- しみ
- シワ
- 毛穴詰まり
- ニキビ
- 肌荒れ
洗顔にはぬるま湯が最適なのはなぜ?
なぜかというと、ぬるま湯で洗顔すると汚れ落ちがよく、潤いを奪い過ぎないからです
洗顔は、過剰な皮脂・古い角質・肌についたホコリやゴミなどを洗い落とし、清潔に保つために欠かせないスキンケアです。
これらの汚れをそのまま放置していると、時間が経って変質し
などの肌トラブルの原因にもなります。
こういったことを防ぐために、毎日何回か繰り返している洗顔ですが、何か心掛けている点はありますか?洗顔時の水温についてはどうでしょう?
洗顔に最適な水温は、体温程度のぬるま湯だといわれています。このくらいの温度だと、皮脂や汚れが落とせて、本来の潤いを失うことなく洗顔できるからです。
肌に近い温度なので、自然に毛穴が開いてきて、筋肉もほぐれ洗顔しやすくなります。洗顔料の成分の効果が発揮できる温度もぬるま湯です。
一方で冷水で洗顔する方法、熱いお湯を利用した美容法もあるようです。基本はぬるま湯での洗顔ですが、ときどきのスペシャルケアや気分転換として、ユニークな方法を取り入れていくのもよいでしょう。
毎日の洗顔時の水温について考えていきましょう。
肌タイプ別の、洗顔に適した温度
人の肌タイプは大きく4種類に分けられており、ぬるま湯での洗顔といっても、肌タイプごとに適した温度があります。
- 普通肌 32℃
- 乾燥肌 28℃
- オイリー肌 34〜35℃
- 混合肌 28〜32℃
普通肌の人を基準にすると、体温より少し低めの32℃が最適です。乾燥肌の場合は、皮脂や潤いの流出を防ぐために、普通肌の場合よりも5℃ほど低い目安です。
一方オイリー肌は皮脂汚れをしっかり取り除きたいので、少し高めにします。かといってあまり温度が高すぎると必要な分まで洗い流されてしまい、それをカバーしようと、皮脂の過剰分泌を招くので気をつけましょう。
あぶらっぽいのにカサつきも気になる混合肌タイプは、温度を低めにして潤いをしっかり守りながら、汚れは落とせるように、洗い方で調節します。
家庭の給湯器で、いつでも手軽にお湯が出せるようになりました。細かく温度設定もできます。当たり前のようにお湯のある生活で、真冬でも冷たい思いをすることがなく、毎日の洗顔では温かいお湯を使っています。
冷える朝や寒い時期はもちろん、夏であっても、疲れた時に温かいお湯で洗顔できるとホッとします。
ぬるま湯で洗顔することのメリットは、そういったちょうどよい「ぬくもり」にあるといえます。肌の温度と近いので、とくに薄く敏感な顔の皮膚に触れても抵抗感がありません。
お湯の温かさで神経がリラックスし、毛穴がしっかり開くので、奥の汚れまでキレイに洗うことができます。肌表面の皮膚や筋肉もゆるんで、皮膚の汚れが落ちやすくなります。
もともと皮膚に残っていた皮脂、古い角質のぬるま湯で溶け出すことで取り除けます。
洗顔料は、ぬるま湯で使ったときに、もっともよく泡立ち、洗浄と美容成分の効果が発揮できるように製造されています。したがってぬるま湯で洗ったときにもっともキレイに洗顔できるといえます。
冷たい水や熱いお湯だと、顔も手もいつまでも触れていられず、完全に汚れを落としきる前に洗顔を終わらせてしまいがちです。しかしぬるま湯であれば丁寧に汚れを流しきるまで続けることができます。
手や顔に触れていてちょうどよい温度であるため、つい長い時間、洗顔し続けてしまう可能性があります。乾燥気味の人は、必要な皮脂や潤いまで取り除かれてしまうと、肌の乾燥を招きます。
乾燥により肌荒れ、皮脂の過剰分泌につながる可能性もあります。ぬるま湯での洗顔だからと油断せず、自分の肌の様子を見ながら、適切な時間内に洗顔を終えるようにしましょう。
また洗顔ではどうしても皮脂や潤いが洗い流されてしまうので、洗顔後は必ず保湿をするようにしましょう。
せっかく最適な温度のぬるま湯で洗顔をしていても、自己流の間違った方法や、雑なやり方では、肌に負担がかかり続けてしまいます。
- 皮脂
- 汗
- 古い角質
- ホコリ
- ちり
などの汚れはしっかりと取り除きつつ、必要な潤いはしっかり残すような洗顔を行いましょう。
洗顔の際には、どうしても本来必要な皮脂や肌成分が流れ出てしまいます。洗顔後は必ず保湿ケアを行うようにしましょう。
洗顔をする前に、ハンドソープで手を洗って、清潔な状態にしておきます。せっかくキレイに洗顔しても、その手が汚れていては台無しです。
予洗いとして汚れやホコリを洗い流すことと、あらかじめ顔をぬらしておくことが目的です。
洗顔料のなじみをよくすること、洗浄成分の刺激を薄めることができます。泡立てたとはいえ、洗顔料の濃度が濃いまま触れると肌に負担がかかるからです。
洗顔料を適量、手に取ってぬるま湯を加えてしっかりと泡立てます。ツノが立ち、手のひらを逆さにしても落ちてこないようなコシがある、ふわふわの状態が理想です。
洗顔料のペーストや原液のまま、手でゴシゴシと顔に広げて、肌の上で泡立てるなどというのはもってのほかです。
まず皮脂や汚れが気になる額や鼻などのTゾーンから載せていきます。
手でこすらずに、泡をクッションのようにして顔に広げていきます。眉間や鼻の周りの入り組んだ部分にもしっかり泡が行き届くようにします。
次に顎、フェイスラインへと泡をのばしていきます。
このあたりは古い角質が気になる部分なので、指先を使って優しくマッサージするようにして洗います。
次に頬です。頬は皮脂の分泌が少ないので、あまり力がかからないように注意しましょう。
最後は口元と目元です。皮膚が薄く、弱くなっている部分です。
シワができやすいので、ごく優しく、さっと泡を載せる程度にします。
顔全体に泡を行き届かせることができたら、すすぎに入ります。適温のお湯で汚れを残さないように丁寧にすすいでいきましょう。
適温のぬるま湯を両手のひらですくって顔にかけ、洗顔料を流していきます。流し残しがないように、丁寧に行います。
- フェイスライン
- 髪の生え際
- 耳の周り
- 鼻の周囲の入り組んだ部分
など、洗顔料のぬるぬる感が残らないようにしっかり洗い流します。
さてそのすすぎのときに、水道の蛇口はどのようにしていますか?蛇口は開いたまま、流し続けている清水をその都度両手のひらで受けて、顔にかけていますか?
