毛穴を引き締め皮脂とテカリをコントロールする方法

毛穴を引き締め皮脂とテカリをコントロールする方法

外からのケアだけでなく内側からもケアしてサラサラの肌を目指しましょう

「テカリがひどく、化粧崩れに悩んでいる」

「開いた毛穴を何とかしたい」

など、テカリや毛穴に悩まされている方は多いと思います。でも「どうせオイリー肌だから仕方がない」とあきらめていませんか?

ここでは、テカリを抑える毛穴ケア、皮脂分泌を整える生活習慣についてご紹介します。テカリの原因となる毛穴と皮脂の役割、皮脂分泌が過剰になる理由もしっかり解説していきます。

テカリを改善するために今日からできることが盛りだくさんです。ぜひ参考にしてくださいね。

テカリの原因は毛穴と皮脂

テカリの原因は、毛穴から出る皮脂だと考えられています。

毛穴について

毛穴は、手のひらと足の裏以外、全身に点在していて約120万個あります。そして、体の場所ごとに「毛穴に生える毛の量」「毛穴の奥にある皮脂腺の量」に違いがあります。
例えば、顔や胸に生える毛穴は、「脂線性毛包」と呼ばれ、毛は生えないけれど、大きな皮脂腺が多いという特徴があります。

皮脂について

皮脂は、毛穴の奥にある皮脂腺から分泌されています。皮脂には、紫外線などの外部の刺激から肌を保つ、肌の保湿を助ける、肌に潤いやツヤを与えるといった大切な役割があります。顔には皮脂腺の多い毛穴が20万個も集まり、おでこや鼻、小鼻まわりなどのTゾーンには特に集中しています。この部分の皮脂を上手にコントロールすることが、毛穴や肌のトラブルを防ぐポイントだといえるでしょう。

ホルモンバランスで皮脂分泌量は変わる

ホルモンバランスで皮脂分泌量は変わる
皮脂の分泌量には、2つのホルモンが関わっているといわれています。

  • 「テストステロン」という男性ホルモン
  • 「プロゲステロン」という女性ホルモン

どちらのホルモンにも皮脂分泌を高める働きがあり、ホルモンの量が増えれば、皮脂の分泌量は増加します。

男性ホルモンは女性にもありますが、量は約20分の1です。
男性の方がオイリー肌になりやすいのは、皮脂分泌に関係する男性ホルモンが元々多いからです。

一方、女性ホルモン「プロゲステロン」には受精、妊娠などをサポートする働きがあり、排卵後から次の月経までの期間は分泌量が増えるという特徴があります。

そのため、女性は月経前になると、皮脂分泌が増え、ニキビなども増えやすい傾向にあるのです。

  • ダイエット
  • ストレス
  • 不規則な生活

などにより男性ホルモンの働きを抑える「卵胞ホルモン」の分泌量が減ることで皮脂の分泌量が増えてしまいます。

このようにホルモンは皮脂分泌のカギを握っているのです。

皮脂分泌が過剰になる理由

では、次に皮脂分泌が過剰になる原因には、どんなことがあるのかを見ていきましょう。

皮脂分泌が過剰になる要因は、大きく分けて2つです。
それは内的な要因と外的な要因に分けられます。
先ほどご説明したホルモンバランスの乱れは、内的要因の代表的なものだといえるでしょう。
そのほか、ホルモンバランスに影響する、食生活や生活習慣の乱れなども内的要因に含まれます。

一方、外的な要因には、強い紫外線や化学物質によるダメージのほか、誤ったスキンケアによる乾燥のしすぎなどがあげられます。
この中には、普段あまり意識せずに何気なくやってしまいがちなこともあります。
それは、気温の上昇による汗の影響と、メイクの厚塗りです。
「オイリー肌でないから私は大丈夫!」と安心している方も、要注意です。
皮脂が過剰に分泌されてしまっている原因は、とても身近なところにあります。
肌の健康をキープするために、見落としがちな要因について押さえていきましょう。

気温

気温
気温は、毛穴の開きや皮脂の分泌量に大きな影響を与えます。

化粧品メーカーがおこなった調査によると、気温が8度から35度に上がった場合、開いた毛穴の数は1.5倍になり、皮脂の量は2倍になったと報告されています。

皮脂の量が増えたうえ、暑さによって汗をかくことで、体内の水分は奪われてしまい、さらに皮脂の分泌が盛んになるという悪循環に陥っている状態です。

夏は冬に比べて、開いた毛穴が増え、皮脂の分泌量も倍増するため、オイリー肌でなくても、テカリや化粧崩れが起きやすくなるといえるでしょう。

皮脂の分泌量は、1日平均1グラムから2グラム。
個人差はもちろんありますが、年齢、ライフスタイルなどの環境、季節によって変化するのです。

季節に合わせて洋服を変えるように、スキンケアについても、季節の特性を踏まえて、肌のコンディションに合わせたきめ細かなケアができるとよいですね。
特に、皮脂分泌が高まり、肌トラブルのリスクが上がる夏は、いつも以上に保湿を心がける必要があるといえます。

