ニキビ跡は洗顔で改善できる?

ニキビ跡は洗顔で改善できる?

ニキビ跡のケアは洗顔と保湿が大切です

ニキビが治っても、ニキビの跡が残ってしまうとショックですよね…。メイクでニキビ跡を隠そうにも限界があります。

ニキビの跡を改善させるためには、毎日の正しい洗顔や保湿などのスキンケアが大切です。

洗顔は、顔に付着した空気中の汚れや雑菌、アクネ菌、古い角質や余分な皮脂を除去するため、とても大切なスキンケアです。古い角質が除去されずに毎日お肌に残り蓄積していくと、お肌の細胞が新しく生まれ変わるターンオーバーが正常に行われなくなります。

そうなるとニキビ跡の改善にも悪影響で、他の肌トラブルをも引き起こす可能性があります。また、洗顔後の保湿ケアもニキビ跡を改善するためには、とても重要なスキンケアです。

洗顔では、汚れや古い角質と一緒に、お肌の潤いも流れてしまうことがあります。しかし、きちんとした保湿ケアをしてお肌の潤いを補い乾燥からお肌を守ることで、バリア機能を維持しターンオーバーが正常に行われてニキビ跡の解消につながります。

今回は、ニキビ跡の改善につながる正しいスキンケアをご紹介していきます。

ニキビ跡はタイプ別で洗顔方法が異なる

これまでニキビ跡のケアによいと口コミで評判の洗顔料や保湿ケア化粧品を使用しても、まったく改善しなかったことはありませんか…?

お肌の変化を感じられないと悩んでいる人は、お手入れ方法が間違っていたのかもしれません。

ニキビ跡といっても、その見た目や症状はさまざまです。そのため、洗顔や保湿などのお手入れ方法や化粧品の選び方などもそれぞれ異なります。

ここでまず自分のニキビ跡のタイプについてしっかり知ることが大切です。

ニキビ跡とは?

ニキビ跡は、ニキビの炎症によって皮膚がダメージを受け、傷跡が残ったもの。
ただし、いくつかの種類があります。
この後解説するので、今自分にあるニキビ跡の種類や原因は何か確認してみてくださいね★

ニキビ跡のタイプは4つ

ニキビ跡のタイプ
自分のお肌をよく観察して、ニキビ跡がどのタイプなのかをしっかり確認していきましょう。

1.赤みのあるニキビ跡

赤みのあるニキビ跡の見た目は、お肌の色が赤っぽくなっているのが特徴です。手触りもボコボコとしています。

赤みのあるニキビ跡の原因は、ニキビの炎症が悪化して毛細血管にダメージを受けると、修復しようと毛細血管がその部分に作られます。その毛細血管を流れる血液によって皮膚が赤く見えます。

毛細血管が増えることと、ニキビの炎症のダメージで皮膚が薄くなっていることで、ニキビ跡の赤みが目立ちます。

2.シミのようなニキビ跡

茶色のシミのようなニキビ跡はメラニン色素によるものです。こうしたお肌のシミは色素沈着ともいいます。

ニキビが炎症を起こすと、活性酸素が発生してお肌を守るためにメラニンが大量に発生します。メラニンは本来、紫外線、炎症や化学物質など外部の刺激からお肌を守るためのものです。

メラニンは皮膚の表皮で生成されます。健康なお肌であれば、新陳代謝といわれるターンオーバーによってメラニンは自然に排出されます。

しかしニキビのあるお肌やニキビが治った後のお肌はターンオーバーのサイクルが乱れているため、メラニンがお肌に残ってしまうという場合もあります。

3.クレーターのようなニキビ跡

見た目も手触りもボコボコとしているクレーター状のニキビ跡です。大小さまざまな陥没があり、とくに頬のあたりに目立ちます。

お肌で炎症が起きると真皮にあるコラーゲンなどにダメージが加わります。そうするとお肌の新陳代謝といわれるターンオーバーが乱れてしまい、皮膚にクレーター状のへこみができてしまいます。

