- 顔を触ると肌のゴワつきやザラつきが気になる…
- なんとかしようといろいろなスキンケアを試してみたもののイマイチ効果が出ない…
クエン酸で自宅でもピーリング洗顔ができる?
クエン酸を使ったピーリング洗顔でツルツルお肌になりましょう
ツルスベお肌を取り戻すにはどうしたらといいのかと悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そんな悩みを抱えている人におすすめしたいのが「ピーリング洗顔」です。
ピーリングと聞くと、
- 何か特別なことをしなくてはいけないの?
- 美容皮膚科に行かないとできないのでは?
と思う人もいるでしょう。
実は「クエン酸」を使えばピーリング洗顔をすることができるのです。クエン酸は、ドラッグストアや生活雑貨店で手軽に入手できます。
クエン酸といえば
- 口にすると酸っぱい
- 掃除で使うと汚れをキレイに落とせる
などのイメージがあります。実はクエン酸は、食事や掃除だけでなくスキンケアにも使える優れものなのです。
ただし誤った使い方をするとツルスベお肌どころか、肌トラブルを招く原因につながります。キレイなお肌を手に入れるには、正しい使い方をすることが重要です。
今回は、クエン酸を使ったピーリング洗顔のやり方と効果について解説します。
酸を使ったピーリングの歴史
ピーリングの歴史は古く4000年以上昔の古代エジプトですでに行われていた記録があります。肌を美しく保ちたいという願いは古くから世界中にあり、酸の力を見出し工夫して利用してきました。
例えばクレオパトラがミルク風呂に入っていたという話がありますが、これは乳酸を利用したケミカルピーリングといえます。またルイ14世は古いワインを肌に塗っていたそうですが、これはワインに含まれる酒石酸の利用です。
日本でもお風呂にゆずなどの柑橘類を入れる習慣がありますが、これも一種のケミカルピーリングといえます。普段の生活の中でとくに意識しなくても、食べ物や植物など身近なものから酸の力によるピーリング効果を経験しているのです。
ピーリングの技術はヨーロッパやアメリカを中心に研究が進み、やがて現代のように効果が高いものになってきました。
クエン酸とは酸味のもととなる成分のことで、レモンや梅干しなどにたくさん含まれています。「疲れた時に酸っぱいものを食べると元気になる」なんて話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
これはクエン酸が体内の乳酸を分解する働きを持っているためです。乳酸といえば体を酷使した時に体内に蓄積し疲労感を感じさせる成分として知られています。
クエン酸はこの乳酸を分解し体内の新陳代謝を促す働きがあるのです。さらに血液の酸化を抑えて血流をサラサラにする力も持っています。
体によい影響を与えてくれそうなクエン酸ですが、美肌効果も期待できます。体内の新陳代謝が活発になると、肌のターンオーバーの促進にもつながると考えられます。
肌のターンオーバーとは古くなった角質や不要になった老廃物を排出し新たな細胞に生まれ変わることです。ターンオーバーが促進されることで、肌をキレイな状態に保つことができるのです。
クエン酸はお店で手軽に手に入れることができるため、
- クエン酸を浴槽に入れる
- クエン酸水を作ってリンス代わりに使う
など、さまざまな美容法に取り入れられています。
もちろん、クエン酸を配合したスキンケア用品も販売されています。
「AHA」という言葉を聞いたことはありますか?
クエン酸はリンゴ酸や乳酸などと一緒に「フルーツ酸(AHA)」と呼ばれることもあります。
AHAは化粧水や美容液だけでなく洗顔料にも配合されていることがあり、肌の黒ずみやニキビ跡などに効果があると言われているのです。
「ピーリング」とは、酸の力で肌表面の角質を溶かして除去するスキンケアのことです。
顔に残ったままの古い角質を取り除くことで、くすみやザラつきの改善につながるとされています。
古くなった角質が蓄積されると、肌はくすんで見えてしまいます。また角質が厚く層になることで化粧水や美容液の有効成分が浸透しにくくなり、肌に必要な栄養を取り込めなくなります。
また古くなった角質は角栓の原因となります。角栓が毛穴に詰まってしまうと毛穴が目立つようになるだけでなく皮脂が酸化して黒くなり「黒ずみ毛穴」となる可能性もあるのです。
古くなった角質が肌に及ぼす影響のことを考えると、こまめにケアして角質を除去する必要があります。この角質除去に有効なスキンケアのひとつがピーリングなのです。
ピーリングは、美容皮膚科をはじめとする専門機関で受けることができます。もちろん市販のピーリング剤を使えば自宅でも行うことができます。
そうはいっても「肌の角質を溶かすなんてハードルが高いかも…」となかなか手が出せない人もいるかもしれません。そんな悩みを抱える人におすすめなのが、「ピーリング洗顔」です。
