毛穴のざらつきは洗顔でキレイになる?
目次
洗顔で古い角質や肥厚を解消すれば、ざらつきが軽減されます
お肌がざらついていると、化粧ノリが悪くなって、肌が粉をふいたようになってしまいます。このざらつきの原因のひとつは、硬くなった古い角質によるものです。
日々、皮膚の内側で生まれた新しい肌細胞は、少しずつ表面に上がってきます。
最後は古くなった角質が、垢となってはがれ落ちることによって、新しく生まれ変わるのです。このサイクルをターンオーバーといいます。
ターンオーバーの周期が遅くなると、角質がはがれず皮膚の表面に残ってしまい、ざらつきの原因になるのです。
また、肌の水分量不足も、角質が残りやすい状態です。
角質が皮膚の表面にたまって厚くなると、肌がごわついて、ざらつきにもつながります。
そしてもうひとつ、肌のざらつきの原因に、肥厚と呼ばれる皮脂の固くなったものがあります。
この肥厚が毛穴の中にたまってくると、固まりがたくさん詰まっている状態になるため、触るとざらついているように感じるのです。ですから、頬やTゾーン、顎などの毛穴が目立つところがざらつきやすくなります。
これらを洗顔できれいに落とせば、毛穴のざらつきを解消してツルツル美肌に近づけます。
肥厚とは何?
肥厚は、間違ったクレンジングが原因のひとつ。メイク汚れをきれいに落としきれていないと、毛穴をふさいだり詰まったりしてしまいます。
皮脂が毛穴から排出されないと、そのまま中で固まってしまいざらつきの原因になるのです。
肌の水分不足により角質が乾燥すると、皮膚も硬くなります。さらに、ターンオーバーが正常に働いていないと、古い角質が皮膚表面に残り、毛穴までふさいでしまうこともあるのです。
スキンケアで美容オイルを使っている人は要注意。脂が多いときにつけてしまうと、これも肥厚の原因になってしまいます。睡眠不足やストレス、脂っぽいものや甘いものの食べ過ぎなども、肌をざらつかせる要因です。
生活習慣の乱れによるざらつきは、おもに顎のまわりに現れます。同時に、ニキビや吹き出物も出てくることもあるので、肌トラブルが深刻化する前に、生活習慣の見直しをするようにしましょう。
クレンジングを見直してツルツル毛穴に
毛穴のざらつきは、毛穴が詰まってしまうことが原因だとすると、とにかくクレンジングでしっかり洗い流せばよいのだろうと思ってしまいますが、洗浄力の強いクレンジングは肌への刺激が強いものが多くあります。
洗浄力が強いだけでなく、毛穴の汚れを効果的にオフしてくれるクレンジングを選びましょう。そのひとつが、温感作用のあるホットクレンジングです。
ホットクレンジングは、肌を温めて角質を柔らかくすることで毛穴の汚れを洗い流しやすくする上、肌に保湿成分を浸透しやすくする効果もあります。
また、クレンジングの際のポイントとして、あまり時間をかけずに洗い流すことが大切です。
クレンジングに含まれる界面活性剤などの洗浄成分は、肌に長く触れている間に、皮脂だけでなく肌の角質や潤い成分まで溶かしてしまいます。これにより、肌のバリア機能を低下させてしまう可能性があるのです。
肌のバリア機能が低下してしまうと皮脂分泌が過剰になり、毛穴に角栓が詰まってしまうという悪循環におちいる可能性があるのです。
できれば、オイルタイプは1分以内、ミルクやクリームタイプは5分以内で済ませましょう。
それから、クレンジングの洗浄成分により、本来は肌に必要な皮脂まで奪ってしまい乾燥させてしまわないようにしましょう。
皮脂の多いTゾーンからクレンジングを載せ、皮脂の少ない部分は最後の方にするといいでしょう。
クレンジングを洗い流すのは、毛穴が開き皮脂が溶け出す32~35度くらいのぬるま湯が効果的です。
熱すぎると肌の乾燥の原因になり、低すぎると皮脂やクレンジング料を十分に洗い流せません。
毛穴のざらつき解消には、こすり過ぎず、ぬるま湯で洗い流すのがポイントです。
ざらつきをオフする洗顔料をセレクト
毛穴のざらつきをキレイにする洗顔料として酵素洗顔がおすすめです。
酵素洗顔は、パイン酵素や、パパイヤ由来のパパイン酵素などの力によって、クレンジングでは落としきれなかったような古い角質も分解してくれます。
洗浄力が強いので、ニキビなどの肌トラブルがあるときは使用を控えて、鼻や顎のざらつきケアのひとつとして、週に1回くらい使うといいでしょう。
もうひとつ、天然の粘土を使った泥洗顔もおすすめです。泥に含まれる細かな成分が毛穴の汚れに吸着する効果があり、毛穴のざらつきに効果が期待できます。
ミネラル豊富で保湿効果が高く、皮脂の過剰分泌のバランスを整えるのにも役立ちます。
これらの洗顔料で顔を洗うときは、ゴシゴシ洗うのは厳禁。摩擦で肌が傷ついてしまうと、バリア機能が低下してしまうため、乾燥して皮脂が過剰に分泌し、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。
ちょっと物足りないかなと思うくらいの力で、優しく洗うことが美肌への近道です。
しっかり保湿することでざらつきを防ぐ
