- 皮脂汚れや汗だけではなく、空気中のホコリや雑菌がついたベタベタのお肌が気持ち悪いので帰宅したらすぐにクレンジングと洗顔をします。そして就寝する前にも洗顔をしていますがお肌がくすんできているように感じます…
- 顔のテカリが気になって小まめに洗顔をしていますが、またすぐに皮脂が浮いてきて困っています。常にお肌を清潔にしているのにどうして改善しないのでしょうか…
ぬるま湯だけの洗顔でお肌の汚れは取れるの?
目次
ぬるま湯だけで洗顔すると潤いを守ることができます
このように毎日しっかりとスキンケアを行っているのに常に
- 乾燥
- 皮脂浮き
- シミ
- くすみ
などの肌トラブルで悩んでいる人がいます。
その原因は、洗い過ぎにあるようです。
メイクを落とす時にはクレンジング剤を使います。洗顔をする時は洗顔料を使うのが当然です。
このクレンジング剤と洗顔料には、お肌に刺激を与えるさまざまな物質が入っているのです。そこでクレンジングや洗顔を人一倍丁寧にしているのに、肌トラブルに悩まされ続けている人におすすめするのが、ぬるま湯だけの洗顔です。
洗顔料をつけないで汚れが取れるの?
と思いますが、ぬるま湯で流すだけで汚れは落とせるのです。しかもお肌にとっても優しい洗顔方法です。
今回は、ぬるま湯だけの洗顔方法を紹介します。
お肌に優しいぬるま湯だけの洗顔
洗顔は1日2回までが理想といわれています。しかしお肌のベタつきや毛穴汚れが気になる人は1日に何度も洗顔をしています。
その度に洗顔料やクレンジング剤を使っていては、お肌への負担は相当大きくなるでしょう。
過剰な洗顔は
- お肌の潤いを保つ皮脂や皮脂膜
- セラミド
- 天然保湿因子(NMF)
などの保湿成分も一緒に洗い流してしまいます。
皮脂膜は皮脂と汗などが混ざった物質です。洗顔で流されても皮脂や汗は常に分泌しているので30分もすれば回復します。
しかし角質層にあるセラミドや天然保湿因子などの保湿成分は、もとの状態に戻るまでに相当な時間が要するといわれています。
これら保湿成分を失うとお肌のバリア機能が低下し、乾燥や外部刺激からお肌を守ることができなくなります。さらにはお肌の新陳代謝といわれるターンオーバーが乱れてしまいます。
「ぬるま湯だけ洗顔」がお肌によい理由とは?
「ぬるま湯だけ洗顔」は、洗顔料を使わずにぬるま湯だけで洗顔する方法です。これまで洗顔料を朝晩たっぷり使って洗顔していた人には違和感がある洗顔方法かもしれません。
しかしぬるま湯だけの洗顔を続けると、お肌の変化を日に日に実感することでしょう。ぬるま湯だけ洗顔のメリットを説明しましょう。
1.保湿力が高まる
過剰な洗顔は、お肌に必要な皮脂や角質、もともと人に備わっている保湿成分を一緒に洗い流してしまいます。お肌に刺激を与える成分が多量に入った洗顔料を使用すればさらに保湿力は低下します。
保湿力を失ったお肌は乾燥し、肌荒れやくすみなどの肌トラブルを引き起こします。皮脂が多量に出る顔のテカリも実は乾燥肌が原因です。
これ以上乾燥させまいと、お肌が皮脂を過剰に分泌しているのです。
洗顔料を使わないだけで、お肌は保湿力がアップしていきます。ぬるま湯だけの洗顔を続けていくことによって、肌トラブルも改善されていくでしょう。
2.毛穴の開きを解消
毛穴が開いていると、キメ細かなお肌には見えません。ファンデーションを厚塗りしても開いた毛穴を隠し切れず、余計に不衛生な感じに見えます。
多くの女性が悩む開き毛穴は、洗顔のし過ぎが原因とされています。
毛穴の汚れを除去したいがために、ゴシゴシと必死に洗っていませんか?これではお肌が傷つきさらに毛穴が悪化してしまいます。
保湿成分も失い乾燥肌になると皮脂の過剰分泌を引き起こしてしまいます。
ぬるま湯だけの洗顔は、洗顔料によるお肌への負担もなく、優しく洗い上げます。すぐには改善しませんが、根気強くぬるま湯だけの洗顔を続けていけば、徐々に毛穴の目立たない美肌を取り戻すことができます。
3.ニキビ肌を改善
ニキビ肌にとって、毎日のクレンジング剤や洗顔料は刺激物なのです。お肌を清潔にしているつもりが、ニキビをさらに悪化させていることになります。
ぬるま湯だけの洗顔ならば、ニキビ肌に与える刺激物は何一つなく、汚れをしっかり落としながら保湿成分もキープしてニキビ肌を改善へと導いてくれるでしょう。
ぬるま湯だけ洗顔の正しい手順
ぬるま湯だけ洗顔は、メイクをしている場合、クレンジングをして洗顔料で汚れをしっかりと洗い流してから行います。メイクを普段からしていない人は朝、晩ともぬるま湯だけ洗顔で十分汚れを取り除くことができます。
ぬるま湯だけ洗顔は、肌質によってお湯の温度が変わります。
温度の目安は、
- 普通肌 32℃
- 乾燥肌 28℃(普通肌より5℃前後低め)
- オイリー肌 34〜35℃(普通肌より少し高め)
- 混合肌 28〜32℃