メイクの塗りすぎ

メイクの塗りすぎ
夕方になっても化粧崩れしないよう、ついメイクの厚塗りをしてしまう方、多いのではないでしょうか。

毛穴を隠すために、開いた毛穴にファンデーションを厚塗りしている方もいるかもしれません。

でも、メイクの厚塗りはおすすめしません。
メイクを厚塗りすると、その分だけ油分が増え、肌を守ろうとする皮脂本来のしくみが働き、ますます皮脂の分泌を促してしまうからです。
メイクの厚塗りが、化粧崩れの原因になっていたとは皮肉ですね。

そして、開いた毛穴にさらに汚れがつまると、毛穴つまりやニキビの原因になってしまうので注意しなければなりません。
テカリが気になるからといって、メイクを厚塗りすることは控えましょう。
肌のことが気がかりで、少しでも肌を美しく見せようと頑張っていることが、かえって肌にダメージを与えることになってしまっています。
肌のことを思うなら、メイクは、薄く薄く重ねることを心がけましょう。
気になる部分は、ファンデーションではなく、コンシーラーや肌に合った化粧下地などを使って、ワンポイントでカバーできるといいですね。

テカリを抑える毛穴ケア

女性たちを悩ませるテカリ肌。

オイリー肌の方だけではなく、夏場には多くの方がテカリ肌や化粧崩れを経験しているのではないでしょうか。
テカリ肌を改善したいけれど方法が分からずにメイクを厚塗りしている方も多いかもしれません。

そんな困ったテカリ肌は、スキンケアで改善することができます。
お肌のケアに欠かせない洗顔やクレンジングの方法を見直し、適切なケア方法をマスターしましょう。
クレンジング、洗顔だけでなく、保湿の重要性、収れん化粧水や化粧下地についてもご説明します。
テカリを抑える毛穴ケアについて詳しく見ていきましょう。

クレンジング

クレンジング
まずは、オイリー肌の方に適したクレンジング方法を詳しくご紹介します。

クレンジング料には、

  • ジェルタイプ
  • ミルクタイプ

がおすすめです。

オイルタイプよりもしっとりと仕上げてくれますよ。

クレンジングの際は、たっぷりと泡立て、ぬるま湯で優しく洗うように心がけましょう。
皮脂を落としたいからといって、長く、ゴシゴシと洗うのは逆効果。
肌が乾燥するため皮脂分泌を促してしまい、毛穴がつまる原因になってしまいます。
たっぷり泡で丁寧に優しく、短時間で洗うことを心がけましょう。
目安は、クレンジング料をつけてから洗い流すまでを1分以内に行うことです。

ちなみにジェルクレンジングなら、クレンジングでパックをするとより効果的です。

クレンジングは簡単そうに見えて、やり方が不十分な方が多いようなので注意していきましょう。

クレンジングの種類や肌質別におすすめのものについては、下記の関連ページもおすすめです。
クレンジングのタイプ別メリット・デメリットまとめ

洗顔

洗顔
次は、洗顔について確認していきましょう。

洗顔には、水やお湯では落ちない古い角質を除去する大切な役割があります。
オイリー肌の方は、朝晩2回、洗顔料を使って洗顔するとよいでしょう。

洗顔料にはたくさんの種類があって、どれを選んでよいか迷ってしまうと思います。

オイリー肌の方に多いのが、皮脂を取り除こうとして、洗浄力の強い

  • スクラブ入りのタイプ
  • 酵素の入った洗顔料

を頻繁に使うケースがありますが、毎日使うと皮脂を取り過ぎてしまい肌トラブルの原因になってしまいます。

特に洗浄力の強いものを使わなくても、しっかり泡立てて丁寧に洗顔すれば皮脂過剰予防にも役立ちます。
時間があれば、洗顔料の泡パックもおすすめです。

ちなみに、洗浄力の強い洗顔料は、肌の調子を見て、スペシャルケア用に使うのがベターです。
例えば、角質を重点的に除去したいと思ったら、回数を増やすなど、目的に合わせて日々のケアに取り入れてみてくださいね。

皮脂を抑える洗顔料の選び方については、下記の関連ページもおすすめです。
お肌のテカリの原因の皮脂は洗顔で改善できる?

