- シミ
- シワ
- たるみ
- ほうれい線
- くすみ
- 毛穴詰まり
- 毛穴の開き など
30代からのスキンケアとして有効な乾燥肌対策は?
30代の乾燥肌は正しいスキンケアで改善できます
30代になると「これまでとは少しお肌が変わってきたかな?」と感じるようになります。たとえば洗顔後にたっぷりの化粧水や美容液でケアをしても、翌日のお肌がしっとりしておらずカサカサしたまま、という日が徐々に増えてきます。
40代になるとあきらかにお肌の変化を実感します。シミ・シワ・たるみなど、お肌の老化で悩む人が一気に増えるのです。
こうした30代から感じるお肌の変化は、お肌の水分量が減ったことが原因の一つです。乳幼児や青年期の健康なお肌は、水分量が十分な状態です。
しかし年を重ねていくほどに、お肌は水分を失い乾燥しやすくなっていくのです。
お肌が乾燥すると、さまざまな肌トラブルを招きます。
の原因は、お肌の乾燥が大きく関わっています。
乾燥したお肌をそのまま放っておけば、年齢に関係なくお肌はどんどん老化していくでしょう。しかし乾燥肌は、正しいスキンケアを施すことで、徐々に健康的で美しいお肌を取り戻すことも可能なのです。
お肌の変化に気づき始めた30代では、お肌の水分量の低下を食い止めるケアを行うことで乾燥肌を予防できます。乾燥肌がもたらす老化も予防できるのです。
30代の乾燥肌を改善するスキンケア
お肌が乾燥しているのは、お肌の中の水分量が低下しているからです。お肌の理想の水分量は、表皮の角質層に20〜30%といわれています。
また水分量が多ければよいというものでもなく、あまり多過ぎるのもオイリー肌の傾向があり、ニキビや吹き出物などに気をつけなければいけません。
水分量が整っている健康なお肌は、水分と油分のバランスも保たれています。理想のバランスは、水分と油分が8:2です。毛嫌いされる油分ですが、健康で美しいお肌には適度な油分が必要なのです。
自分のお肌の水分量を測定する方法は、スマートフォンのアプリでいつでも簡単に行うことができます。家庭用の計測器も販売されています。
デパートの化粧品カウンターでカウンセリングを受けるのもおすすめです。
お肌が乾燥する原因
30代になるとお肌の乾燥が目立ちます。なぜお肌は水分が低下していくのでしょうか。
その原因をみていきましょう。
30代になると肌表面の角質層の水分量が減少していきます。角質層にある細胞間脂質には、お肌の保水力の8割が存在するといわれていますが、加齢とともに減っていきます。
角質層の水分量が低下する原因は、角質層内のセラミドや遊離脂肪酸、コレステロールなどの細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)によるお肌のバリア機能が低下したことによるものです。お肌がカサカサして粉を吹いたような状態になっているのは、バリア機能が働いておらず、角質層内の水分が外へ向かって蒸発しているからなのです。
水分が低下すると、細胞と細胞の間を満たしているはずの細胞間脂質もスカスカになり、弾力を失います。そうなると角質層内の水分が抜けていくだけでなく、外部からの刺激を受けやすくなり、炎症やかゆみなどの肌トラブルを引き起こす可能性も高くなります。
年を重ねることで、皮膚の真皮層にあるヒアルロン酸が減少していきます。ヒアルロン酸はお肌の水分を保ち、ハリや弾力を維持する作用があります。
加齢によるヒアルロン酸の低下で、お肌は乾燥してしまうのです。
ターンオーバーは、お肌の生まれ変わりのことです。皮膚の細胞が内側で日々生まれ、代謝活動をしながら皮膚の表面へと押し上げられます。
やがて角質層に到達し、古くなった角質は垢となってはがれ落ちていきます。
30代になると、このお肌の新陳代謝といわれるターンオーバーの周期が乱れがちになります。20代では28日間で新しいお肌へと生まれ変わっていたのが、30代になると40日周期になるといわれています。
ターンオーバーの周期が遅れると、自然にはがれるはずの古い角質がいつまでもお肌の上に載った状態になります。そうなるとお肌のくすみを生じます。
また古い角質が皮膚をおおっていることで、洗顔後の化粧水や美容液がお肌の奥まで浸透せず、乾燥などの肌トラブルを引き起こす原因になります。
紫外線には生活紫外線と呼ばれているUV-Aと、UV-Bがあります。
UV-Bは強いエネルギーを持ち、皮膚の表皮に大きなダメージを与えます。そうするとターンオーバーの周期がみだれ、お肌のバリア機能が低下し、水分が蒸発しお肌を乾燥させてしまいます。
また皮膚自身が紫外線から守ろうと皮脂を過剰に分泌させてしまいます。その結果として乾燥肌を招いてしまいます。
UV-Aは生活紫外線とも呼ばれています。UV-Aは長期的に浴び続けると皮膚の真皮まで届き、真皮内にある線維芽細胞、コラーゲン、エラスチンなどにダメージを与えます。
シワ・ほうれい線・たるみなど、お肌の老化の原因になります。
洗浄力の強いクレンジング剤、洗顔料を普段から使っていると、洗浄成分がお肌に必要な皮脂、細胞間脂質や天然保湿因子などもともと人の身体にある保湿成分をも洗い流してしまいます。