鼻や顎の毛穴がざらつくのを予防するためには、肌の乾燥対策が欠かせません。肌が乾燥してしまうことにより、皮脂が過剰に分泌してしまうだけでなく、毛穴に詰まった皮脂や角質などが落ちにくくなってしまうのです。
そのため、保湿をしっかりして皮脂の過剰分泌を防ぐことで、毛穴のざらつきを予防しましょう。
また、肌が乾燥してしまうと、肌が固くなってしまうこともあります。これにより、やはり皮脂や角栓が落ちにくくなるので、やはり肌をやわらかい状態に保ってくれる保湿が大切なのです。
肌がやわらかい状態であれば、保湿成分が浸透しやすくなるためにより乾燥しにくい肌になり、毛穴のざらつきもキレイになります。
保湿には、セラミドという成分が含まれているものを選びましょう。セラミドには、肌の細胞間で水分をつなぎとめてくれる働きがあり、保湿には欠かせない成分のひとつといえます。
加齢や乱れた生活習慣により、肌の中のセラミドが減ってしまうと、肌のバリア機能が低下します。これが乾燥の原因になり、毛穴のざらつきの原因になってしまうことが考えられるのです。
また、皮脂の過剰分泌を抑える対策のひとつとして、ビタミンC誘導体という成分が入っているものも取り入れてみましょう。
ビタミンC誘導体は、崩れやすいビタミンCを肌に浸透させやすくしたものです。
皮脂分泌の抑制のほかにも、抗酸化作用やコラーゲン生成といった、さまざまな効果が期待できます。
重曹パックでざらざら対策のスペシャルケア
重曹パックは、落ちにくい角栓をオフして、鼻や顎などのざらつきをツルツルにしてくれる効果が期待できます。方法はとても簡単です。
ここで使う重曹は、お掃除用ではなく必ず美容用のものを用意しましょう。
また、とても洗浄力が強いので、やりすぎると肌のバリア機能を低下させてしまう可能性があります。肌の状態をみて週1回くらいの頻度で行うようにしましょう。敏感肌の人は月1回くらいが目安です。
1.重曹と水をそれぞれ大さじ1ずつ混ぜておきます
2.厚手のタオルに水を含ませて、緩めに絞ってから500Wの電子レンジで1分くらい温めて、蒸しタオルを作っておきます
3.蒸しタオルを3分間、肌にあててキープします
4.鼻や顎などの気になる部分に重曹パックを塗ります。
5.10分経ったら、ぬるま湯でよく洗い流します
半身浴や岩盤浴でざらざら解消
身体をじわじわ温めて血行を促進し、新陳代謝が活発になることで汗とともに老廃物を排出するという、美肌に大変効果的なのが、半身浴です。
リラックス効果によって睡眠の質を高めることにもなるので、ターンオーバーを整える効果も期待できるため、毛穴のざらつきケアには最適な入浴法といえます。
さらにスペシャルケアとしては、岩盤浴もオススメです。入浴でかく汗が汗腺から出るのに対して、岩盤浴では体の深部を温めるため、有酸素運動と同様に皮脂腺から汗が出ます。
皮脂腺は毛穴の深部にあるので、皮脂腺から出る汗は毛穴の汚れを押し上げてくれるため、毛穴のざらつき対策には最適となります。癒されながらキレイになれる、最高のざらつきケアです。
生活習慣の改善でざらざら毛穴をきれいに
睡眠不足やストレス、アルコール、運動不足、ムリなダイエットは毛穴のざらつきを加速させてしまう生活習慣です。適度な食事や運動、睡眠は、肌のターンオーバーのバランスを整えることで毛穴のざらつき改善に役立ちます。
油っぽい食事が多い人は、ビタミンCやビタミンB群などをたくさん含んでいる野菜を中心とした食生活に切り替えて、角栓ができるのを予防しましょう。
間違った洗顔ではざらつき肌へまっしぐら
洗顔料を泡立てるのが面倒で少量の泡で洗ってしまったり、毛穴の汚れをしっかりと落としたいからといってゴシゴシこすり洗いをしたりするのはNGです。肌の乾燥を招いて皮脂の過剰分泌を促してしまいます。
また、落としにくい髪の生え際やフェイスラインについた泡をそのままにしてしまうのもよくありません。
残った泡が毛穴を塞いでしまうことで、角栓を作ってしまう可能性もあります。
すすぎ残しは、黒ずみやくすみの原因になってしまうこともあるので、泡が残りやすいところには注意が必要です。
洗顔に、あまりにも長い時間をかけるのもよくありません。
ずっと泡を顔に乗せておくと肌の負担になるので、丁寧に手早く泡を落とすように心がけましょう。
熱いお湯で洗うことも、本来必要な皮脂を奪ってしまい、肌の乾燥につながるので避けましょう。
タオルでゴシゴシ水分を拭き取るのも肌に負担をかけます。優しく押さえる程度にしておきましょう。
少しの心配りで、肌質は格段に変わってくるので、ぜひ試してみてください。
(まとめ)正しい洗顔で、ざらつきが気になる毛穴もキレイになる
2.クレンジングや洗顔、保湿の改善でざらつきはなくなりなめらか肌になる
3.洗顔とともに、乱れた生活習慣の改善もざらつきケアに効果がある
角栓や肥厚は、放っておいてもキレイになることはありませんが、ケアをすることで少しずつ改善に導くことはできます。
洗いすぎるのではなく丁寧に優しくケアすることで、角栓や肥厚のないツルツル肌を手に入れることができるのです。洗顔は毎日の習慣なので、正しい洗顔を続けることがもっとも大切なざらつきケアのポイントです。