- ①毛穴が塞がってしまっている
- ②皮脂の過剰分泌
- ③アクネ菌の繁殖
ニキビ肌を改善するにはスキンケアだけじゃ効果はないの?
ふと鏡で顔を見てみると、赤く膨らんだニキビができている…「ちゃんとケアをしているのにどうして…?」と、こんな経験をしたことはありませんか?
スキンケアを何度も見直し、クレンジングは丁寧に行い、洗顔も毎日しっかりやっているのに、なぜかできてしまうニキビ。本当に悲しい気持ちにさせられますよね。
ニキビ発生の原因やメカニズムをもう一度確認し、改善方法を考えていきましょう!
ニキビの原因とメカニズム
ニキビとは
毛穴に皮脂が詰まり、出口が炎症を起こして隆起したものです。すぐに治ってしまう軽いものから、大きく腫れ上がり跡が残ってしまう重症のものまであります。
考えられるニキビの原因は主に3つあります。
毛穴が塞がってしまう原因は肌のターンオーバーの乱れです。本来剥がれ落ちるべき古い角質が肌に残ってしまうと、毛穴の角質も厚くなってしまい、毛穴が塞がってしまいます。
そこに皮脂の過剰分泌が加わると、皮脂が毛穴を通り抜けられなくなってしまい、毛穴に溜まっていきます。その溜まった皮脂を栄養分としてアクネ菌が過剰に発生します。
そのアクネ菌に対抗するために免疫が働いて炎症を起こすことになるのです。それがニキビです。
肌の表面には、すべての人に「皮膚常在菌」といわれる菌が存在し、大きく分けると「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」の3つとなります。この「善玉菌」を増やして優勢にすることが、ニキビの改善には重要です!
そのためには、どのようなことに気をつけて過ごせばいいのでしょうか?様々な角度からニキビ対策を考えていきましょう。
スキンケア以外の外的・内的要因
スキンケア以外で考えられるニキビの要因には、どのようなものがあるでしょうか?
- 外的要因
- 内的要因
考えられるのは「刺激」です。無意識のうちに顔を触っていたり、汚れが付着した髪の毛や帽子が触れていたりするかもしれません。
「睡眠不足」「食事内容」「便秘」などが考えられます。
この内的要因については更に詳しく説明していきます。
睡眠不足
なぜ、肌質改善に睡眠が必要なのでしょうか?
睡眠は、体や脳の疲労を回復させるためだけのものではありません。新陳代謝により新しい骨や筋肉をつくったり、傷ついた細胞を修復したりします。
これを行うのが睡眠中に分泌される「成長ホルモン」です。特に肌は、紫外線などの刺激を受けやすいので修復を必要とするため、成長ホルモンが不可欠です。
睡眠不足になると成長ホルモンが十分に分泌されないため、新陳代謝が乱れて肌のターンオーバーが遅れます。やがて、肌に古い角質が残っていき毛穴が小さくなってしまいます。
また、疲れが残ると男性ホルモンが増え、皮脂の分泌量も増えてきます。こうして、ニキビのできやすい肌になってしまうのです。
糖質・脂質の多い食事
焼肉や揚げ物などを食べた翌日は、普段より顔のテカリが気になると感じる人はいませんか?