また1日に何度もの洗顔や、強い力を加えてのこすり洗いなどはお肌の刺激となり、バリア機能を低下させてしまいます。その結果としてお肌の水分量を減少させてしまうのです。
空気が乾燥する秋や冬の暖房、夏のエアコンが効いた部屋は乾燥しています。乾燥した室内で長時間過ごすことで、お肌の水分は下がりやすくなります。
またエアコンの冷風に当たり続けると、角質層のバリア機能が低下して水分が蒸発してしまいます。扇風機の風をお肌に直接当てるのも乾燥肌になる原因になります。
- 脂っこいものや甘いものを好む偏った食生活
- アルコールの飲み過ぎ
- 喫煙
- 過度のストレス
- 睡眠不足 など
の生活習慣の乱れは、お肌のターンオーバーを乱す原因です。
ターンオーバーの周期が乱れると、お肌のバリア機能も乱れ、お肌の水分量も低下し乾燥肌を招きます。
30代の乾燥肌のお手入れは保湿が重要
お肌の水分が低下し始めた30代では、保湿ケアがとても重要です。
保湿ケアのポイントは、水分と油分をバランスよく与えることです。
たっぷりの化粧水で角質層に水分を与えたら、美容液でお肌を整え、乳液やクリームの油分で水分が蒸発しないようにしっかりと閉じ込めます。
保湿ケアをする際に使用する化粧水は、お肌の水分を効率的に補う美容成分配合のものを選ぶのがよいでしょう。30代の乾燥肌を改善するおすすめの保湿成分を紹介します。
セラミドは、もともと表皮の角質層にある保湿成分ですが、加齢とともに減少していきます。化粧品で毎日補うことで、お肌のバリア機能を強化してキメの整ったお肌にしてくれます。
セラミドにはさまざまな種類があります。おすすめは、セラミド1・セラミド2・セラミドAP・セラミドNPなどです。
商品の成分表示の記載を確認してください。
コラーゲンはタンパク質の一つで、真皮層に存在しています。お肌のハリや弾力を維持する働きがあります。
加齢とともにコラーゲンは減少していくため、老化防止のためにも化粧品で積極的に補ってあげましょう。
ヒアルロン酸も、もともと人の体内に存在する成分です。水分を保持する力があり、お肌の保湿作用を発揮します。
ビタミンAはレチノールとも呼ばれており、お肌のハリや弾力をキープするコラーゲンの代謝を助ける働きがあります。また抗酸化作用、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーを正常に保つ作用があります。
ビタミンCは、美白作用があり、お肌のハリや弾力をキープするコラーゲンの生成を助ける働きをします。
ビタミンEは、老化の原因となる抗酸化作用があります。また血行が促進されて、お肌のくすみ・炎症・肌荒れの予防が期待できます。
保湿ケアの手順です。
化粧水→美容液→乳液→クリームの順につけるのが一般的です。
適量の化粧水を手に載せて体温で温めてから使うことで、お肌への浸透力が高まります。両手で顔全体を優しく包み込むようにして、化粧水を浸透させていきましょう。
パチパチとお肌をたたきながらつける人がいますが、これはお肌の刺激になります。優しく丁寧につけていきましょう。
コットンを使って化粧水を付ける場合は、コットンに500円玉大を目安に化粧水を染み込ませ、お肌に密着させたままコットンを優しく滑らせていきます。顔の中心から外側へ、上から下へとつけていきましょう。
コットンでゴシゴシと強い力でこするのはNGです。コットンとの摩擦でお肌に傷がついてしまうからです。
30代の乾燥肌はインナードライに要注意です
インナードライとは、お肌の表面は潤っているのに、内側は水分が不足して乾燥している状態のことです。
とくに夏は皮脂が多く出るので、それを潤いと勘違いしてしまいますが、それは皮脂によるテカリです。お肌の内側が乾燥しているので、皮膚がこれ以上の水分蒸発を防ごうと皮脂を大量に分泌していのです。
インナードライの原因は、お肌の水分を奪う紫外線やエアコン、またお肌の保湿成分を一緒に流してしまう大量の汗です。
インナードライは自分ではなかなか気づくことが難しいでしょう。そのためお肌がテカっているからと、皮脂を取り除く間違ったスキンケアを続けていくと、さらに乾燥肌を悪化させてしまいます。
あなたのお肌が以下の状態であればインナードライです。チェックしてみましょう。
- 皮脂でべたつきやテカリがあるのに、お肌がつっぱる
- 毛穴の黒ずみ、開きが目立つ
- 乾燥肌なのに、ニキビが出やすい
- 吹き出物ができやすい
インナードライの改善は、乾燥肌と同じように、保湿ケアをしっかりと行うことが大切です。たっぷりの化粧水で水分を与え、乳液やクリームで水分が逃げないようにフタをします。
(まとめ)30代の乾燥肌は保湿ケアがポイントです
2.30代の乾燥肌のお手入れは保湿が重要
3.インナードライにも要注意
30代のお肌は加齢とともに、乾燥しやすい状態になっています。夏は皮脂でベタつくからといって、乳液やクリームを使わない人が多いのですが、エアコンで水分を失っている夏こそ、保湿ケアをしっかりと行いましょう。