ピーリング洗顔は、普段使っている洗顔料をピーリング効果のあるものに変えるだけでよいのです。ピーリング剤に抵抗がある人は、まずはピーリング洗顔から始めてみましょう。
ここでは、具体的にどのようにしてピーリング洗顔を行うかをご紹介します。AHA配合のピーリング石けんが肌にマイルドで、自宅用としてはおすすめです。
洗顔を始める前に、蒸しタオルで顔を温めておきましょう。角質がやわらかくなって除去しやすくなる、毛穴が開いて毛穴汚れや角栓が落ちやすくなるなどの効果が期待できます。
ピーリング石けんを泡立てます。通常の洗顔料と同じく、しっかりと泡立てましょう。
キメの細かい濃密な泡で顔を洗うことで、肌への摩擦を防ぐことができます。上手に泡を作れないという人は、泡立てネットや泡立て器を使ってもよいでしょう。
ピーリング洗顔が通常の洗顔と異なる点は、「酸の力で角質を落とすこと」です。通常の洗顔では、泡に汚れを吸着させて洗い流すことで汚れを落とします。
対して、ピーリング洗顔では酸の力で角質を溶かして除去します。このため酸の力を古い角質へしっかりと浸透させる必要があります。
顔全体に泡を広げたら数十秒程度放置し、その後、丁寧にすすぎましょう。
洗顔後は、タオルを優しく顔にあてるようにして水分を取りましょう。ゴシゴシとこするのは肌に負担をかけるため厳禁です。
またピーリング洗顔をした後の肌は古くなった角質がはがれて皮がむけた状態となっています。乾燥しやすくなっているので、いつも以上に丁寧に保湿するようにしましょう。
ピーリングをした後の肌は普段よりもバリア機能が低下しているため、非常にデリケートな状態です。紫外線をはじめとする外部からの刺激を受けやすくなっているので、しっかりと対策を行うようにしてください。
ピーリング効果のある洗顔料でなく、クエン酸を使うことで手軽にピーリングを行うことができます。やり方を紹介すので、ぜひ試してみてください。
- クエン酸
- 精製水
クエン酸も精製水も、ドラッグストアや生活雑貨店などで手に入れることができます。
クエン酸の割合は、精製水の約10%を目安にするとよいでしょう。たとえば精製水が100mlであれば、クエン酸は10gとなります。
- クエン酸と精製水をスプレーボトルなどの容器に入れて混ぜます。
材料を用意して混ぜるだけなので、とても手軽に作ることができます。保管する場合は冷蔵庫に入れて、1カ月以内を目安に使い切るようにしましょう。
- 通常のクレンジングと洗顔で顔をキレイにする
- ピーリングしたい箇所にピーリング剤を塗る
- 数分、そのままにする
- 顔にピーリング剤が残らないようにすすぎ、タオルで水分を取る
- 保湿ケアをする
ピーリング方法そのものは、とくに難しいわけではありません。もし刺激が強いと感じたら、重曹を加えてみましょう。
重曹には、酸性を弱めて刺激を抑える働きがあります。
「敏感肌で刺激が強いのはちょっと…」という人は、重曹をプラスしてみるとよいでしょう。
ピーリング洗顔同様、クエン酸を使ったピーリングでも、ピーリング後は肌がとてもデリケートな状態です。丁寧に保湿する、紫外線対策を行うなど、しっかりと肌を保護してください。
クエン酸でピーリングをする時の注意点
肌をキレイにする効果が期待できるクエン酸ピーリングですが、いくつか注意点があります。
まず分量を守りましょう。クエン酸と精製水の割合は、精製水10に対してクエン酸1が目安です。
「クエン酸が多い方が角質も落ちやすいのでは?」とクエン酸の濃度を上げてしまうと、肌に強い刺激を与えてしまい、赤みやヒリつきの原因につながります。
そしてピーリングを行う前にパッチテストを行いましょう。腕の内側の皮膚などでテストをして何も問題なければ安心して顔にも使えますね。
角質を落とそうと一生懸命になり過ぎて、なんどもクエン酸ピーリングを行うのもNGです。古くなった角質だけでなく新しい細胞も落としてしまい、肌が傷ついてしまいます。
毎日ではなく、週1〜2回程度のスペシャルケアとして取り入れるのがよいでしょう。
(まとめ)クエン酸でピーリング洗顔をして、すべすべの肌になりましょう!
2.ピーリングとは、古くなった角質を溶かして除去するスキンケアのこと
3.ピーリング効果のある洗顔料やクエン酸を使えば手軽にピーリングができる
4.クエン酸を使ったピーリングは週1〜2回程度のスペシャルケアにする
ピーリングをしたいと思っていても、人によってはサロンや美容皮膚科に行くタイミングがなかなかないかもしれません。
でもクエン酸やピーリング効果のある洗顔料を使えば自宅でも手軽にできます。
クエン酸をはじめ、精製水や重曹もお店で手軽に入手できます。自宅でピーリングをして、スベスベお肌を手に入れてしまいましょう。