乾燥肌を解消できるハーブティーもあるの?
ハーブティーの中には乾燥肌に効くものがあります
「あのときのよい香り、とてもリフレッシュできた。でもあれは何というハーブだったのだろう…」
疲れたときに偶然漂ってきたにハーブの香りに癒やされた、多くの人にそんな経験があるかと思います。
また、普段からハーブティーを楽しんだり、自宅の庭先やベランダで育てて料理やポプリなどに利用したりと生活の中で積極的に活用している人もいることでしょう。
程度の違いはありますが、私たちの多くがハーブの魅力を知っています。
自然の中の、可憐な草花や木の実からよい香りが立ち、お茶として飲めば有効成分が溶け込んでいて心身によい効果をもたらすといわれています。
ハーブには種類が多く、それぞれがさまざまな効果を持つそうです。どのハーブにどんな効果があるのか興味が涌いてきますね。もっと詳しく知りたくなります。
なかでも美容によいハーブがあったら、ぜひ取り入れてみたいものです。
女性の代表的な悩みである乾燥肌の対策として、ハーブティーについて、そしてハーブを使ったスキンケアを紹介していきます。
乾燥肌対策にハーブティーを活用することで、心身ともにリラックスしながら、真の健康と美肌を同時に手に入れましょう。
ハーブとはどんなもの?
ハーブとは、ラテン語で草を意味する「Herba(ヘルバ)」を語源としています。
植物たちは昔から、厳しい自然の中で生き残ってきました。
寒暖、湿度や水分の有無、動物や虫からの攻撃から自分達の種(しゅ)を維持していくため、さまざまな力を持つ知恵があったのです。
例を挙げると、動物や虫が嫌うような味やにおいを出すことです。小さな生物には苦手な成分でも、人にとっては同時に薬としての効果を発揮したのです。
古くの人はこのことを発見し、力を持つ草を医療に使ってきました。料理、美容、防虫、防腐などにも利用されました。
このような植物を乾燥させてお茶にしたものがハーブティーです。
植物の力を、ハーブティーの美容や健康への効果として私たち人間が利用しているのです。
ハーブティーのつくり方
ハーブティーはカフェインレスで、砂糖や添加物も含んでおらずとても健康的な飲み物です。
基本のつくり方を覚えて、自宅やオフィスで手軽に飲みましょう。
ティーカップ1杯分のハーブティーのいれ方です。
カップの中でつくってそのまま飲む形です。フィルター、茶こし、お茶パックなどを使うと便利です。
・ティーにするハーブ
・沸騰後、少し冷ましたお湯(95~98℃)
ハーブについては、初心者は専門店で品質のよいものを購入するようにしましょう。詳しくなったら自宅で栽培するのもステキですね。
1.大さじ1杯のハーブを使います。
大小混ざったハーブやブレンド分をまんべんなく使うため、ハーブをよく混ぜて大さじにすくってください。
フィルターやお茶パックなど使う場合はそこを通して、もしくはそのままカップへハーブを入れます。
2.カップにハーブが入ったら、用意したお湯を入れます。
3.お湯が入ったらカップにフタをして蒸らします。
葉や花の部分は3分、実や種の部分は5分ほど置きます。長く置きすぎると、苦味や渋みが出てしまいます。
4.蒸らし終わったら、フィルターやお茶パックを引き上げる、茶こしでハーブをこすなどして、ハーブをカップから出します。
フィルター、お茶パック、茶こしからはお湯をしっかり切ることで、ハーブの成分を残さずお茶に出しましょう。
ただし、しぼるようにすると苦さや渋さが余分に出てしまいます。
温かいハーブティーからよい香りが上がってきたら出来上がりです。
よく味わっていただきましょう!
