乾燥肌対策にオイル美容がおすすめの理由とは?
乾燥肌が気になる時はオイル美容で潤いを取り戻そう
メイクをする時、肌がゴワゴワしてノリがよくない…と感じることはありませんか?もしかするとそのお肌、乾燥しているのかもしれません。
普段、きちんとスキンケアをしていても、エアコン・ストレス・生活習慣の乱れなど、さまざまな理由で乾燥肌を招くことがあります。肌は乾燥するとゴワつく、粉を吹く、老けて見えるなどデメリットがたくさんです。
では肌が乾燥してしまったら、どうしたらよいのでしょうか。それは、スキンケアでしっかりと「保湿」をすることです。
化粧水や美容液で肌に水分補給をすることが必須です。
乾燥した肌を保湿するには、オイル美容も効果的です。いつものスキンケアにオイル美容を取り入れることで、ふっくらやわらかな肌を取り戻すことが可能となります。
ただし誤った使い方をすると逆に肌を乾燥させてしまうこともあります。正しい方法でオイル美容を取り入れることが、乾燥肌の改善につながるのです。
ここでは、オイル美容の効果・オイルの種類と選び方・正しいオイル美容の方法について紹介していきます。
オイル美容がおすすめの理由
なんとなく「乾燥肌には油分がよい」とイメージする人もいるのではないでしょうか。スキンケアでは、化粧水で肌をやわらかくし、美容液で栄養を与え、乳液やクリームでふたをして栄養分を閉じ込めるのが基本です。
基本のスキンケアだけでも十分に乾燥を防ぐことができそうですが、なぜオイル美容が肌によいのでしょうか。オイルは、下記のような効果を肌に与えてくれます。
1.肌をやわらかくする
肌は乾燥するとかたくなってしまいます。オイルは、乾燥して硬くなった肌をやわらかくしてくれます。
さらに肌がやわらかくなることで、美容液の浸透率がアップする効果も見込めます。
2.肌を保護する
オイルは肌の表面に薄い膜を作り、紫外線・外部からの刺激・ホコリなどから肌を保護してくれます。また肌の水分の蒸発を防ぐ効果もあります。
3.肌を保湿する
肌を保湿する成分に「細胞間脂質」があります。細胞間脂質は「セラミド」を主成分とし、肌の潤いを保つために大きな役割を担っています。
オイルは、この細胞間脂質となじみやすく、肌の水分が蒸発しにくい状態を作るのです。
肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造で構成されています。表皮には角質層があり、ブロック状に角質細胞が重なっています。
角質細胞のすき間を埋めているのが、セラミドを主成分とする細胞間脂質です。
セラミドは水と結合し、水分の蒸発を防ぐことで肌の潤いを保ちます。セラミドを主成分とする細胞間脂質が角質細胞を繋ぐことで、肌の内側から水分が蒸発するのを防いでいるのです。
では何が原因で乾燥肌となるのでしょうか。
1.睡眠不足
肌は就寝中に成長ホルモンを分泌し、肌のターンオーバーを促して新たな細胞を生み出していると言われています。しかし睡眠時間が少ないと成長ホルモンの分泌量が低下し、肌のターンオーバーが乱れます。
肌のターンオーバーが乱れると、潤いを保つために必要な細胞間脂質も失われます。結果として肌の乾燥を招いてしまうのです。
睡眠不足はお肌の大敵です。
2.誤ったスキンケア
洗顔時に汚れを落とそうとして顔をゴシゴシと擦る、しっかりと保湿しようと指でグリグリとぬり込むようにクリームをつけるなどしていませんか?このように必要以上に肌を刺激する行動は厳禁です。
肌を必要以上に刺激すると表皮の角質層が破損し、肌そのものの保水力が弱まります。泡でなでるように顔を洗う、顔を包み込むようにしてクリームを塗るなど、優しく肌をケアすることを意識してください。
3.栄養バランスの偏り
肌の潤いを保つために必要な栄養素は、タンパク質、普段の生活で不足しがちなオメガ3系脂肪酸をはじめとする必須脂肪酸、亜鉛、ビタミンなどです。
バランスよく食事をすることを意識していれば、十分に摂取することができます。
しかし極端なダイエット、外食による偏食など食生活が乱れてしまうと必要な栄養を摂ることができず、肌の乾燥につながります。栄養バランスを意識して、体の内側から乾燥肌を予防しましょう。
乾燥肌を防ぐためには、どのような対策を取ればよいのでしょうか。基本的なものをまとめてみました。
1.スキンケア方法を見直す
スキンケアをする行ううえでは肌を刺激しないようにし、優しく、できるだけ肌に指が触れない方法で肌をケアしてあげましょう。
具体的には
・頻繁に拭き取りタイプのクレンジングや化粧水を使わない
・化粧水はパッティングでムリに叩き込まず、顔をおおうようにして浸透させる
などです。
2.化粧水を使う
化粧水は、肌に水分を補うだけでなく、水溶性の美容成分を肌に届ける役割があります。乾燥肌は肌の保水能力が弱まっている状態です。