4.ヤケド跡のようなニキビ跡

ヤケド跡のように皮膚が硬くなり盛り上がってしこり状になっていて、赤みや褐色を帯びているのが特徴です。またケロイド状の跡になっているケースもあります。

こうしたニキビ跡の原因は、同じ場所で、炎症が悪化したニキビが繰り返されたことです。お肌の表面の表皮、お肌の奥にある真皮や毛穴に強いダメージが加わります。

さらに炎症が悪化したニキビが同じ場所で繰り返されると、お肌の再生のためのコラーゲンが過剰に生成され皮膚が硬くなってしまうのです。

ニキビ跡を改善する洗顔方法

ニキビ跡を改善する洗顔方法
ニキビ跡を改善するためには、正しい洗顔方法がとても重要です。これまでの自己流の洗顔方法を見直していきましょう。

正しいやり方を説明します。

  1. 洗顔の前に手を洗います。雑菌がついた手で洗顔すると、ニキビの原因となります。
  2. ぬるま湯で顔を流します。毛穴も開き、汚れも落ちやすくなります。
  3. メイクをしている人はクレンジングしてから洗顔をします。洗顔料をしっかりと泡立てましょう。泡立て用のネットを使うと短時間でたっぷりの泡を作ることができます。泡立てが少ないと、手とお肌に起こる摩擦で、必要な角質までも落としてしまいます。たっぷりの泡を顔全体に載せて、指の腹を使ってクルクルとマッサージしながら汚れを浮き上がらせます。
  4. ぬるま湯を優しく顔にあてて、しっかりとすすぎます。洗顔料がお肌に残ってしまうと、ニキビの原因になります。
  5. 清潔なタオルで、お肌にあてるようにして水分を吸い取ります。ゴシゴシこすらずに、優しく拭くようにしましょう。

肌タイプ別におすすな洗顔料については、下記の関連ページもおすすめです。
自分の肌にあった洗顔方法は?洗顔の基本についてのまとめ

ニキビ跡を改善する保湿ケア

洗顔後はすぐに保湿ケアを行います。ニキビやニキビ跡があるお肌はターンオーバーが乱れているため、外部の刺激からお肌を守るバリア機能が低下しています。

クレンジング剤や洗顔料に含まれる成分によって、お肌のバリア機能の働きをする角質が落とされてしまいます。そのため、洗顔後は時間を空けずにすぐに保湿をしてお肌を保護します。

保湿ケアの手順

  1. 化粧水を手のひらに載せて体温で温めます。毛穴を開いて浸透しやすくするためです。
  2. 化粧水をお肌に載せて、手のひらで優しくなじませていきます。
  3. 次に乳液をお肌につけていきます。油分を含む乳液が、化粧水の蒸発を防ぐ役割をしています。

ニキビ跡を改善するタイプ別おすすめスキンケア用品


ニキビ跡のタイプ別に、おすすめの洗顔料や化粧水などを紹介します。ピンポイントでケアすることで、お肌の変化も徐々に実感できるでしょう。

1.赤みのあるニキビ跡

赤みのあるニキビ跡のお肌には、ピーリング成分(グルコール酸、AHA、BHAなど)が配合された洗顔料やクレンジング剤、化粧水がよいでしょう。古い角質が取り除かれ、ターンオーバーが促されることでニキビ跡の再生がすすみます。

ピーリング作用のある洗顔料や化粧品は週1〜2回ほどの使用にしましょう。毎日使用するとお肌に必要な角質までも取り除き、バリア機能が低下してしまいます。

バリア機能が低下すると乾燥などの肌トラブルが起き、ターンオーバーが乱れてニキビ跡の改善を遅らせてしまいます。使用頻度をきちんと守り、正しい使い方をしましょう。

2.シミのようなニキビ跡

シミのようなニキビ跡のケアには、メラニン色素の生成を抑えるビタミンCやレチノールが配合された洗顔料、クレンジング剤、化粧品を選びましょう。ビタミンCをさらに角質層への浸透をよくしたのがビタミンC誘導体です。