また、ニキビができた数日前に甘いものをたくさん食べていた…ということもあるかもしれません。
毎日の食事内容は、肌のコンディションに大きく影響を与えます。栄養バランスのとれた食事が大事です。
なかでもニキビに影響しやすいのが「糖質」と「脂質」です。これらのとりすぎは、ニキビのできやすい肌をつくってしまいます。
特に飲酒時は油断しやすいので要注意!お酒に含まれる糖分や揚げ物などのおつまみに含まれる油分を過剰に摂取しがちです。糖分や油分は控えめに、バランスの良い食事を心がけてください。
便秘
便秘になると、自律神経の働きが弱まって血行が悪くなるため、免疫力が低下します。
また、腸内に溜まった便は、腐敗が進んで有害物質を発生させ、それが血液とともに全身に送られます。その結果、肌に毒素が溜まってニキビや肌荒れの原因になってしまうのです。
また、睡眠不足やストレスなどが原因で、内臓が弱っている時も注意が必要!ニキビのできる場所によって弱った内臓を察知できるなど、内臓と肌は密接に関連しています。
- 肝臓機能が低下すると、血液の浄化機能が落ちる
- 腎臓機能が低下すると、老廃物の排除がしづらくなる など
その結果、分解・解毒できなかった毒素が体に溜まってしまい、ニキビとして皮膚から排出されることになるのです。
顔を触るくせがある
ニキビができると、つい触ってしまうということはありませんか?
手には目には見えない菌がたくさんついています。その手でニキビを触るのは、悪化させる原因を自らつくってしまっているようなものです。触らないで過ごす方が早く治ります。
特にスマホを触った手は注意が必要!外出先で頻繁に使用するスマホには、様々なバイ菌がついている可能性があります。電話をするときに顔にも直接触れるので、スマホは定期的に除菌などのお手入れをしておくと安心です。
またニキビはかゆみを伴うこともあるため、うっかり引っかいてしまうことがあるかもしれません。するとニキビ部分が刺激され、炎症が起きて痛みが生じます。そういう時は自己判断せず、皮膚科などで診てもらうことをおすすめします。
体の内側からのケアをプラス!
以上のように、ニキビ改善には体の内側からのケアがとても大切だということがわかりましたね。
ニキビの内的要因が解消されれば、健康的な肌の土台がつくられます。すると、今までと同じスキンケア方法でも、有効成分がしっかりと肌細胞に吸収され、見違えるような効果が出てくるかもしれません。その上で、外的要因にも注意を払っていくと良いでしょう。
では、体の細胞をつくる栄養素の話から、もう少し詳しく説明していきましょう。
サプリメントを活用する
- タンパク質
- 炭水化物
- ビタミン
- ミネラル など
この中で美肌づくりに特に関係しているのは、タンパク質、ビタミン、そして一部のミネラルです。
肉、魚、卵や豆腐などに多く含まれています。
様々な種類がありますが、主に肉、野菜、果物などに多く含まれています。
肉、魚、豆腐、野菜類、海藻類など多岐にわたり、含まれています。
忙しい毎日の中で、これらの栄養素を必要量とるのは大変です。食事から摂取することが難しい場合には、サプリメントで補っても大丈夫です。ぜひ、自分の体に合ったものを見つけてください。
1.ビタミン
美肌づくりには、ビタミン類が不可欠です。なかでも、ニキビ改善に効果があるといわれているのはビタミンBです。
皮脂の分泌量を調整し、皮膚や粘膜の健康を維持するのを助ける働きがあります。
肌のターンオーバーのリズムを改善し、整えてくれる働きがあります。
抗酸化作用があり、皮脂の酸化を抑制してくれるので、毛穴の詰まりを抑えてニキビを予防できます。
2.ミネラル
人間の体に必要なミネラルは16種類です。なかでも特に、肌づくりに関係するミネラルは、以下の5種類です。
- 亜鉛
- マンガン
- マグネシウム
- 銅
- 葉素
これらは、タンパク質を合成する時に必要とされたり、新陳代謝を助けたりする働きをしています。ミネラルは体の構成比率のたった4%ですが、自分でつくり出すことができないので、食べ物やサプリメントから摂取してください。
玄米、麦、砂糖、さらに海藻類やきのこなどに含まれています。
3.アミノ酸
アミノ酸はタンパク質を構成している成分です。
タンパク質はすべての細胞をつくる土台となる栄養素!プルプル肌に欠かせないコラーゲンは、様々なアミノ酸からできています。
アミノ酸は角層の水分を保つためにも必要な栄養素で、この働きが肌のうるおい感を左右します。大人のニキビ予防には保湿がとても重要です。
肌を保湿してバリア機能を整えることで、アクネ菌の繁殖を抑えることができます。
こまめな水分補給
水分補給に気をつけると、美容と健康に多くのメリットがあります。
便秘改善
新陳代謝の低下により起こる便秘は、水分補給により解消されます。朝起きて一番にコップ一杯のお水を飲むと、眠っている腸の活動を促してくれるのでおすすめです。
デトックス効果
水分不足になると、血液がドロドロになって老廃物が体内に残るので、ニキビなどの肌トラブルを引き起こしやすくなります。水をたくさん飲むことで血液がサラサラになり、老廃物の排出をスムーズに行うことができます。
肌質改善効果
こまめな水分補給は肌の水分量をアップさせます。またサラサラ血液は、効率よく酸素や栄養分を細胞に届けることができるので、肌トラブルが起きにくくなります。
腸内環境を改善しましょう
「腸内フローラ」とは何か知っていますか?