収れん化粧水

収れん化粧水
みなさんは、収れん化粧水をご存知ですか?

収れん化粧水は、オイリー肌の方に是非おすすめしたい商品です。

収れん化粧水は、皮脂の動きをコントロールし、毛穴や肌を引き締める成分が入っています。

  • ニキビ
  • テカリ予防
  • 角質・角栓予防
  • 毛穴の黒ずみ予防

などの効果が期待でき、メイク崩れの予防にも役立つといわれています。

収れん化粧水は、保湿化粧水と乳液で肌の保湿をおこなった後に使うのがポイントです。
しっかりと保湿をしてから、コットンなどで気になる部分をパッティングしてみてくださいね。
順番を間違えて、肌が潤っていない状態で収れん化粧水を使うと、乾燥の原因になってしまいます。
商品の説明書通りの正しい順番でケアしてくださいね。

保湿

保湿
オイリー肌の方にとっても保湿はとても大切です。

なぜなら乾燥すると肌の潤いを保とうとして皮脂の分泌が増えてしまうからです。
洗顔をした後、皮脂の状態が戻るまで30分から2時間もの時間がかかるといわれています。
だからこそ、洗顔後は速やかに保湿をおこない皮脂が過剰に分泌されないようケアをしてあげましょう。
化粧水をしっかりとつけて水分を補い、乳液でふたをするイメージで、水分と油分のバランスを整えてあげることが大切です。

オイリー肌の方は「さっぱりタイプ」の化粧品を選ぶことが多いかもしれません。
でも保湿という観点から考えたとき、「さっぱりタイプ」でなく、「しっとりタイプ」でも問題はありません。
どちらを使ってもよいのですが、保湿ケアは洗顔後、速やかに!が鉄則です。
乾燥はオイリー肌の大敵。
忘れずに保湿をおこなってくださいね。

化粧下地

化粧下地
テカリやメイク崩れが気になる方におすすめしたいのが、テカリを抑える化粧下地です。

ファンデーションの前にテカリ防止の化粧下地を塗るだけで、テカリ防止に役立ちます。

テカリ防止下地には顔全体に塗るタイプとTゾーンなど気になる部分に塗るタイプがあり、目的に合わせて選ぶことができます。
そして種類も多く、プチプラからデパートコスメまで幅広く販売されているのも魅力です。
保湿成分が含まれている商品もあるので、ぜひ使ってみてくださいね。

オイリー肌の方は、長時間化粧崩れしない化粧下地を活用すれば、きっと化粧崩れのストレスが軽減されますよ。
洗顔やスキンケアなどを丁寧におこなう一方、活用できるものはうまく利用することが、お肌の悩みとうまく向き合うコツかもしれません。
特にテカリが気になる夏、テカリ防止の化粧下地は心強い助っ人になってくれそうです。

皮脂分泌を整える生活習慣

皮脂分泌が増える要因は、スキンケアに関係することだけではありません。
生活習慣の乱れも皮脂の分泌量に影響を及ぼします。
言い換えれば、生活習慣を整えることで、皮脂の分泌をつかさどるホルモンバランスと皮脂の分泌を整えることができるのです。

皮脂分泌を整えるのに役立つ生活習慣のポイントは3つ。

まずはテカリ防止に効果的な食べ物と、取りすぎには注意したい食べ物について詳しく解説します。
次に睡眠時間や適度な運動と肌との関係についても確認します。
食生活や睡眠時間、適度な運動を見直すことはそれほど難しいことではありません。

できることから取り組んでみましょう。

テカリに効果的な食べ物

テカリに効果的な食べ物
皮脂の分泌量をコントロールし、テカリの防止に効果的な栄養素には、ビタミン類と大豆イソフラボンがあります。

ビタミン類には、

  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ビタミンC
  • ビタミンE

が特に効果があるといわれています。

ビタミンB2は、新陳代謝を促す働きがあります。

  • 牛乳
  • 豚肉
  • 鶏肉
  • 納豆

などに多く含まれています。

ビタミンB6は、湿疹や皮膚炎を予防する働きがあます。

  • 大豆
  • 鶏むね肉
  • カツオ
  • マグロ
  • バナナ
  • レバー

などに多く含まれています。

ビタミンCは、コラーゲンの生成に不可欠な栄養素です。

  • レモン
  • アセロラ
  • イチゴ
  • ユズ

などに多く含まれています。

ビタミンEは、皮脂の酸化を防ぐ働きがあります。

  • ナッツ類
  • ウナギ
  • 大豆
  • 穀類
  • 緑黄色野菜

などに多く含まれています。

また、肌の新陳代謝に欠かせない大豆イソフラボンもテカリ予防に効果的な食べ物として知られています!