ビタミンC誘導体はメラニンの生成を抑えながら、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーを促しメラニン排出をサポートします。メラニン色素が沈着したニキビ跡の予防、改善が期待できます。

ビタミンCにはさまざまな種類があります。化粧品パッケージに、リン酸アスコルビルマグネシウム、アスコルビルリン酸ナトリウム、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム、APPSなどと明記されたものがオススメです。

またビタミンCは皮脂の分泌を抑える働きがあるため、乾燥肌を招きやすくなります。保湿成分のコラーゲン、セラミドなども配合された化粧品を選びましょう。

レチノールは、古い角質を除去し、ターンオーバーを促すことでメラニン色素がはがれ落ち、ニキビ跡が改善されていきます。

3.クレーターのようなニキビ跡

ボコボコと陥没したニキビ跡には、プラセンタが配合された化粧品がオススメです。プラセンタはお肌の奥の真皮にまで浸透するため、真皮でダメージを受けたコラーゲンを再生させて、クレーター状のお肌を徐々に改善させる作用が期待できます。

コラーゲンを生成するビタミンC誘導体も陥没したニキビ跡を緩和します。

4.ヤケドのようなニキビ跡

ヤケドのようなニキビ跡は、ニキビの炎症が繰り返されたことが原因です。そのためには、ニキビの炎症に有効なグリチルリチン酸ジカリウムが配合された化粧品を選びましょう。

グリチルリチン酸ジカリウムは、ステロイドと同じくらいの坑炎症作用があります。ヤケドのようなニキビ跡はスキンケアだけで改善するのは難しいとされています。

しかし、悪化させないためにもお肌に適した化粧品を使い、丁寧にケアすることが大切です。

洗浄力の強い洗顔料やクレンジング剤については、下記の関連ページもおすすめです。
洗顔・クレンジングで注意したい肌に悪い成分

ニキビを予防するために日頃から気をつけたいこと

ニキビを予防するために気をつけたいこと
ニキビ跡をこれ以上作らないためには、ニキビを増やさない・作らないことが大事です。ニキビを予防するために日頃から気をつけておきたいポイントをご紹介します。

間違ったスキンケア

洗浄力の強いクレンジング剤、洗顔料を使って、1日何度も洗顔するのはNGです。洗顔は1日2回まで、たっぷりの泡で優しく洗顔しましょう。

偏った食生活

ファストフード、揚げ物、インスタント食品、ポテトチップス、ケーキやドーナツなどの甘いものは、ニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を引き起こします。良質なタンパク質とビタミン豊富な野菜を積極的に取り入れ、バランスよい食生活を心掛けましょう。

紫外線

日焼けはお肌のシミの原因です。ニキビ肌に使用できる日焼け止めを使って、日頃から紫外線対策を行いましょう。

質の高い十分な睡眠

お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーが順調に行われるためには、成長ホルモンが不可欠です。成長ホルモンは睡眠中のノンレム睡眠中に分泌されています。
睡眠時間の確保とともに、熟睡できる質の高い眠りを心掛けましょう。

睡眠による美肌作りについては、下記の関連ページもおすすめです。
気になる毛穴と睡眠の関係を徹底解剖

(まとめ)ニキビ跡を改善するポイント

(まとめ)ニキビ跡を改善するポイント

1.ニキビ跡は4タイプ別
2.ニキビ跡を改善する洗顔方法
3.ニキビ跡を改善する保湿ケア
4.ニキビ跡を改善するオススメスキンケア用品

ニキビ跡は改善するためには、正しい洗顔と保湿が大切です。また自分のニキビ跡のタイプを知り、それに適した化粧品を使うことで予防、改善につながります。

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