ぬるま湯だけ洗顔の正しい手順は、たっぷりのお湯を使い、顔の中心から外側に向かって優しく洗います。ゴシゴシとこすり洗いをしなくても汚れは除去できます。
ぬるま湯をお肌に当てるときは、円を描くように洗っていくと、こめかみ部分の汚れもしっかりと落とすことができます。
ぬるま湯だけ洗顔は、20回程度洗えば汚れがしっかりと落ちています。お肌に必要な皮脂や角質を洗い流さず、しっとりとした洗い上がりです。
洗顔料を使っていないとはいえ、お湯だけの洗顔も20回以上行うと、乾燥などの肌トラブルを引き起こしてしまいます。回数を守って行いましょう。
洗顔後は、清潔な柔らかいタオルをお肌に押し当てるようにしながら水分を拭き取ります。洗顔時と同様にゴシゴシこすらないように気をつけましょう。
ぬるま湯だけ洗顔後の保湿ケア
ぬるま湯だけ洗顔をした後は、すぐに保湿ケアを行いましょう。洗顔料を使っていないとはいえ、ぬるま湯で汚れを除去したお肌は、皮脂膜も一緒に流されています。
保湿ケアで乾燥からお肌を守りましょう。保湿ケアで使用する化粧品は、保湿成分など美容成分が配合されたものを選びましょう。
保湿成分では、セラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたものがおすすめです。
セラミドはもともと人の体内で作られる成分です。しかし加齢とともに減少していくので、美肌をキープするためには化粧品などを使って積極的に補うことが不可欠です。
さまざまな化粧品に配合される保湿成分のセラミドは、セラミド1、セラミド2といった数字でラベルに表記されています。それぞれお肌への作用が異なります。
- セラミド1…水分保持、外部の刺激からお肌を守る働きがある
- セラミド2…水分保持力が強い
- セラミド3…水分保持、しわを浅くする働きがある
- セラミド4…バリア機能に関係する働きがある
- セラミド5…水分保持、ターンオーバーの促進、しわを浅くする働きがある
- セラミド6…水分保持、ターンオーバーの促進、しわを浅くする働きがある
これらの特徴から、自分のお肌に合ったセラミドが配合された化粧品を選び、お肌の保湿ケアを効率的に行いましょう。
オイリー肌でお悩みの人は、皮脂の過剰分泌を抑える働きがある、ビタミンC誘導体が配合された化粧品がおすすめです。ビタミンC誘導体にはさまざまな種類があります。
- アスコルビルリン酸ナトリウム
- リン酸アスコルビルマグネシウム
- APPS(アプレシア)
- パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム
- 3-0エチルアスコルビン酸
などと表記されているものを選ぶとよいでしょう。
保湿ケアの手順は、化粧水→美容液→乳液→クリームの順が一般的です。ただ化粧品メーカーによっては異なる場合があるため、確認してからお手入れしてください。
化粧水のつけ方は手のひらでつけても、コットンを使ってつけてもどちらでもOKです。自分のやりやすい方で行いましょう。
手でもコットンでも気をつけたいのは、お肌に刺激を与えずに優しくいたわるようにつけることです。手のひらでパチパチとパッティングしたり、コットンでお肌をこすったりするのはNGです。
化粧水は惜しまずにたっぷりと使いましょう。毛穴の奥までしっかりと浸透させたい時は、コットンにたっぷりと化粧水を含ませて、小鼻など入り組んだ部分までしっかりとつけてあげましょう。
洗顔料、クレンジング剤の選び方
クレンジング剤にはメイクの油分を落とすための合成界面活性剤が配合されています。合成界面活性剤はお肌のバリア機能の役割をするセラミドなど保湿成分を洗い流します。
合成界面活性剤が多量に配合されているクレンジング剤ほど、洗浄力が高く濃いメイクもサッと落とすことができます。オイルタイプや拭き取るシートタイプがそれに該当します。
毎日使うクレンジング剤は、合成界面活性剤が少ないクリームタイプがおすすめです。洗浄力に物足りなさを感じる場合は、目元や口元専用のリムーバーで最初にクレンジングしておくとよいです。
洗顔料もさまざまなタイプがありますが、
- 合成界面活性剤
- 合成着色料
- 香料
- 防腐剤
- パラベン
など、余計な添加物が配合されていないものがお肌に刺激を与えず優しく洗い上げます。
毎日使う洗顔料は、天然由来の成分だけで作られた固形の石けんがおすすめです。洗い上がりもさっぱりして、どんな肌質でも安心して使えます。
(まとめ)ぬるま湯だけで美肌を取り戻す
2.ぬるま湯だけ洗顔の正しい手順
3.ぬるま湯だけ洗顔後の保湿ケア
洗顔料やクレンジング剤を使ってお肌を洗浄するのは、お肌への刺激になっていることがあります。しっかりスキンケアをしているのにお肌がいまいちと感じている人は、ぬるま湯だけ洗顔にトライしてみましょう。
余計な成分をお肌につけないぬるま湯だけ洗顔で、本来の美しいお肌を取り戻しましょう。