- カサカサしている
- 白い粉がふいている
- かゆみがある
乾燥肌の原因は洗顔にある?
洗顔のやり方で乾燥肌を防ぐことができます
お肌がいつも
といった乾燥肌で悩んでいる人は、今すぐにでも、洗顔方法や洗顔料を見直してみることが大切です。
ゴシゴシこすり洗いをしていたり、汚れをしっかり除去するために洗顔に長い時間をかけていたり、洗顔料を泡立てずにお肌にぱっと載せてこすり洗いをしていたり。
こんなことはありませんか?
これらはすべて乾燥肌を招く間違った洗顔方法です。
乾燥肌とは、空気の乾燥などで、表皮の一番外側にある「角質層」の水分が少なくなる現象です。
皮脂と汗が混ざってできる皮脂膜が壊れてしまうと、お肌の水分が蒸発してしまいカサカサとした肌になります。さらに表皮の一番外側にある角質層のキメが粗くなると、お肌のバリア機能が低下して細菌やアレルギー物質など外部からの刺激に過敏に反応してしまい、かゆみなどの症状が現れます。
肌の内部から乾燥を守るための洗顔のコツはたっぷりの泡を使って優しくお肌を洗い、ぬるま湯で丁寧に流すことです。洗顔方法を少し見直しただけでも、お肌の変化に気づくでしょう。
今回は、乾燥肌を改善するための洗顔方法を紹介します。
乾燥肌を改善する洗顔方法
お肌は外側から
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織
という3層から成り立っています。
乾燥肌は、お肌の一番表面にある表皮にある角質層の水分が30%以下になった状態といわれています。
角質層の細胞にはセラミドなどの保湿成分が存在しています。この角質層にある保湿成分が、お肌の水分を保持し外部の刺激から守る働きなどをしています。
しかし、保湿成分が正常に機能しなくなると瞬く間にお肌はカサカサし粉をふきたり固くなったりしてしまうのです。
お肌の潤いを保つ角質層にある保湿成分は、年齢を増すごとに減少していくとされています。その進行を遅らせるためには毎日のスキンケアがとても大切になってきます。
とくに洗顔はスキンケアの基本です。これまでの自己流の洗顔方法を見直すためにも、間違った手順で洗顔を行っていなかったか確認してみましょう。
- 秋冬の湿度の低下
- エアコンの使用
- 保湿ケアの不足
- ストレスや不規則な生活習慣
など、乾燥肌を招く原因はさまざまあります。中でもとくに大きな原因といわれているのが、毎日の洗顔方法です。
空気中のホコリや細菌がついたお肌や、皮脂がたまった毛穴をしっかりと洗浄しようとゴシゴシと力を入れて洗いたくなります。しかしこれではあっという間に乾燥肌になってしまいます。
潤いあるお肌をキープするためには、正しい洗顔方法でお肌を清潔に保つことが大切です。
乾燥肌を招く間違った洗顔方法を見ていきましょう。
汚れをしっかり除去するために、時間をかけてすみずみまで丁寧に洗顔するのは乾燥肌を招く原因となります。お肌の上に洗顔料を長時間載せておくと、お肌に必要な皮脂までが奪われ、乾燥を進行させてしまいます。
洗顔もクレンジングも短時間で手早く済ませることが大切です。
お風呂に入って洗顔をしている人にありがちなのが、シャワーの熱いお湯でのすすぎ洗いです。熱いお湯はお肌に必要な皮脂や角質までも洗い流してしまいます。
皮脂には、お肌の水分の蒸発を防ぐ保湿の役割があります。
また傷がつかないようにお肌を保護する役割、弱酸性に保ち病原菌や細菌などの繁殖を防ぐ役割など、お肌の健康を維持する大切な働きをしています。
せっかく乾燥からお肌を守ってくれる皮脂を、わざわざ熱いお湯で流さないようにしましょう。
シャワーの勢いある水流は、顔の薄い皮膚にあてると大きなダメージとなります。お肌に必要な角質、皮脂、潤い成分まで流れてしまいます。ぬるま湯を手ですくうようにして、優しくすすぎ洗いをしましょう。
上手な洗顔では、たっぷりのキメ細かな泡をつくることがポイントです。
泡を立てずに、洗顔料をそのままお肌にのばしてしまうと、お肌と手の間で摩擦が生じます。摩擦によってお肌は傷つき、乾燥肌はもとより毛穴トラブル、しわ、シミなどを引き起こしてしまう可能性もあります。
洗顔料はどのようなタイプであっても、たっぷりと泡立てて、お肌の上で泡を転がすように洗浄するのが正しい方法です。
洗顔料を最初に載せるのは、皮脂の多い額や鼻周りのTゾーンから洗い始めるのがポイントです。洗顔料は長い時間お肌に載せていると皮脂が奪われてしまいます。
Tゾーン→頬や顎などのフェイスライン→最後に皮膚の薄い目元、口元の順に洗顔していきましょう。
ゴシゴシとお肌をこすって水分を拭き取る行為は、お肌の上で摩擦が生じてしまい、乾燥肌を引き起こす原因となります。
洗顔をした後は、清潔なタオルをお肌に優しく押しあてながら水分を拭くようにしましょう。
1日何回、洗顔をしていますか?季節によっては汗や皮脂の量が多くなり、洗顔をしてさっぱりさせたくなります。しかし、洗顔のやり過ぎは必要な皮脂までも洗い流してしまい、乾燥肌を招きます。