逆に、

  • ファーストフード
  • ジャンクフード
  • 揚げ物

など脂質の多いもの

  • ケーキ
  • ドーナツ

など糖分の多い食事の取りすぎには注意しましょう。

糖分は脂肪として蓄えられるため、糖分の取りすぎも皮脂分泌に大きく関係します。
体内に取り込んだ脂質が多いと、脂質を出そうとする働きが活発になってしまいます。

テカリ予防に効果的な栄養素を積極的に取り入れる一方、脂質や糖質は控えることが重要です。
食事は毎日のことだから、とても大切。
食事のバランスや内容に気を配り、規則正しい生活を心がけましょう。

睡眠時間

睡眠時間
美肌と睡眠はとても深い関係があるのをご存知ですか。

肌は脳下垂体から出る「成長ホルモン」の働きによって、6週間ごとに「ターンオーバー」と呼ばれる肌代謝を繰り返しています。
成長ホルモンは睡眠中に多量に分泌され、ピークは睡眠から約3時間後。
一方、ターンオーバーは、22時から午前2時までの間に活発におこなわれるといわれています。
つまり遅くとも22時には就寝することで、成長ホルモンの働きをうまく利用しながら、効率よく肌代謝を促すことができるのです。

睡眠不足や夜更かしが続くと成長ホルモンが分泌されず、ターンオーバーも遅れてしまうということですね。
規則正しく生活し、十分な睡眠時間を確保することは、美肌をキープする土台です。
正しいスキンケアや食生活など、どんなに気をつけていても睡眠不足では効果を得にくくなってしまいます。
日々の努力の成果が最大限に出るように今一度ご自分の睡眠について見直してみてくださいね。

適度な運動

適度な運動
適度な運動は、自律神経の働きを活性化させ、ホルモンバランスを整えるのに役立ちます。

また血流をよくし、十分な酸素や栄養を毛細血管の隅々まで運んで、肌のターンオーバーを促す役割があると考えられています。
ウォーキングや散歩など無理のない運動でも十分な効果が期待できるので、気軽に始められるのが嬉しいですね。

特に女性の場合、ホルモンのバランスが崩れると男性ホルモン「テストステロン」の働きが優位になることで皮脂の分泌が促され、肌トラブルが起きやすくなりやすいのです。
些細なホルモンバランスの乱れが、思った以上に肌に影響を与えることも多いといえます。
エレベーターでなく階段を使う、バス停を1つ前で降りて歩く距離を増やすなど、心がけ次第で、運動する機会を作り出すことはできますね。
これまであまり運動習慣がなかった方も、日々の生活の中に、少しずつ体を動かす習慣を身につけて、理想の美肌に近づきましょう。

毛穴の引き締めケア

毛穴の引き締めケア
オイリー肌の方は、生まれつき皮脂腺が大きいことが多く、毛穴が目立ちやすいという悩みを抱えている方も少なくありません。
そんな毛穴を引き締めるためには、まずは正しい方法の洗顔とクレンジングを丁寧にコツコツおこなうことが近道です。

また、皮脂分泌を改善する要は、徹底した保湿にあることを再認識しましょう。
保湿の対極である乾燥を避けるため、収れん化粧水を使ってもよいですね。
生活習慣の見直しでは、食生活の改善、質のよい睡眠、適度な運動が大切です。

自分でできるスキンケアと生活習慣の見直しをおこなっても、まだ改善が見られないようであれば、皮膚科など専門医に相談しながらケアしてもよいでしょう。
目立つ毛穴やテカリが気になったら、スキンケアと生活習慣の見直しから始めてみてください。

まとめ

1.テカリには、毛穴から出る皮脂の分泌量が関係している
2.皮脂には、肌を紫外線や雑菌から守り、水分の蒸発を防いで肌の潤いを保つ働きがある
3.テカリの原因となる皮脂分泌は正しいスキンケアと生活習慣の見直しで改善できる
4.正しいスキンケアのポイントは徹底した保湿である
5.生活習慣は、食生活を見直し、十分な睡眠、適度な運動をおこなうことが大切

テカリの原因である皮脂の分泌量は、保湿を徹底するスキンケアと、生活習慣の見直しで改善できます。

自分のお肌と向き合い、内外から丁寧なケアをしてあげることで、テカらないさらさらな肌を手に入れましょう!

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