切ですが、顔を守るためにも、実は浴室内で体を洗う順番も重要です。入ってすぐにクレンジングで顔を洗い始めると、お風呂から上がる頃には肌が乾燥してしまうため、クレンジングや洗顔は上がる直前に行いましょう。
また、顔の後に髪を洗うと、シャンプーなどの汚れが顔周辺に付着してしまう原因にもなります。せっかくクレンジングや洗顔できれいにしたのに、髪を洗い流したときに汚れがついてしまっては良くありません。入浴中の洗う順番は、可能な限り「上から下へ、より濃い汚れから軽い汚れへ」を忘れないようにしてください。
そのルールを元に考えると順番は、
- ポイントメイクを落とす
- 髪を洗う
- 体を洗う
- 湯船で毛穴を開く
- クレンジングで油性汚れを落とす
- 洗顔で水性汚れを落とす
がおすすめです。シャンプーやリンスが顔へ付着することも防げて、顔の毛穴が開いたところを洗えるため、汚れが落ちやすくなるというメリットもあります。
どうしても湯船に入る前にメイクオフしたい場合は、湯船につかる時間を10分以内に済ませるか、湯船に入る前に顔の保湿の工程を加えて
- ポイントメイクを落とす
- 髪を洗う
- 体を洗う
- クレンジングで油性汚れを落とす
- 洗顔で水性汚れを落とす
- 保湿する
- 湯船で温まる
の順番にしてみてください。
シャワーだけの場合はどうするのが良い?
入浴の際に、シャワーだけを使うというときもあるのではないでしょうか。本来は湯船で体を温めたほうが健康のためにも良いのですが、さっと済ませたいときもありますよね。
シャワーだけの場合は浴室が温まっていない上に、滞在時間が短くなってしまうため、湯気で毛穴が開く時間のゆとりがありません。そんなときは、入浴前に蒸しタオルやスチーマーなどで顔を温めておくようにしましょう。事前に毛穴を開いておいてからクレンジングを行えば、シャワーだけでも汚れ落ちが格段に変わります。
なお、すすぐ際にシャワーの水を直接顔に当てるのは、刺激になってしまうため良くありません。 クレンジングや洗顔を洗い流すときはシャワーのお湯を使わないようにし、手のひらに溜めた水で丁寧にすすぐようにしてください。
保湿はできるだけ早くしましょう
お風呂上がりは水分がたっぷり含まれていて、肌が潤っているように感じるかもしれません。しかし、実は温められた熱が冷めるときに肌から水分が蒸発していくため、逆に乾燥しやすくなっている状態です。
また、肌の表面にある角質には水分が蒸発しないように保護する「皮脂膜」や、水分保持の役割を持っている「NMF(天然保湿因子)」などが存在しています。しかし、クレンジングと洗顔できれいに洗い流すことにより、これらの保湿物質が一時的に流出してしまい、肌に水分を保つことができなくなってしまうのです。
洗顔が終わってから水分を保持できるリミットは、約10分といわれています。そのため、クレンジングや洗顔で肌がきれいになったら、できるだけ早く保湿をすることが重要です。
洗顔が終わった後にゆっくりと湯船につかっていたら、あっという間に乾燥してしまうかもしれません。洗った瞬間から、どんどん肌の水分は逃げていくことを忘れないようにしましょう。
もしメイクを落とさずに寝てしまったら
疲れて帰ってきたときや、お酒を飲み過ぎたときなどに、そのまま眠ってしまうこともあるかもしれません。メイクを落とさずに寝てしまうと肌が激しくダメージを受けるため、1回で約10日分老けるなどといわれています。
そのため、メイクを落とさずに寝てしまうことがないように気をつけましょう。もしも…うっかりメイクを落とさずに寝てしまったら、翌朝に緊急ケアを行う必要があります。
まずはいつもより丁寧にクレンジングと洗顔を行います。その後は、乾ききった肌にたっぷりと化粧水や美容液をつけて保湿します。本来なら夜だけ使う美容液やクリームなども使って、いつもより丁寧にケアをしてあげましょう。
朝風呂に入ったり、蒸しタオルを顔にのせたり、マッサージを行ったりして血行を良くするのも効果があります!
まとめ
クレンジングや洗顔を一日に何度も行うと逆に肌の負担になります。メイクを落とすタイミングは、入浴までの時間で決めるようにしましょう。
また、洗う順番も大切です。汚れを落とすときは「上から下へ」と「油性から水性へ」のルールを守るようにしてください。
そしてきれいに洗った後は、できるだけ早く化粧水や乳液で保湿を行うように心がけましょう。