水分を吸着し、肌の潤いを保つ手助けをしてくれる化粧水がおすすめです。
具体的には、ヒアルロン酸・セラミド・コラーゲン・エラスチンなどの保湿成分を含む化粧水を選ぶとよいでしょう。
3.クリームで保湿する
クリームは、スキンケアで肌に与えた水分や美容液が逃げないように、フタをする役目があります。また化粧水が水溶性の保湿成分を肌に届けてくれるのに対し、クリームは油溶性の保湿成分を肌に届けます。
肌があまりにも乾燥している時は、化粧水とクリーム、両方とも保湿成分を配合したものを選びましょう。クリームに配合されている保湿成分には、セラミド・水素添加大豆レシチン・スフィンゴ脂質(ステアリン酸コレステロール)があります。
上記で紹介した乾燥肌対策に加えてオイル美容をスキンケアに取り入れることで、さらに保湿力をアップすることができます。
しかし一口に「オイル」といっても、さまざまな種類のオイルがあります。ここでは、オイルの種類と特徴をご紹介します。
1.動物性オイル
動物性オイルは、動物から採取したオイルのことです。コクがあるにもかかわらず、肌になじみやすくて高い保湿力があります。
酸化しにくいのも特徴です。
おもなオイルは、深海魚から採取した「スクワラン」、馬から取った馬油などです。「エミューオイル」といって、鳥からとれるオイルもあります。
2.植物性オイル
植物の種や実から抽出したオイルです。テクスチャーは軽くてサラサラ、ベタつきにくいのが特徴です。
香りを楽しむこともできます。
オイルの種類も豊富で、アーモンド・ヘーゼルナッツ・アルガン・ホホバなどの種から抽出したもの、アボカドの実を圧搾してオイルのみ抽出したものがあります。
3.ミネラルオイル
ミネラルオイルは、化粧品用に精製された鉱物油のことです。安全性が高いと言われており、皮膚科で使用される「ワセリン」もミネラルオイルのひとつです。
肌に負担をかけることなく、必要な水分量を維持できます。
美容成分を含んだミネラルオイルなら、エイジングケア効果も見込めます。より美容効果を求めるのであれば、美容成分を含むものを選びましょう。
スキンケアにオイル美容を取り入れるのであれば、肌の状態に合わせた使い方をするのがよいでしょう。
乾燥肌の人は普段のスキンケアの最後、乳液やクリームの前後に数滴を手に取り、顔全体や筋になじませましょう。
スペシャルケアとして使うのもおすすめです。手にオイルをたっぷり取り、優しくマッサージするようにして肌になじませましょう。
もしくはコットンに含ませて、頬に貼ってパックのように使うのも手です。
混合肌もしくは普通肌の人は、洗顔後、スキンケアの導入に使うとよいでしょう。顔の中でも比較的乾燥しやすい頬を中心に、両手で顔を包み込むようにしてなじませます。
ただしつけすぎるとベタついてしまい、肌トラブルの原因につながります。額や鼻のような脂っぽくなりがちな部分は避ける、オイルの量は数滴程度にするなど、自身の肌にあわせてつける場所や量を調整してください。
メイク時に、BBクリームやファンデーションに加えると、保湿効果が持続する効果が見込めます。肌が乾燥して皮脂が過剰に分泌し、化粧崩れが気になるときは試してみましょう。
使い方を誤るとさらなる乾燥肌に
乾燥肌に効果的なオイルですが、使い方を誤ると余計な肌トラブルを招いてしまいます。
まずオイルを使用する時は保管方法や使用期限を確認しておきましょう。使用期限を過ぎてしまうとオイルは酸化し、肌への効果が期待できなくなります。
期限の1カ月前に使い切ることを目安にするとよいでしょう。
オイルは、直射日光を避けて保管するようにしてください。保管方法を誤ると、品質が低下する可能性が高まります。
酸化しやすいオイルは、冷蔵庫で保管するとよい状態を保つことができます。
オイルをつけたことで肌にフタをして水分を閉じ込め、しっかりと保湿できたような気になりますが、実際は完全ではありません。オイルをつけていても、時間が立てば肌の水分は蒸発します。
さらにオイルの膜で肌がおおわれていることから、肌の乾燥に気づきにくいというデメリットもあります。オイルをつけたからといって過信せず、普段からこまめに保湿ケアを行いましょう。
(まとめ)上手にオイル美容を取り入れて乾燥肌を防ごう
2.乾燥肌のおもな原因は、誤ったスキンケア・睡眠不足・栄養バランスの偏りが挙げられる
3.乾燥肌対策には、普段から化粧水やクリームで保湿することが基本
4.基本のスキンケアに+αで取り入れることが、オイルを効果的に使うポイント
5.期限が過ぎたものを使う、保管方法を誤って品質が低下したオイルは使用しない
オイルをつけすぎたり、使い方を誤ったりすると肌トラブルを招く可能性もありますが、正しく使えばしっかりと肌を保湿してくれます。
普段のスキンケアにオイルをプラスして、潤った肌を手に入れましょう。