それとも洗面器や洗面台のボウルにいったん貯めて蛇口を閉じ、すくい上げて使っていますか?
ぜひ、蛇口をいったん止めて、貯めすすぎを行うようにしてください。洗面器や洗面台のボウルにたまったぬるま湯ですすぐことで、十分キレイに汚れを落とすことができます。
どうしても水の汚れが気になるときは、最後だけ蛇口からの清水で仕上げる、という方法もあります。
水を貯めている洗面器やボウルが小さくて、水の量が足りないときは、蛇口から少量ずつ新しい水を流すことで循環させ、入れ替えをしてもよいでしょう。
水は大切な資源です。日々の洗顔の際にも、なるべく節水を心掛けましょう。
洗顔料や汚れがしっかり洗い流せたら、清潔なタオルで水分を拭き取ります。
ゴシゴシこすらずに、優しく押さえて水分を吸い取るようにしましょう。
その後は時間を置かずに、保湿のスキンケアを行います。
冷水洗顔とは、タレントや美容家が行っている洗顔方法として話題になりました。
冷水で洗顔すると、ひんやり気持ちがよく、気分のリフレッシュができます。目覚まし効果もありますね。
さまざまな方法があり、冷水のみで顔を洗い流すもの、氷水を使うもの、ぬるま湯と冷水を交互に使うものなどあります。
急激な温度差をつくることで血行をよくして新陳代謝を促すことができます。毛細血管に酸素や栄養を行き渡り、肌の再生につながります。
洗顔料の洗浄成分、香料、アルコールなどに抵抗がある人は、冷水のみを使った洗顔が向いているかもしれません。
しかし冷水洗顔には注意点があります。水温が低いため、皮脂、古い角質などの汚れがきちんと洗い流せない可能性があります。
冷水に触れることで体温調節機能のため、毛穴が閉じてしまいます。すると毛穴に詰まった汚れをきちんと洗い流せません。
肌にこれらの汚れが残ってしまうと、肌荒れやニキビなどの肌トラブルにつながります。また冷水を当てることで、急激に血管が収縮するので、赤ら顔を招くこともあります。
冷水洗顔は、あまり過度に行わないほうがよいでしょう。
「ヒートショックプロテイン」を生かした熱いお湯での洗顔方法
「ヒートショックプロテイン」という言葉を聞くことがあります。熱などさまざまなストレスを受けると、細胞を守ろうとして生まれるタンパク質のことです。
この働きで傷ついた細胞が修復され活性化し、免疫力や代謝が上がるということで注目されています。それがヒートショックプロテイン入浴法です。
40~42℃のお湯に10~20分程度入って体を温める、というものです。
同様に洗顔法もあります。肌細胞が活性化するので、シミ・シワ・たるみができにくく、紫外線のダメージにも強くなります。
- 42℃のお湯を用意します。お風呂の浴槽のお湯くらいの温度です。3分間、顔にかけ続けます。洗顔料は使いません。
- 顔が十分に温まったら、そのお湯が冷めないうちに、蒸しタオルをつくります。タオルで顔をおおって、2~3分保温します。
- タオルを外したら、顔が温かいうちに保湿ケアをします。いつもの化粧品でよいのですが、丁寧に行います。
熱いお湯での洗顔後は、皮脂や潤いを多く奪ってしまうのでしっかり保湿を行いましょう。頻度が多いと肌に負担がかかるので、週1回程度に抑えましょう。
(まとめ)なぜぬるま湯での洗顔がよいのかよく理解して、毎日の洗顔を行いましょう
2.ぬるま湯での洗顔の注意点
3.ぬるま湯での洗顔方法
4.冷水洗顔について
5.ヒートショックプロテインを増やす洗顔法
自分にあわない水温での洗顔を続けていると、「本来落とすべき汚れが落ちない」、または「肌に必要な保湿成分まで洗い落としてしまう」ということになってしまいます。
毎日の洗顔は、ぬるま湯を使うのがベストです。適温での洗顔を続けることで、キレイな肌を維持しましょう。