わたしたちの腸内には、100種類以上もの細菌が住んでおり、その数は100兆個にものぼるといわれています。その細菌が種類ごとにまとまって、腸の壁面についている様子がお花畑(フローラ)に似ていることから、「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。
腸内フローラは人によって異なっており、住んでいる細菌の種類と割合が腸内環境を左右します。大事なのは、善玉菌の方が悪玉菌よりも優勢の状態に整えること。
そうすることで、便秘や肌荒れを解消できます。生活習慣を見直したり、ストレスを溜めないよう気をつけたりすることも、良い腸内フローラを育てるのに大事です。
便秘解消に効く食べ物
便秘解消を目指すなら、まず食事の量をしっかりとること。栄養バランスを考え、特に食物繊維が含まれているものを食べるようにしてください。
食物繊維は水分を吸着して、便をやわらかくします。また、便の量を増やして腸内を刺激することで、大腸の運動を活発にしてくれます。
- 雑穀米
- 豆類
- きのこ
- 海藻類
- 緑黄色野菜
- 果物 など
さらに、腸内環境を整えてくれる乳酸菌や発酵食品、すなわちヨーグルトやみそ、納豆などもおすすめです。
適度な運動
軽い運動を行うことも、新陳代謝を活発にして血流をよくし、腸の活動を促してくれます。
特におすすめなのが「お腹周りをひねったり伸ばしたりするストレッチ」です。 座ったままでもできるので、気負わずに思い立った時にできます。
また「ウォーキング」には、自律神経を刺激してリラックスさせる効果があり、緊張による便秘を防げます。 さらに、「へそ下あたりの腹筋をつけること」で、排便時の押し出す力が増し、スムーズな排便につながります。
シャンプーや化粧品を見直す
シャンプーやトリートメントについて
- 髪の生え際のニキビ
- 頭皮のニキビ
これらは、シャンプーの種類や洗い方に問題がある場合があります。
生え際に残ったすすぎ残しのシャンプーやトリートメントは、毛穴を詰まらせてニキビの原因になります。また、頭皮ニキビはシャンプーの洗浄力の強さが自分に合っていないのが原因の場合があります。
化粧品
ファンデーションを選ぶ際は「パウダータイプ」が油分少なめでおすすめです。
リキッドタイプやクリームタイプでも、アクネ菌に対する抗菌・抗炎症作用のあるものなら大丈夫です。パウダータイプよりも毛穴やニキビ跡をカバーしやすく、メイク崩れしにくいです。
化粧水や保湿ジェルなどの基礎スキンケアにも、ニキビを予防してくれるアイテムを選ぶといいですね。
まとめ
ニキビ肌改善には、健康的な肌の土台づくりが大切です。溜まっている老廃物を外に流し、元気な新しい細胞をつくり出すことが、ニキビの発生を抑えてくれます。
体調を整えて、ニキビ肌も改善していきましょう。ニキビのないなめらか素肌で、前向きな自分に出会えるといいですね!