洗顔は1日2回までにしておきましょう。乾燥肌の人は洗顔料を使うのは夜のみで、朝はぬるま湯で流す程度でも、十分汚れを落とすことができます。
乾燥肌の人でもお肌が粉を吹いてカサカサになっている、かゆみを伴うなどひどい乾燥の場合は、毎回洗顔料を使う必要はありません。
乾燥がひどい場合は、
- ぬるま湯を使って丁寧に汚れを流す
- ホットタオルを顔に数分載せた後に、汚れをふき取る
などで汚れを除去しましょう。
しかしお肌は毎日皮脂を分泌しています。しっかりと除去されずお肌の上に蓄積されていくと皮脂は空気に触れて酸化し黒ずみ毛穴を引き起こしたり、皮膚の炎症やニキビの原因になったりする可能性もあります。
乾燥肌とはいえ、1日1回は洗顔料を使って汚れをオフするようにしましょう。
洗顔料を選ぶ際には、洗浄力が低く、保湿力が高いものがオススメです。
洗浄力は、皮脂汚れを落とす合成界面活性剤が多量に配合された商品ほど高くなります。しかし一方で、合成界面活性剤はお肌のバリア機能の役割をするセラミドを洗い流してしまうといわれています。
乾燥肌の洗顔料は、合成界面活性剤が入っていないものを選びましょう。
成分表記に
- ラウリル
- ラウレス
- スルホン
- 硫酸
などの高級アルコール系の界面活性剤が入っていないことを確認してから購入しましょう。
さらには、
- 合成着色料
- 香料
- 防腐剤
- パラベン
などを含まない洗顔料がオススメです。お肌に刺激を与えず優しく洗い上げます。
乾燥肌には、お肌に潤いを与える
- ヒアルロン酸
- セラミド
- スクワラン
- リピジュア
などの成分が含まれたものがよいでしょう。これら保湿成分が角質層を潤い、化粧水の浸透力が高まり、お肌の中から乾燥を予防します。
- グリセリン
- ジプロピレングリコール
- アロエエキス
- ホホバオイル
などもお肌に潤いを与える美容成分です。
乾燥肌に合った洗顔料を使って、正しい方法で洗顔をしていきましょう。手順を紹介します。
- 洗浄した清潔な手に洗顔料を取り、しっかりと泡立てます。
- 洗顔する前にぬるま湯で顔を濡らしておきましょう。たっぷりのもこもこの泡を皮脂の多い鼻周り、額などのTゾーンから載せて洗っていきます。お肌の上で泡を転がしながら汚れを泡に吸着させていくイメージです。
- フェイスライン、最後は皮膚の薄い目元、口元を洗います。皮脂の分泌量が少ない部分は泡を肌に載せるだけでもOKです。
- ぬるま湯でしっかりとすすぎます。清潔なタオルで、お肌をゴシゴシとこすらずに、水分を押さえるように拭き上げます。
粉がふくほど乾燥がひどい場合などは、洗顔料を使わずに乳液で洗顔する方法があります。やり方を説明します。
- 乾いたお肌に、普段使っている乳液をたっぷりとなじませます。この際、お肌をゴシゴシこすらずに指の腹を使ってクルクル優しくなでるようになじませるのがポイントです。
- 普段使っている化粧水または、精製水をコットンがひたひたになるまで含ませます。汚れがなくなるまでコットンで優しく丁寧にふき上げます。
洗顔後はすぐに保湿ケアを行います。
手順は化粧水→美容液→乳液→クリームの順が一般的です。ただ化粧品メーカーによっては異なる場合があります。手順を確かめてから行ってください。
保湿ケアで用いる化粧水は、
- セラミド
- ヒアルロン酸
- リピジュア
などの保湿成分が配合されたものを選びましょう。
お肌の乾燥を防ぐ対策
洗顔や保湿ケアで乾燥肌を予防していても、秋冬の乾燥する季節やエアコンの送風など、お手入れ方法以外にも注意する点があります。
日常生活で乾燥肌を防ぐ対策を紹介します。
湿度が30%以下になると、角質層から水分が蒸発しやすくなりお肌が乾燥する原因となります。秋冬の季節は室内でも30%を下回ることが多くなります。
乾燥肌を予防するためには室温50〜60%を常に保つよう、加湿器を上手に使いましょう。コップに水を入れて室内に置く、水で濡らしたタオルをハンガーに掛けておくなどでも加湿できます。
手足が冷えると、血行不良となり身体の隅々まで栄養や酸素が行き渡らなくなります。そうなると代謝が低下して、新しい肌細胞がうまくつくられなくなります。
冷たい飲み物は体内を冷やします。日頃から温かい飲み物を摂取して体内から温め、血行を良くしましょう。
運動は基礎代謝を上げ、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーを促します。ウォーキング、ストレッチ、ヨガなど適度な運動を日ごろから取り入れるとよいでしょう。
(まとめ)正しい洗顔方法でお肌トラブルを改善しましょう
2.乾燥肌を防ぐ正しい洗顔方法
3.乳液を使った洗顔方法
4.乾燥肌を防ぐ保湿ケア
乾燥肌で悩んでいる人は、これまでの洗顔方法を見直すことで、徐々に改善されていきます。自分にあった洗顔料を使い、たっぷりの泡で優しく丁寧に洗うことがポイントです。
お肌の状態は日々さまざまに変わるので、自分のお肌の状態を見極めて、それに合った洗顔をしていきましょう。