ハーブに詳しくなったら、自分の好みで何種類かのハーブをブレンドすると相乗効果が期待できます。
ぜひ試してみてくださいね。
ハーブティーの蒸気で乾燥肌対策
海外のセレブも行っている「フェイシャルティー」が話題になっています。
自宅で手軽にできるフェイシャルエステで、ハーブティーを蒸気にして浴びるというものです。
温かいハーブティーの蒸気により、肌に成分がゆっくり浸み込みます。
美容成分が浸透して、肌がしっとり、スベスベになると評判です。
「ハーブの香りはとても好き、なのに味が苦手でハーブティーを飲めない」という人にもオススメです。
・ハーブティーにするハーブ
・洗面器
・お湯
・大きめのタオル
たったこれだけです。
メイクをしていればクレンジング、そしてその後のダブル洗顔も済ませておきます。
1.洗面器にお風呂のお湯より少しだけ高い温度のお湯を張ります。
この後、蒸気を顔に浴びるので、くれぐれも熱すぎないお湯にしてください。
お湯の蒸気でヤケドをしないように注意しましょう。
2.お湯の中にハーブを入れて、ハーブティーをつくります。
ぬるく、薄めのハーブティーをたくさんつくるイメージです。
使うハーブの量は、初回はハーブティーにするより少し多めの分量から始めてみましょう。
このときにできたハーブティーは飲用ではないので、ハーブがもったいないともいえるからです。
初めのうちは少量のハーブから初め、回数を重ねるごとに香りや成分の抽出加減など好みにあわせて、ハーブの量を調節していきましょう。
3.洗面器のハーブティーから蒸気がしっかり上がってきたら、顔を近づけて浴びます。
このとき、大きめのタオルを頭にかけてドームをつくると、より効果的です。
蒸気によって毛穴が開くことで、ハーブが持つ美容成分がよりしっかり浸透します。
温かさと香りの効果でリラックス効果もバツグンです。
フェイシャルティーのあとは、保湿のスキンケアを念入りに行えば、さらに美容効果が高まります。
飲用以外ではそのほかにも、化粧水としてハーブティーを肌につける、または化粧水自体にハーブを漬けておき、それを使うなどの方法があります。
不織布の袋などに入れたハーブを、お風呂に浮かべて入浴剤のように使ってみるのもよいでしょう。
代表的なハーブティーによる美肌効果
乾燥肌によい代表的なハーブと、その効果を紹介していきます。
ハンドクリーム、リップ、シャンプーなどさまざまな化粧品のフレグランスとしても選ばれているもので、名前や効果などを知っておくと何かと便利です。
カモミールティーには保湿効果が期待できるといわれています。角質層に潤いを与える効果があるので、ふっくらなもちもちの肌になれます。乾燥肌はもちろんインナードライ肌の人にも効果的です。
美白作用があるので、シミやくすみ解消にもなり、肌色全体が明るくなることが期待できます。
炎症を抑える効果もあるので、ニキビや吹き出物対策にもオススメです。
カモミールはキク科に属するので、アレルギーのある人は注意が必要です。
肉料理の香りづけや臭み消しに使われることで知られており、はっきりした強い香りが特徴です。
血行を促進する効果があり、新陳代謝がよくなることでターンオーバーが促進されるので、乾燥肌対策に期待できます。
ローブマリーに含まれる「ロスマリン酸」には、細胞の老化の原因となる活性酸素を除去する効果があるので、老化が抑えられます。
精神を安定させる作用や、落ちこんだ気分を回復させる効果もあります。眠気覚ましやリフレッシュにオススメです。
しかし元気が出る一面、血圧が上昇する作用があるので、高血圧の人には向きません。
ローズヒップは、咲き終わったバラの花のあとにできた実です。ハーブティーとしては、はっきりした酸味が特徴です。
「ビタミンの爆弾」といわれ、ビタミンA・B・C・E・Kを豊富に含みます。ビタミンは肌のコラーゲンの生成を助けるので、ローズヒップは美肌のためにも効果的です。
乾燥肌対策にもオススメで、ぜひ取り入れたいハーブです。
酸味が苦手な人は、ハーブティーにハチミツを入れて飲んでみましょう。
ハイビスカスは、ハーブティーにすると鮮やかな赤色がキレイです。ミネラルとクエン酸を豊富に含んでいるので、乾燥肌の改善が期待できます。
ローズヒップと同様に酸味が強いので、ハチミツを入れて甘くして飲みましょう。
ハーブティーの注意点
ハーブティーは「西洋の漢方」というほどに優れた作用を持ちますが、同時に場合によっては体に悪影響となってしまう場合もあります。
服用薬の効果をなくす、持病を悪化させる、そのほか思わぬ体調不良が起きる可能性があります。
下記に該当する場合や体調に心配ごとがあるときは、専門家に相談するか、ハーブティーの飲用を控えるようにしましょう。
ハーブは天然の植物からできています。お茶にして飲むのですが、食品アレルギーや花粉症などそのほかのアレルギーと同様、注意しなくてはなりません。
ノンカフェインだから、といっても産前産後の女性の体によくない場合があります。
妊娠中であれば成分が摂取した母体を通して胎児に取り込まれていきます。
授乳中では、もし母体がハーブティーを摂れば母乳に代謝され、それを赤ちゃんが飲んでしまうことになります。十分に配慮しましょう。
血圧を高めたり、降圧剤の効果を消したりするものがあります。
高血圧の人は注意しましょう。
一度にたくさん摂取するのはNGです。予想外のアレルギー、中毒症状、肝臓障害が起きることがあります。
ハーブティーは飲み方を誤ると健康を害したり、重篤な状態におちいったりする危険性を含んでいます。
安易な自己判断はせず、健康状態に注意しながら、日常生活にハーブティーを安全に取り入れていきましょう。
(まとめ)ハーブティーを効果的に取り入れれば、乾燥肌が解消できます
2.ハーブティーの蒸気で乾燥肌対策
3.代表的なハーブティーによる美肌効果
4.ハーブティーの注意点
ハーブティーにはさまざまな種類があり、乾燥肌対策に効果が期待できるものがあります。
ノンカフェイン、無糖、無添加で手軽においしく味わえ、よい香りでリラックス効果も得られます。
植物のパワーを取入れて、美肌と健康を維持していきましょう。